昔のちゆニュース
平成13年03月30日:でじこがチャンピオンに登場にょ 平成13年04月06日:でじこと虹色ラーメン 平成13年04月17日:ジャンプ読者ページもリニューアル 平成13年04月25日:山口貴由がヤングアニマルに殴り込み 平成13年05月12日:ラブひな以上!?大反響のチャンピオン新連載 平成13年06月02日:少年チャンピオン、今度は黒田洋介を投入 平成13年06月29日:チャンピオン、今度は画太郎を起用 平成13年10月26日:季刊「仏教」が休刊 平成14年01月22日:サンデーで将棋漫画がスタート 平成14年01月25日:リカちゃん人形の悪口 平成14年02月15日:「バキ」が恋愛漫画になった? 平成14年10月18月:「バトル・ロワイアル」漫画版が暴走 平成15年09月15日:少年チャンピオンとブロッコリーがカードゲーム 平成17年01月21日:松山せいじ先生の「ブラック・ジャック」 平成17年06月20日:さよなら絶望先生と板垣恵介先生のルーツ |
平成13年3月30日 | でじこがチャンピオンに登場にょ |
好きな週刊少年漫画誌は何でしょうか。 ちゆは「ジャンプ黄金時代」を見て育った世代ですので、やっぱり「一番」はジャンプです。「ファミコンジャンプ」だって、素で楽しめます。 でも、もちろん他の漫画誌も大好きです。 そういえば、主要少年漫画誌を比較して「ラーメン屋のマガジン、漫研のサンデー、網棚のジャンプ」という言葉がありました。 汗臭い劇画路線のマガジンはラーメン屋、恥ずかしいラブコメ路線のサンデーは漫研の部室によく似合う、というわけです。残念ながら、ジャンプが網棚にホイホイ捨てられる時代は終わりましたけれど。 さて。各誌の特徴比較だけで本が何冊も書けるほどの話題がありますが、今日は、それら主要三誌の影に隠れつつも我が道を行く孤高の荒鷲、「少年チャンピオン」の話題です。 チャンピオンを侮ってはなりません。 70年代半ばには、チャンピオンの黄金時代もありました。当時の連載陣は「ドカベン」「がきデカ」「ブラックジャック」「マカロニほうれん荘」。全盛時のジャンプも裸足で逃げ出すほどの圧倒的なパワーです。 漫画誌で始めて200万部を超えたのはチャンピオンです。 その後も、「覚悟のススメ」や「鉄鍋のジャン」をはじめとする奇作・怪作・異常作を量産しつつ、着実に歩んできました。 そういえば、以前ジャンプで「密リターンズ」「きりん」を連載しておられた八神健先生、リイド社での読み切りや18禁同人誌を経て、現在チャンピオンで「ななか6/17」を連載しておられます。集英社と八神先生、秋田書店と八神先生との間で何があったのか気になるところです。 さて。そんな「チャンピオン」がいま、「漢」と「萌え」を二本柱に、虎視眈々とオタク層の取り込みを狙っています。そのための作戦が、 来週から、でじこが投稿ページのDJを務めます。 「でじこ」とはもちろん、コゲどんぼ先生が描くデ・ジ・キャラット星出身の猫耳少女、目からビームを出して語尾に「にょ」をつける、あの「でじこ」です。 ちゆニュースがはじまって以来、これほどウソ臭い情報もありませんでしたがすべて真実です。 その詳細は… ●これまで「チャンピオンカップ」だった読者投稿ページの名前が「でじこのチャンピオンカップ」に変更 ●「でじこをメインとした画期的なページ」になるらしい ●毎週最も面白い投稿に「でじこ賞」を贈呈、景品はデ・ジ・キャラットの特製オリジナルテレカ ●12週のレースで10位以内に入賞した人々にはコゲどんぼ先生の描いた複製サイン入りカラーイラスト原画をプレゼント(検討中) ●募集される各コーナー名も「目からビーム」「ニュースだにょ」などに変更 チャンピオンは本気です。 正気かどうかは定かではありませんが、やる気マンマンです。がんばれ、チャンピオン。負けるな、チャンピオン。輝くオタクの星になれ! ネットアイドルちゆは、チャンピオンを応援していますにょ。 |
平成13年4月6日 | でじこと虹色ラーメン |
先週お伝えしました通り、今週号から「少年チャンピオン」の読者ページの案内役がでじこになりました。 とりあえず壮大なドッキリではなかったようで、ひと安心です。表紙にもコゲとんぼ先生画のでじこがしっかりと載っています。 まさか、でじこをチャンピオンの表紙で拝む日が来ようとは。 チャンピオン御用達の濃い漫画家に無理矢理でじこを描かせるのかと不安視する声もありましたが、読者ページのカットもコゲどんぼ先生です。 でじこ・うさだ・ぷちこ・ぴよこ・ゲマなどが総出演で、投稿にいちいちコメントを付けてくれます。おまけにコゲどんぼ先生じきじきの1ページ漫画も付いてマニア心をくすぐります。 しかし、このリニューアルがどれほど実際の売り上げに貢献するのかは疑問です。 ところで、今週のチャンピオンでもう一つ気になるのは新連載「虹色ラーメン」です。 虹色ラーメン…。虹色とうがらしの親戚でしょうか? ちょっと外観が想像できませんが、あまり食欲を喚起する食品ではないように思われます。そんなわけで、とても期待して読み始めます。 料理漫画のキモは、本来けっして紙媒体では伝えられない味覚という刺激を、いかに漫画的に表現して読者に感じさせるかということにあります。 そのため、料理を褒める言葉は大げさを通り越して既知街の領域に達していなければなりませんし、多くの偉大なる先達たちによって、宇宙遊泳や火山噴火、ゴーンと鐘が鳴って「美味」と書いた垂れ幕がどこからともなく降りてくるなどのアバンギャルドな演出方法が開発されてきました。 それら表現はすでに出尽くした感がありますが、この成熟した業界に敢えて新規参入する「虹色ラーメン」、果たして私たちにどのような演出を見せてくれるのでしょうか。 今週の驚き役は主人公の太陽くん。高校一年にして生まれて初めてラーメンを食べるという剛の者です。というか、そんな奴いません。 まず一口すすると全身に電撃が走りますが、その程度はお約束です。そして二口目。 何の脈絡もなく、見開き2ページ使って虹が出ました。 「これがラーメン……。まるで虹みたいだ」。そう言うと太陽くん、感動のあまり泣き始めてしまいます。 隣にいた太陽くんのお友だちがすかさず「虹みたいなラーメンって何だよっ。大げさなヤツだな」と適確なツッコミを入れます。 もはや爛熟期にあるグルメ漫画界。その状況下で一所懸命頭をひねった努力はよく伝わってきます。ちゆ的には全然オッケーです。 あと気になる点は、バンダナをハチマキのように装備した不良キャラ。明らかに絶滅種です。今時そんなランボー流ファッションを炸裂させているのは、秋葉原のオタクさんかバトル・ロワイアルの山本太郎くらいなものです。 しかし、絵柄的にも内容的にも20年くらい前の漫画っぽいので、そこは全く違和感がないのがナイスです。がんばれ、虹色ラーメン。 |
平成13年4月17日 | ジャンプ読者ページもリニューアル |
少年チャンピオンの読者ページが「チャンピオンカップ」から「でじこのチャンピオンカップ」に生まれ変わったことは、以前にもお伝えしました。 今週号では早くも「みんなからのハガキが日増しに増えてきて、でじこはすっかりごきげんにょ」などと書かれていましたが、”でじこ効果”がどれほどの影響力を持つのか、興味深いところではあります。 そんなチャンピオンに触発されたわけでもないのでしょうが、少年ジャンプの読者ページもリニューアルされます。 ジャンプといえば、かつて横山智佐・榎本一夫・さくまあきら・土居孝幸の最強メンバーで作りあげた伝説の読者ページ「ジャンプ放送局」を発信した雑誌です。 ジャンプ一人勝ち時代の時勢に乗り、今でも「”竜王は生きていた”さんは今ごろ何をしているのだろう」などと話題に上るほどの異常な人気を獲得した、稀有な読者ページでした。 しかし、それ以降の読者ページはあまりパッとしませんでした。特に「ジャンポスト」に関しては、存在を記憶している人間さえほとんどいないと思われます。 さて。 そんな少年ジャンプの新読者ページの名称は。 じゃんぷる。 ジャンプだからじゃんぷる。「る」が何処から来たのかは謎です。かっこよくアルファベットで書くとJUMPURU。 イラストレーターは前回「ジャンプ団」から据え置き、メインスタッフも数名入れ替わっただけで基本は同じです。特にイラストが変わらないことが原因ですが、リニューアル前とまったく雰囲気が変わっていません。 人気がなくて打ち切られた漫画でしたらよほどのことがない限り連載再開はあり得ませんが、今回は何のためのリニューアルなのか分かりません。 いっそのこと、でじこに対抗してでんこを起用するなどの大胆なリストラを敢行して欲しかったところです。でんきを大切にね! ここで、両者のプレゼントを比較してみましょう。 でじこのチャンピオンカップ 1位:PS2 2位:ゲームボーイアドバンス+ソフト1本 3〜5位:ゲームソフト1本 1〜10位:コゲどんぼ先生の描いた、複製サイン入りカラーイラスト原画 じゃんぷる 1位:VAIO-NOTE 2〜5位:PS2+メモリーカード+ソフト1本 VAIOです。 しかも、PS2の台数も4倍。 読者ページのプレゼントにかけられる予算限度額において、集英社と秋田書店の差が如実に表れてしまいました。 さすが集英社。かつて「ジャンプ放送局」時代に、読者参加企画で各都道府県ごと1名様にPCエンジン・シャトルをプレゼントという恐るべき暴挙を完遂した実績は伊達ではありません。 残念ながら、賞品で選ぶなら「じゃんぷる」に投稿するべきでしょう。 しかし、賞品の金銭的価値だけが選択基準だという高度経済成長期の亡霊のような考え方がすべてではありません。 もしもチャンピオンに掲載されれば、もれなくでじこ・うさだ・ぷちこが一言コメントしてくれます。 また、毎週最も面白い投稿には「でじこ賞」が授与され、デ・ジ・キャラット特製テレカが贈られます。 さあ、チャンピオンにハガキを出しましょう。 そして特製テレカを手にして、ヤフーオークションに出品するのです。もしかしたら、VAIO以上の高値がつくかも。 …いや、どんなに高くてもゲームボーイアドバンスどまりだと思いますけど。 でもパソコンはナマモノですので、5年も待たずに特製テレカの方が貴重になるでしょう。 |
平成13年4月25日 | 山口貴由がヤングアニマルに殴り込み | |
今月1日のニュースで、克・亜樹の画集の話題を取り上げました。 その克・亜樹先生の代表作「ふたりエッチ」の最新刊・第14巻が27日に発売され、単行本累計900万部を突破するそうです。 日本全国に900万冊の「ふたりエッチ」。すべて集めれば、東京ドームを「ふたりエッチ」で満杯にできそうです。 さらに5月25日には、ふたりエッチ画集「ゆらゆら」の発売が予定されています。 先日の画集にふたりエッチのイラストが2点しか収録されていないと思ったら、そういうことだったのですね。 さて。 そんな「ふたりエッチ」が連載している漫画雑誌が、ヤングアニマルです。 最近「ヤングアニマル嵐」なんて雑誌も誕生しましたが、「リイドコミック爆」と何か関係あるのでしょうか。 現在ヤングアニマルを支える二本柱は、「ベルセルク」と「ふたりエッチ」です。「ももいろシスターズ」も、ちょっとしたヒット作でしょうか。 その他、たぶんマニア狙いで、あかほりさとる先生や出海まこと先生が原作をしておられる漫画もあります。 出海まこと先生といえば、今号でバスジャック犯の少年が人質の女性をレイプしてるシーンとか描いておられますが、これ大丈夫ですか? あの事件のとき、リアルタイムでこういう妄想をしていた人もいるのでしょうか…。 そんな感じで、豪華なのかそうでもないのか微妙なヤングアニマル執筆陣に、新たな鬼才が参入しました。 彼の名は、山口貴由。 ご存知、「覚悟のススメ」の作者様です。 「覚悟のススメ」は、濃い漫画が多い少年チャンピオンにあって、なお異彩を放っていた極上の漫画です。 その魅力はもはや言語化不可能ですが、主人公の名は葉隠覚悟。 日本軍に虐殺された3000人の捕虜の英霊が宿る戦略兵器・強化外骨格「零」を身にまとった戦士です。 彼が、実の兄にして両性具有の現人鬼と譲れない死闘を繰り広げる…という物語が展開されます。 全編を通して「覚悟完了!」「当方に迎撃の用意あり!」「見事な血涙であった!」「何だか知らんが とにかくよし!」などの山口節が炸裂。 「瞬殺無音部隊」「化学兵器・戦術神風」といったネーミングセンスも秀逸です。 そして根底に流れる武士道、有無を言わさぬ迫力。 たとえば、戦いの最中に左手を失った覚悟は叫びます。「残った右がやけに熱いぜ!」 また、強化外骨格に宿る3000の英霊が成仏して、天国に行ってしまった時、彼らは「私は軍人!安らぎは受け取らぬ!覚悟の居る、あの荒れ果てた世界に安らぎをもたらすのだ!」と叫んで天国で割腹。現世に戻ってきます。 なお、ここの41番の方など、たまに漫画版「バトル・ロワイアル」の作者が山口貴由先生だと勘違いしている人もいますので注意です。 その山口貴由先生が、ヤングアニマルで新連載です。 タイトルは「蛮勇引力」。 ジャンルは近未来警鐘バトルアクション。モチーフは、巷の浪人を束ねて国家転覆をくわだてた由比正雪。 テクノロジーの発達による都市機能の自動化に伴い、大量の失業者が発生する近未来。その社会の中心・神都に、一人の侠(おとこ)が現れます。
…そんな感じで始まる新連載。期待は大きいです。 ネットアイドルちゆは山口貴由先生を応援しています。 |
平成13年5月12日 | ラブひな以上!?大反響のチャンピオン新連載 | |||
「覚悟のススメ」「鉄鍋のジャン!」「グラップラー刃牙」…。そんな雄度の高い、激濃の漫画群が少年チャンピオンの魅力でした。 しかし、それだけでは雑誌は売れません。世間から遅れること10年余、ついに秋田書店もメディアミックスなるものの存在を知り、そして気がつきました。 時代は萌えだ。 そうして始まったプロジェクト・萌え。すでに「しゅーまっは」や「ななか6/17」といった萌え作品の連載が始まっています。 そして何を血迷ったのかブロッコリーと提携、巻末読者ページにでじこを起用しました。この件は3月30日、4月6日にお伝えしました通りです。 さて。 そんな少年チャンピオンが先週から、さらなる萌え層の取り込みを狙って、脅威の新連載をスタートさせました。 その名は、「エイケン」。 タイトルを考えた人は、チャンピオンにはすでに「フジケン」という漫画が連載していることを忘れていたのでしょうか。 しかし、そんな「エイケン」が今、局所的に大ブレイクしています。 まだ連載は始まったばかり。第1話と第2話しか発表されていないにも関わらず、2ちゃんねるのエイケンスレッドに鬼のようなレスがついていくのです。 ジャンプならばともかく、チャンピオンの新連載としては異例のことです。 スレ1:88cmFカップ鷲掴み!『エイケン』 スレ2:111cm!?チチは小学6年生『エイケン』2階目 では、この超話題作が、実際に2chでどのような評価を受けているのか見ていきたいと思います。 >エイケン読んだら小ゲロ出たよ >読もうと思っても眼が拒絶する >服と髪型のセンスが知的障害者と狂人を足したような宇宙人テイスト >最終兵器だな …とにかく大反響です。 ここで、エイケンの内容を簡単にご紹介します。 基本プロットは、何の個性も魅力もないダメ男が自分以外全員美少女の「エイケン部」に入れさせられ、コケた拍子に乳を揉んだり、うっかり着替え中のところに入ってしまったりするラブコメ。 では、肝心の女性陣の品揃えは。 巨乳のヒロイン(88のF)。長身の体育会系女(99のG)。チャイナ系お嬢様。見た目は幼女の天才科学者。中身は恥ずかしがり屋の美少女だと思われるクマの着ぐるみ。 …そして、フリフリのエプロン姿の爆乳小学生(111のH)。
…萌えますか? 作者は代々木アニメーション学院のマンガ・コミックプロ養成科の卒業生。第1話のスミッコに、「松山せいじ先生より♪」という熱いコメントが掲載されています。
アンタ、漢ですよ…。 ともあれ、異様な盛り上がりを見せるエイケンスレッド。 ついにエイケンウッチャーたちは、自らをエイケニストと呼称。憎しみを通りこして愛着を感じる人たちまで登場します。 >この板よんでたら、ずっと昔からエイケンを読み親しんでいるような錯覚が襲ってきた >もはや嫌っていた自分が過去の愚物 >アンチすら仲間にしてしまったこのスレは、永く語り継がれていくことだろう。エイケニスト、永遠なれ もちろん、こうして最終解脱を遂げたエイケニストたちについて行けない人も続出。 >ここのスレの住人はみんなヒロポンでもやってんのか!? >俺には駄目だ…もうこの漫画にはついていけない こんなにも語られ、憎まれ、奇妙な愛着さえ覚えさせるエイケン。 チャンピオンに新しい萌えの風を吹かせる救世主となるのでしょうか、単なる駄作として時の流れの中に忘れ去られていくのでしょうか。 果てしない迷走を始めたチャンピオンの、明日はどっちだ!? 松本先生は3年前、少年ガンガンに「裏剣道ZERO」という漫画を連載していました。エイケンの作者は、過去にどんな作品を描いていたのでしょうか。 エイケンをご存知でない方にはあまりお楽しみ頂けないと思いましたので、ご紹介は別ページにしました。 すでにエイケンを楽しんでおられるエイケニストの方は、続けてちゆニュース番外編「裏剣道ZERO」特設コーナーをお読み頂けると嬉しいです。 |
平成13年6月2日 | 少年チャンピオン、今度は黒田洋介を投入 |
「燃え」から「萌え」へ。 でじこを読者ページに投入したり、ラブコメ界のリーサルウェポン・エイケンを連載させたり、オタク層の取り込みに余念のない少年チャンピオンが、また新たな連載をスタートさせました。 「スクライド」。シナリオ・黒田洋介。画・戸田泰成。原作・矢立肇。 黒田先生といえば、「魔法少女プリティサミー」やら「バトルアスリーテス大運動会」やら「デュアル!ぱられルンルン物語」やら「ときメモOVA版」やら、ギャル主体の仕事を多数こなされたアニメ脚本家。 すでにテレビアニメが制作進行中だそうで、編集部主導のメディアミックス(死語)企画のようです。 扉絵にある「『無限のリヴァイアス』を生んだアニメ界の俊英」という黒田先生の紹介文が、否応なしに「ああ…チャンピオンは本気なんだ」と思わせます。 しかし、萌え路線のハズのチャンピオンが、リヴァイアス以外のギャルアニメの存在には一切触れていません。 そして荒木ファンの絵描きを起用して、ストーリーはニセ覚悟のススメ。今回は萌えがターゲットではないのでしょうか。「燃え」系の傑作は狙って作れるものではないと思うのですが。 さて。 ところで黒田先生と言えば、「無限のリヴァイアス」本編では、ただいま監禁緊縛レイプ進行中ですみたいな描写を入れて物議をかもした方です。 直々に執筆された「無限のリヴァイアス」小説版も話題になりました。まさか、夕方6時台に放送されたテレビアニメのノベライズで、 僕のモノは先まで皮を被っていて、見せるのはとても恥ずかしかったんだけど、でもキミはクスリと笑って「平気だから」って、優しく言ってくれた。僕のモノがくわえられた瞬間、電気のようなものが身体中を駆けめぐるって、ホントだったんだ。 とか、 やめて。もうやめて。やめてください。なんでもするから、痛くしないで。イジメないで。あたし、うまくなるから。気持ち良くさせるから。お尻でいいよ(嫌)。お尻に入れて(糞)。お尻で感じるの(嘘)。あたし、気持ちいいよ(嘘)。とっても気持ちいいよ(嘘)。すご〜く気持ちいいよ(嘘)。 …とか読まされるとは思いませんでした。 まるでマドンナメイト文庫のアニパロ・エロ小説のようですが、これが電撃文庫で出版された正規のノベライズです。 黒田先生、凄すぎます。 リヴァイアスの小説を執筆した時点で8本の企画を同時進行中だったそうですが、別にエロな仕事でも抱えていてうっかり混線したのでしょうか。 ともあれ、そんなクラッシュな黒田先生のことですから、今回の漫画シナリオのお仕事も期待大です。 第1話からいきなり制服の上から亀甲縛りされた財閥令嬢が登場。裸にむかれたり、ほっぺたをレロレロ舐められたりと大活躍です。 「燃え」路線でありながら、ライバルは「オヤマ!菊之介」なのでしょうか。 ともあれ、まだ第1話。これからに期待したいところです。ネットアイドルちゆは少年チャンピオンを応援しています。 |
平成13年6月29日 | チャンピオン、今度は画太郎を起用 | |||
3日前のニュースで、野球漫画について述べさせて頂いたところ、メールや掲示板で「なんで山下たろーが入ってないんですか」「燃えよクロパンが出てこなかったのが心のこりです」などのツッコミを頂きました。 申し訳ありません。それら全て盛り込むとちゆニュースが電話帳のように分厚くなってしまうため、泣く泣くカットさせて頂きました。 ところでそんな中、特に名前が挙げられたのは「逆境ナイン」と「地獄甲子園」でした。 でも、この二作が持つ強烈な個性を考えると、野球漫画というよりむしろ島本漫画・画太郎漫画と分類するのが妥当かと思います。 そんなわけで、今日は漫☆画太郎先生の話題です。 画太郎先生は、ウンコがパカっと割れたら札束が入っていて見かけに騙されるなウヒヒヒヒって感じの漫画で「少年ジャンプ」の新人賞を受賞された方です。 最初の連載は、64週続いた「珍遊記―太郎とゆかいな仲間たち―」。 行き当たりばったりに作られていることが小学生の目にも明らかなストーリー展開、芸術の域まで昇華されたコピーの多用、そしてへたくそな絵。 それら要素の曼荼羅的融合によって展開される、リビドー溢れる生々しい画太郎ワールドは、少年ジャンプの中で圧倒的な異彩を放っていました。 さて。 ちゆが画太郎先生の作品の中で一番好きなのは「まんゆうき〜ばばあとあわれなげぼくたち〜」です。 「ちんゆうき」の次回作が「まんゆうき」というのもあんまりですが、主要登場人物の名前が「まんまん」だったりするのは本気でヤバいと思いました。 しかし、登場する女性キャラの8割はババア、たとえババアでなくても確実に小汚い醜女である画太郎漫画において、まんゆうきの主人公は萌えなのです。 名前は娘々(にゃんにゃん)ちゃん。
「萌え」という言葉すら普及していなかった時代に、ドジで健気で丁寧語でしゃべるお子さま。丈の短い服、棒のようにまっすぐの足、犬耳のようなヘアスタイル。…ツボ押さえてます。 私たちのいる場所はすでに…画太郎が6年前に通過した場所なのです! さらに、画太郎漫画なので当然、娘々ちゃんは小便かけられたり粘液まみれになったり妖怪に押し倒されたりします。 そう、グロやバイオが”萌え”を高める効能を持つことは「しゅーまっは」による偉大なる発見だと思われていましたが、実は「しゅーまっは」のいる場所もすでに…画太郎が6年前に通過した場所なのです! 残念ながら、「まんゆうき」は21週で打ち切られてしまいました。 しかし、これは日本の萌えの歴史を考える上で絶対に外せないキャラクターの一人だと思います。 なお、娘々ちゃんはとても画太郎世界の住人だとは思えない萌え的絵柄で描かれているため、アシスタントが描いていた説も根強く噂されています。 なんでも、主人公をアシに描かせて背景及び脇役を画太郎先生が描かれていたとか、実は娘々だけ野口賢先生が描いていたとか。 おそらく事実ではありませんが、妙に納得してしまう話ではあります。 さて。そこで、チャンピオンです。 かつては血と汗と男の味しかしなかった雑誌が、ここ半年で急転換。でじこを巻末読者ページに使ったり、萌え漫画を連載したり、サンライズと組んでメディアミックス企画を始めたりと大騒ぎです。 そこに今度は、画太郎先生の新連載です。 秋田書店の暴走は、もう誰にも止められません。 期待の新連載のタイトルは「樹海少年ZOO1」。作画が画太郎先生、原作は電気GROOVEのピエール瀧さんです。 ピエール瀧と画太郎先生のつながりは、電気GROOVEがやっていたオールナイトニッポンのコーナーの中で「珍遊記」を平成3年の漫画の年間MVPに選んだのがきっかけ。 以来、「珍遊記」の中にピエール瀧が出演するなど、両者の生暖かい交流が始まったようです。 そういえば、漢系燃え漫画とオタク系萌え漫画の二本柱で迷走する少年チャンピオンについて、処方箋さんがこんなツッコミを入れておられました。
ここにさらに画太郎をブレンドすることで、一体どんな強烈な化学反応が起こるのでしょうか。 21世紀の萌えを目指すチャンピオン誌上において、画太郎先生が再び萌えを手がけることを期待しながら… ネットアイドルちゆはチャンピオンと画太郎先生を応援しています。 |
平成13年10月26日 | 季刊「仏教」が休刊 | ||
世の中には、存在自体が冗談みたいな雑誌が存在します。 たとえば「月刊下水道」。名前だけ聞くとアレですが、下水道に関して真剣に取り組む真面目な雑誌です。 ホームページに掲げられた編集方針から一部を抜粋させて頂きますと…。 ●下水道普及を真剣に見つめ、その意義をわかりやすく一般に認識づける ●下水道普及のための最も大切な情報を網羅 ●下水道の現実と未来を追求 ●下水道普及に情熱を傾ける現場サイドの“声"を 他にも、「月刊廃棄物」・「月刊食堂」・「月刊食品工場長」・「月刊眼鏡」などなど…。 「月刊薔薇族」のような有名どころも含めて、一度は読んでみたいけど定期購読したくない雑誌を挙げるとキリがありません。 さて。 そんな雑誌の1つだった「季刊仏教」が、休刊になりました。 朝日新聞によると、最盛期は発行部数1万5000部まで達したものの、オウム真理教のテロで宗教のイメージが悪化。6000部以下に低迷し、今回の休刊につながったそうです。 ちゆも「季刊仏教」は3冊しか買ったことがありませんが、毎号楽しみに立ち読みしていた記事もありました。 それは、「グレーテルの記憶」。読者層の中心は60歳過ぎの僧侶だという「季刊仏教」に連載していた、超異色の漫画です。 作者は、白倉由美先生。今は小説・脚本の世界に移られてしまいましたが、「セーラー服で一晩中」など、なぜか「少年チャンピオン」で少女漫画を連載していたことでも知られる漫画家です。 「卒業、最後のセーラー服」を描かれた際は、甘いハッピーエンドに先生自身が納得できず、敵役の視点から大幅に描き直した作品「懐かしい年への手紙」を執筆。衝撃のラストを見せてくれました。 そんな先生ですが、「季刊仏教」巻末の「執筆者紹介」では、次のように紹介されていました。
…幻の漫画家。しかもかっこ付きです。 ともあれ、「グレーテルの記憶」は、季刊16ページで5年以上も連載。60歳の僧侶が対象なだけに、凡人には理解しがたい複雑・難解な漫画でした。 元々の主人公は、缶入りのクッキーなど「綺麗な食べもの」しか食べられない少女・みさ子さん。誰かが触ったり調理したものを食べると吐いてしまいます。 彼女の親友は、学校に避妊具を持ち込む女子小学生。他にも、霊能力者や放火魔と噂される少女、死体を捜しに行こうと森に誘ってくれる工藤くんなど、金八先生も真っ青の子供たちが続々と登場します。 しかし、そこで物語は奇妙な展開を見せます。少し説明しづらいのですが、総集編では次のように解説されていました。
いきなり主役が赤ん坊になったかと思ったら、「天使」という名前の少年を新しい主役に抜擢。さすが偉い坊様の読む漫画は違います。 その後の登場人物たちも、信者に”生命の水”を売る新興宗教の教祖様だったり、犬に去勢されて不能者になって以来、犬を殺してはロッカーにコレクションしている人だったり…。 そうして、薬だの陵辱だの兄にキスする妹だの脱構築の永久運動だの、延々と歪んだ世界が続いていきます。 そんなこんなで、とても60歳の僧侶向けだとは思えない”そっち系の少女漫画”だった「グレーテルの記憶」ですが、ある号から何の説明もなくプッツリと掲載されなくなり、それっきりになってしまいました。 ともあれ、ホームページによると、「季刊仏教」の休刊は第一部完に過ぎないとのこと。来年から装いも新たに第二部が始まるそうで、今から楽しみです。 ネットアイドルちゆは「季刊仏教」を応援しています。 |
平成14年1月22日 | サンデーで将棋漫画がスタート | ||||||
「ジャンプ」が碁を題材にした漫画「ヒカルの碁」で一発当てて、「マガジン」も麻雀漫画(?)「勝負師伝説哲也」で商業的に成功。 それを踏まえたのか、先日、「サンデー」が将棋漫画「365歩のユウキ!」の連載を始めました。 作者は西条真二先生。 破天荒極悪巨乳料理漫画「鉄鍋のジャン!」の作者として、「覚悟のススメ」「グラップラー刃牙」「バロン・ゴング・バトル」など漢気あふれ過ぎていた頃の「チャンピオン」誌面を余計に濃ゆくしていた方です。 しかし、5年間続けた「鉄鍋のジャン!」を打ち切りっぽく終了させた後は、「サンデー」に引き抜かれて大工漫画を連載。 他に「コミックガッタ」に巨乳漫画を描いたり、「ヤングアニマル」でエロ漫画を集中連載したりしています。 それでは、西条先生の代表作「鉄鍋のジャン!」について、ご紹介したいと思います。 内容は、下手に文章で紹介するよりも実際の絵を見て頂く方が早いでしょう。
基本的には、メチャクチャ性格の悪い主人公が、トンデモ料理対決を勝ち抜いていく物語。 勝つために手段を選ばず、時には料理に毒を入れて審査員を痺れさせたり…。その歪んだ性格は最後まで改心されませんでした。 「性格の悪い主人公」は、下手にやると読者に嫌われて速攻打ち切られる諸刃の剣。 しかし、この漫画は迫力だけで強引に読者を惹きつけることに成功して、怪作に仕上がっています。
「見せてやるぜ、このオレ様のスタミナ料理!!!」などと口走りながら、手にはチェーンソー。そして、「カカカカカカカカカカ」の哄笑。擬音はガリュンガリュン。 これが特に奇抜な場面というわけでもなく、ジャンの料理は毎回こんな感じです。 …そんな西条先生ですから、「サンデー」の将棋漫画もこの路線で、チェーンソー片手に将棋して欲しいところ。 しかし、実際の連載を見ると、なんだか「サンデー」っぽい(?)少しほのぼのとしたタッチ。 面影はありますが、「鉄鍋のジャン!」の時の読者を妊娠させてしまいそうな雄度はなく、どちらかというとコジャレ系漫研イラストに近づいています。 そして、主人公の性格も内向的で、ショタ狙いすら感じさせます。イジメられっ子が逃げグセを直すために武闘集団の将棋部に入部という展開は、ちょっとアレですが。
何より、「鉄鍋のジャン!」であれほど巨乳にこだわった西条先生のヒロインが、ツルペタっ娘。 あの胸にスイカを入れているとしか思えない爆乳描写は何処へ行ったのでしょうか。 しかし、先生はこうコメントされています。 「今回は将棋まんがです。盤上に咲くアツくもくるおしい男花――濃ゆくて奥が深い将棋の世界でオイらが描きたかったものをメいっぱい出したいと思ってますッッ」。 …そう、かつて西原青一名義でロリ系エロ漫画を描いていた西条先生。実は、昔の絵柄に戻しただけ。 あれほど巨乳で名を売りながら、本人が真にリビドーを爆発させる対象はツルペタだったのです。 ちなみに、西原先生のエロ漫画はジャンのように性格の腐れたキャラクターが料理なんかせずにエロ方向に走ってしまった鬼畜系。 ほとんどがレイプもので、なんか男の人が腕を切り落とされたり、目玉をえぐられたりしているのもありました。 ともあれ、将棋漫画の方は連載開始数話で「高速将棋」「真空アタック」「詰め将棋で流血」など、西条節が展開。 でも、欲を言えばまた「鉄鍋のジャン!」が読みたいです。 先生が「チャンピオン」に復帰して、最近の萌え美少女路線で獲得した読者が全部逃げ出すくらいの弾けた漫画を描いてくれることはないのでしょうか…。 ネットアイドルちゆは西条真二先生を応援しています。 |
平成14年1月25日 | リカちゃん人形の悪口 | ||||
今週の「少年チャンピオン」で、「キャプテン翼」の高橋陽一先生の新連載が始まりました。その中で、天才サッカー選手の兄にコンプレックスを持つ主人公が、やり場のない想いを歌にぶつける場面があります。 オレの心は ハングリーハート♪ ジャン ジャン ジャン 餓えた心さ ハングリーハート♪ ウォウ オゥ ウォゥ …さすが陽一先生。 この歌を聞いた一般人が、翼くんのスーパープレイを見せ付けられた観客のような表情で「す…すごい」とか言っていますが、確かにすごいとしか言いようがない歌詞です。 「陽一先生、やっぱり『オレの心は ハングリーハート』は前衛的過ぎませんか?」とかツッコミを入れる編集やアシスタントの方はおられなかったのでしょうか。 それとも、周囲の人間も「『餓えた心さ ハングリーハート』! やっぱり陽一先生は天才だ、作詞家としても十分に食べていける!」とか思っておられるのでしょうか。 ところで、ちゆも幾つかの雑誌にコラムや漫画を書かせて頂いているのですが、なかなか陽一先生のように無茶を押し通すことはできません。 先日も、「ネットランナー」3月号(2月8日発売)に載る予定の文章を書いたのですが、編集の方から色々と修正を頂きました。 内容はHELLO KITTY リカちゃんなどのリカちゃん人形に関するものだったのですが、「リカちゃんそのもののイメージを損ねる表現」が多かったらしく、「タカラからのクレームを意識しての修正」をする必要があったそうです。 せっかくですので、ご参考までに具体的な「修正のされ方」をご紹介したいと思います。
…リカちゃんについて、肉体関係とかその辺を前面に押し出してはいけなかったみたいです。
…リカちゃんは純粋無垢な愛らしい少女として描かねばならないみたいです。
…リカちゃんのことをジェイソンみたいに書いてはいけなかったみたいです。
…ちゆも「毛唐」は良くなかったと思います。ごめんなさい。 そんなこんなで、「リカちゃんは殺して皮を剥いだりしません」などとクレームがくる可能性があるため、紙媒体ではリカちゃんに対する誹謗中傷は厳禁らしいです。 結局、「ネットランナー」的には、個人のホームページの画像を無断で掲載したり、建前だけ「悪用厳禁」と言っておきながら違法行為を促すような記事を書いたりはOK。でも、リカちゃんの悪口はNG。 道義的なコトはさて置いて、文句を言ってくる相手がいるかどうかが問題みたいです。 これが大人の世界なのでしょうか。 ネットアイドルちゆは「いつまでも子供のままでいたいな」と思いました。 |
平成14年2月15日 | 「バキ」が恋愛漫画になった? |
「グラップラー刃牙」という漫画をご存知でしょうか。 内容は、地上最強を目指す宇宙から来た筋肉星人みたいなルックスの男たちが、雄度全開のクラッシュなファイトを繰り広げていく格闘もの。 これが、血や汗や涙など男の体液が飛び散る漫画ばかりだった「少年チャンピオン」の誌風にマッチしていました。 ところが、最近の「チャンピオン」は、巻末読者ページへのデ・ジ・キャラット投入、メディアミックス萌えアニメ企画「七人のナナ」、挿入上等の奇形萌え漫画「エイケン」の表紙など、萌え雑誌化が進行。 パンチラ・パンモロの見られない号はなく、血や汗や涙とは違う体液の比率が高まっています。 そんなこんなで、周りの漫画の混浴露天風呂やミニスカ野球に触発されたのか、なぜか「刃牙」まで女っ気のある展開を増量。 「童貞を捨てる」という言葉が「初めて人を殺す」という意味で使われるのが標準だった漫画に、「女子高生が誘拐されて下着姿で緊縛」「婦警さんのコスプレ姿で豹柄パンティがチラリ」といった、サービスシーン(?)が増えているのです。 そんなわけで、「刃牙」がどれほど恋愛漫画化しているのか、「少年ジャンプ」の傑作恋愛漫画「電影少女」と比較してみました。 なお、以下の文章にはネタバレが多数含まれますので、刃牙を単行本で楽しんでおられる方などは、読まれないようお願いします。 続き→最近の「刃牙」と「電影少女」との比較 |
平成14年10月18日 | 「バトル・ロワイアル」漫画版が暴走 | |
以前、少年チャンピオンに「バロン・ゴング・バトル」という漫画が連載していました。 恐竜のお腹から産まれてアフリカの未開部族に育てられた主人公が、左手から出す怪光線を武器に、ナチスの実験で産まれた怪人たちと戦う物語です。 戦いの後に美女を抱きかかえて「勝利のメイクラブだ!」と言う主人公など、良くも悪くも豪快な内容で、イカれた漫画好きの少年チャンピオン読者に愛されました。 しかし、結局2年ほどで打ち切り。膨大な伏線を消化し切れず、少年ジャンプの10週打ち切り漫画でおなじみの「さあ行こう!」で幕を下ろすのでした。 その「バロン・ゴング・バトル」の作者は田口雅之先生。連載を打ち切られたのは結婚式の直前だったそうです。 そんな新婚早々の無職生活は読者から心配されましたが、まもなく、次の連載が決まります。42人の中学生が最後の1人になるまで殺しあう小説「バトル・ロワイアル」の漫画版に起用されたのです。 さて、「バトル・ロワイアル」には女性ファンも多く、男子生徒同士のお耽美な絡み合いを妄想するファンが大勢います。ところが、基本的に美形かブサイクしか描けない上、妙に演出が濃ゆい田口先生。 女性ファンの間でかわいらしい美少年と妄想されている男子生徒は、ミッキーマウスの出来そこないみたいな顔にされ、おしっこビームと称して敵に向かって放尿する人物になりました。 また、殺し合いの最中、死ぬ前に好きな女子に告白しようと走り回っていたスポーツマンの少年は、「特技:中国拳法」という設定を重視され、「北斗の拳」ばりのマッスル野郎に。
そんなこんなで、イカれた漫画好きの読者からは歓迎されたものの、女性ファンの間ではなかったことにされている田口版「バトル・ロワイアル」。 現在も「ヤングチャンピオン」で好調連載中ですが、最近、またひとつ田口先生が突っ走ってくれました。 「バトル・ロワイアル」には、泣き落としや色仕掛けを駆使しつつクラスメートをカマでスパスパ殺しまくる美少女が出てきます。 彼女は、不良として周囲から恐れられていますが、ただ1人、クラスのアニメ好きのオタク少年だけは、彼女が本当は心やさしい少女だと信じてくれます。 原作小説では、銃で撃たれそうになった不良美少女をオタク少年がかばいます。不良美少女は瀕死のオタク少年を抱きしめ、優しくキスをした後、安楽死させるのでした。 「オタクはピュアでいい人」という、ある意味この小説の中で最もリアリティのない場面ですが、殺伐とした物語の中にあって甘酸っぱい雰囲気が、若いファンにはそれなりに人気があります。 ところが、田口先生の漫画ではこの場面を大幅にアレンジ。 オタク少年が不良少女をかばうところまでは同じですが、その後、不良少女は、瀕死のオタク少年のズボンを下ろしておちんちんを取り出すと、いきなりしゃぶり出します。もちろん、原作のどこを探してもフェラチオシーンなどありません。 さらに、振動が傷口に響いて痛がるオタク少年を無視して、本番を始めてしまう不良少女(繰り返しますが、原作ではキスだけです)。 そして、オタク少年が息を引き取った後。原作では、不良少女は「あなたちょっと、すてきだった。あたしちょっと、うれしかった。忘れないわ、あなたのこと」とつぶやき、もう一度死体にキスをして立ち去ります。 その独り言も、田口先生の漫画版では大幅にアレンジされました。 「あなた……やさしくって、勇気があって……………ちょっと素敵だったわ。もしも妊娠(でき)ちゃってたら………あなたの子供……産んだげるっ(はぁと)」 「バロン・ゴング・バトル」のころから思っていましたが、やっぱり田口先生は頭がおかしいです(褒め言葉)。 ネットアイドルちゆは田口雅之先生を応援しています。 |
平成15年9月15日 | 少年チャンピオンとブロッコリーがカードゲーム |
少年ジャンプに、「遊戯王」という漫画があります。初連載「天然色男児BURAY」を13週で打ち切られた高橋和希先生が、4年半の時を経てジャンプに帰ってきた2度目の連載です。 「遊戯王」の序盤は、いじめられっ子がオカルトアイテムで裏の人格に目覚め、闇のゲームで悪い奴を廃人にしていく展開。イメージ的には、「魔太郎がくる!」と「ブラック商会変奇郎」を足して2で割ってペプシコーラを混ぜたような感じでしょうか。 代表的な登場人物は、高校生にして社長の海馬サマ。ゲームに負けた復讐のために100億円かけて殺人テーマパークを建設したり、「海馬コーポレーションでは残酷な心を持つ者が有能な人材となるからね」と言って殺人鬼を雇用したり、ゲームに命をかけるあまり「オレはカードで死ぬなら本望だ」「貴様のカードでオレの首を掻き切れ!」などの珍台詞を発したりで、一部の偏ったファンに愛されています。 ともあれ、その漫画の中で登場したカードゲームを、コナミが商品化。高橋先生の平成11年の納税額が4億円を超えるほどの大ヒットになりました。絶大な人気を誇る少年誌・ジャンプと、手段を選ばずゲームを売る企業・コナミのコンビがハマったのです。 そこで、その二番煎じを狙って、絶大なキワモノ度を誇る少年誌・チャンピオンと、美少女キャラでアニオタから搾取する企業・ブロッコリーがタッグを結成。「カオシックルーン」という企画を始めました。 こちらも「遊戯王」と同じように、最初にチャンピオン誌上で漫画を連載し、認知度を上げてからカードゲームを発売する作戦。 ところが、その漫画の描き手にチャンピオン編集部が推薦したのは、なぜかエロ漫画家の山本賢治先生でした。 山本賢治先生と言えば、頭にアンテナを乗せた少女の出てくる不条理エロ漫画や、内臓の出てくるエロ漫画を描く人。 女の子が気持ちの悪い巨大ダコと普通にラブラブエッチしたり、巨大ガエルの群れが幼女を輪姦したり、薬で敏感にした少女の体にバラバラ死体を押し付けて感じさせてみたり、両手を切断してダルマファックしたり、万人受けしない(褒め言葉)シチュエーションも多いです。 当然、今回のカードバトル漫画でも山本先生は突っ走ります。主人公は、飛行機事故で一人だけ生き残った少年。人肉を食って生き延びたと周囲から白眼視されており、「うまかったか? 人間の肉は」「焼いて食ったのか? それとも刺身か? んん?」などと同級生になじられたりしてます。 そして、第1話から人死にまくりの内臓出まくり。カードの力でモンスターを操れるようになった眼鏡デブが「面白い面白いよコレッ アハッ アハハハハッ たまんねえェ!」と笑いながらチーマーを殺したと思いきや、次の瞬間には別のキチガイが操るモンスターに食い殺されます。 そんな感じで、基本的に敵は全員変態異常性格者。そのカードの使い道も、次のような感じです。 ●物体を自在にすり抜けられるモンスターを使って、風呂をのぞく ●何でも切断できるモンスターを使って、女の子の体中の毛を剃り落とす ●触れたものの摩擦をゼロにできるモンスターを使って、女の子が履いてるパンツの摩擦をゼロにして落っことす その後も、胴体から真っ二つになった男が「助けてくれぇ」と這い寄ってくる「スウィートホーム」な場面があるかと思えば、幼女体型の16歳がお兄ちゃんの言いつけで首輪&スクール水着姿になったり……。それでいて、山本先生ご本人はインタビューで「僕は、この作品を怪獣マンガと思って描いているんです」と主張。 何にしても、「遊戯王」ファンの少年たちを狙うには少々フリークス過ぎます。 ちなみに山本先生は、以前連載したエロ漫画で主要キャラをほぼ皆殺しにしてヒロインを植物人間にした際、あとがきで「あれじゃカワイソー? いいじゃん、あんだけメチャクチャやった女が最後にハッピーに渡米してシアワセにくらしましたなんて話死んでも描けません!」と発言。 正当防衛でも不可抗力でも、先生の漫画で人を殺したキャラは幸せになれない模様です。 当然、「カオシックルーン」も真っ黒な最終回が予想されますが、今のところ女性陣の直接の殺人描写は避けられています。運が良ければ主人公の男が植物人間になる程度で済むかも知れません。 しかし、別の漫画のあとがきで、「いや〜みんな死んじゃいましたねェ〜 最初のウチはお乱と影葉だけは生き残る予定だったのになぁ おかしいなぁ」と述べた山本先生。最初は生き残らせる予定でも、うっかり筆がノッて全員殺しちゃったりしそうです。 そんなこんなで、間違ってもヒットしないでしょうし、もうどこ狙ってるのか分からないチャンピオン&ブロッコリーの企画。 いくら漫画が面白くても、「カード欲しい」とも「ゲームしたい」ともまったく思いませんが、こんな単行本に「でじこもオススメ!!」という帯が付いているだけでとても素晴らしいです。 ネットアイドルちゆは山本賢治先生を応援しています。 |
平成17年1月21日 | 松山せいじ先生の「ブラック・ジャック」 | ||||||||||||||
最近、秋田書店が色々な漫画家に「ブラック・ジャック」を描かせています。 BLACKJACK.JPのインフォメーションを眺めるだけで、マッシブなブラック・ジャック先生、ちょっとお耽美なブラック・ジャック先生、「エロイカより愛をこめて」の世界に混ざってしまったブラック・ジャック先生などの姿が楽しめます。 先日の「ヤングチャンピオン」には、ついに立原あゆみ先生(「本気!」などの作者)の描くブラック・ジャック先生が登場しました。
いつもの立原あゆみ先生の漫画と同じく、いい年こいてるわりに青臭い男性が、ポエムのような説教のような台詞を連発。 どこからどう読んでも「立原あゆみ漫画」以外の何でもなく、「ブラック・ジャック」である意味が1ミリもないのが、もはや清清しいと思いました。 また、「少年チャンピオン」には、山本賢治先生の描く「ブラック・ジャック」が月イチ連載中。 山本賢治先生については平成15年9月15日のニュースでもご紹介しましたが、エロ漫画を描いても少年漫画を描いても変態がワラワラ登場して女の子のお腹から内臓が飛び出すのは変わらないというフリークスな漫画家です。 「ブラック・ジャック」の作画でも、先生はその才能をバリバリ発揮。たとえば、原作ではシルエットだった死体が、山本賢治版では臓物はみ出してます。
脳の異常でノラ猫が死んだ女房に見える男の話でも、山本賢治版では、奥さんがなぜか全裸で、乳首まで描かれています。
ドクター・キリコに安楽死させられている途中のお母さんすら、山本賢治版ではなんだかエロいです。
この他、「ドクター・キリコが美少女を連れ歩いている」とか「原作ではすぐに自殺した魔王大尉が死ぬ前にモンスター化して大暴れ」とか、好き勝手やっているように見えますが、実は、基本的なストーリーは意外なほど原作に忠実です。 ただし、ブラック・ジャック先生の人格描写はけっこう独特。
原作の(悪く言えば)偽善者っぽいところが薄くなり、露骨に嘲笑するような場面が多いです。 ちゆとしては、山本賢治先生が原作通りの「ブラック・ジャック」を描くというのは、なんだかアイスにタコ焼きをのせるような違和感があります。 もしも「内容はそのままで絵柄だけ今風に差し替えた『ブラック・ジャック』を作ろう」という企画なら人選で踏み外していると思いますし、せっかく山本賢治先生を選んだのなら、原作通りのストーリーをベースにするのではなく、山本賢治先生が「ブラック・ジャック」をダシにするくらいの形のリメイクが読みたかったです。 さて。 そんな「少年チャンピオン」の今週号に、今度は松山せいじ先生の描く「ブラック・ジャック」が載りました。 松山せいじ先生については平成13年5月12日のニュースなどでご紹介しましたが、代表作の「エイケン」は、サイコなおっぱいを持った女の子たちが発情期のゴリラばりの勢いで主人公に迫って来るという少年向けエロコメの最先端をブッちぎった怪作。 「グパパ」「ジョベベ」と少年誌の限界に挑戦する描写は、同時期に連載していた漫画版「スクライド」の「ビクン…ビクン」なエロ描写と競い合っているかのようでした。 そんな松山せいじ先生の「ブラック・ジャック」は、原作の持つ数多のテーマから、ピノコ可愛ぇえ!という一点に絞って抽出。基本はロリですが、欲望のおもむくままに巨乳ピノコも描かれます。 人間の愚かさとか命の尊さとかはピノコが可愛けりゃどうでもいいやと割り切っており、もちろん「ブラック・ジャック」でも何でもなくなっていますが、松山せいじ先生ですから全然オッケー。 むしろ、もっと物理やバランスを超越した奇乳が良かったとか、お風呂で石けんなら擬似顔射が欲しいとか、いつもの「ヌヂョンヌヂョン」「アワッび〜ん」みたいなイカした擬音がある方が……などと思ってしまいますが、先生にしてみれば、その辺はもはや極め尽くしたということなのかも知れません。今後は、それらを超越した先生の新境地にも期待です。 ネットアイドルちゆは松山せいじ先生を応援しています。 |
平成17年6月20日 | さよなら絶望先生と板垣恵介先生のルーツ | ||||||||
先日、少年マガジンで、久米田康治先生の新連載「さよなら絶望先生」がスタートしました。 漫画で「さよなら○○先生」といえば、思い出されるのは、むかし少年チャンピオンで連載していた「さよなら!!岸壁先生」です。 原作は小池一夫先生で、少年誌なのに小池一夫テイストが全開で発揮された怪作でした。 主人公の岸壁先生は、とある財団に作られた教師用サイボーグ。彼の存在によって生じる混乱を恐れた文部省は、岸壁先生を抹殺するために総理大臣付きのSPを派遣します。 そのSPは、初登場シーンからベンチプレスの真っ最中という、腹筋の割れまくった女でした。
初対面の岸壁先生が思わず「キミはすごいガタイしてるねえ!」と言ってしまうくらい別の意味でナイスバディな彼女ですが、その次の日には岸壁先生の男らしさに惚れて、結婚の約束までしてしまいます。 ……そう、実は彼女が、この物語のヒロインだったのです。 さて、文部省の刺客に対して、岸壁先生は「満足のいく成果をおさめて学校を去るとき、ボクは生徒たちに自分の身体がロボットであると告白しよう」と宣言します。生徒たちとの信頼関係を築けば、文部省の恐れる混乱など起こらないことを、証明しようというのです。 そんなわけで、卒業までの間、正体を隠したロボット教師と生徒たちの青春ドラマが展開されるのかと思いきや、その次の話で、岸壁先生は新任の挨拶中に突っ込んできたクレーン車を素手でキャッチ。速攻で全校生徒に正体がバレてしまい、学校を去るとき云々の話は以降出てきません。 ……万事がその調子で展開するのが、この漫画というか小池一夫先生の恐ろしいところ。 ついでに岸壁先生の教育理念も小池流マッチョ思想に染まっており、たとえば、校長先生に向かって次のように説教します。 「なにかと言えば生徒たちのためによかれと思いすることだと!! そういうものの考え方がダメなんですよッ たとえばですね! 女生徒のスカートをパッとめくってみる!! ああ! キミのパンティは今日は真ッ白で眼にしみるようにあざやかですねえてなことをやるわけです その女生徒は怒るでしょ! 泣くかもしれません でも心の中ではぐッと親近感を持つはずです あの先生は私に気があるんだわと思うわけですハハハハハハ 大事なことは親近感なのです」
……そんなの単なる変態教師だと思いますけど、それが小池ワールドでは素晴らしい教師なのです。 また、文部省から派遣されたSP(正体は戦闘用サイボーグ)に襲われると、岸壁先生は「教育でお前と勝負がしたいッ おれの授業を受けておもしろくなかったら おれの負けだッ おとなしく殺されてやろう」と提案。 そして、水と空気でロケットを飛ばす授業を行なうと、戦闘用サイボーグは感動して泣き崩れ、SPを辞めて高校生に戻る決心をするのでした。……そんな感じで、岸壁先生はあらゆる問題を授業と説教で解決していきます。 さて、「さよなら絶望先生」のタイトルはこの漫画から来ていると思われますが、それ以外にも、小池一夫細胞は漫画界の様々なところに侵食しています。 たとえば、最近では、小池一夫公式サイトのインタビューによって、「グラップラー刃牙」の作者・板垣恵介先生のペンネームの由来が、小池一夫先生の漫画「傷追い人」の主人公・茨城圭介だったと判明しました。 茨城圭介といえば、白髪鬼(ホワイト・ヘアード・デビル)というあだ名の持ち主。 小池漫画の主人公らしく、知力・体力・気力を兼ね備えた完璧超人で、ことあるごとに「くわッ」と目を見開いたり、意味もなく服を脱いだりするのが得意。もちろん女にもモテまくりのヤリまくりです。
以下、白髪鬼がいかにスゴい男か、状況別に見ていくと……。 ■ケース(1)戦闘中、顔に血が付いて前が見えなくなった場合 仲間の女性に「血で眼が見えン!! 小便をひっかけてくれ!!」と要求。女性が躊躇していると、「早くしろ――ッ!! 小便だ――ッ!!」と怒鳴ります。 そして、放尿を顔面で受け止めると、なぜか妙にサッパリした表情を見せてから、巨大な倒木を抱えて敵にタックル。見事に敵をぶッ殺しました。 ■ケース(2)ナイフで刺された場合 白髪鬼が力を込めると、腹に刺さったナイフが筋肉に押し返されて「ポン!」と飛び出します。もちろんほぼ無傷でした。
腕を刺された時も、同じように「ポン!」を披露してから、「ガキの力じゃア、男は殺せねえのさ」と言って、「くわッ」をキメていました。 ■ケース(3)すでに恋人がいるのに、別の女に言い寄られた場合 おもむろにズボンを脱ぐと、言い寄ってきた女にフェラチオさせる白髪鬼。しかし、女がいくら頑張っても、まったく勃起(エレクチオン)しません。 「なぜエレクチオンしないのよ――ッ!! 私のような美い女がしてるっていうのに――ッ」 絶叫する女に、白髪鬼は斜め45度の角度で「愛してないからさ」と告げるのでした。 ちなみに、男がエレクチオンせずに女が怒るのは小池ワールドでは非常にありふれた光景で、小池一夫ファンサイト・道中陣さんでは「どうしてエレクチオンしないの〜ッ!一覧表」を作っておられます。 ……そんなこんなで、板垣恵介先生をして、「『傷追い人』という作品の中に“茨城圭介”という主人公が登場するんですが、カッコよかったんだ〜これが」と言わしめ、ペンネームの由来にまでさせてしまった白髪鬼。 もちろん、「スラムダンク」の安西先生の若い頃のあだ名が白髪鬼(ホワイト・ヘアード・デビル)だったのも、小池一夫リスペクトに違いありません。 絶望先生、板垣先生、安西先生……。その他、言い出したらキリがないほど漫画界のあちこちで尊敬されまくっている小池一夫先生。 70歳近い今なお現役で、齢を重ねてますますイカした小池漫画を作り続けている、偉大なお方です。 ネットアイドルちゆは小池一夫先生を応援しています。 |