昔のちゆニュース
◇「教育」関係◇
平成13年02月21日:「つくる会」の教科書、検定合格あり得る 平成13年04月05日:教科書検定よもやま話 平成14年04月13日:テレビを見ると傷害事件を起こす? 平成15年06月22日:教科書検定で黒人さんの唇にダメ出し |
平成13年2月21日 | 「つくる会」の教科書、検定合格あり得る |
小林よしのりファンの方はよくご存知だと思いますが、今の歴史の教科書は自虐的だと批判する右翼系団体「新しい歴史教科書をつくる会」が編集した教科書が現在、文部省で検定を受けています。 この教科書は、既存の教科書で太平洋戦争と呼ばれている戦争をアジア開放を目指した大東亜戦争と呼び、韓国併合は東アジアを安定させる政策として欧米列強から支持され、合法的に行なわれたと記述しています。 これが検定を通れば中国や朝鮮のボウフラどもの反感を買うことは必定なのですが、政府は、そうした対外的な配慮から検定に介入はしない方針を固めました。これにより、何箇所かの修正を経て、この教科書が検定を通る可能性が高くなりました。 …この程度のニュースを朝刊の一面トップでデカデカと報じる朝日新聞もどうかと思いますが、そういった国内の議論は置いておいて、今日は外人の反応に注目したいと思います。 中国でも「つくる会」の教科書は問題視され、先日も北京大学で「日本の教科書問題シンポジウム」が開かれました。 そこで、「歴史を歪曲した教科書が若者の歴史観を狂わせ、日本が歴史を繰り返す可能性がある」とチャイニーズな学者さんが発言しています。 でも、そんなこと中国人に言われたくないです。 貴様らこそ日本を絶対悪にした歴史教育を全人民に施すのをやめてください。それと、イギリスにアヘン漬けにされたことはもっと怨んでいいと思いますよ。 そもそも、中国には今でも言論の自由がなく、奴らはその感覚で物を言うからたまりません。中国は、新興宗教でも思想団体でもリーダーを逮捕して壊滅させ、全人民の価値観を統一することで秩序を保つ国です。そんな環境で育った連中だから、外国のことでも「どうして国家で思想弾圧しないんだ」と思ってしまうのですが、民主主義とか健全な世論の形成とか、そういう感覚が欠落しているわけですね。要するに、「大東亜戦争史観の教科書が国の検定を通る=日本全国民に洗脳クラスの右翼教育が行なわれる」と思っちゃうんです、奴らの感覚では。 そうそう、累計2兆5千億円の援助をしてやってる恩も忘れないでくださいね。あんまりウダウダ言うと、援助止められて餓死者ふえますよ。 中国で熱が入りすぎたので韓国は省略。韓国の新聞でも「第二次世界大戦前の独善的な歴史教育への復活」云々と報じてますが、むしろ今の日本が独善的でない歴史教育をしていることを褒めてください。中国やイギリスは本当にいい度胸した教育してますよ。 最後に北朝鮮です。国営朝鮮中央通信は「日本が破廉恥な妄言を続け、過去の侵略史を美化して正当化しようとする目的は、新世紀にも朝鮮とアジア諸国に対する再侵略戦争を起こそうとすることにある」と報じていますが、頼むから貴様らの感覚でものを考えるのはやめてください。 |
平成13年4月5日 | 教科書検定よもやま話 | ||
来年の春から、小中学校で使われる教科書が新しくなります。 ところで、学校で何気なく配られている教科書ですが、どのようにして作られるのでしょうか。 1.民間の会社や団体が教科書を執筆・編集 2.文部科学省が「検定」し、指導要綱と違う点を修正させる 3.市町村の教育委員会で好みのものを「採択」 この2番目のプロセス、来春から使われる教科書の「検定」の結果が発表されました。 話題のポイントは3つ。 ●右系団体「つくる会」の教科書が無事に検定合格 ●新学習指導要領に従って、教科書が異常に簡単に ●教科書に漫画やアニメが大量に登場 以下、今日のちゆニュースはちょっぴりお得な三本立てでお送りします。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 まず、「つくる会」の話題です。 「新しい歴史教科書をつくる会」は、従来の歴史教科書は自虐的だとして、「自国中心主義に貫かれた歴史認識」(By朝日新聞)の教科書を作成するために結成された団体です。 たとえば「つくる会」の教科書では、神風特攻隊に関して次のように記述されています。
…これが一般の中学校で普通に使われることを想定した教科書の記述です。素晴らしい。 ただ、「神風特別攻撃隊について、基礎的、基本的な内容を習得させる上で適切な事項に厳選されていない」というよく分からないイチャモンが検定でつけられ、上の記述は大幅に修正されてしまいました。残念。 ところで、せっかく検定に通っても、採択されなければ実際に学校で使われません。これから、この採択をめぐって右対左の熱い死闘が繰り広げられることは必至です。 そこで、まずは朝日新聞の先制攻撃。大阪市立大学名誉教授・直樹孝次郎、津田塾大教授・高崎宗司、東京学芸大教授・木村茂光、早稲田大元教授・鹿野政直、早稲田大教授・山本武彦、九州大大学院比較社会文化研究院教授・横田耕一、聖学院大学長・飯坂良、日本教職員組合書記長・戸田恒美、東大大学院教授・佐藤学、千葉大教授・坂野潤治……とズラリ並んだ反対意見を一斉掲載。そして社説の見出しは「やはり、ふさわしくない」。 あ、公平な報道機関・朝日新聞の名誉のために言っておきますと、「つくる会」教科書肯定派の意見もちゃんと掲載されていました。2人ほど。 この件が今後どうなるか、傍から見ているぶんには非常に面白いところです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 次に2つ目の話題、新学習指導要領です。 今回の検定では、「落ちこぼれをなくす」「基礎基本の徹底」を目標に、指導要領から逸脱した記述は一切合切認めないという訳の分からないポリシーが貫かれました。 たとえば、小学校1年生の国語の教科書に次のような文章がありました。
この文章に「小学3年生・5年生の理科で習う発芽の要因に踏み込んだ記述。1年生には程度が高すぎる」と検定意見がつきました。 小学生よりも検定メンバーの学力が心配になります。 そして、「ゆとり学習」ということで、台形の面積の公式や二次方程式の解の公式など、各教科書の内容の三割が消滅しました。 理科でも、火山岩・深成岩はそれぞれ一種類しか載せてはいけないことになり、「流産・安産・元気な子。母ちゃん、先公、半殺し」(地域差あり、情報求む)といった素敵な語呂合わせで覚える必要もなくなった模様です。 これまでも「ゆとり学習」は進められてきており、すでにめざましい成果があがっています。 たとえば、分数のかけ算「5/6×4/9」を正解できる小学6年生の割合。 82年には94%、94年には91%だったものが、2000年には66%になりました。 今でさえ学力が落ち続けているところ、今回の新指導要領によってパワーブースタ・オン。いよいよ全力ダッシュで馬鹿一直線の坂道を転がり落ちる勢いです。 落ちこぼれに足並みを揃えて国を滅ぼすつもりなのでしょうか。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 最後は、教科書に漫画やアニメが続々登場の話題です。 中学美術の指導要領に漫画が盛り込まれ、鳥獣戯画や葛飾北斎と並んで「ガラスの仮面」や「ドラゴンボール」が教科書に載りました。 開降堂出版の教科書などは、メーテルや鉄郎はもとより「執筆中の松本零士先生の写真」まで掲載されています。 その他、教育出版の小5国語には「ポケモン」「ちびまる子ちゃん」。東京書籍の小4国語に「ドラえもん」。三村図書の中2英語には「3年B組金八先生」が登場しています。 一方、小中学校の教科書から夏目漱石や森鴎外は完全に追放されました。 あと、国語、公民、技術・家庭、保険・体育など多数の教科書で乙武さんが取り上げられているそうです。……あえてノーコメント。 それにしても、漫画がメインカルチャーになったらイヤですね。 |
平成14年4月13日 | テレビを見ると傷害事件を起こす? | |
先日、米国で「10代前半にテレビを見る時間が長いほど、大人になってから傷害事件を起こす可能性が高くなる」という研究結果が発表されました。 その辺の話題では法律で規制をという話が出てきますが、ちゆはアニメや漫画が好きなので、「自分の好きなものを規制されるのはイヤ!」という立場になります(結論が先)。 でも、それをそのまま言っても、大人の世界では単なるワガママで片付けられてしまうらしいので、適当な理屈を付けなければなりません。 とりあえず思いつくのは……。 「テレビを見ると暴力的になるなんてウソ」 「それどころかストレス解消に役立っている」 といった主張でしょうか。 前述の調査については新聞記事だけでは不明な点もありますが、テレビと暴力の関係については、古くから調べられています。これについて、少し考えてみましょう。 日本では、平成11年に発表された総務庁の調査結果があります。 テレビで暴力シーンを多く見ている子どもは、あまり見ない子どもに比べて、暴力を振るったり、万引きをしたりする割合が高いという結果です。 これを受けて日経新聞は、「暴力番組が子どもの攻撃行動を助長する」と断言しました。でも、この調査だけでは、そのような結論は出せません。
ただし、(2)の第3の原因については、「握力の強さ」「背の高さ」「近所の少年が暴力的であるか」など、「暴力番組」「攻撃行動」に関連しそうな227の要因について同時に調べた調査があります。 すると、それらの要因が等しくなるように考えても、やっぱりテレビ暴力の視聴と攻撃行動に関係がありました。 つまり、「テレビ視聴」と「暴力」の関係は、別の原因による見せかけのものではないと思われます。 さて、これに対して、「暴力番組を観るとスカッとするから、かえって実際の暴力は少なくなる」という意見があります。いわゆる「カタルシス効果」です。 しかし、多くの実験や統計調査の結果は、残念ながら「カタルシス効果」の存在に否定的です。 暴力的な番組を見た後は、少なくとも一時的に暴力行為が増えます。また、高校生のフットボール選手は、1週間の試合のシーズンの間、スッキリするどころか敵意を増大させていきます。 もちろん、そんな数個の例だけで言えるほど単純な話ではありませんが……。少なくとも子供に関しては、「カタルシス効果」はないと言えるようです。 ところで、上記のような調査は、現実社会で実際にという話ではなく、あくまで短期間の影響についてです。そこで、現実社会での影響を長期的に検討する「パネル調査」も行われました。 8歳の子供たちを調べて、「攻撃的な子ほど、テレビで暴力を多く見ている」という結果が出てから、11年後に再び同じ少年たちを調べます。 すると、8歳のときにテレビ暴力をたくさん見ていた子は、見ていなかった子よりも、ずっと攻撃的でした。 そして、「8歳のときにテレビ暴力を見ていたこと」は11年後の攻撃性を予測しましたが、「8歳のときに攻撃的であること」は11年後の暴力を予測しませんでした。 この結果からは、テレビを見ることが攻撃行動の原因であり、その逆ではないと考えられます。 以上、ここに書いたことだけ見ると穴のありそうな調査ではあります。パネル調査の結果には、解釈の余地もあるでしょうし。 実験が行われた頃の米国の暴力番組と言えば、西部劇など人が瞬時に死ぬタイプ。日本の番組のように痛がって死ぬものと同じに考えるのはマズイかも知れません。 とは言え、これらの調査や統計の手続きは概ねまっとうです。少なくとも学者さんの世界では、「テレビ暴力の視聴は攻撃行動を助長している」と見るのが自然のようです。 「テレビを見ると暴力的になるなんてウソ」 「それどころかストレス解消に役立っている」 などと主張するのは、あまり得策ではありません。 ……と、長々述べてみましたが、「暴力的な番組を見たら暴力的になる」なんて、個人的には当たり前だと思う次第で。 むしろバイオレンス劇画など、読んだ後で人を殺したくなってなんぼだと思います。一時的な反応だけでなく、性格形成にまで影響するならなお良し。他人に影響も与えられない表現なんかゴミです。 ですから、見る人を犯罪に走らせるような表現があるのは前提として、そこから「暴力を減らすこと」と「表現の自由」を天秤にかける話をしなければならないと思います。 そういえば、ボクシングのヘビー級チャンピオン決定戦が公開されてから数日は、米国で殺人が増えるそうです(興味深いことに、白人ボクサーが敗れた時は白人への殺人が増え、黒人ボクサーが敗れた時は黒人への殺人が増加)。 では、公共の安全のためにボクシングを禁止するべきなのかと、そういう類の話ですね。 そこで、もう1つの調査結果を持ち出してみます。 子どもたちに、「なぜテレビの暴力を真似するのは良くないか」「なぜテレビを長く見過ぎるのは良くないか」といったことを考えさせてから、上記のような調査を行いました。 すると、テレビ暴力視聴時間と攻撃行動とは、ほとんど関係がなくなったのです。 子供がしっかりとテレビに向かい合えれば、暴力映像の影響は受けません。もちろん、そう自然になれるものではないので、親の働きかけが大切です。 結局、テレビごときに絶対の洗脳力があるはずもありません。私たちの大切な表現の自由を制限し、世の中を無菌状態にしなくても、家庭のしつけで対応できる問題なのです。 ……と、ここで表現の自由の大事さを切々と語るべきなのですが、ちょっと無駄に長いニュースになってしまったので以下省略。 ネットアイドルちゆは、アニメや漫画を応援しています。 |
平成15年6月22日 | 教科書検定で黒人さんの唇にダメ出し | |||||||||||
最近あまり更新してなくて、申し訳ありません。 更新頻度でウロンちゃんに負けてるのはさすがにどうかと思いますので、今後はもう少し頑張ります。 そんなわけで、今日は2ヶ月以上前のニュースでごめんなさい。 先日、英語の教科書の検定で、文部科学省が「黒人さんの唇の厚さを誇張して描くのは読者の誤解を招く」と意見。それを受けて、出版社が挿し絵を修正しました。
黒人さんを描く時は男ならマイケル・ジャクソン、女ならナオミ・キャンベルにしなければならないという例のアレですね(整形後のマイケルは白人ですけど)。 少し敏感すぎるような気もしますが、面倒を避けるには早めの自主規制が一番。オトナの対応ですね。 ところで、この辺の問題意識が薄かった時代の漫画を読むと、今では不可能な民族デフォルメが満載です。 たとえば、「鉄腕アトム」に出てくる黒人さんはこんな感じ。 「ブードゥー」「ブードゥー」言いながら襲ってくるのは、さすが手塚治虫先生です。 現在では、「オバケのQ太郎」の自主回収や「あんみつ姫」の出版停止など、このような漫画の多くが、主に「黒人差別をなくす会」(親子3人でやってる市民団体)の活躍で発禁になっています。 ところが、ごく最近の漫画でも、意外と編集者の根性試しみたいな描写はあります。たとえば、平松伸二先生の「マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ」を読むと……。
この世界では、アメリカ黒人は脳みそカラッポの筋肉バカなのが当たり前。微生物や昆虫が光に寄って移動するように、このゴリラは女性を見るとレイプに行くエロ生物です。 さりげなく「白人女め〜!」とか口走ってるのがヤバイですね。 これに対して、主人公側の日本人(モデルは松田優作)は激怒。「おめえを見てるとよお アメリカって国その物に思えてくるぜ!」「アメリカもおめえと同じ…見境なく女を犯すレイプ野郎だって言ってんだよオオオ〜〜!!」と、怒りの鉄拳! なんだかすごいパンチで、黒人さんの右腕がコナゴナのミンチになりました。 平松先生のアメリカ嫌いがビンビン伝わってくる場面ですが、先生ほどの巨匠になれば、危険発言もフリーパス、物理法則もノーサンキューなのですね。 ところで、漫画の中で国辱されるのは、黒人さんだけではありません。 定番は「キン肉マン」のラーメンマン。弁髪、ドジョウヒゲ、額の「中」の文字、倒した敵をラーメンにして食べる(アニメ版)など、数々の特徴が 同じように、言い出したらキリがないのが「キャプテン翼」。各国代表チームに大体1人か2人は間違った人がいて、たとえばスウェーデンユースの監督は眼帯にバンダナの海賊ルックです。
ウズベキスタンなど、人口の8割がトルコ系のウズベク人で実際の代表チームはこんな感じですが、「キャプテン翼」では金髪の白人しかいませんでした。 確かに、ウズベキスタンなんて「UFO少年アブドラジャン」を作った国という程度の認識しかありませんけど。 あと、こういう話題で出てきそうなのは、世紀末をいいことに自称・救世主が殺戮を繰り広げまくるよい子の漫画「北斗の拳」。 しかし、アミバ様とかユダ様とかハート様とか極めつけの変態がゴロゴロいるわりに、どいつもこいつも哺乳類ヒト科からはみ出している感じで、すでに国籍がどうとかの問題ではなく(アイン除く)、武論尊先生何にも考えてなさげなのに全然オッケーです。 |