昔のちゆニュース
◇「歌」関係◇
平成13年04月14日:DAMでアニソンを歌おう! 平成13年05月26日:水木一郎、またヒッパレに出演 平成13年07月20日:コンドームは性病を防がない? 平成13年09月15日:帰ってきたメイドさんロックンロール 平成14年02月14日:おさかな天国 平成15年02月17日:ビートネオンが龍騎のキャラソンを配信 平成17年10月12日:「メイドさんロックンロール」がカラオケに配信されるかも? |
平成13年4月14日 | DAMでアニソンを歌おう! |
日本が発信するオリジナルの文化はアニメとカラオケだけと言われることがあります。その真偽はさておき、アニメファンにとってもカラオケは身近な文化です。 たとえばオフ会で自慢の魂のシャウトを響かせ合えば、漢たちは短時間で分かり合うことができます。 ところで、アニメファンにとって重大な問題となるのは「ちゃんとアニソンが配信されているか」ということです。 うっかりアニオタどうしで孫悟空にでも入ってしまうと、目も当てられません。 そこで燦然と登場するのが、アニオタ御用達カラオケメーカー御三家です。 ●HyperJoy:新曲では無敵の配信量を誇る、アニカラ界の横綱。 ●X2000:懐かしの曲の豊富さでは他の追随を許さない、アニカラ界の大御所。 ●セガカラ:マニアックな曲をフォローする、アニカラ界の舞の海。 たとえば現状では、「Kanon」の「Last regrets」や「風の辿り着く場所」を歌えるのはセガカラだけです。そういった通なセレクトがセガカラの持ち味ですが、セガカラオンリーだった曲がHyperJoyに配信される事例も増えています。 現状ではHyperJoy最強説を唱えても差し支えないくらいですが、旧譜に関してはまだまだX2000の魅力も捨てがたいものがあります。 アニオタにとって理想の環境は、複数のメーカーの機械が用意されている中から好きな曲を選べる統合カラオケでしょう。 上記3社が全て揃っている統合カラオケが身近にあれば、日本で配信されているほとんどのアニソンに対応できます(もちろん例外も多々あります。たとえば、御三家が配信していない「忍者戦隊カクレンジャー」の挿入歌「出たぞ!隠大将軍!!」はMAC21で歌えます)。 しかし。 そんな都合のいいカラオケが近所にあるという人は、都市に住む一部の限られた方だけです。 「HyperJoy? X2000? セガカラ? そんなの見たことねぇよ」と枕を涙で濡らす不幸なアニオタさんも多数おられることと思います。 そんな私たち庶民の味方、それがDAMです。 確かに御三家に比べるとアニソンの絶対量には難がありますが、少なくとも歌う曲に困るほどではありません。そして普及率が高く、よく見かけますので、「死ぬまで歌うぞ!!」という気合いの入った会合でなければ手ごろです。 さて。 ちゆは今日ひさしぶりにそのDAMに歌いに行きました。すると、なんと3月からアニソンを新たに120曲も配信しているというではありませんか。 …全く知りませんでした。一生の不覚。 話題としては既に古いことのような気もしますが、ちゆは今日はじめて知ったことですので、強引に今日のニュースとして紹介させて頂くことにします。 だって、ちゆニュースですから。 それでは、新しく追加された曲を見ていきます。 まず、ちゆが思うにこれまでのDAMの最大の欠陥だった「カーレンジャーより後の戦隊ソングが配信されていない」事態が解消されました。 具体的には、これまでなぜか無視されてきた「電磁戦隊メガレンジャー」「星獣戦隊ギンガマン」「救急戦隊ゴーゴーファイブ」「未来戦隊タイムレンジャー」の四主題歌がフォローされました。 最高です。ちゆとしては、もう他に何も要りません。 ついでに、「秘密戦隊ゴレンジャー」のエンディングも追加されています。こちらはすでにオープニングが配信されていましたし、わざわざセレクトされた理由はよく分かりません。 また、「仮面ライダークウガ」のエンディング「青空になる」が配信されました。現在この曲を歌えるのはDAMだけ、かなり美味しいところを突いているかも知れません。 変わったところでは、「Di Gi Charat」の「only one, No.1」と「PARTY NIGHT -HYPER PARAPARA VERSION-」が配信されました。特に後者は、現時点ではDAMでしか歌えません。誰が歌うのかはよく分かりませんけれど。 それと、「少女革命ウテナ」から「輪舞−revolution」と「絶対運命黙示録」が加わりました。この辺りはアニオタに媚びていて、非常に好感が持てます。 そして、なぜかこれまで配信されていなかった「Z−刻(とき)をこえて」、「永遠にアムロ」、「ルパン三世のテーマ」といった名曲がようやくフォローされました。 「疾風ザブングル」「炎のさだめ」「宇宙の王者!ゴッドマーズ」なども、ようやくといった感じですがポイントが高いです。 あと、魔女っ子やタイムボカンシリーズも重点的に強化された模様です。 …個人的には、「あかるいサザエさん」を入れるくらいなら「勇者王誕生!」を加えて欲しかったのですけれど。「レッツ・ファイナルフュージョン!!」は配信しているのに。 ついでに、Gガン関連では「君の中の永遠」より「勝利者達の挽歌」を入れてほしかったです。あと「死ね死ね団のテーマ」も。 ところで、DAMには使用上の注意が一つあります。どういうわけか「ジャンル別:アニメの項目に掲載されていないアニソンが数多くある」という点です。 たとえば、「ジャンル別:アニメ」のページには「ラブひな」の「ラ」の字もないのに、曲名順や歌手検索で調べると林原めぐみの「サクラサク」が見つかります。 「dis-」はHyperJoyとDAMしか配信していない貴重な曲なのですが、この不便さのために存在を気づかれることさえなかったりします。もっとも、こちらはなぜかテレビサイズで配信されていますので、どちらにしても歌われない気もします。 このトラップにハマって「シャアが来る」や「ルパン音頭」、「仮面ライダークウガ!」が配信されていることを見落としてしまうと、DAMのカラオケライフは楽しさ半減です。 一方、DAMの大きな魅力に「オリジナル映像」があります。一部のアニソンで、オリジナルの番組を素材にした映像を見ながら歌うことができるのです。 具体的には、宮内洋の勇姿を見ながら「地獄のズバット」を熱唱といった夢が実現するわけです。 ただし、この映像には当たり外れがあります。 おそらくは製作側の愛の差なのでしょうが、オープニングと第1話だけを使って適当に作ったものと、各話の名シーンや見せ場がバンバン出てくるゴージャスなものと激しくクオリティが違います。 たとえば「聖闘士聖矢」は、素材が第1話だけなので聖矢以外の青銅聖闘士が全く出てこないつまらない作品になっています。 一方、「ベルサイユのばら」は、オスカルの少女時代からの成長過程を追いかけていき、クライマックスにはアントワネットとの感動的な別れの場面を配置して盛り上げるという素晴らしい作品に仕上がっています。 個人的なお気に入りは「ウルトラマンティガ」です。変身や各怪獣との名場面を散りばめながら展開し、ラストは傑作第25話「悪魔の審判」でのキリエロイドとの対決シーンを持ってきます。歌う側のテンションは否応なしに高揚、血管ブチ切れそうな熱唱を強いられます。 その他、「北斗の拳」「五星戦隊ダイレンジャー」などもいい感じです。 そして、特に圧巻なのは「同期の桜」の映像です。 軍歌にオリジナル映像をつけるDAMスタッフの思惑も謎ですが、兵学舎や靖国神社を背景に展開し、「さよなら さよなら」と書いた特攻隊員の遺書で締める構成はいくらなんでも度胸ありすぎです。 曲自体の素晴らしさと相まってボックス内が感動の渦に包まれることは間違いありません。ぜひ一度お試しください。 そんなこんなで、お友だちと2人で7時間ほど歌い続けてきました。 ちなみに、最も高得点が出たのは「翔べ!ガンダム」。最もカロリーを消費したのは「アニメタル」でした(15Kcal)。 すべてのアニメファンがHyperJoyで楽しめるなら、それが何よりです。しかし、普及率で勝るDAMがアニソンを強化してくれたことにも、深く敬意を表したいと思います。 ただ、新曲で「仮面ライダーAGITO」は配信してくれたのに「ガオレンジャー吼えろ!!」は無視されたことだけは、どうしても納得できません。 ネットアイドルちゆはDAMを応援しています。 |
平成13年5月26日 | 水木一郎、またヒッパレに出演 |
「子門だろうが佐々木だろうが影山だろうが思いのままよ! 聞くがよい、聞いて崇めるがよい!」 これはアニメ版「こみっくパーティー」の大志くんの台詞です。遠近ごときに彼らの曲が歌いこなせるかはさて置き、ここに挙げられたのが熱い系アニソンの英雄たちの名前です。 なお、たまたま「こみパ」に瑞希という登場人物がいるために名前が出なかったと思われますが、水木の兄貴も忘れてはなりません。 ※子門真人……「勇者ライディーン」や「アマゾンライダーここにあり」で知られる大御所の一人。世間的には「およげたいやきくん」で有名。現在は引退して田舎で悠々自適な生活を送っておられますが、いきなり別名を使って「星獣戦隊ギンガマン」を歌ったりと油断できません。 ※ささきいさお……「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」「ゲッターロボ!」「行け行け飛雄馬」「戦え!ポリマー」…数え挙げればキリがない名曲の数々。「進め!ゴレンジャー」「ジャッカー電撃隊」など、初期戦隊の主題歌も担当。 ※影山ヒロノブ……「CHA-LA HEAD-CHA-LA」「聖闘士神話」「スターダストボーイズ」「サムライガンマン 斬 ザ・ザーン」「覚悟完了!」など、比較的最近の燃え系ソングの代表格。戦隊でも「鳥人戦隊ジェットマン」「光戦隊マスクマン」などを熱唱。 ※水木一郎……一部でカリスマ的人気を誇る通称兄貴。「マジンガーZ」や「コン・バトラーVのテーマ」から、「地獄のズバット」「セタップ!仮面ライダーX」「ローラーヒーロー・ムテキング」「北の狼 南の虎」「白獅子仮面の歌」などなど。 さて。 ちょっと前に放送された「題名のない音楽界」のアニソン特集は、水木一郎&堀江美都子が歌う20世紀を代表するアニソンメドレーなるものが流れ、クライマックスにはささきいさおまで登場する大盤振る舞いでした。 一般の音楽番組も、意外と侮れません。 そんなわけで、今日放送された「THE夜もヒッパレ」の話題です。 新聞のテレビ欄には「浜崎&スピッツ&平井堅の新曲を実力派C達が▽超人気!!ヒッパレ美女3人組」としか書かれていませんが、ひそかに「熱狂のスーパー人気アニメソングLIVE」なる企画がありました。 出演したのはJAM Project。水木一郎・影山ヒロノブ・遠藤正明(ガガガの人)・松本梨香(ポケモンの人)・さかもとえいぞう(アニメタルの人)の五人組で、ヒッパレには二度目の登場となります。 「このメンツだと、さかもとえいぞうは居心地が悪そう」とか「やっぱり堀江美都子は誘われたけど断ったのかな」とか、ついついマイナス思考を誘発されがちですが、ここは素直に乗せられる方が楽しめるような気がします。 番組では、この五人が「バビル2世」「めざせポケモンマスター」「勇者王誕生!」(中略)「マジンガーZ」のメドレーを合唱。 ブラウン管に映るイヤな具合に盛り上がっている一般芸能人と完全に引いてしまっている一般芸能人の姿が、コレをどのように見ればいいのか視聴者を困惑させます。 気取って冷めた目で見つめたくなる気持ちも分かりますが、ここは大声でいっしょに歌いながら手足を滅茶苦茶にバタバタ動かしてリズムを取りつつ「燃えるぜぇ!」とかバカ丸出しに叫んでみるのが楽しいかと思います。 そんなこんなで、今日はおとなしく「つくる会」の朝ナマの話題にしておけばよかったとちょっぴり後悔している、ちゆでした。 |
平成13年7月20日 | コンドームは性病を防がない? | |||
コンドーム。 妊娠を阻止して、エイズも妨げる。コンビニや自販機で入手も簡単。 お耽美な世界でアバンチュールに浸るためには欠かせない、ある意味で人類にとってタケコプターよりも重要な道具です。 ところがCNNの記事によると、そのコンドームが性病の感染を防止する効果は科学的に確証されていないという研究が発表されたそうです。 コンドームさえ付ければ性器にウミが湧いている人とハメても安心、とは必ずしも言い切れないようです。 そんなわけで、セックスの相手は慎重に選んで、間違っても東南アジアで幼女を買ったりしないでくださいね。 ところで、こういった医学関係のニュースは、白乱のニュース惑星さんが詳しく取り扱っておられます。 「子どもの発熱は何もしないのが一番?」「歯周病に朗報、歯茎の骨を注射で再生」などなど、紹介される興味深い医学ニュースの数々は、意味も分からず毎日ビタミン剤を飲んでいる現代人にオススメです。 しかし、白乱さんのサイトには、そうした医学情報に混じって、なぜか森首相の失言一覧、宗左近曲一覧というコンテンツがあります。 森首相はまだかろうじて記憶に残っていますが、ちゆは宗左近さんについては知りませんでした。 読むと、どうやら作詞家の方だそうです。さっそく、宗先生が作られたという福島県立清陵情報高等学校の「校歌」を見てみます。 まず、導入部はこんな感じです。
意味もなく壮大な風景描写から始まる、ごく普通の校歌です。ところが…。
唐突に謎のワード「ゆんゆん」が登場したかと思うと、話題は哲学に飛躍。曲は盛り上がり、クライマックスへと畳み掛けます。
はい、完全にぶっ壊れました。 歌詞の意味は全く理解できませんが、かろうじて宇宙人に電波を送っているものだと推測できます。 ゆんゆんと発信した激しい愛が宇宙人さんに届くのかは分かりませんが、宗先生が何かを受信しておられるのは間違いないと思います。 続く2番では、「ここ、そよ風の生まれでる丘、清陵」というオーソドックスな序盤で少しは病状が回復したかと見せかけますが、すぐさま「若い竜巻、よんよん」と謎の電波が混入。 「ああ、何のために世界はあるのか」と哲学した後は、「受信しよう、熱い祈りを」「受信 よんよん 受信 よんよん 受信 よんよん」とロケットでつきぬけてしまいます。 そして、この1曲に限らず、歌わされる学生に同情したくなる校歌を、宗先生は数多く作詞しておられます。 たとえば、習志野台第二小学校の校歌は、「まぶしいロケット噴射だよ、発進地、ここは習志野台、タンタン、第二小学校」という感じ。 最後は「用意!用意!シュウシュウシュウシュウシュウシュウシュウシュウシュウ」と、ついにあふれる情念を日本語では表現できなくなった模様です。 さらに、東京電機大学中学高等学校校歌も、「電子の愛は踊るのだ」「陽子の祈りは歌うのだ」などと宗ワールドを展開。 最後は「いつまでも、百歳までも、タントンタターンタントンタン、ルンランルラーンルンランルン、ルンラン、ルンラーン」と締められて、まさに向こう岸まで逝ってしまった感があります。 そして、校歌に限らず、先生は「次の世紀へ歌いつがれる市川市民の歌」として作られた市川賛歌までも作詞。その中では少女の乳首への異常な執着を見せつけてくれました。 そんな宗先生は、1919年福岡生まれ。東大哲学科を卒業。詩人にして評論家にして仏文学者という多才な方です。 さらに「宗左近」というペンネームは、戦争中に死線をさまよった際に、「そうさ、こん畜生」という捨てぜりふから思いついたとのこと。 シビれます。 ネットアイドルちゆは、宗左近先生を応援しています。 |
平成13年9月15日 | 帰ってきたメイドさんロックンロール | ||||||
ドラマや映画と同様に、エロゲーにも主題歌があります。 その中には、涙もろいオタクさんがむせび泣いてしまうような名曲もあれば、露骨なウケ狙いの曲も数多く存在します。 たとえば、ライアーソフトの名作エロゲー「ぶるまー2000」の主題歌は、次のような歌詞です。
…一時期、この曲を使ったデモが日本橋や秋葉原のエロゲー屋さんの店頭に流れまくり、それはもう凄い雰囲気を演出していました。 また、同じくライアーソフトの傑作「行殺 新選組」の主題歌、「みつめて☆新選組」は次のような感じです。
…このゲームが発売された当時、ちゆの周囲で「切腹よ」が流行語になりました。 それと、この類のエロゲー電波ソングとしては、SAGA PLANETSさんのエロゲー「恋愛CHU!」の主題歌も有名です。ショートバージョンも無料で聞けますが、曲の導入はこんな感じになります。
誰か止めてください。 そうそう。ネットで試聴できる電波ソングなら、こみけこむの店長・コムちゃんが歌う「まじかるぶっくまーく」も外せません。 「ハートフルな歌詞をラブリーに歌い上げた萌えソング」(公式サイトにそう書いてあります)で、こちらから試聴できます。
さて。 昨日のニュースでご紹介しましたSM専門ソフトハウス・PILも、そういった電波ソングで知られます。特に、ゲームの主題歌だけではなく、わざわざ自社のテーマソングまで作った点が男前です。 その名も、「PILのテーマ -PIL Has No Theme-」。
…ソフトハウスのテーマソングとして何か間違えています。 ともあれ、そんなPILが作ったエロゲー「メイドインヘブン」の主題歌が「メイドさんロックンロール」。一部のエロゲーマーの間では電波ソング界の世紀末覇者と噂される名曲です。
歌い手は南ピル子さん。このアレな歌詞を心の底から嬉しそうに歌いあげるはっちゃけ 素で弾けているのか人生捨てているのか分かりませんが、彼女のファナティックに明るい歌声がなければ、この名曲は成立しなかったでしょう。 ともあれ、「メイドインヘブン」の生産も終了して、そんな「メイドさんロックンロール」も現在では入手困難になっていました。 しかし今度、それが限定2000枚のオフィシャル盤で復活することになったのです。 「メイドさんロックンロール」以外にも「聖コスプレ学園校歌」「せいしをかけろ」といった名曲が数多く収録されて、大変お買い得です。 でも、限定2000枚は少なすぎると思います。最低100万枚くらいの追加生産が望まれるところです。 ネットアイドルちゆは南ピル子さんを応援しています。 |
平成14年2月14日 | おさかな天国 |
かつて、麻原彰晃が衆議院選に立候補した時、尊師のお面をかぶった数百名の信者さんが「消費税廃止」のプラカードを掲げ、彰晃マーチを歌いながら行進していました。 「しょーこーしょーこーしょこしょこしょーこー♪ あーさーはーらーしょーこー♪」……。 確かに、こんなの毎日聞いていたらサリンぐらい平気で撒いてしまいそうな危険ソングです。 もっとも、選挙では、期待していたような洗脳効果は得られなかったらしく、真理党の20数名は全員落選してしまいましたが…。いえ、それは国家権力の陰謀でした。 ともあれ、そんな感じにとりあえず「彰晃」「彰晃」繰り返しておけば耳に残るだろうというのと同じような発想の曲は、意外とたくさんあります。 たとえば、ちょっと大きな電気屋さんに入ると…。 ジョッ、ジョッ、ジョッ、ジョ〜シン♪ ミド〜リ、ミドリは安いんだ〜♪ デ〜ン、デン、デンキはヤマダ・ダ・ダ!! エンドレスで流される店の名前を連呼するだけで内容のない歌。1日中聞かされる店員さんはノイローゼにならないのか本気で疑問ですが、一部のお客さんにはそれなりに人気が出ています。 そして、この分野で特にカルトな人気を誇るのが、スーパーのお魚売り場に流れる珍曲「おさかな天国」です。 サカナ サカナ サカナ 魚を食べると〜♪ アタマ アタマ アタマ 頭が良く〜なる〜♪ サカナ サカナ サカナ 魚を食べると〜♪ カラダ カラダ カラダ 体にいい〜のさ〜♪ さあさあ みんなで 魚を食べよう♪ 魚は僕らを〜 待って〜いる〜♪ 「オゥ!」 上記のサビ以外でも、「好きだとイワシてサヨリちゃん、タイしたもんだよスズキくん」など、「おかあさんといっしょ」並にほのぼのした歌詞にさりげなく刷り込まれた魚の名前が高ポイント。 おさかな星人の地球侵略計画の第一歩みたいな歌詞なのに全国的に使われているのが、ちょっと不気味でした。 その正体は、全漁連中央シーフードセンターが魚食普及事業の一環として平成3年に作ったキャンペーンソング。 平成8年にインディーズでCD化され、通信販売で購入可能に。「探偵ナイトスクープ」で調査されるなどで、地味な人気を得てきました。 そして、「ピクミン愛の歌」などの癒し系電波ソングが人気の昨今、そんな「おさかな天国」のCDがメジャーレーベルから発売されることに。 東スポが「発見スクープ!! 宇多田、だんごも食うゾ 伝説の魚ソング『おさかな天国』 超ヒットの兆し」という見出しで大きく報じるなど、一部で注目されています。 発売は3月末の見通しで、4月3日に発売される「およげ!たいやきくん」の続編「踊れ!たいやき君」とバッティングする気配。 こういうキワモノはキワモノらしく社会の底辺でひっそりと愛されていて欲しいのですが、時代はキワモノなのでしょうか。 ネットアイドルちゆは「おさかな天国」を応援しています。 |
平成15年2月17日 | ビートネオンが龍騎のキャラソンを配信 |
カラオケに行くと、「この曲が配信されてるなんてスゴイ!」「この曲が入ってるのに、あの曲はダメなんて…」といったことが、よくあります。 たとえば、“セガカラ”に配信されている「ミスター味っ子」の曲。オープニング主題歌の「ルネッサンス情熱」が入っていないのに、マイナーなイメージソング「味皇料理会会歌」はあります。 「遠くフランスにいる下仲よ…。聞こえるか、この我々の心の歌声が。『くちへん』に『未だ』と書いて味と読む。重ね求めよ、料理の工夫。 腕だ! 心だ! (中略) 精進せいよ!」という間奏の台詞までバッチリ歌詞表示されて親切です。 また、最近では、仮面ライダー関係の主題歌でなぜか唯一どこからも無視されていた「仮面ライダーZX」の「ドラゴン・ロード」が“HyperJoy”に配信されたのが良かったです。 そんな感じで、アニメや特撮の曲なんて、イメージソングはおろか、主題歌でさえなかなか配信されないのが普通です。 ところが先日、“ビートネオン”が「仮面ライダー龍騎」のキャラクターソングを2曲も入れてくれました。配信されたのは、仮面ライダーナイトの歌と、仮面ライダー王蛇の歌。 嬉しいことですが、ちゆとしては、仮面ライダーゾルダの歌が配信されなかったのが残念です。 仮面ライダーゾルダは、「龍騎」に登場した4人目のライダー。変身するのは金持ちでハンサムでナルシストなスーパー弁護士です。キャノンやランチャーなど、強力な飛び道具をたくさん持ち、剣やムチで戦っている敵を遠くからバシバシ砲撃して倒します。 必殺技は「エンドオブワールド」。全火力による一斉砲火で、全身にダイナマイトを巻いた老人の集団がガソリンスタンドに突っ込んだような規模の大爆発を起こします。他のライダーの必殺技は単なるキン肉ドライバーだったりするので、かなり凶悪です。 そして、何よりちゆが魅力を感じるのは、そのゾルダを演じる役者・涼平さんのキャラクターです。 身長188cm。本業はモデル。NTT DOCOMOなどのCMにも出演した彼ですが、公式ホームページのプロフィール欄には、「好きなアニメ:ガンダム・バイファム・エルガイム・ザブングル・ボトムズ」と明記されています。 また、涼平さんはガンダムのゼータプラス(単なるゼータではなく、ゼータプラス)に並々ならぬ執着をお持ちで、ことあるごとに「ゼータプラスが好きだ」「ゼータプラスが好きだ」と発言しておられます。 特にスゴかったのは、「電撃ホビーマガジン」に掲載されたトーク。 同じコーナーで、他のライダーを演じる役者さんは撮影秘話などを話しているのに、涼平さんは自ら改造したプラモデルを持ち込んで解説を始めてしまいます。 「このハロは基本的にティターンズのカラーなんですよ」 「改造のポイントは手ですね」 「グリップできるようにMGジムクェルの手首に替えてあるんです」 「糸鋸で一部分切断して、ヤスリで削ってクラフト用ドリルで穴を」 「画期的でしょ? これはぜひバンダイさんで商品化して欲しい」 写真集のプロフィールでは「自他共に認めるおもちゃフリーク」という言葉遊びで誤魔化していましたが、こいつは真性です。 ちなみに全然関係ありませんが、かつて仮面ライダーブラックを演じた役者さんは特撮オタク過ぎて他の出演者から避けられており、「いっしょに撮るのがイヤ」という理由で、新しく撮影する予定の場面を以前のフィルムの使い回しで済まされたという伝説があります。 さて、そんな涼平さんが熱唱しておられるのが、仮面ライダーゾルダのイメージソング「消えない虹」。 「あかね色の」という歌い出しで、いきなり「あっかっねっ色っのっ♪」と素敵に軽快なスタッカートを炸裂させるなど、さすが涼平と唸らせる見事な仕上がりです。レコーディングに7時間かけたというだけのことはあります。 その独特の高音・リズム感・音楽センスに、繰り返し聞いているとイントロだけで笑ってしまうようになります。 トークライブにて、涼平さんご自身が「1日3回以上聞かないでください、脳がおかしくなるので」と仰られたそうですが、まったくその通りです。 ネットアイドルちゆは「消えない虹」のカラオケ配信を応援しています。 |
平成17年10月12日 | 「メイドさんロックンロール」がカラオケに配信されるかも? | ||
平成13年4月14日のニュース「DAMでアニソンを歌おう!」で、カラオケについて色々と書きました。 今日は、それから4年半ほど経って、アニソンカラオケの世界はかなり変わりました……という話を、長々と書いてみたいと思います。 UGAのアニソン大量配信 まず、一番の変化は、UGA(B−kara)の躍進です。 特撮ファンに圧倒的なインパクトを与えたのは、昨年5月の宇宙刑事シリーズの全曲配信。 たとえば、歌い出しから「電送! 電送! 電送! 電送! 電送! 電送! 電送! 電送! コンバッスぅーツぅー!」と串田アキラがソウルフルに叫び、そこから、
……と、「ダイダガ」が72回、「ダガディッダディ」も18回出てくるダイダガ洗脳ソング「蒸着せよ!ギャバン」は、UGAでしか歌えません。 さらに、メロディに合わせて「パワフォル!」とか「すぅぱあダンシン!」とか串田アキラが時どき思い出したように叫ぶだけで、あとは「ギャバンギャバンギャバン♪ ニヒルな目がセ〜クシ〜ぃ〜♪」といった理解に苦しむ女性コーラスが入る「電光石火ギャバン」も漏らさず配信されています。 ちなみに、原曲を聞くと「ビッグなハートがセクシー」という部分が「ビッグなアゴがセクシー」にしか聞こえないので、カラオケで歌う時も「アゴ」って言っちゃっていいと思います。 その後、5ヶ月ほどかけて「スピルバン」やレスキュー三部作はもちろん、「テツワン探偵ロボタック」に至るまでメタルヒーロー挿入歌の徹底配信を断行したUGA。 ただ、中の人は「特撮といえばメタルヒーローじゃい!」という主義の持ち主だったらしく、その後期待された戦隊やライダーの全曲配信は、別にありませんでした。それでも、ゴリラ系ハスキーシャウトソング「HOT!HOT!ガオマッスル!!」(平成13年5月17日のちゆニュース参照)とか、1号からRXまでの11人のライダーを讃える歌詞を延々と歌い続ける「11(イレブン)ライダー大賛歌」(とにかくクソ長いのでカラオケで安易に選曲するのは危険)とか、UGAでしか歌えない特撮ソングは多いです。 もちろん特撮だけではなく、水木一郎の大量配信で「北の狼 南の虎」が歌えるようになったり、子門真人の大量配信で「魔獣戦士ルナ・ヴァルガー」が歌えるようになったり、「キン肉マン」が王位争奪編まで含めて全曲配信されたり、昨年のUGAは凄かったです。 また、アニソンに限らず曲数の多さがウリなので、3ヶ月で中島みゆきを200曲追加といったマネもやらかしております。 ただし、基本的な選曲方針は目をつぶってつかみ取りという感じで、たとえば、「怪盗セイントテール」のアスカJr.のイメージソング「一本気」は、
……という訳の分からないダジャレがベースの歌詞のうえ、声優の歌唱力をコーラスでゴマかそうとしたらかえってドツボにハマった感じのまさに褒めようのない一曲ですが、ドサクサに紛れて配信されていました。 UGAのアラ探し そんなUGAと言えば、曲数が多いせいか歌本の適当っぷりもスゴイです。 たとえば、さ行の「世界忍者戦ジライヤ」の欄を見てみると、アホみたいにマイナーな挿入歌は全部入っているのに、なぜかオープニング・エンディングだけが載っていません。何かおかしいと思ってよく探すと、か行に「界忍者戦ジライヤ」なる欄があって、主題歌だけそこに載っていました。 他にも、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の欄に「無敵王トライゼノン」の曲が紛れ込んでいるなど、あまりに堂々とした間違いがいっそ男らしいほどです。 あと、「光戦隊マスクマン」の曲のうち、なぜか「ショットボンバー全力集中」だけがアニメ欄に載っているなど、同じ番組の曲が特撮欄とアニメ欄に分散掲載されるのがやたら目立ちます。 ついでに、キン肉マンなどのシリーズ分けも基本的にあまり理解していない様子です。 個人的に謎なのは、「超力戦隊オーレンジャー」の欄に載っている「望郷三度笠」という演歌です。 オーレンジャーは劇中で流行歌を使用することが多く、安室奈美恵の「Body Feels Exit」(21話の巨大ロボのダンス)、サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」(23話の水着ではしゃぐオーレンジャー)、trfの「Overnight Sensation」(45話の踊り狂う巨大ロボ)などが印象的でしたが、それらメジャー曲を無視して「望郷三度笠」だけにこだわる理由が謎です。 そもそも、本当に「望郷三度笠」がオーレンジャーで使われたのかちゆには思い出せないのですが、とりあえず「望郷三度笠」のCDの発売日は「オーレンジャー」の最終回の6年後でした。 あと、オーレンジャーといえば、悪の組織の名前は「バラノイア」といい、主題歌にも「勇気を燃やせば バラノイアなんて怖くない」という歌詞があります。 これをUGAで歌うと、歌詞が「パラノイアなんて怖くない」と表記されるのですが、いくらオーレンジャーでも妄想さんには勝てないと思います。 カラオケの映像 ところで、トランスフォーマーの「炎のオーバードライブ」を歌う場合……。 DAMでは、「走れ 走れ 走れ 闇を貫けスーパーソニック」という歌詞に合わせてくたびれたサラリーマンが歩道橋をトボトボ降りる映像が表示され、「ファイヤー! コンボイ! 赤い閃光ファイヤーフラッシュ!」のところはオープンカーでデートするカップルです。 JOYでは、最初から最後までストリートダンサーの皆さんがひたすら踊り狂うだけ。 UGAでは、「走れ 走れ 走れ 闇を貫けスーパーソニック」という歌詞に合わせて空飛ぶニンジンに乗ったウサギさんが飛び立っていました(その種のヤク中の幻覚みたいなサイケでファンタジーな映像が多いのがUGAの特長です)。 ……まあ、カラオケの映像なんかいちいち気にする方がアレですが、せっかくのアニソンなら、そのアニメの映像が流れると嬉しいです。 そんなわけで、カラオケでトランスフォーマーを歌うなら、コンボイが変形したり戦ったりする映像を見ながら歌ったり叫んだりできる、DAMの「太陽のtransform!!」がイチオシです。 ただし、せっかく映像が出るのにちょっと微妙……という場合もあります。 たとえば、ドラゴンボールの「めざせ天下一」をDAMで歌うと、1回目の天下一武道会がモチーフの曲なのに、なぜか2回目の天下一武道会の光景が流れます。しかも、映像ソースは第100話だけらしく、天津飯の四妖拳をメインに進行し、天津飯の気功砲で悟空が生死不明になったところで映像が終了します。 歌詞は「勝利は悟空なのかジャッキー・チュンなのか♪」なのに、映像はひたすら天津飯。映像制作者が全然分かっていないのか異常に天津飯を愛しているのかよく分かりません。 ちなみに、「CHA-LA HEAD-CHA-LA」もソースが第1話だけでイケてませんが、戦闘力5のゴミを瞬殺するラディッツ様の勇姿が見られるのが救いです。 ……ともあれ、この辺はとりあえずキリの良い話数をセレクトしているだけみたいです。 一方、DAMで仮面ライダー龍騎の「Revolution」を歌うと、第34話をソースにした映像が流れます。 第34話といえば、劇中で「Revolution」が使用された最初の回で、龍騎が初めて新形態に変身する場面で流れ出すこの曲が無茶苦茶カッコよかったところ。「Revolutionに第34話」というチョイスは非常に正しく、その変身シーンを映像の最初と最後に配置する構成も「分かっている」感じです。 JOYやUGAでは「Revolution」の映像は用意されていませんし、もし用意されてもオープニングと共通の映像を使い回すだけでしょう。 この辺に、必ず1曲ごとに専用の映像を用意するDAMの良さが発揮されています。 各機種の映像比較 「ラブひな」のオープニングは、DAM・JOY・UGAの3機種でアニメ映像が出ます。 事情は知りませんが、機種が違っても、同じ曲の映像ソースは共通の場合が多く、「ラブひな」の場合も、どの機種でも第1話の入浴シーンや第4話の東大に向かって手をのばす場面が流れます。 しかし、一番凝っているのはDAMで、その「東大に手をのばす場面」を歌詞の「手をのばして〜♪」に合わせたタイミングで配置したのは、たぶん意図的だと思います。 一方、UGAは、映像が曲よりも短くて途中で映像がループします。JOYの映像はループしませんが、DAMほどの編集意図は感じられません。 また、「キングゲイナー・オーバー!」の場合、DAMではアニメ映像が用意されていません。JOYでは映像が出ますが、途中でループする適当な映像で歌とアニメのタイミングが合っていません。 その点、UGAの映像なら、曲と同じタイミングで例の不思議な踊りが流れるので楽しいです。 「小公女セーラ」の場合、JOYはオープニング映像を中心にした無難な構成で、途中でループします。 DAMは、何を基準に選んだのか第42話のみをソースに構成。ミンチン先生の暴力で始まり、セーラがマッチ売りの少女になって終わります。 しかし、一番気合いが入っているのはUGAです。まず、誕生日のパーティー中、セーラが一瞬でプリンセスから一文無しに転落する場面がツカミ。続いて、ボロ着姿のセーラがコキ使われたりイジめられたりミンチン先生にビンタされてうつぶせにぶっ倒れたりと、ビシバシ悲惨な目にあっていきます。 最後はセーラが再び大金持ちになり、それを見たミンチン先生がドアップで驚愕して終了。小公女セーラの魅力(=他人の不幸)が凝縮された、傑作映像です。 そんなこんなで、どの機種の映像が良いかは、曲によりけりです。ただし、JOYは適当な映像が多いのが微妙。UGAはアニメ映像が出る曲の数が圧倒的に少ないのが致命的です。 その点、DAMは映像の出る曲数が多く、1曲ごとに専用映像を作っているので、一般に、アニメ映像に関してはDAMが一番だと言えます。 エロゲーの歌 昨年末、JOYとパセラが共同で、「カラオケ化されていない曲を歌えるようにする」企画を行いました。 投票で1位になった曲が配信されるという企画ですが、JOYの「リクエスト配信規定」や著作権の問題で入曲できない場合もあるとのことでした。 この時の説明によると、JOYの配信規定は、「不適切と判断される単語が入っている曲や音源が手に入らない曲」は配信できないという感じなのだそうです。 詳細は分かりませんが、いまだに「力石徹のテーマ」がJOYに配信されていない理由も、歌詞の「めくらの星」という単語が原因なのかも知れません(DAMは「×××の星」と伏せ字で対応、UGAは「盲目(めくら)の星」と表示)。 ともあれ、投票では、需要の割には配信されている曲が少ないエロゲー関係の歌に人気が集まり、「さくらんぼキッス」が1位になりました。 しかし、その後のパセラの発表によると、「ジョイサウンドさんもこちらを配信の方向で動いてくださっていたのですが、所属事務所からの使用許諾が現時点でいただけず、入曲を見送らざるを得なくなり」とのこと。結局「さくらんぼキッス」は配信されませんでした。 普通の曲なら、著作権の管理をJASRACに委託しているので、著作者に直接コンタクトをとらなくても、JASRAC経由で通信カラオケに配信できるそうです。 しかし、エロゲーの歌のほとんどはJASRACに管理を委託していないので、事務所などへの個別交渉が必要になり、「さくらんぼキッス」のような結果になることもあるようです。 委託していない理由はそれぞれだと思いますが、たとえば通信カラオケに関する権利だけをJASRACに委託したいと思っても、演奏権か録音権を委託しないといけないらしく、そうすると自分でライブをするにもJASRACの許諾が必要になったりするので、それがイヤなのかも知れません。 あと、JASRACが定めた「公表実績」(レコード会社の企画・製作で発売したCDを1000枚以上作ったなど)をクリアしていないと、JASRACが委託を受け付けてくれないらしいので、同人CDやネット配信の曲などは難しいようです。 もちろん、JASRACを経由しなければ、絶対に配信できないということではありません。 たとえば、去年の7月にJOYが「いちごGO!GO!」を配信しましたが、これはJASRACに管理を委託された曲ではないので、たぶん個別交渉の結果だと思われます。 あと有名な例は、JASRACに委託されていない「KANON」の主題歌がセガカラに配信されたケースです。これは雑誌「コンプティーク」の企画で、記事の内容を信じるなら、次のような経緯でした。 (1)コンプティークの編集者が、セガカラの担当者に会いに行って、オープニングの配信を頼む。 (2)「前向きに検討します。楽曲を聴いてカラオケになりそうな曲だったらその方向でいきましょう。審査にちょっとだけ時間を下さい」という返事をもらう。 (3)その2ヶ月後の号で、配信が決定したと報告される。 (4)半年後、オープニングが選曲される回数も多いということで、エンディングも配信される。 ただ、そうしてセガカラに配信されてから5年以上経ちますが、セガカラに続いてUGAやJOYが「KANON」の曲を配信する……ということはありませんでした。 何か他の理由があるのかも知れませんが、たぶん、JASRACを介さずに交渉するのは面倒だからメーカーの人があまりやりたがらないのではないかと思います。 ところが、先日、そんな「KANON」のオープニング・エンディングをDAMが配信しました。 DAMは、今年4月にも同じように「AIR」の主題歌などを配信するなどしており、今もっとも非JASRAC曲の配信に積極的なメーカーになっています。 ちなみに、5年前には戦隊のオープニングすら全部配信していなかったDAMも、今ではエンディングは当たり前に歌えて、「バイオロボの歌」や「輝け!フラッシュキング」といった挿入歌までフォローしている状況。UGAやJOYに続くナンバー3の地位を手にしており、「ジャスティパワー〜正義の剣〜」など、DAMでしか歌えない名曲もあります。 昨年6月のアニメ特集でも、一挙に80曲ほどアニソンを配信。「教えてせんせいさん」などの萌えソングや、JOYやUGAでは歌えない名曲「夢の狩人」を配信して話題になりました。 本題(今日のニュース) そんなDAMが先日、なぜか「ネットランナー」と共同企画を実施しました。 ネットランナーの先月号によると、「魂のこもった名曲、脳ミソのとろける迷曲がカラオケで歌えないなんて許せん!(中略)萌え燃えソングを救済する」とのことで、編集部と中川翔子さん・FICEさん・なるせひろのりさんなどの選者が選んだ100曲が、来年1月のDAMの「アキバ系萌えソング特集」で配信される予定なのだそうです。 例によって、「権利許諾の関係で全曲配信は難しい」という条件が付いていますが、いちおう「メイドさんロックロンロール」や「巫女みこナース・愛のテーマ」などが候補に上がっており、最近のDAMの奇行の数々(褒め言葉)を考えると、ちょっぴり期待できます。 ……でも、昨年のアニメ特集で配信済みの「教えてせんせいさん」をはじめ、現在すでにDAMで歌える歌を100曲中7曲も選んでいるのはどういう了見ですかネットランナー。 ついでに、すでにUGAやJOYやセガカラやLavcaに配信されている曲も多く、「カラオケで歌えないなんて許せん」と言うわりに今現在カラオケで歌える曲が4分の1ほどを占めているのもどうかと思います。 さて、実はその企画で、ちゆも「選者」の1人をさせて頂きました。 「さくらんぼキッス」の例もあり、実際にどれだけ配信されるかは分かりませんが、貴重な機会には間違いありません。 そこで、たとえば「奇跡の獣神」や「HONEY BEE」のような、未配信のオープニング・エンディングから優先して選んでいく方がオタク界の公共の福祉にかなうとは思ったのですが、結局、自分が歌いたい歌から選んでしまいました。私利私欲を優先してしまい、本当に申し訳ありません。 いちおうの説明責任として、ちゆが選んだ曲のリストと、どう思って選んだのかを書いておきます。 そんなこんなで、ネットアイドルちゆはDAMを応援しています。 |