昔のちゆニュース


「テレビ」関係

平成13年03月15日:子どもに見せたいテレビ
平成13年04月03日:八兵衛がいない水戸黄門第29部
平成13年04月08日:3年B組金八先生スペシャル
平成13年04月13日:安達祐実が「アハ〜ン」
平成13年10月12日:3年B組金八先生、第6期がスタート
平成14年05月08日:奇跡の詩人?
平成17年03月01日:お昼のドラマで交通事故が連発


平成13年3月15日 子どもに見せたいテレビ

 昨年12月、仏蘭西(ふらんす)の月刊誌「ルモンド2」が「アルジェリア独立戦争の際、電気の拷問を受けるアルジェリア兵」の写真を掲載しました。
 苦悶の表情をした裸の男性が、電線の走る室内で身をよじっている写真です。

 ところが後になって、これは実は楽しい宴会の写真だったと判明しました。

 よく見ると「拷問室」の机の上にはビールが置かれ、電線の先ではレコードプレイヤーが回り、「拷問の順番を待っている兵士」は陽気に笑っています
 写真中央で身をよじっている半裸の男性がとてもいい顔ではしゃいでいるので拷問を受けていると勘違いされたようです。罪深い笑顔です。

 何はともあれ、やっぱり写真に限らず「受け手のメディア読み取り能力」は大切だと改めて思いました。

 …そんな苦しい前置きと関係あるようなないような、今日の話題は日本PTA全国協議会が公表した「テレビ番組に関する調査」の結果です。
 これによると、親が子どもに見せたくないテレビ番組は「めちゃ×2イケてる!」「クレヨンしんちゃん」「志村けんのバカ殿様」など。理由は「常識を逸脱している」「ばかばかしい」「言葉が乱暴」だそうです。

 そういえば昔、家族で食事しながらバカ殿様を見ていたとき、ちゆのお父さんは志村けんが「アヘアヘアヘ」とあえぎ出すのを見て突然逆ギレしまして、「だから子どもにこんなもの見せるなといつも言ってるだろォ!」と、なぜかお母さんに怒り出したことがありました。
 ちゆのことを思っての親心だったのでしょうが、目の前でそんな訳の分からない喧嘩をされる方がよほど教育上よろしくないと思います。まあ、おかげさまで私はこんなに健全に育ちましたけど。

 そんなお父さんは教師でして、夜中に酔っ払って生徒の家に電話をかけては「お前のスカート、長すぎるぞォ」と因縁をつけたりしていましたが、ある日NHKが「教師の体罰特集」を組んでいるのを見て「うそぉ? ビンタしたらあかんの?」と本気で驚いていました。
 でも、ちゆもそれには賛成で、子どもが親に隠れてこっそりバカ殿を見ているのがバレて「そんなもの見てたらアホになるでェ」とビンタされるのが理想の形かな思ったり。

 …ごめんなさい、話が大幅に飛躍してしまいました

 本題に戻りまして、親が好感を持つ番組は「シドニーオリンピック」「プロジェクトX・挑戦者たち」「3年B組金八先生」だそうです。そんな番組だけ見て育った子供もどうかと思いますけど
 ところで、見せたくない番組の理由は「常識を逸脱している」でしたが、バカ殿と金八を比べると起こっている出来事が常識を逸脱している度合いはいい勝負だと思います。

 なお、子どもが好きな番組は「学校へ行こう!」「ワンピース」「犬夜叉」などで、親が好感を持った番組はベスト10内に1つも入らなかったそうです。このあたり、テレビが健全なサブカルチャーとして機能している証拠のようで微笑ましく思います。
 やっぱり、子どもが親の好きな番組を見るようになったらおしまいですよね


平成13年4月3日 八兵衛がいない水戸黄門第29部

 「徳川光圀は、何をした人でしょうか?」

 日本人的な解答は「諸国漫遊食べ歩き(ついでに勧善懲悪)」。
 日本史的な解答は「大日本史の編纂」。
 マニア的な解答は「日本人で初めてラーメンを食べた」。

 さて。視聴率40%を超えたことが20回以上あるとか、いっこうに歳をとらない由美かおるが妖怪じみているとかでお化け番組と呼ばれる「水戸黄門」ですが、その第29部がスタートしました。

 水戸黄門もまたツッコミどころが多い番組です。
 昔の助さん・格さんは悪人をバサバサと斬り殺していたとか、最近の助さん・格さんは峰打ちというより悪人をかき混ぜているだけとか、既婚者のはずの助さんがいつの間にか独身になっているとか、妻帯者どころか子持ちの格さんが気がついたら「俺は生涯、独身で通す」と公言しているとか、そういえば風車の弥七にも娘がいたけど何処に消えたんだとか。

 あえて野暮なツッコミまで羅列させて頂きますと、江戸時代の人間のくせに服装が清潔すぎだとか、彼らのチョンマゲは時代を100年ほど先取りしているとか、「こらしめておやりなさい」で懲らしめられてるのは罪もない役人たちだとか、そもそも黄門は諸国漫遊してないとか、お銀がフロ入る意味ねーよとか、いいから早く印籠だせよとか。

 そういえば、うっかり八兵衛は元盗人で異常に足が速いとか、かげろうお銀は黄門さまの命を狙う刺客だったとかも、今となっては懐かしい思い出です。

 そんな愉快な黄門さま一行でしたが、今シリーズからは由美かおる以外のメンバーを一新。パラレルワールドの如き別の物語としてスタートしました。
 石坂浩二さん演じるヒゲがない黄門さま、山田純大さん演じる泣き虫の格さん、たくさんの女優さんたち演じるかげろう忍法帖を連想させるくの一軍団など、本当に一新です

 うっかり八兵衛、柘植の飛猿といったお馴染みのレギュラー陣は消滅しました。
 なぜか唯一生き残った由美かおるが演じるのも「かげろうお銀」ではなく「疾風のお娟(えん)」。しかも、少なくとも第10話までの脚本には入浴シーンがないことが判明しております。
 入浴させないなら、由美かおる残した意味ないです。

 そこで第一話の感想です。
 確かに、普通に新番組の時代劇として見るなら悪くないです。格さんは可愛いし、ちゆは涙腺もろいので最後で泣いてしまいました
 特に、オープニングでG3K(御三家:西郷輝彦さん、舟木一夫さん、橋幸夫さん)が声をそろえて歌う「ああ人生に涙あり」は感無量です。

 しかし、終わりなきマンネリがウリの番組をリニューアルしてどうする気なのでしょうか。あくまで個人的な感想ですが、安心して見れない水戸黄門って、なんだかイヤです。
 この辺りは、機動武闘伝Gガンダムに関して「一つのアニメとしては面白いけど、ガンダムとしては失格」と言うのに似ているかも知れません。そういえばヒゲで揉めるのもガンダムと同じですね。

 とは言え、第一話だけで結論を急ぐこともありません。大好きな水戸黄門、暖かい目で見守っていきたいと思います。

 話は変わって、ちゆが一番好きな黄門さまは2代目西村晃さんです。
 「助さん、格さん、こらしめておやりなさい!」と言うときの語尾のヒステリックなイントネーションの上がり具合が最高です。杖でバトルする勇姿といい、普段の強情ジジイぶりといい、ちゆ的にはベスト・オブ・黄門さまです。
 もちろん、あの方の天職は悪役でしたし、最も似合う役は吉良上野介義央だったとは思いますけれど。

 さて。ついでに「雑学:知っておくと便利な水戸黄門」として、史実についても触れておきたいと思います。

 「桃原遺事」によると、黄門さまは身の丈6尺(身長180cm)怪力の持ち主で、顔は色白で面長の柔和な優男だったそうです。
 黄門さまを一目みようと城下の民が大量に押し寄せ、人の重みで城の塀が崩れたことさえあるそうです。
 …それは嘘だろ

 なお、助さん(佐々木助三郎)のモデルは佐々介三郎。格さん(渥美格之進)のモデルは安積覚兵衛。それぞれ実在の人物です。
 二人とも大日本史の編纂を手伝った学者さんで、助さんの方は元僧侶の経歴まで持ちます。林政義によると助さんは本当に剣の達人だったそうですが、どちらかと言うと二人ともへっぽこだった説が有力なようです。

 ところで、水戸黄門といえばマンネリな展開お色気。お色気といえば由美かおるという印象があります。
 確かに、全32話一度も欠かさずフロに入った第21部を始め、水戸黄門のお色気の95%は由美かおるの担当です。
 しかし、水戸黄門のお色気シーンは、決して由美かおるだけではありません。

 22部や23部で悪代官が拷問と称して女性の股間を刀でウリウリ責めていた事実を、ちゆは決して忘れることがないでしょう。


平成13年4月8日 3年B組金八先生スペシャル

 3年B組金八先生。
 親が子どもに見せたい番組のアンケートで必ず名前が出てくる、ヒューマリズムあふれる左翼番組です。
 昭和54年、昭和55年、昭和63年、平成7年、平成11年と5度のシリーズが放送され、すべて合わせた平均視聴率が20%を超えるということからも人気の高さが分かります。

 開始以来、主演の武田鉄矢・脚本の小山内美江子は一貫して変わりません。
 小山内先生はNHK大河ドラマ「翔ぶが如く」の脚本でも有名な方で、湾岸戦争の際に学生数十人を引き連れ、クルド人の救援にイラク側にボランティアに向かったなどのエネルギッシュな活動でも知られる方です。

 さて。その第五期の3年B組メンバーの1年後が描かれた2時間スペシャル番組が放送されました。
 第五期メンバーといえば、真っ先に思い出されますのは風間俊介くん。金八の後は遊戯の声優として活躍しています。そういえば「救急戦隊ゴーゴーファイブ」にも脇役で出演していましたね。

 また、金八の息子・坂本幸作役の佐野泰臣くんも印象深いです。
 金八の後は劇場版「バトル・ロワイアル」に出演デスゲーム開始早々、彼女に無理心中されるという離れ業を演じてくれました。
 よく小山内先生がキレなかったとも思いますが、金八世界で見慣れた顔でそんな事されるとけっこう精神にキます

 そうそう。「バトル・ロワイアル」と言えば、漫画版の第三巻が発売されました。
 原作小説や劇場版も賛否両論の作品ですが、特に漫画版は原作や劇場版のファンの中でさえ評価が真っ二つの微妙な作品です。

 たとえば、「バトル・ロワイアル」をやおいのネタとして愛好するお姉さんは大勢おられます。
 具体的には三村信史×瀬戸豊七原秋也×国信慶時といったカップリングであれこれ妄想して楽しむわけですが、漫画版では豊くんや慶時くんといった「受けキャラ」がオッサンともオバサンともつかない珍妙なツラに描かれています。
 かくして、やおいお姉さんの間では漫画版はなかったことにされています

 ちなみに第1巻で5人、第2巻で10人死んだ3年B組の面々ですが、第3巻ではたったの2人しか死にません
 人が死ぬところを見るのが好きで好きでたまらないという殺戮シーンフェチな方には不満な巻かも知れないです。

 さて。話を金八先生に戻します。
 15歳で出産受験前日に両親が離婚生徒が親を刺して逮捕などなど、必ず強烈なトラブルに見舞われる金八先生ですが、今回のスペシャルも内容盛りだくさんで大変そうでした。
 それにしても、やたら伏線が多い波乱万丈のドラマをしっかり2時間でまとめるのはさすが小山内先生です。

 感動のうちに物語は終了。遠ざかる教室の映像を背景に、画面にラストメッセージが出ます。

ありがとうございました金八先生
ありがとうございました小山内先生
平成11年度卒業 3年B組一同

 まさか小山内先生がご自分でこのフレーズを書かれたわけはないのでしょうが、一瞬心の中でツッコミを入れてしまいました。ごめんなさい。

 でも、若い視聴者の中にはこれを見て「小山内先生? そんな登場人物いたかな」と思う方も少なからずおられる気がするのですけど…。
 いえ、偉大なる小山内先生の前に愚問でした。

 ありがとうございました小山内先生


平成13年4月13日 安達祐実が「アハ〜ン」

 群馬県中之条税務署の公示によりますと故・小渕首相の遺産は6億円だったそうですが、21世紀最初の13日の金曜日をいかがお過ごしでしょうか。
 今この瞬間にもキャンプ場で怪人に殺されるバカップルがいるのかと思うと、愉快でたまりません悲しくて涙がこぼれ落ちそうです。

 これで21世紀の13日の金曜日は残り171回7ヶ月に一度のラッキーデー、次回開催は7月13日となります。
 そうそう。13日の金曜日に発症するウイルスもあるそうですので、お気をつけください。

 ところで13日の金曜日の由来ですが、キリストを裏切ったユダが13番目の弟子だったとかで「13」という数字は縁起が悪く、それがキリストの処刑された「金曜日」と重なるから最悪なのだそうです。
 …ユダと聞いても南斗紅鶴拳の人しか連想しない私たちにとっては、どうでもいい話でしたね。キリストさんの受難の日ということで、むしろウキウキの素敵デーのような気がしてきました。

 さて。
 今日はネタに困ってしまいましたので、下世話なスポーツ新聞ネタでお茶を濁すことにします。安達裕実がスカパーで濡れ場に初挑戦です。

 安達祐実といいますと、クスリ漬けの監督が作ったキチガイ映画「REX」、冷静に振り返ると何故あれほどヒットしたのか謎な「家なき子」、某カラオケボックスで主題歌が”特撮”に分類されていたバカドラマ「聖龍伝説」などで知られる人気子役です。
 そんな彼女も気がつけば19歳。何やら大人びた写真集を出したりしていましたが、今度は濡れ場です。

 といっても、亜米利加のドラマの吹き替えで声をあてるだけなのですが、「ハァ〜ン。アハ〜ン」「私も愛してるわ。きちゃった。アア〜ン」とか言ってるらしいです。
 REXの頃の容姿を思い浮かべながらハァハァしたいロリーな方は、ぜひチェックしてみてください。

 …やっぱり、もう処女じゃないのですよね、安達祐実。


平成13年10月12日 3年B組金八先生、第6期がスタート

 「3年B組金八先生」。

 昭和54年の第1シリーズ以来、昭和55年・昭和63年・平成7年・平成11年と、5度に渡って放送されてきた人気ドラマです。
 つい最近の第5シリーズでも平均視聴率18%と好調。6話に1度は2時間スペシャルと、テレビ局の待遇も破格でした。

 そして先日、その6度目のシリーズが始まりました。

 前作からあまり時間が経っておりませんので、金八出演後に「遊戯王」の声優になった肖像権に厳しいジャニーズ・健次郎くんを始め、前作の生徒も多数出演。
 ただし、「これがこうしてこうなった」と表現される巨乳アイドル(ネタ元:TatterSoulさん)こと、金八出演後にトルエン所持で逮捕された阿部カオルさんの出番は確実にないでしょう。

 さて。金八先生はこれまで、校内暴力や学級崩壊などタイムリーな問題をテーマにしてきました。そして、前作の放送時には少年犯罪が流行っていたので、金八さんの生徒がめでたく母親を刺してブタ箱入りに
 加えて、教師が生徒の集団リンチを受けて入院したり、元校長が死んだりと、前シリーズは非常に陰惨な内容でした。

 今回の新シリーズでも、その路線を踏襲して更にパワーアップ
 第1回「不気味な転校生が二人」というサブタイトルからして「バトル・ロワイアル」を連想させます

 その転校生の1人は、実の姉がレイプされた上に殺されてしまい、それがトラウマになっています。彼の父親は教師でしたが、娘のレイプ現場にいながら傍観していた教え子を刺殺して今は刑務所にいるとのこと。

 なお、男たちに追いかけられて、組み敷かれて、服をはだけさせられて、ブラをとられて…といったレイプシーンもバッチリ描写されました
 この番組は、本当に金八先生なのでしょうか

 もう1人の転校生がどんな強烈な問題を抱えているのかは、まだ明らかにされていませんが、噂では性同一障害だそうです。

 さらに、前シリーズ出演後に映画「バトル・ロワイアル」に出てデスゲーム開始早々恋人と心中した金八の息子は、今回ガンで入院。楽しい高校生活から一転、集中治療室で過ごすことになります。

 金八さんは、そんな息子の部屋にコンドームの箱が隠してあったのを発見。めでたく1個使われていたのを知ります。
 「男として、1個だけは使ったんだと思うとさ、親としてはちょっとホッとしたりしてさ。こいつ、その1個を、本当に好きな人のために使ったのかなぁ」などと、娘に向かって語り出す金八さん

 しかし、「あれは高校でもらったのよ。1個足りないんだったら、付け方をテストしてみただけだって」と娘にツッコまれてしまいます
 「テストなんかしないで… 使っちゃえばいいのに…」。病気で二度とセックスの機会がないかも知れない息子がまだ童貞だと知って、思わず号泣する金八さん

 武田鉄矢さんの名演もあって、泣けばいいのか笑えばいいのか視聴者にはサッパリ分かりません。ただ、お茶の間のご家族にはかなり気まずい場面だったことだけは確かです。

 一方、3年B組らしく問題児は他にもいます。盗みの現場を目撃された男子生徒は、目撃者の女生徒にこう言うのです。

 男「チクるなよ。チクったら犯人はお前だって言いふらすからな
 女「そんな」
 男「だったら、明日1万貸してくれよ
 女「1万円なんて…」
 男「持ってこないんだったら、絶対誰にもチクるなよ

 …見事なジャイアニズムを発揮して、立場をすり替えてしまいました。1万円を要求できるのは、弱みを握った目撃者の方だと思うのですが。
 彼はこの後、女生徒をマウントポジションでタコ殴りにしようとする場面も。ビバ、ジャイアン

 それにしても、本当にこんな話をまとめ切れるのでしょうか。相も変わらず絶好調にロケットで突きつきぬける脚本の小山内美江子先生の手腕に期待したいところです。
 ネットアイドルちゆは金八先生を応援しています。


平成14年5月8日 奇跡の詩人?

 先月末、NHKが「奇跡の詩人」というドキュメンタリーを放送しました。脳障害で立つことも話すこともできない少年が特殊なリハビリで驚異的な才能を発揮するお話しです。

 11歳にして、哲学・宇宙論などの専門書を含む2000冊の本を読破。文字盤を指さすことで意思を表現し、本や詩集を発表するまでになりました。
 しかし、少年が文字盤を指さす様子は、お母さんが息子の手を使って高速コックリさんをしているようにしか見えません。

 これについて、「本当だという証拠もないが、ウソだという証拠もない」と仰られる方もあると思います。
 でも、この場合、証拠を示さなければならないのは無茶な主張をしている側。証拠がなければ、「脳障害の子が奇跡を起こした」よりは、「母親が手を動かしている」という方が妥当で自然な説明です。

 もちろん、ご両親は本気でわが子が回復したと信じておられるのでしょうが……。でも、失業中のお父さんは一家の収入を息子の著作に頼らずちゃんと働いて欲しいと思いました。

 ともあれ、NHKが怪しい精神世界の話を美談ドキュメントとして流しちゃったというお話でした。
 でも、変身シーンが悩殺ショットの連続の上、ラスボスの正体がロリコンが高じて自我をもったimacだった「コレクター・ユイ」など、公共の放送でスゴイ番組が流れるのは別にいつものことですね。

 なお、この件に関しては、あいふるさんのページ小林泰三先生のコメントなどがまとまっていると思います。ちなみに、少年の本はこれNHKの釈明はこんな感じです。
 ネットアイドルちゆは、カルトな両親の間に生まれた子どもたちを応援しています。


平成17年3月1日 お昼のドラマで交通事故が連発

 昨年9月から、日本テレビが「ドラマチック韓流」なる枠を作って、韓国のドラマを放送しています。

 韓国ブームだから「悪くても7〜8%はいく」と思って始めたら、滑り出しから視聴率1〜2%台を連発して、別の意味でもドラマチック
 その今日の放送は、韓国で最高視聴率44%を記録したというドラマ「サンドゥ、学校へ行こう!」の最終回でした。

 主人公のサンドゥは、娘の病気を治すために有閑マダムを誘惑して大金をだましとったことで、通報されました。
 刑事から逃げたサンドゥは、捕まる前に好きな女に会いに行きます。彼女はサンドゥに「永遠に消えて」と言い放ちますが、彼が逮捕直前だと知ると、急に態度を変えて「別れたくない」と泣き出します

 そして、サンドゥは1年間のおつとめを終えて出所。それを待ち続けていた彼女と再会します。
 ところが、そこに狙ったように現われるトラック。女をかばおうと駆け寄るサンドゥ。なぜか固く抱き合った姿勢で頭から血を流して倒れる2人。そして聞こえる「サンドゥ〜、学校へ行こう!」という幻聴

 他の登場人物の様子などを見ると、2人とも確かに死んだようです。しかし、そこから何の脈絡もなく幸せに暮らす2人の姿が映り、生きてると信じたい視聴者は生きてると思ってもいいですよみたく終わりました。
 ……最後に「絶望のない世界より」というサンドゥからのメッセージが出たので、制作者的には霊界エンドなのだと思いますけど。

 それが終わって2時間ぐらいすると、昼ドラ「冬の輪舞」が始まりました。
 こちらは、人気韓国ドラマ「冬のソナタ」の便乗タイトルと見せかけて、中身は「冬ソナ」でも何でもない普段通りの昼ドラという、軟弱なのか硬派なのかよく分からない番組です。

 今日は、不倫で妊娠させた女に「産まないでくれ」と土下座していた男が、半狂乱で道路に飛び出した女をかばって車にひかれて死んでました
 ……ちなみに、死んだ男の妻の元恋人のナイスガイを演じるのは、仮面ライダーナイトの中の人。今日は、男の死に動転する女に「お前が殺したんだ」と激しく詰め寄り、精神的に追い込んでいました。

 ところで、仮面ライダーナイトの中の人といえば、「僕は妹に恋をする」のアニメ版の声優もしていますが、最近、その役こそ「今まで僕が演じてきた役の中でいちばんかっこいいです」と発言。
 妹の入った風呂の湯をすくって匂いをかいだり、妹以外の女を抱きながら「聞きたいのはアンタの声じゃない」と女の口を塞いで妹を抱いてる気分に浸ったり、性欲まかせに妹とヤるだけヤっちゃってから「ごめん」と泣いたり……。あの変態無責任男よりもかっこ悪いと言うのですか、仮面ライダーナイトが

 そんなこんなで、同じ日の昼に2回も女をかばって交通事故で死ぬ男を見たなあというだけで、特に深い意味はないニュースでした。



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