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　１９８９年の坂本龍馬の霊言によると……。

桶狭間の戦いなんていうのがあって、うーん、織田信長の急襲で、今川義元が首を斬られた。
（略）
じゃがその結果はどうなっとるかというと、肝心の信長先生はどうやら地獄のほうで、いまだに戦をやっとるらしい。
今川義元先生は、首はないのに天国へ来て、「ああ首がないということは、まことに執着がのうて、よいことじゃ、オホホホホホーッ」とやっとるそうじゃ。
（『悪霊撃退法』 70頁）

　しかし、その織田信長ですが、１９９２年のエル・カンターレの講演によると、いつのまにか地獄を脱出していたそうで……。

実は、信長、秀吉、家康の三人が、すでに今の日本に生まれ変わっているのです。
まだ政治の中枢には立っていませんが、やがて明らかに姿を現してくると思います。
（略）
そして、今つなぎとして出ているいろいろな方がたの時代が終わったあと、二十一世紀には、こうした信長、秀吉、家康らの時代が始まります。
（『理想国家日本の条件』 98～99頁）

　この後、結局、小林興起が信長、鳩山邦夫が秀吉、住博司が家康という設定に落ち着きました。

　（ただし、いまだに地獄にいるはずの時点で小林興起は４５歳、政治の中枢に立っていない時期に鳩山邦夫は文部大臣でした。あと、住博司は２１世紀になる前に死にました）

天上界から送り込んでいるこうした人材の布陣を見るかぎり、来世紀以降、日本は政治的にも、そうとう強い国、リーダーシップを持った世界的な強国になるということが、ほぼ推定されます。
（中略）
そしてさらに、彼らの時代が終わったあと、今（１９９２年）から四、五十年先になりますが、その頃には、日本神道系の、神代の時代の大如来が二人ほど出てきて、政治家になります。
（中略）
計画としては、こういう二段がまえになっているのです。
（中略）
これが天上界から見た計画です。
（『理想国家日本の条件』 100～102頁）

　実際には、日本は「強国」に向かわず、とうとうエル・カンターレが直々に出馬せざるを得なくなったのですから、天上界の人員配置ミスを追及したいところです。

　しかし、エル・カンターレは昔の予言など気にせず、いまでも天上界の先見性を主張しています。

――今回の政党結成にあたっては、霊界との通信があったと、公表しているが？

大川　事実ですが、信じる信じないは、人それぞれでしょう。ただ、宗教の立場で申し上げれば、霊界との通信は非常に神聖で、それによって先が見える人の意見も重要なんです。
（『文藝春秋』 2009年8月号 321～322頁）

　そして、今回の選挙でも、自民党の与謝野馨さんと同じ選挙区に出馬する予定だった幸福実現党の幹部が、次のように語りました（YouTube・ニコニコ動画の４分５０秒くらい参照）。

天上界の予定によりますと、与謝野馨氏は、今回の総選挙後、おおむね半年後に御帰天をされる予定ですので、本日、この場で、与謝野馨氏に対しては、はっきりと、辞任を、あるいは引退を勧告をいたします。

　（この発言は殺害予告と受け止められても仕方ないですが、いちおうフォローしておくと、これは単純に、総裁には自分と敵対する老人が体調を崩すと、もうすぐ死ぬのだと妄想する習性があり、それを信者が真に受けただけで、本当は、悪気も常識もないのだと思います）

　あと、天上界の様子がわかる話といえば、総裁の嫁の著書で……。

一九九一年に起こった「湾岸戦争」は、いったい、どのようなものだったのでしょうか。
（中略）
天上界のイエス・キリストはどのような考えだったかというと、実は、この戦争に反対していたのです。
しかし、主として、ミカエルを先頭とするユダヤ系統の神々や、アフリカを指導している霊人たちの意見は、「絶対に戦争をする」というものでした。
（中略）
このように、霊界においても明らかに意見が分かれ、話し合いがつかなかったために、地上での戦争というかたちになったのです。
（中略）
湾岸戦争が始まる前には、天上界のマホメットはキリスト教の霊人ともよく話をしており、彼らは、それほど仲は悪くなかったのです。
ところが、湾岸戦争後は、両者は、まったく会わないわけではありませんが、ほとんど口をきかない状況にあります。
会うと非常に不愉快に感じるようで、顔を合わせると、お互いに背を向けて別れてしまいます。
（大川きょう子著『守護霊の秘密』 113～115頁）

　もう天上界の話なのか小学校の話なのか分かりません。

　ちなみに、総裁の嫁ですが、前世はアフロディーテとナイチンゲールと文殊菩薩だそうで、だから美しくて優しくて賢いのですね！