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「魔法戦隊マジレンジャー」関係

平成17年02月17日:魔法戦隊マジレンジャーがスタート
平成17年02月26日:マジマザー、死す
平成17年03月05日:マジレンジャーのリーダー争い


平成17年2月17日 魔法戦隊マジレンジャーがスタート

 新番組「魔法戦隊マジレンジャー」が始まりました。

 戦隊のエネルギー源が「魔法」なのは、「激走戦隊カーレンジャー」のクルマジックパワー以来でしょうか。
 「気! 気! オーラパワー」とか「6億年前の超古代文明のパワー・超力」とか、得体の知れないものを動力にする戦隊も多いのですが、今回は「魔法」ということで、とても分かりやすいハリー・ポッターですね

 さて。

 かつて、「オーレンジャー」は戦隊シリーズ20周年記念作品とされ、「戦隊シリーズ20周年記念」のCDでも、東映のプロデューサーが「『秘密戦隊ゴレンジャー』からスタートした戦隊シリーズも、今年の『超力戦隊オーレンジャー』で20年を迎える」と発言しました。
 ところが6年後、その数え方なら26周年になるハズの「ガオレンジャー」が、なぜか「戦隊シリーズ25周年記念作品」とされました。

 そんなわけで、戦隊シリーズが今年で何年目かという数え方には、「オーレンジャー暦」「ガオレンジャー暦」があります。

1作目 秘密戦隊ゴレンジャー 75年4月〜
2作目 ジャッカー電撃隊 77年4月〜
3作目 バトルフィーバーJ 79年2月〜
(中略)
19作目 超力戦隊オーレンジャー 95年3月〜 ←「20周年記念作品」
20作目 激走戦隊カーレンジャー 96年3月〜
21作目 電磁戦隊メガレンジャー 97年2月〜
22作目 星獣戦隊ギンガマン 98年2月〜
23作目 救急戦隊ゴーゴーファイブ 99年2月〜
24作目 未来戦隊タイムレンジャー 00年2月〜
25作目 百獣戦隊ガオレンジャー 01年2月〜 ←「25周年記念作品」
26作目 忍風戦隊ハリケンジャー 02年2月〜
27作目 爆竜戦隊アバレンジャー 03年2月〜
28作目 特捜戦隊デカレンジャー 04年2月〜
29作目 魔法戦隊マジレンジャー 05年2月〜 ←?

 ですから今年の戦隊は、「ガオレンジャー暦」では29周年「オーレンジャー暦」では30周年となります。

 なお、「オーレンジャー」という番組は、20周年ということで王道回帰を目指したものの、人気が伸びず途中からあらぬ方向に軌道修正
 しょうもない新ロボが次々と登場したり、真面目なレッドがヤンキーのコスプレをして「全開バリバリだぜぇ〜!!」と叫んだり、敵のボスが2人の拳が真っ赤に燃える必殺技「ラブラブ・ペア・アタック」を放ったり……。気が付けばヘッポコお笑い戦隊と化していました。

 そのせいか、どうも「オーレンジャー」には黒歴史なイメージがあり、「スーパー戦隊大集合」でも、「オーレンジャー」の紹介時間は全戦隊で最短の22秒でした(平均は37秒)。
 東映も本当は「オーレンジャー」の存在そのものを抹消したいのだけど、さすがに無理だから、せめて「戦隊20周年」という地位だけでも剥奪しようと「ガオレンジャー」でカウント法を変えたのだという陰謀論もあります。

 そんなこんなで、たぶん東映的には戦隊シリーズ29周年の「魔法戦隊マジレンジャー」。その第1話を見てみました。

 まずは、主人公である兄弟と、その母親が食事をしている場面です。

 長男は、自然を愛する男。「ジャンジャジャーン! 産地直送、とれたて兄貴サラダ」と言いつつ、野菜を自分の顔の形に並べたサラダを嬉しそうに他の兄弟に振る舞います。
 次男は、ちょっぴり冷めた男。そのサラダに「食欲なくすぜ」と正直なツッコミを入れますが、兄貴は「土いじりはいいぞ、お前もやれ」とズレた返事です。……意識的にスルーしたのか、単に脳の構造が幸せなのか、よく分かりません。

 一方、お母さんはおっとりした人で、娘と次のような会話をしていました。

 娘「ね〜え、お母さんは魔法って信じる?」
 母「なに子どもみたいなこと言ってるのよ。そんなもの信じてるわけないでしょ」
 娘「も〜う、お母さんったら、夢がないんだから〜」

 ところが、そんなお母さんと兄弟たちが外に出ると、巨大なトロルが出現。
 それを見たお母さん、「……ついにこの日が来てしまった」とつぶやき、「魔法変身! マ〜ジマジマジ〜ロ!」とポーズを決めて、一瞬で全身タイツに変身します。

 実は、お母さんは「マジマザー」だったのです

 そして、「闇の亡者よ、消え去れ!」と、魔法一発でトロルをブッ殺すマジマザー
 その夢ありすぎな姿を見て、兄弟は驚愕。「すげぇ〜!」「母さん!」「母さん!」と興奮して母親を取り囲みます。子どもたちにダッシュで逃げられてもおかしくない場面でしたが、ものすごい家族の絆です

 それからマジマザーは、携帯電話型の変身アイテム・マージフォンを兄弟に配布。「あなたたちは、それで空の上に住む天空聖者から魔法の力を授かり、魔法戦隊マジレンジャーとなるのよ!」

 そして、より強力な敵と戦うために魔法力を蓄えると言い、「スクリーム」みたいな黒装束を着て、棒を組み立てたピラミッドの中に正座するお母さん。
 今日の敵はたぶんザコだからお前ら兄弟だけで戦ってこい(要約)と命じます。

 娘「急に言われたって、できないよ〜」
 母「大丈夫っ! あなたたち兄弟なら……できるわ!

 情感たっぷりに断言されて、長男は「分かったよ母さん!」とノリノリ。「みんな、魔法変身だ!」と、すっかりリーダー気取りです。
 そして、注目の変身シーンは……。

 長男「うなる大地のエレメント! 緑の魔法使い! マジグリーン!!」
  (中略)
 次女「たゆたう水のエレメント! 青の魔法使い! マジブルー!!

 ……マジブルー。名前の響きは絶望マンと大差ありません。

 ともあれ、長男はもうゴキゲン「魔法のパワーだあ〜っ!!」とハイテンションで叫びながら、敵の戦闘員をバッサバッサ倒していきます。
 長女も、魔法で自分の体をピンク色の扇風機に変え、その爆風で敵を吹き飛ばしました。

 そして、「俺はマジだぜぇ〜〜〜っ!」と変身した末っ子がレッド。
 敵の1人を魔法でサッカーボール状に折り畳むと、そいつを蹴っとばして他の戦闘員にぶつけることで攻撃します。ボールにされた戦闘員は何度も何度も蹴られてぶつかりまた蹴られ、とてもかわいそうでした。

 そうして敵の戦闘員を片付けて、「やったぜぇ〜! 魔法ってスゲぇ〜!」と大はしゃぎの兄弟。
 しかし、そこで敵の幹部が巨大化。さあ、どうする! ……というところで、次回に続きます。

 ちなみに、次回予告ではマジマザーが巨大化して戦っていました

 そんなこんなで、まだまだ第1話。これからどうなるのか分かりませんが、ネットアイドルちゆは「魔法戦隊マジレンジャー」を応援しています。


平成17年2月26日 マジマザー、死す

 先日、新番組「魔法戦隊マジレンジャー」が始まりました。

 ≪第1話のあらすじ≫
 主人公の5人兄弟は、お母さんの正体がマジマザーだったので、魔法戦隊になって戦うことに。そしたら、敵が巨大化したよ。

 それを受けて第2話「勇気を出して 〜マージ・マジ・マジカ〜」が放送されました。

 巨大化した敵にビビる5人兄弟ですが、そこにマジマザーが助けにきました。「あとはお母さんにまかせて!」と言い、巨大化して1人で敵に挑みます。
 ところが、戦闘開始から約60秒で、敵の攻撃を受けたマジマザーはクルクルと回転しながら爆死

 兄弟のところにも母親の破片が飛んできました。あっけない母親の戦死に、泣き崩れる5人。マジブルーもマジブルーです
 お母さんを殺した敵は一時撤退してくれましたが、まもなく、別の敵が街で暴れているという情報が入ります。

 長男「みんな行こう、母さんのかたき討ちだ」
 次男「行ったって殺られるだけだ!」
 長男「勝てる見込みがなくても、戦わなくちゃいけない時があるんじゃないのか」

 最大の戦力だったマジマザーが約1分で戦死したのですから、わざわざ死にに行くのもどうかと思いますけど。
 とにかく、先週の放送で「無謀と勇気は違う」と学習したハズの三男を含めた3人が街に向かいます。

 その街では、2匹の厚化粧の女が大暴れ中。口から何か吐いて建物を破壊してケラケラ笑ったり、妙ちくりんなポーズを決めながら意味もなく窓ガラスを割ったり……。空想上の「頭悪い女」をイメージ通りに実体化させたような、見事なキチガイっぷりです。
 公式ホームページによると、片方が「ゴスロリ系ファッション」で片方が「パンク系ファッション」らしいのですが、この人たちはゴスロリとかパンクとか言う以前の違う何かだと思います。

 ともあれ、マジレンジャーの好戦派3人組は、このゴスロリに一瞬で捕獲されてしまい、巨大な怪物のエサとして食べられてしまいました
 ……元々「勝てる見込みがない」と本人たちも自覚していたとはいえ、本当に無策で突っ込んで速攻で負けるのはどうかと思います。

 その頃、戦いに行かずにお家に帰っていた残りの2人は、自宅の隠し部屋を発見。そこに、お母さんの立体映像が現われました。

 母「あなたたちがこれを見ているということは、おそらく、私はもうこの世にはいない

 ……そこまで先読みできていたなら瞬殺されないで欲しいですが、とにかくお母さんによると、実は5人兄弟のお父さんは天空聖者だったのだそうです。

 娘「えっ! お父さんって、探検家じゃなかったの!? 南極で遭難して亡くなったって!
 子「あれ全部ウソだったのか!」
 母「復活したインフェルシアと戦えるのは、勇敢な戦士だったお父さんの子供の、あなたたち兄弟しかいない!!

 ……立体映像なので、都合の悪いツッコミは華麗にスルーします。

 それから「お前たちの武器は勇気だ」みたいなことを語る母親ですが、あなたの子ども3人はいらん勇気を発揮したおかげで腹の中ですよ
 とにかく、「さあ行きなさい! 魔法戦隊マジレンジャー!!」と、お母さんはわが子を死地に送り出します

 素直に遺言に従うことにした2人は、空飛ぶ高速マシーン・スカイホーキーに乗って移動を開始。
 とりあえず、魔法ケータイで他の兄弟と連絡を取ります。

 次男「おい、俺だ。いまどこにいる?」
 三男「今ごろおせーよ! 俺たち、怪物に飲み込まれちまったんだよ

 怪物の腹の中で緑色の体液に溺れながら電話する三男。さすが魔法ケータイです
 しかし、あっさり食べられたり、お母さんの遺言を聞き逃したり、勇気を持っていた3人にはロクなことがありません。

 ともあれ、ピンクが魔法で巨大なコショウに変身。怪物にクシャミをさせると、食べられていた3人はゲロのように吐き出されます。
 漫画的な脱出方法ですが、吐き出された三男の全身には気持ち悪い白いドロドロがこびりついていました。……そんなリアリティだけ追求しないでください

 それから、「魔法大変身!」と叫んだ5人は、みずから巨大化してマジマジンに姿を変えます。今回はロボットに乗り込むのではなく、ロボットと一体型の「忍者戦隊カクレンジャー」方式が採用されたようです。

 5人「マジマジ・オンステージ!

 そこで「マジ、マジ、マ〜ジレンジャ〜♪」とオープニング主題歌が流れ出し、視聴者にマジレンジャー優勢を伝えます。

 長男「みんなの力を、合わせろッ!」

 まず、ピンクが魔法で巨大なサッカーボールに変身。そのボール(注:ピンク)をグリーンが野球のバッティングの要領でカッ飛ばし、ブルーが蹴りを加えてから、イエローがブン投げます
 そして、「5人のパワーを食らえ!」と叫んで、レッドがピンクをオーバーヘッドキック!

 飛ばされたボール(注:ピンク)は炎をあげながら怪物に激突して、見事に敵を爆死させました。

 戦隊に古くから伝わるボール系の必殺技ですが、女の子の体を飛び道具として使用するのはどうかと思います。
 しかし、ピンクはボール状態から元に戻りながら、のんきに「やっほー♪」などと喜んでおり、自分の人権にはあまり関心がない様子でした

 そんなこんなで家に帰ると、1人だけ高校生の三男が、他の兄弟に心配されます。

 次男「成績下がったら、マジレンジャーから外すからな
 長男「よし! 明日は頭のよくなる兄貴サラダだー!!」(←今週のオチらしい)

 しかし、視聴者にとっては、その三男よりも、20歳前後なのに学生ではなく、働いてるわけでもないらしい他の4兄弟の方が心配です。
 せめて彼らが誰の収入で食べているのかだけでも、早く説明して欲しいです。

 ネットアイドルちゆは、ひきこもりと無職を応援しています。


平成17年3月5日 マジレンジャーのリーダー争い

 先日の「笑っていいとも」で、戦隊ヒーローのリーダーはなぜ赤色と決まっているの?という話題がありました。

 しかし、「忍者戦隊カクレンジャー」のリーダーはホワイトですし、「電磁戦隊メガレンジャー」のリーダーはブラックです。
 近年では「レッド=主人公≠リーダー」という戦隊も多いわけですが、いちいち「笑っていいとも」に噛み付くのもどうかと思うので以下省略

 さて、現在放送中の「魔法戦隊マジレンジャー」は、メンバー5人が全員兄弟。
 兄弟戦隊が長男のレッドを中心に団結する形は6年前に「救急戦隊ゴーゴーファイブ」でやったばかりだからか、今回はリーダー格の長男がグリーンで、やんちゃな末っ子がレッドという配置です。

 その第3話「魔竜に乗れ」が放送されました。

 先週、死んだ母の遺志を継いで、マジレンジャーとして戦う決心をした兄弟。とりあえず、母親がのこした魔法部屋の大掃除を始めます。
 ところが、なにげなく鉢植えの植物を引っこ抜くと、それはマンドラゴラでした。その物凄い悲鳴を聞いて、ぶっ倒れる兄弟。

 マンドラゴラ「ぼくちん引き抜かれると、悲しくて悲鳴をあげるでござりますです。それを聞いてしまった者は普通生きてはいられないのでござりますですが、さすがマジレンジャーの皆々様!

 ……お母さん、家族が入る部屋に死の罠を放置しないでください

 ともあれ、「マンドラ坊や」を名乗る植物は、もしもお母さんが死んだら兄弟を助けるように命じられていたそうです。
 さっそく、マジレンジャーの役割分担について歌で教えてくれます。

 マンドラ坊や「先陣切って突っ走〜る、勇猛果敢な赤い色♪ 青、黄、桃と続き出て〜、最後に控えし緑色♪

 ところが、これが気に入らなかったのは長男のグリーン。なぜかマジ切れして、弟に食ってかかります

 長男「ずるいぞ! なんで長男の兄ちゃんが最後で、末っ子のお前が先頭なんだよ!」
 三男「知らね〜よ。オレが決めたんじゃねーもん」

 どうやら、長男にはしんがりの重要性が分からないようです。
 確かに「ドラクエ3」とかだと、メンバーが縦1列に並んで最後に控えるのはヨボヨボの爺さんですけど……。

 長男「普通こういう時はまず兄ちゃんからだろ!」
 三男「兄ちゃんはさ・い・ご! ビリ! ドンケツ!!」
 長男「ど、ドンケツ!?

 それから、異様に興奮して自分こそがリーダーにふさわしいと力説する長男。……落ち着きのない24歳の醜態に、他の4兄弟も呆れ顔です。
 そこに敵が出現したという情報が入って、マジレンジャーが出動します。

 三男「みんな! 魔法変身だ!!」
 みんな「おう!!」
 長男「えっ?

 とにかく、変身&決めポーズ完了。

 長男「あのゴッツイのが、ボスだッ!!」
 次男「見りゃ分かるよ

 ……ああ、長男の大切なものが物凄い勢いで失われていきます

 長男「いいか、あのボスは兄ちゃんが倒す!! お前たちは……」
 三男「マジスティック・ソード!(ボスに向かっていく)」
 長男「んがっ!?

 愛する弟の勝手な行動に、兄ちゃんはブチ切れです。

 長男「兄ちゃんの言うことを聞け! お前の敵はあっちだろ!」
 三男「なんだよ、兄ちゃんこそ下がってろ! 最後に控えし緑色なんだろ!
 長男「ななっ、なにぃ!? おまっ、お前、弟のくせに、なまいきだーっ!!

 そんな恥ずかしい兄弟ゲンカのスキをついて、敵のボスは戦闘員を踏み台に空高く跳躍して攻撃。
 それを見た長男は、「お前の肩を貸せ!」と弟を踏み台にしてジャンプしようとしますが、弟は断固拒否。肩に乗った兄をはたき落します

 その後、他の兄弟の活躍で何とか敵を撃退しましたが、あやうく仲間割れで死ぬところでした

 それから、長男は家庭菜園(「アニキ農場」という看板が立ってます)に引きこもり、怒りをクワに込めて、畑を耕します。……なんだかクワ使いが微妙ですが、きっと精神の乱れを表現しているのでしょう。
 そして、とれたてのイチゴを食べる兄。

 長男「畑の土がよくなきゃ、おいしいイチゴはできないんだ。なんたって、イチゴはわがままだからな。(中略) ……はっ! そうか。あいつはわがままなイチゴなんだ! そして真っ赤に育てるのが畑の役目。兄ちゃんとしての、オレの役目」

 勝手に納得して「そうか、そういうことなんだよ! あはははは!」と笑いながらイチゴをむさぼり食う24歳

 そのころ、三男は再び敵と遭遇。巨大な怪物を前に、1人で苦戦していました。
 そして、三男が殺られそうになったその時! 間一髪で助けに来た兄が、敵を斬りつけます。

 長男「ンぉオ〜〜ォぉおおオぉ〜〜〜〜〜っっ!

 ……かっこいいシーンなのに、すごくマヌケなおたけびです!

 長男「大丈夫か!」
 三男「ほっとけよ、兄貴ヅラはもういいよ!」
 長男「あっはっはっは! まあ、そう言うな!!」

 さっそく、ふところの深さを弟にアピール。せっかく吹っ切れたのに、また違う方向にズレてます

 長男「いくぞ!」
 三男「なんだよ、またオレに踏み台になれって言うのかよ」
 長男「そうじゃない。お前は、真っ赤なイチゴだ! そして、兄ちゃんは……。畑だあぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

 怪訝そうな弟を置き去りにして、素っ頓狂な奇声をあげながら1人で走り出す兄。
 「大地のようにゆるぎなく♪ みなを支える寛容の色♪ 緑の魔法使い〜♪」などと自分で歌いながら戦います。

 次男「どしたのアレ?
 三男「……さあ

 表情はマスクで隠れているのに、ちゆには兄を珍獣のように見つめる弟の視線がハッキリと感じ取れました。
 そこで、敵のボスが再び戦闘員を踏み台にジャンプ。それを見た兄は……。

 長男「飛べ、兄ちゃんを踏み台にしろぉ!
 三男「お……おお!?

 異様なテンションに他の兄弟はまったくついていけませんが、とりあえず言われた通りにした弟が、空中で敵を撃破します。

 長男「やったな!」

 とにかく兄弟愛復活!
 その後は、魔法で空中に空中ブランコを出現させ、そのブランコを利用した「兄弟の すごい 連携プレイ」で、見事に敵を爆死させました。

 それから、自宅の魔法部屋に帰ると……。

 マンドラ坊や「結局、マジレンジャーの隊長は誰になったのでござりますですか?」
 三男「そりゃあ、やっぱオレっしょ」
 長男「ちょっと待て! 兄ちゃんは認めないぞ
 三男「えっ、だって、オレはイチゴだって言ったじゃんか」
 長男「イチゴはイチゴであって、隊長ではない
 三男「いいじゃん、イチゴは食えるんだぜ。畑は食えないだろ?」
 長男「畑だって食えるかも知れないだろ!
 三男「じゃあ食ってみろよ!

 ともあれ、弟も少しは兄を認めてくれたらしく、次回に続くマジレンジャーでした。



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