昔のちゆニュース


「朝日新聞」関係

平成13年02月24日:テレビゲームは忍耐力をうばう?
平成13年03月06日:ミール見るツアー
平成13年03月06日:森政権、もうちょっとだけ続く
平成13年03月17日:セガ社長兼会長、大川功さん死去
平成13年03月18日:日本人の誇りよ何処へ行った
平成13年03月31日:性病、依然として増加中
平成13年04月15日:なんとなく朝日新聞ネタ
平成13年04月16日:雅子さん、ご懐妊の兆候
平成13年04月26日:朝日新聞で幼女がセラムンのコスプレ
平成13年05月01日:朝日新聞で人生パー
平成13年05月11日:「拷問が私の任務だった」
平成13年05月24日:変態の朝日新聞記者、覗き行為で逮捕
平成13年05月25日:朝日新聞の社説を読んでみました
平成13年07月06日:小泉総理にサイバーアクション
平成13年07月14日:平成20年の五輪は北京開催
平成13年08月06日:朝日新聞、オタク強化週間
平成13年08月20日:朝日新聞に投書する人
平成13年10月09日:朝日新聞のオタク記者
平成14年04月08日:さようなら、「Mr.ボオ」
平成16年12月28日:毎日新聞は男子大学生がキライ?
平成17年02月06日:「しがない記者日記」騒動


平成13年2月24日 テレビゲームは忍耐力をうばう?

 ダイエーが経営再建のために日用雑貨などの在庫を一掃処分する9割引きセールを今日からはじめましたが、もう行かれたでしょうか。
 今朝は早くからオバタリアンが長い列が作っていて厳しかったです。ちなみにダイエーはこれでまた60億の赤字が出るそうです。

 それはともかく、今日は神戸大学発達科学部四回生の新田まやさん(22)の卒業研究の話題です。普通は大学生の卒論なんてニュースにならないと思いますが、なぜか朝日新聞が報道していましたので。

 研究内容ですが、自分の母校の小・中学校でアンケート調査をしたところ、テレビゲームで遊ぶ時間が長い餓鬼ほど、自分に忍耐力や協調性がないと答える傾向があったということです。
 「テレビゲームの体験では自分の役割や責任を学ぶ機会が少ない。他の遊びのように心身の発達を促す役割を果たしていないことが調査結果に表われたのではないか」と新田さんは分析しています。

 新聞記事だけでは詳しい内容が分からなかったので、「新田まや」のお名前で片っ端から検索をかけてみました。
 さっそくヒットしました。どれどれ…「フルポリゴンフェラチオゲーム・お兄ちゃんとフェラごっこ」なんでやねん
 こちらのサイトでは検索されそうなキーワードをページの最後に背景色で大量に羅列してまして、その中のAV女優の名前にひっかかってしまったようです。ちなみにこのキーワードの羅列は、「アダルト」「スケベ」「アヘ声」はもちろん、「首」「標本」「湯川」「トルネコの大冒険2」までカバーしています。
 ……結局、新田まやさんの卒業研究に関するサイトは存在しないようで、「尻軽女に天罰を!90分間中出しの刑」みたいのしか見つかりませんでした。

 すっかり脱線してしまいましたので話を戻します。

 以上の経緯で情報が得られなかったので、以下は新聞報道からのみ考えます。サンプリングや回収率、自己申告の問題性といった統計上の正しさについても保留です。
 この研究の問題点は、仮に調査が正しいとしても、「テレビゲームをたくさんする餓鬼は忍耐力に欠ける」という相関関係の存在が示されるのに過ぎないという点です。ゲームをやるから忍耐力が低下するのか、忍耐力が低いからゲームにのめり込むのか、バカ親が最低限の教育もせずに放置した餓鬼が投げやりに買い与えられたPCエンジンシャトルでダラダラと遊ぶことが多いのか、因果関係については何も示されていません。

 つまり、上にある新田さんの「分析」は単なる想像で、調査が裏付けになっていないのです。
 「テレビゲームは心身の発達を促す役割を果たしていない」という仮説を立てたのならば、それを確かめるために有効な調査をするべきです。好意的に解釈しても、仮説を立てる以前の予備調査だったとしか思えません。まあ、大学の卒論ならその程度で結構ですけど

 問題はむしろ、こういう意味の薄い社会調査をわざわざ報道するマスコミにあると思います。神戸新聞はまだしも、朝日新聞が一大学生の卒論をわざわざ報道するとは、そんなにテレビゲーム有害論を広めたいのでしょうか。謎です。

 ちゆ的な感想ですが、『里見の謎』とか『ソードオブソダン』とか『デスクリムゾン』とか『たけしの挑戦状』をクリアまでやりこめば、忍耐力つくと思います。
 結局、テレビゲームは18歳禁にして餓鬼はベーゴマで遊ばせろって話でもないでしょう。テレビゲームが餓鬼の遊びの中で大きな位置を占めていることは既成事実ですし、発達心理の立場から考えるなら、その是非よりも、どう生かすかを課題として捉えて欲しいです。それ以前に忍耐力なんかなくたっていいかも知れませんし。

 いま、熱く激しく生き、儚く死んでいった一人の偉大な漢(おとこ)の言葉が、ちゆの胸によみがえってきました。

 若者よ、真剣に取り組んでいるものがあるか。命がけで打ち込んでいるものがあるか。セガサターン、シロ。指が折れるまで! 指が折れるまで!


平成13年3月6日 ミール見るツアー

 ロシアの宇宙ステーション「ミール」は現在、高度260キロで地球の周囲を回っています。
 野尻抱介の小説ではホモ宇宙飛行士のラブラブ宇宙生活の場として描かれたりもしましたが、やっぱり男だけで長いあいだ寝食をともにすると、刑務所や軍隊と同様にホモラブが蔓延するものなのでしょうか。経験者のタレ込み情報募集中です

 そんなミールは1日に1キロずつ落下していまして、今月半ばには大気圏に再突入してしまいます。

 それに目をつけた米国の業者が「ミールが燃え尽きる様子を飛行機から眺めようツアー」を企画しました。窓際の席で120万円、通路側は60万円。定員120名のところ、すでに40人以上の申し込みがあったそうです。
 業者曰く、「最高の位置から、危険なしに歴史的瞬間を見ることができます」。歴史的瞬間ですかミールが燃えるところは

 ところで我らが朝日新聞もこの件を報じているのですが、その見出しが素敵です。
 「みるみる火の玉 ミール見るツアー」
 このダジャレでウケるのは界王さまかおジャ魔女はづきちゃんくらいだと思いますけど。


平成13年3月6日 森政権、もうちょっとだけ続く

 日本の総理大臣は最近10年間で8人ほど変わっているそうですが、現在はご存知、森さんです。
 密室で産まれ、神の国に生きる蜃気楼の総理として大人気で、歴代首相の中でもダントツの支持率一桁台をキープする素晴らしい人物です。ところで、もしもいま脳こうそくで亡くなったりしたら少しは評価が上がるのでしょうか。

 そんな森さんですが、去年の5月・11月に続いて提出されていた三度目の内閣不信任案も否決されました。
 もちろん首相退陣はすでにお約束なのですが、もろもろの大人の事情で今回のところは続投となった模様です。

 とりあえず森さんは、「内閣の信任をして頂いたということではないですか。責任を負って、私がやっていかなきゃならんというこっちゃないでしょうか」と大威張りです。

 さて。小学生のちゆに政治は少し難しいので、以下は朝日新聞の社説から笑えそうなところをピックアップしてみたいと思います。

 社説はまず亀井さんの発言を引用し、「こういっては失礼だが、亀井氏にしては珍しく、まことにもっともな説だ」と評しています。亀井さんは普段はもっともなことを言っていないというわけですが、失礼だと思うならいわなきゃいいのに。本筋と関係ないですし。

 そして、「後継首相をめぐる調整が水面下で始まっているときに、不信任案を否決しなければならなかった与党議員の心中は、さぞ苦しかったことだろう。同情を禁じえない」とありますが、そんな同情されても。…てゆーか、もしかして皮肉ですか?

 さらに、世論をこう捉えます。「国民の政治を見る目、政治家への視線は、不信を通り越して、さげすみを帯び始めている」。実に的確な分析です。でも、国民の朝日新聞を見る目が「不信を通り越して、さげすみを帯び始め」ないよう、ダジャレの使い方にも気をつけてくださいね。


平成13年3月17日 セガ社長兼会長、大川功さん死去

 ちょうど一週間前に「中国でケ小平ブーム」という情報をお伝えしたのですが、まずはその続報です。

 ケ小平が生前愛飲していたタバコは箱に可愛いパンダさんの絵が描かれている、その名も「パンダ」です。
 これは政府の要人だけに特別に支給されるものなのですが、これが一般に限定発売されて大人気です。タバコ2箱に金色のライターのセットで5万6000円、北京では若手エンジニアの月給並みのお値段だそうです。

 さて。ある意味そのケ小平よりもビッグな人物、CSK創業者にしてセガの会長&社長・大川功さんが心不全で亡くなられました。

 しかし、ちゆニュースでこれをどのように報じればいいのでしょうか。
 某ソ●ーのような営利至上主義ではないビジネス・ポリシーを生涯貫かれた大川さんの偉大さを長々と語りたいところですが、それでは笑いがとれません。かといって、朝日新聞のように淡々と出来事を述べても仕方がありません。

 そうそう。朝日新聞はこの大事件社会面のすみっこに小さ〜く載せただけです。
 どのくらい小さいかと申しますと、朝日新聞で毎週土曜日連載の漫画「ロダンのココロ」より小さいです。

 余談ですが、ちゆが朝日新聞の記事の中で唯一面白いと思えるコンテンツが「ロダンのココロ」です。
 家畜の視点から捉えた人間世界の姿がほのぼのと描写される佳作で、単行本第3巻が22日発売です。TVディレクターの近藤良滋さんも「不作の続いていた新聞連載漫画界の救世主的存在」と激賞しておられます。

 ところで朝日新聞の連載漫画と言えば、つまらなさを芸の領域まで昇華させたとか左翼精神旺盛な朝日新聞が知的障害者に仕事を与えたとか作者はニャントロ星人とか言われている夕刊連載の4コマ「Mr.ボオ」が有名ですが、これが先日、何の脈絡もなく突然タイトルを「Mr.ボオ」から「ワガハイ」に変更しました。
 この変更に関しても漫画の内容と同様に全くの意味不明で、頼むから朝日新聞も何か釈明してください

 そこで、現代における「Mr.ボオ」の意義とは何なのか、ちょっと幸せ検索してみました。

 まず一番上にヒットしたのが、朝日新聞夕刊漫画「Mr.ボオ」はいつ終わるのか?とにかく「Mr.ボオ」のつまらなさを糾弾するテキストです。
 曰く、「左右の区別もつかないし、老若男女のどこらへんに主眼を置いているのかすらわからない。ちょっと分裂気味?とか思いたくなるぐらいである」

 次のヒットがexample of women discrimination。昨年の2月26日の「Mr.ボオ」を読んで、「この漫画をみて、あまりひどいと思ったので、2月27日に朝日新聞社に抗議文を送りました」という大学助教授さんのサイトで、「Mr.ボオ」の酷さをこれでもかと弾劾しておられます。
 この助教授さんもトンデモぶりでは「Mr.ボオ」の作者と相対して一歩も譲りません

 曰く、「作者は現代の日本の社会への注意深い観察力もなく、自分の空想だけで漫画を書いている。だからリリ子さんを『嫁』のステレオタイプのイメージでしか描けず、個性ある生きた人間として描けていないのです」「いしいひさいちさんと比較すると、漫画家としての実力の差が歴然としすぎています」「良心的な作者なら、まず掲載中止にするはずでしょう」

 そして、どうやら「Mr.ボオ」のタイトルが「ワガハイ」に変更されたのはこの方のしわざらしいのです。ちゆの人生における一つの大きな謎が解明されました。やったぜキバヤシ

 その他、WEBで見つけた「Mr.ボオ」の評価です。

 ●毎回のようにオチがない
 ●この漫画に真っ当な面白さ見出す奴はある意味100年に一度の奇才だと思う
 ●笑う場所を教えてほしい
 ●最近読売から切り替えたが、サンワリ君すら凌駕するつまらなさに驚いた
 ●死にたくなるくらい、つまらないです
 ●最近、「Mr.ボオ」が面白くなってきている気がする。果てしないつまらなさがウリのマンガのクセに面白くしてどうするんだ!?
 ●…ほんとは、みんな朝日夕刊の『Mr.ボオ』とか読んでゲラゲラ笑っているんじゃないか?とか疑い出すと夜も眠れません
 ●「Mr.ボオ」は毎日我々に生の不条理,理解し得ない事象を提示し,読む者すべてに高度な思考を要求する.そして結果が出ないことによって読者は不安に陥り,日常性を揺さぶられることになる.これは芸術に求められる使命の一つである。

 …気がつけば大川さんの追悼記事が「Mr.ボオ」特集になっているのは何故だか自分でもさっぱり分かりませんが、何はともあれ、心より大川さんのご冥福をお祈りいたします。ちゆは死後の冥福なんて信じてませんけど


平成13年3月18日 日本人の誇りよ何処へ行った

 毎週日曜日は、その日に放送された「百獣戦隊ガオレンジャー」について語るのが定番だったのですが、今日の見どころはブラックの「どすこい」テトムさんのアレな演技大爆発など、ちょっと文章化しづらい映像面のシュールさでした。

 そこで今日は社会派なところも見せようと思いまして、内閣府が実施した社会意識調査の結果をご紹介させていただきます。

 全国の成人を対象に「他の人と比べて、愛国心が強い方だと思うか」と質問したところ、「強い」と答えたヤマト民族の鏡の割合が46%と、過去最低レベルでした。
 ちなみに「弱い」と答えた人は11%。じゃあ残り43%は何者かと言いますと、「いちがいには言えない」だの「どちらでもない」だのといった軟弱な回答グループです。惰弱な現代人は曖昧な方に曖昧な方に移動するのですから、調査する側は最初からそんな選択肢を用意しない方針でお願いしたいものです。

 また、「日本の国や民族について誇りに思うこと」に対する回答は「長い歴史と伝統」「美しい自然」「すぐれた文化や芸術」などで、前回トップの「治安のよさ」は4位に転落しました。

 ところで、たまに「新聞なんてどれも同じだ」勘違いされている方がおられますが、そんなことはありません。キッパリと新聞は偏っています
 大きく分けると、の朝日・毎日、の読売・産経、真ん中の日経、の赤旗、吉外の聖教という感じでしょうか。

 たとえば、森首相の「神の国」発言の際、「日本を全体主義国家にする気か」と過剰反応したのが朝日・毎日、「発言の軽率さは首相としての資質に欠ける」と無難に述べたのが読売・日経、「宗教教育は大事だ」と発言を肯定したのが産経です。
 また、盗聴法の成立の際、読売新聞は淡々と事実を報じていましたが、朝日新聞は「反対を押し切って強行成立」私情むき出しです。

 このように、私たちは新聞のプロパガンダによって、知らないうちに偽善者に人格改造されていたりしますから注意が必要です。

 では、どの新聞を読むのが最良なのでしょうか。それを考えるため、ご紹介した調査結果を報道する各紙の見出しを比較してみますと…

 ●朝日:愛国心が過去最低の水準に
 ●毎日:前回調査で1位の「治安のよさ」が4位に落ちる
 ●産経:治安の良さなど「日本の誇り」どこに行った

 …私たちがどの新聞を購読すべきか、もうお分かりですね? そうです、産経です

 ただし、朝日新聞の「Mr.ボオ」も捨てがたいものがありますので、「俺はMr.ボオのために月々3925円(税込)払ってもいい」という方は朝日をお買い求めください。


平成13年3月31日 性病、依然として増加中

 明日から、朝日新聞の文字が大きくなるそうです。
 読売新聞のマネなのですが、もちろんそんなこと朝日新聞の告知には一言も書いてありません。その代わり、大きく見える横長の文字をはじめて実施したという過去の栄光を長々と自慢しています。
 「文字が大きくなるため記事の量は若干減りますが、情報量を減らさないよう簡潔に書き、質の高い紙面を目指します」ということですが、これまでは簡潔に書けることを長々と述べていた質の低い紙面だったのでしょうか。
 正直に「情報量よりも読みやすさを優先することにしました」と書けばいいと思います。

 それはともかく、今日のニュースです。厚生省の調査によりますと、性感染症の患者さんが増えているそうです。
 男性よりも女性に多く、10代・20代の若い世代で特に顕著です。最も多いのはクラミジア、次いで淋病だそうです。

 そこで、ちゆの性病チェックです。「もしかして俺、性病かも」とお思いの方、是非ご確認ください。

 まず、童貞くんは100%大丈夫です。よかったですね。これからも恋人の右手さんとお幸せに。
 おちんちんが痛くてかゆい人、特に皮がむけてただれている人は要注意です。フミトクリニックに行ってください(相談無料。検査費用は1500円〜11000円)。
 また、おちんちんからウミがわいた方、おちんちんに変なイボイボができた方ほぼ確定ですので、検査を受けてください。間違っても、自暴自棄になって「地球上の全ての女を道連れにしてやる」と犯りまくったりしないように。

 また、「かゆいよ。俺は性病なのか」と思ったら実はチンカスがたまっていただけだったということもありますので、仮性の人は普段から清潔にしておきましょう。
 まだ被っているという軟弱な貴方は不潔というか情けないので、ガバッとやっちゃってください。痛いのは最初だけです

 なお、クラミジアなどの場合、男性にはほとんど自覚症状がありません。確実に安心なパートナー以外とやっちゃった覚えがある方は、年に1度は検査を受けてください。
 セックスフレンドが性病になったと聞いて「遊びまくっているからだよ、馬鹿だなー」と笑っていたら、実は伝染したのは自分だったということがないように。
 というか、相手への配慮ができないならエッチするな

 ちなみに、通院期間は梅毒で3ヶ月以上、淋病で3週間以上、ヘルペスは10日程度、クラミジアは2週間程度だそうです。もちろん通院中はエッチ禁止ですので、右手さんと仲良くしてください
 でも本当は、どんな病気でも治療より予防が大事です。素性の怪しい女と寝るのは避けましょう。たとえばヤマンバギャルとか(偏見)

 それでは最後に、自分を性病にたとえると何かが分かる性病占いをやってみましょう。

 ちゆを性病にたとえると、性器ヘルペスだそうです。

 エリカ、たとえてあげる。「ちゆちゃんを性病にたとえると、感染後、数日で赤く腫れ始め、進行するとただれて猛烈に痛くなり、一度治っても体調が悪いと再び発症するというたちのわるい病気」。
 …それが、ちゆです


平成13年4月15日 なんとなく朝日新聞ネタ

 三波春夫さんが亡くなられました。急な訃報でショックです。
 でも、亡くなる2時間前に「幸せだった」と語られたそうで、思い残しがなければ何よりです。
 ルパン音頭、大好きです

 朝日新聞によりますと、三波春夫さんは「高度経済成長のシンボル的存在」だったそうですが、ちゆは若いのでよく分かりません。
 その朝日新聞、ニッセイの件で「2ちゃんねる」の名前を出して報道したことがちょっとした話題になっています。ネット上の多くの個人ニュースサイトが2週間前に報じたネタを今さら使うのも、さすが朝日新聞です

 ところで、この件をひろゆきさんのコメント付きで大きく扱っている版もあるのですが、ちゆの家に届いた版はひろゆきさんのコメントは省略され、記事本文も短縮バージョンでガッカリです。

 ちなみに短縮バージョンでは、「300を超える分野に分かれている『2ちゃんねる』には1日に数百万件のアクセスがあるとされ、インターネット利用者には広く知られている」という記述が省かれています。
 これは、当の2chで「朝日新聞2chを絶賛」というスレッドが立った文章なのですが、2chを絶賛(?)した部分が後の版で省かれたという点は、無理に深読みすると意味ありげです。

 しかし、本職は左翼新聞。今朝はいかにも左翼らしい「水・山で」という特集が掲載されていました。
 要約しますと、「飲料水としてミネラルウォーターが普及したけれど、その水源となる山間部でさえ環境が悪化して水が危なくなっているんですよ。誰かなんとかして」という内容でした。

 ちゆはお金を出して水を買うことに未だに抵抗がありまして、水道水で煮出した麦茶を常時ストックして飲んでいるのですが、ミネラルウォーターはすでに年1000億円の市場になっているそうです。
 記事中によりますと、シェアは…

 1位:南アルプスの天然水(21%)
 2位:六甲のおいしい水(14%)
 3位:森の水だより(10%)
 4位:ボルヴィック(9%)

 これが上位グループで、以下はエビアン・アルカリイオンの水・クリスタルガイザー・こんこん湧水と続くそうです。1位の販売元のサントリーが調べたデータですので、ちょっぴり怪しいですけど。

 そういえば、ちゆは初めて「南アルプスの天然水」と聞いたとき、アルプスの少女ハイジが飲んでいるような水というイメージを思い浮かべたのですが、よく考えると国内なのですよね。なんとなくだまされた気分です

 天然水と言えば、懐かしの「買ってはいけない」には次のような主旨の記述がありました。
 「桃の天然水という名前でだまして水代わりに飲ませることがJTのねらいなのだろうが、水のように毎日大量に飲めば糖分の摂り過ぎで危険だ」。

 あの甘ったるいジュースを水代わりに飲む人をわざわざ想定して心配するとは…。
 さすが左翼は違います


平成13年4月16日 雅子さん、ご懐妊の兆候

 今日は、おめでたい話題です。
 雅子さんがご懐妊された可能性が出てきたそうです。

 雅子さんの懐妊の兆候といえば、以前、朝日新聞が得意げにスッパ抜いたことがありました。報道によるストレスが流産の一因となったのかは分かりませんが、これには多くの批判が寄せられました。
 それに対して朝日新聞は、「心身ともに不安定になる懐妊初期で報道に踏み切ることに迷いがなかったとはいえません」と認めつつ、雅子さんは「公人中の公人である」から、「表現を抑制して報道することを決断」したのだと釈明しています。
 「抑制」というわりには、一面トップの巨大な記事で報じ、わざわざ号外を配っていましたけれど。

 さて。
 今回は「まだ正式の発表ではない」とはいえ、宮内庁が明らかにしたことですので、各紙とも大きく取り上げています。
 2chでも予言されていたことですから、有能な朝日新聞の記者様が事前にネタをつかんでおられなかったことはないでしょう。今度は無意味な速報競争に躍らされたフライングを思い留まったようで、何よりです。

 宮内省も「静かに見守っていただきたい」とコメントしておられますが、さすがは朝日新聞。かつての教訓を生かして、一面と社会面にそれぞれ写真入りで大々的に取り上げる程度に「抑制して」報じています。

 そして社会面に、大きな大きな字で書かれた見出し。
 「静かに見守って」

 …「静かにしろ」と叫ぶ学級委員が実は一番うるさいという現象を、なぜか思い出してしまいました。

 ともあれ、日本国の象徴にふさわしい立派なお子様を出産されることを祈ります。
 ついでに景気回復にまで貢献しておられるそうで、本当に素晴らしいです。



 (4月17日追記)

 昨日の夕刊に引き続いて、今日の朝刊でも、雅子さんのご懐妊に関して取り上げていました。
 一面に大きく飾られた写真は、「雅子さまの懐妊の可能性を伝えるニュースが大画面に映し出された=16日午後6時すぎ、東京・銀座で」。

 このためにわざわざ、写真部の人に「6時の時間帯を狙って、どこかの大画面に懐妊を報じるニュースが映っている写真を撮って来きてくれ」と頼んだのでしょうか。

 「朝日新聞以外にも日本中のマスコミが大きく報じているのだ」と、今回の報道には問題がないことをさりげなくアピールしているようで、好感がもてます。


平成13年4月26日 朝日新聞で幼女がセラムンのコスプレ

 小泉新総裁が誕生し、これまで持ち上げてきたマスコミもそろそろ手のひらを返す時期だと思われます。朝日新聞様も失言探しに余念がない今日この頃でしょう。

 …などと朝日新聞様の悪口ばかり言ってきた「ちゆニュース」ですが、今日は一味違います。
 今日は、朝日新聞様を徹底的に礼賛致します。

 「あなたの望み かなえ隊」という、タイトルからして心底しょうもないコーナーが、朝日の夕刊にあります。その名の通り、読者から届いた「望み」を朝日新聞記者様のお力で叶えてあげようという企画です。
 そのコーナーの25日夕刊掲載分に、ちゆは深く心を打たれました。

 朝日新聞様サイコー!!

 それでは、問題の記事の紹介に移りたいと思います。発端は、大阪市・山本恵子ちゃんからのお手紙でした。

 「私はこの春小学5年生になったばかりの女の子です。セーラームーンにあこがれて、6年間髪をのばしてきました。でも、(中略)切る決心をしました。そこでお願いです。最後に大好きだったセーラームーンになりきって記念写真を撮ってもらいたいのです」

 さっそく、朝日新聞記者様が動き出します。
 まずは衣装です。とりあえず東映に問い合わせてみたところ、「アニメやゲームのキャラクター商品専門店『コスパ』」を紹介してもらえます。
 朝日新聞様とコスパを邂逅させるとは、さすが東映

 そして、コスパショップ心斎橋店へ交渉に行く朝日新聞記者様。
 「最近は、テレビ放送が終わるとすぐにすたれるキャラクターも多いのですが、セーラームーンは根強い人気があり、いまだに品薄」と森岡克則店長(28)

 次はヘアスタイルです。
 せっかくナイスな衣装を装備しても、あのおだんごを再現しなくては、本物のセラムンコスだとは言えません。

 こちらは、美容室兼写真スタジオ「シゲキ・オブ・ニューヨーク」の藤枝繁樹さん(51)がヘアメークを担当。
 「まっすぐで柔らかい髪の毛を団子状に立体的にまとめるのに苦労しながらも、ほぼ完ぺきといっていいほど原作通りに仕上げてくれた」(朝日新聞記者様・談)。

 そして、ついに完成。

セーラームーンになりきって、悪役にふんしたお父さんにお仕置きする恵子さん

 感動的です

 もちろん、これが日本を代表するジャーナリズム・朝日新聞様に実際に掲載された写真です。

 「髪だけでなく、持っていたおもちゃなど、セーラームーンはこの子の成長と切り離せない存在。いい思い出ができました」(父・浩二さん談)。
 この写真の表情ポーズさりげなく右手でファッキュー。いいお父さんです。

 こうして無事に成功を遂げた、朝日新聞様初の幼女コスプレ企画。是非、第二弾・第三弾と続けて、日本全国に幼女コスプレを知らしめて欲しいと思います。

 ネットアイドルちゆは、朝日新聞様を応援しています。

 …などという台詞を吐く日が、まさか来ようとは


平成13年5月1日 朝日新聞で人生パー

 タイガー・ウッズ名義の免許証やクレジットカードを偽造し、中古車・テレビ・ステレオなど210万円相当の買い物をしたアンソニー・テイラーさん(30)に、禁固200年の判決が出ました。
 200万の買い物で200年ということは1万円ごとに1年。大雑把に計算しても時給1円ということで、割に合わないことこの上ありません。

 ところで、朝日新聞様は日本で最も権威がある大新聞です。
 その全社員が行動の指針としているという朝日新聞綱領の中に、次のような一節があります。

一、常に寛容の心を忘れず、
  品位と責任を重んじ、
  清新にして重厚の風をたっとぶ。

 当然、先ほどご紹介した禁固200年の事件もこの精神にのっとって、品位を重んじ、清新にして重厚に報じられています。

人生パー

 人生パー。なんと品位ある言葉
 人生パー。なんと清新な響き
 人生パー。なんと重厚な表現

 「寛容の心を忘れない」どころか容赦ないですasahi.comでは普通に報道していますし、わざわざ貶める必要はないはずですが。
 「似てもないのに…」突き放し加減もポイント高いです。

 でも「人生パー」はゴルフ関係に限らず広く適用できるフレーズですので、朝日新聞様は今後もビシバシ使用して欲しいと思います。

 例1:人生パー。ネットでわいせつ画像販売、逮捕
 例2:人生パー。生徒に手を出した小学校校長が辞職
 例3:人生パー。某有名新聞編集委員が電車で痴漢

 …結局、パーじゃない人生ってどんなのかよく分かりませんけれど。


平成13年5月11日 「拷問が私の任務だった」

 フランスの将軍だったポールさん(83)が、アルジェリア戦争時に拷問を行なっていたと認めた証言を出版しました。

 たとえば、はじめてのごうもんの感想。
 「男は何もしゃべらずに死んだ。思うことは何もなかった。男の死を後悔はしなかった死ぬ前に吐かせられなかったことが残念だった」。

 …走れ正直者

 これに対して、人権団体がそうとう怒っているらしいです。
 シラク大統領は「ぞっとする」とコメント。フランスの政治家さんは「数多くの将兵は勇気と名誉をもって戦った」として、ポールさんは例外だと主張しています。

 日本の朝日新聞様によりますと、ポールさんは「勇敢なレジスタンス闘士だったという。強烈な愛国心が生んだ『怪物』に、フランスはたじろいでいる」とのこと。
 朝日新聞的には、拷問ができる輩は人間ではなく怪物らしいです。

 ところで大東亜戦争後しばらくは、「あれだけ酷いことができたナチスの将校は、そろって人格が歪んでいたに違いない」と信じられていました。
 ですが、その考えは誤りだと示唆する実験があります。

 まず、「学習に関する実験に協力してくれ」という名目で、実業家やホワイトカラーなど、まっとうな人間を連れてきます。
 怪しい部屋に閉じ込められている別の実験協力者を紹介して、次のように説明します。

 「彼が答えを間違えるたびに、このスイッチを押して電気ショックを与えてくれたまえ。15ボルトから始めて、どんどん電力を上げていくこと。最終的には450ボルトまで用意してある。そうした罰を与えることで、勉強の成果が上がるかどうか調べるから。これは教育の発展のために、非常に意義のある実験だよ」。

 いよいよ、実験開始。
 間違えるたびに、ボタンをピッ。電気を流します。部屋の中の彼は、75ボルト程度でうめき出します
 150ボルトになると、「実験をやめてほしい」と泣きが入ります。180ボルトで、「これ以上は耐えられない、許してくれ」と叫びます
 さらに続けると、「出してくれ、出してくれ」と部屋の壁をドンドン叩きながら懇願します。

 実験が行なわれる前、40名の精神科医は、こう予想しました。「大多数は150ボルトの時点でやめるだろうし、最後まで逝ってしまう人は100人に1人もいない」。
 しかし実際には、62%が最後まで電流を流し続けました。

 大学教授様の指示でさえ、450ボルトの電流を流させます。まして戦時中の軍隊の環境下では、逆らえる方が異常者です。
 拷問して殺したり、裁判抜きで殺したり、淡々とこなせて当然です

 だって、それが戦争ですから

 後世への貴重な資料として、戦時下の心境を赤裸々に語ってくれた勇気に敬意を表して。ネットアイドルちゆはポールさん(83)を応援しています。


平成13年5月24日 変態の朝日新聞記者、覗き行為で逮捕

 朝日新聞の記者様が逮捕されました

 捕まったのは朝日新聞松本支局記者・渡辺和彦(29)
 偶然にも、先日東京ディズニーランドで遊ぶために不法入国してきたマサオくん(29)と同い年です。彼のことは、カズヒコくん(29)と呼称することにしましょう。

 重大なるジャーナリズムの使命を帯びた朝日新聞記者様が低俗な犯罪に身を染める情けない人格の持ち主だったという不祥事。深く反省と謝罪の意を示して欲しいところです。
 その期待通り、朝日新聞はこの事件をデカデカと報じてくれました。

平成13年5月22日朝日新聞31面14版

 …小さっ

 紙面左下の舛添要一・経済講演会の広告より小さいどころか、ののちゃん(4コマ漫画)以下。まるで相撲の番付の下っ端力士のような扱いです。
 あまりの小ささにちゆはこの記事を見落としてしまいムーノーローカルさんで読まなければ永久に気がつかないところでした。それが朝日新聞様の狙いなのですね。rhymeさん、ありがとうございます。

 もちろん、この件に朝日新聞様が触れたのは上の記事だけ。他に関連記事はありません。せめて一面のトピックスで紹介したり、社説で自社批判を行なったりして欲しいところです。
 警察が身内に甘いと批判する前に、我が身を直してください。

 さて。
 記事の内容を見ると、「カズヒコくん(29)歯科医院の2階ベランダに侵入したところを見つかって現行犯逮捕された、動機などは調査中」とのこと。
 でも、同じ日のZAKZAKにはちゃんと動機まで書かれています犯人が身内という有利な条件にも関わらず、朝日新聞の情報収集能力はZAKZAK以下です。

 ともあれ、ZAKZAKによると、カズヒコくん(29)「歯科衛生士の女性を見たかった」のでベランダから診療室を覗いていた模様。
 歯科衛生士フェチか、務めている特定の歯科衛生士さんをストーキングしていたのか。いずれにしても変態ですねカズヒコくん(29)さすがマサオくん(29)と同い年です

 ちなみに同じ紙面内でも、たとえば14歳少女と売春して捕まった判事さん「刺激ほしかった」という見出しで、少なくとも舛添要一・経済講演会の広告よりは大きい記事で晒し者になっています。
 この路線でいくなら、カズヒコくん(29)「歯科衛生士みたかった」という見出しにすべきでしょう。自分がされて嫌なことを、他人にしてはいけないのですよ

 そんなわけで、変態犯罪者が作っていた朝日新聞の話題でした。


平成13年5月25日 朝日新聞の社説を読んでみました

 変態記者の逮捕を記念して、今日は朝日新聞の社説を読んでみます。
 何かと堅苦しい文章が多い社説ですが、たまに天声人語みたいな時もあります。たとえば、今月13日の社説の冒頭を引用してみますと、

 小さな川に沿って沿岸に、公園が広がっている。遊歩道、テニスコート、池、ゲートボールコート、原っぱがある。晴れ上がったきのうの土曜日、公園はにぎわっていた。子どもたちが絵を描き、若者が球を追う。

 いきなり情景描写です。大阪芸大の「映像表現論」で小池一夫先生が「漫画のファーストシーンに風景描写は厳禁」と語ったそうですが、社説ならOKでしょうか
 続いて、その公園の近くが現場だった一家惨殺事件をマクラにして、武富士の放火・レッサーパンダ男とつなぎ、「最近は凶悪な事件が連続して起こる」と語ります。もちろん、冒頭の情景描写は無意味でした。

 ところで、増えたと言われる少年の凶悪犯罪にしても、「四十年ほど前にピークがあり、最近の増え方は、相対的にみれば重大な変化とはいえない」という大阪弁護士会の調査があります(昨年10月11日の朝日新聞)。
 「今年の風邪はタチが悪い」と同じように、イメージだけで考えるのは安易な気もします。

 ともあれ、社説を先に読み進めますと、

 外国勤務から帰ってきた人が、東京の雰囲気が悪くなった、と語っていた。電車の網棚にかばんを上げようとして、横の荷物をずらしたら、血相を変えた荷物の持ち主に食ってかかられたのだそうだ。「みんながいら立っている」と彼は言った。

 なにしろ外国帰りですから風貌や手つきが怪しかっただけの可能性も無視できませんが、そもそも電車でイヤな思いをしたからといっていきなり天下国家に結びつけるのはどうかと思います。

 いら立ちが爆発すれば、すべての感情を振り払う。それが犯罪に結びつくことは大いにあり得る。

 「最近の凶悪犯罪は世の中全体のいら立ちムードが原因」というのも確かにあり得なくはないのですが、網棚のかばんに神経質な話から一気に凶悪犯罪に飛躍するのもどうかと思います。

 とにかく、社説はこの「いら立ち」を「水槽の水の汚れ」にたとえて展開されていきます。

 人間は勝手なもので、汚れを出す者を非難するくせに、自分が出す汚れには目をつぶりがちだ。自分にも汚染源になっている部分がありはしないか、ちょっと考えてみてもいい。
 水槽の水を澄ます。自分なりに澄ます努力をしてみる。私たちはどうも、個人個人のその努力をはしょってきたように思う。

 要するに、いら立ちを減らす努力をしましょうというご提言が結論のようです。新聞社らしく公的なレベルでの対策案を提示するのではなく、私的なレベルで一人一人が気をつけましょうねという辺りが小学校の学級会の結論みたいで微笑ましいですね。
 具体的に何をしろとは一切書かれていないのですが、たぶん小魚でカルシウム補給とか、カラオケでストレス発散とか、そういうのを頑張ろうとわざわざ社説で呼びかけてくださっているらしいです。

 年配の人なら覚えているだろう。現在より貧しかったけれど、いら立っていない時代が、そう遠くない昔、たしかにあった。

 具体的にいつ頃とは言わず読み手が自由に解釈できる、ノストラダムスの大予言のような文章がいい感じです。

 ところで、「10分以内に俺を殺したら一万円やる」とフザけた同級生を本当に刺殺した16歳の高校生が、その後も普段どおりに生活していた事件は1959年。
 15歳の少年が同級生をナイフで刺し、首を切断して蹴っ飛ばした事件は1969年。

 少年凶悪犯罪の発生件数のピークは1961年ですから、朝日新聞的に考えると、日本国民は40年以上いら立ち続けていることになります。
 すると、先ほどの「外国勤務から帰ってきた人」は40年ぶりの帰国だったのですね。おつかれさまでした。

 そして、締めの言葉です。

 いら立ちの少ない社会にしたい。大変だが、不可能ともいえまい。

 いら立ち減少→犯罪減少というわけですが、デュルケームによると犯罪が少な過ぎる社会もそれはそれで異常らしいですよ。
 それはともかく、文章の最後に付け足されるこういう一文はたいてい余計だから省いた方がいいと聞いたことはありませんか?

 以上、総括します。
 凶悪犯罪が増えているという立証もないのに、その理由まで勝手に想像して突っ走り、あまつさえ具体的な提言は何もなく、抽象的で漠然としているけどなんとなくいい子ちゃんっぽい結論で落とす
 …中学生の小論文の見本にピッタリの社説ですね

 そうそう。ノゾき魔を一人輩出した朝日新聞社とか、社内のいら立ち度が高そうです。朝日新聞理論に従って考察すると続々と犯罪者が出てくるハズですので、お気をつけください。


平成13年7月6日 小泉総理にサイバーアクション

 最近、朝日新聞が頑張って小泉さんを叩いています。

 「森さんの反動で人気あるのは分かるけど、みんなそろそろ理性を取り戻すときだぞ」と一面の特設スペースで熱く訴えかけてみたり(6月30日)。
 ムード先行の小泉人気を明治新政府発足前夜の「ええじゃないか」にたとえてみたり(7月2日)。社説の題を「総理、憲法を読んで下さい」にしてみたり(7月5日)。

 また、イギリスの新聞が、異様に高い支持率について「英国なら物笑いかあざけりの対象になるだけ」と書いたり、自民党本部の巨大な小泉ポスターについて「まるで独裁国家のような低俗な現象」と書いたりしたことも、朝日新聞を読めばバッチリ分かります。

 まあ、どうせ景気は回復しないので、いずれ人気もガタ落ちになる可能性が高いと思いますけれど。

 さて。
 「地球温暖化を食い止めるために、世界中みんなで頑張ろう」と、どの国がどれだけ二酸化炭素を減らすかという目標を決めたのが京都議定書です。

 日本と違って今までほとんど対策をしていなかったヨーロッパの国々は、わりと簡単に目標が達成できる見込み。ついでに日本やアメリカがさらに発展するのを防ぐ足かせにもなるので、大喜びです。
 一方、本気で目標を目指せば発電もできないなどと言われる日本は、これに消極的。アメリカは早々にギブアップを宣言しました。

 ヨーロッパやロシアの国々は「いいからアメリカ抜きでやろうぜ」と提案。日本がこれに従えば、来年から実際に京都議定書の目標を目指して、各国が頑張ることになります。
 しかし、小泉さんは「アメリカの協力なしに前に進むつもりはない」と発言。議定書は絵に描いたモチで終わりそうな雰囲気です。

 この件に関して、我らが環境保護団体・グリーンピースが立ち上がりました。さっそく、6月末にサイバーアクションを開始。
 グリーンピースのプレスリリースによると、「今度ブッシュに会ったら、『お前の決断に関係なく、日本は京都議定書を支持するぜ』と宣言してやってください」という主旨のメールが、世界各地から5日間で13300通も小泉さんに送信されたそうです。

 しかし実際の会談では、小泉さんは「日本とアメリカが気候変動に対して共通の行動をとるためにハイレベルな協議を始めよう」とか提案しただけでした。

 そこで7月3日から、再び新しいサイバーアクションが開始されています。
 「京都議定書が総理のおかげで息たえだえになってしまっているのです。アメリカなんかと関係なく、まず日本が京都議定書を認めてください」という主旨のメールを、グリーンピースのフォームから簡単に小泉さんに送信できます。

 グリーンピースの主張に賛同された方、学研に洗脳されて地球温暖化問題を激しく心配しておられる方、とりあえず小泉さんに嫌がらせをしたい方、是非このサイバーアクションに参加されてみてはいかがでしょうか。


平成13年7月14日 平成20年の五輪は北京開催

 今、パリでエロ広告ブームです。

 2年ほど前から、洋服や化粧品の宣伝で「おしゃれなポルノ」と呼ばれるセクシー広告が流行。朝日新聞によると、「全裸写真は当たり前。SMまがいや性器を連想させるものまで」とのこと。
 近ごろ話題になったのは、裸の女性が四つんばいで羊と向きあって「セーターがほしい」とつぶやく広告だそうです。

 さて。
 そんなパリも立候補していた平成20年のオリンピックの開催地が、北京に決定しました。

 対抗馬だったトロントは、市長が「アフリカなんか行きたくない。踊る原住民の輪の中で、釜ゆでにされる私の姿が見える」と失言したのが響いて敗北。
 正直者が馬鹿を見た感じです。

 また、「巌流島に向かう宮本武蔵の心境だ」と、市長さんみずから妄想幻魔大戦なコメントを残して出陣したのは、我らが大阪市です。
 見事に102票中の6票を獲得して、森前総理なみの低支持率を見せつけてくれました。

 この結果を受けて、市の助役さんは「驚いた。こちらに過大評価があった」とコメントしてくださいましたが、何を今さらという気がしないでもありません。
 なお、この無駄な招致に費やした金額は166億円「ふたりエッチ」が3000万冊ほど買えます。

 そうそう。市民団体「大阪オリンピックいらない連」は、これから市長さんの辞任を求めていく方針だそうです。

 では、ここで各マスコミの報道を見てみましょう。

 まずは右代表産経新聞
 わざわざ社説で大阪の敗因を分析。「熱意が足りなかった」という精神的な問題を重視しました。

 一方の左代表朝日新聞
 こちらは、社会面で敗因を分析。亜米利加の中国市場への期待や台湾問題など、北京決定は外交上の帰結なのだそうです。
 なお、五輪に関する社説には「大阪」という言葉は1文字も出てこず、ひたすら中国共産党を心配していました。

 このように、同じ事件を取り扱っても、精神が大事か近隣外交が大事か、各紙の個性が出て面白いところです。

 そんなこんなで、大阪市はまた平成60年くらいの五輪を目指して頑張ってください。


平成13年8月6日 朝日新聞、オタク強化週間

 先週は、朝日新聞のオタク記事強化週間だった模様です。

 まずは、8月3日の「封印の理由 セブンに込めた願いは」
 昭和42年に放送された「ウルトラセブン」の第12話「遊星より愛をこめて」に関する記事です。

 これは、みずから開発したスペリウム爆弾の実験で血液が汚染されたスペル星人が、自分たちの血にかわるものを求めて地球にやって来るという物語。
 しかし、このエピソードを円谷プロは欠番にしてしまいました。

 ことの発端は、本放送から3年後。「小学二年生」の付録にあった「ひばくせいじん」という記述でした。
 それを見た東京都原爆被害者団体協議会(東友会)の専門委員を父に持つ中学生の少女が憤慨します。

 「被爆者を怪獣扱いするなんて!」

 そして、


 父が出版社に送った抗議の手紙が新聞で報道され、広島や長崎の被爆者団体も立ち上がった。


 …と、まるで他人事のように書く朝日新聞ですが、そもそもこの話題をどこよりも早く取り上げて、さんざん煽りまくった張本人は朝日新聞です。

 ともあれ、円谷プロは「今後一切、スペル星人に関する資料の提供を差し控える」と宣言。再放送でも12話は飛ばされて、雑誌や怪獣図鑑からもスペル星人に関する記述は消滅。
 DVDボックス等でも「12話は欠番とする」とだけ書かれて説明はなく、ヤフーオークションではスペル星人プロマイドが400円から始まって5500円まで吊り上がるレアなアイテムになりました。

 そんな12話について、いま「何がいけないのか、よく分からない」と朝日新聞が書いたことは、とても興味深いと思います。
 この記事に反核団体が抗議して朝日と対決すれば面白そう時代も変わりましたので、円谷プロさえその気になれば12話解禁も非現実的ではなさそうです。

 なお、12話は亜米利加では最近でも放送されているようで、亜米利加のファンサイト「絶対ウルトラマン!」さんでも何やら詳しく紹介しておられます。
 あと、「ストリートファイターIII サードストライク」にはスペル星人に非常によく似たデザイントゥエルヴという名前のキャラクター(ここの右上の奴)が登場しますが、たぶん確信犯だと思われます。



 続いて、8月4日の「コスプレ界は日韓友好 ソウルの漫画祭」という記事。

 これにつきましては、ウルトラセブンの話が長くなったので省略させて頂きます



 最後に、8月5日の「東京都が『美少女キャラ』の記念カード」という記事です。


 東京都交通局が、セーラー服の美少女アニメが描かれたバスの共通プリペイドカード3000枚を10日から限定発売する。

 お堅い都庁が、どうしたの?

 理由は、東京・有明で同日から開かれる「コミックマーケット60」
 (略)
 会場に集まるマニアに都庁が目をつけた。カードのほとんどは会場で売られ、完売すれば300万円の収入に

 多額の赤字を前に、都庁もあの手この手をひねり出す


 東京都交通局は少なくとも7年前からコミックマーケットで「都営地下鉄のプリペイドカード」を販売しており、それが3年ほど前から「バス共通のプリペイドカード」になりました。

 そんな今さらな上にしょうもない話題をわざわざ取り上げて、しかも今年から始めたと誤解させるような文章
 「お堅い朝日新聞が、どうしたの?」という感じですが、ネタに困って適当なニュースを書いているのでしょうか。

 ともあれ、ネットアイドルちゆは朝日新聞を応援していません。


平成13年8月20日 朝日新聞に投書する人

 ちゆは、新聞の投書欄が好きです。

 たとえば2年ほど前、毎日新聞に次のような投書が掲載されました。


 「ドラえもん」というアニメ番組があります。子供に夢や希望、勇気を与えてくれる番組(中略)ですが、ジャイアンとスネオの言葉に、このアニメらしくないものがあり、いつも気になっています。

 それは、「のび太のくせに」という言葉です。

 のび太の人格や人権を無視したとてもひどい言葉で(中略)、全国の子供たちが、友だちに対してこんな言い方をしないだろうかと、私は心配しています


 ちゆは「のび太のくせに」こそがドラえもんの真骨頂だと思いますが、それはともかく、これを教員・38歳の方が書かれたと思うとなかなか味わい深いものがあります。

 また、中学・高校生くらいの方の青くさい主張イノセンスな感性にあふれた意見も好きです。
 たとえば、新潟県警の不祥事が相次いだ際には、14歳の女子中学生による、次のような投書がありました。


 キャリアはみんな悪いというわけではありません。
 でも、警察という大きな組織の中の、ほんの一握りの彼らがこんなに不祥事を起こすのは、やはり内部が腐っているからだと思います。

 そして、「頭さえ良ければ、いい役職につける」という学歴社会のつけが回ってきているのかもしれません。


 他にも、茶髪の小学生を見てショックを受けた16歳の女子高生は、こんな投書をしておられました。


 茶髪の小学生なんて、可愛くないと思います。
 そこらへんをうろついているお兄さんやお姉さんと何ら変わりないし、本来あるべき小学生の姿ではないと思います。

 将来、そんな小学生や子供が当たり前の世の中にはならないことを願いたいです。子供はありのままの姿が一番可愛いのです


 …そんな感じで、送り手から受け手への一方通行メディアである新聞の中で唯一、受け手からのアプローチが可能な投書欄
 そこには、新聞社の論説委員の能書きではない、一般市民の生の声がたくさん掲載されているハズです。

 ところで、実際に投書をしたり、掲載された経験がある方は、どのくらいおられるでしょうか。
 どんな人が投書を出し、掲載されているのか、ちょっと興味があります。

 そう思っていたところ、C堂さんの8月17日のニュースで、面白い情報を知りました。
 なんでも、2chの朝日の基地街投稿スレッドpart6で、朝日新聞に投書が載った人の経歴をネットで検索してみる試みが行なわれているそうです。

 さっそく、読みに行きました。

 たとえば、「参政権の論議なぜ国籍優先」という投書をされた無職・72歳の方は、「つくる会」教科書を子供たちに渡すな!実行委員会の代表などをしておられる在日朝鮮人革命家の方でした。

 また、「私は権力も組織も持たず、仕事と育児に追われる毎日を過ごす平凡な一市民にすぎません」と前置きした上で、つくる会の歴史教科書への反対意見を述べたパソコン講師・35歳の方は、平和憲法を活かす府中市民連合の関係者でした。

 さらに、「日本は戦時中に朝鮮人を虐殺したのだから、朝鮮の拉致やミサイルを批判してはいけない」という主旨の投書をされた無職・79歳の方は、北朝鮮人道支援の会の会員で、解放出版社から「二つのウリナラ」という本も出しておられました。

 その他、「諭吉より海舟 学ぶべき見識」という投書をした雑誌編集・70歳の方は、朝日新聞社出版局の「論座」に論文が掲載されたこともある偉い人でした。

 そんなこんなで、投書欄に載る肩書きが「無職」「主婦」「教員」「自由業」でも、私たちがイメージする「普通の人」とは限らず、市民団体の関係者その筋の活動家だったりするケースも多いようです。

 どうやら、「投書欄は普通の一般市民の声が載るスペースだ」というのは誤解で、かなりの数のプロが混じっている模様。
 また、どれが掲載されるかは新聞社の独断で決まるのですから、投書欄で「受け手からのアプローチ」ができると言っても、極めて限定的なものに過ぎません。

 結局、バカ投稿を笑う社説の延長だと思っておくのが、投書欄の楽しい読み方かなと思いました。


平成13年10月9日 朝日新聞のオタク記者

 今朝の朝日新聞に、美少女キャラ 虚構に浸る「現実」反映という記事が掲載されました。

 朝日新聞らしく何が結論で何が論拠かよく分からない文章ですが、できる範囲で要約してみたいと思います。
 まず、記事の冒頭では、近ごろの漫画やゲームには主人公が美少女の大群に囲まれて暮らす設定が多いと述べられ、その実例が挙げられます。


 WOWOWで4日から始まったアニメ「天使のしっぽ」は、12人の守護天使が不運続きの青年を守りにやってくる。
 そのほか、12人の妹と同居するアニメとか、女子寮の管理人になるマンガとか……。


 「天使のしっぽ」に関しては、当「ちゆ12歳」ではまだ取り上げていないのですが、まさか朝日新聞に先を越されるとは思いませんでした。

 そして記事は、そういったアニメやゲームの人気は、現実とかけ離れた理想世界への憧れからではなく、むしろ現代の若者の一つの現実を反映しているためだと主張します。
 というのも、ゲームの中で内気で平凡な主人公純真で優しく献身的な女性にドギマギしている姿は、現実世界で引きこもりのオタクメイドロボの人形や猫耳幼女のポスターにハァハァしている姿と重なって見えるからだそうです。

 だから、「虚構と現実があいまいに」などと言われるけれど、空想美少女に萌えることで、かえって虚構に囲まれた生活こそ「現実」なのだと気づかされる。…記事はそう結ばれています。

 この文章が朝日新聞に掲載される意義が見当たりませんが、ともあれ、これを書いた記者が小原篤さんです。

 ところで、「殺し屋イチ」という漫画をご存知でしょうか。いじめられっ子で弱虫なのび太くんだけど、空手で鍛えていてキレると恐ろしく強いイチくんが、ヤクザをぶっ潰すお話です。
 しかし、どれだけ強くてもヤクザを殺してもイチくんの性根は腐ったまま。結局、ダメな奴は体鍛えたってダメという物語でした。詳しくは、しろはたさんが「シンジ君が空手を習ったら〜殺し屋イチ」とレビューしておられます。

 そんな濃ゆい漫画「殺し屋イチ」の作者インタビューが、朝日新聞に掲載されたことがあります。その偉業を成し遂げたのも、実は、先の記事を書かれた小原記者でした。

 また、平成10年11月にも、小原記者はわざわざ「ウルトラマンガイア」の撮影現場を取材した上で、「人類の危機 新ヒーローどこに」という記事を書いておられます。
 平成11年7月には、「となりの山田くん」関係で高畑勲さんにインタビューしましたし、ほんの1ヶ月前にもデジタルアニメに関する記事を書かれたばかりです。

 そんな具合にオタク記事を量産する小原記者は、「アニメ・マンガ・ゲームのページ アニマゲDON」という連載記事で大活躍。
 先にご紹介した「殺し屋イチ」の作者をはじめ、押井守監督シブサワ・コウさんなど、朝日新聞記者の立場を利用してソッチ系の有名人に見境なくインタビューしまくっておられます。

 さらに、特撮も大好きな小原記者。「アニメ・マンガ・ゲームのページ」なのに「百獣戦隊ガオレンジャー」のプロデューサーにもインタビューしておられます。もう恐いものなしです
 アニマゲランキングでも、売り上げ2位の少女漫画「フルーツバスケット」に関して、「放映中のアニメも、しみじみといい味だ」とコメントしておられます。

 なお、東大に新月お茶の会という文芸サークルがありますが、そのOBである「SFマガジン」でおなじみの精神科医風野春樹さんによると、小原記者もその会員だったそうです(6月30日の日記参照)。
 ついでにMMRのトマル隊員も同じサークルで、小原記者の2年後輩だったとのこと。えらいメンツですお茶の会。

「MMR」第12巻174頁
↑左から3番目がトマル

 そんなこんなで、東大出身の朝日新聞記者という肩書きを持ちながら、30歳を過ぎてひたすらオタク記事を書き続ける小原記者。なかなかいい感じに狂っておられると思います。

 ネットアイドルちゆは小原記者を応援しています。


平成14年4月8日 さようなら、「Mr.ボオ」

 昔、「ナースエンジェルりりかSOS」というテレビアニメが放送されていました。

 小学4年生の女の子・りりかちゃんが、地球の平和を守るヒロインに変身して大活躍!
 ……と思ったら、「このままでは明日地球は滅亡する。でも、君が死ねば滅亡しない。だから死んでくれ」などと言われ、りりかちゃんが自殺するお話しでした。

 昨夜ふと、そんな番組が懐かしくなり、押し入れの奥から「りりかSOS」LD−BOX(正式名称は救急箱セット)を引っ張り出しました。
 「LD」とは、アニメや映画が収録されている直径30cmのキラキラした円盤。CDに対するレコード、DVDに対するLDという感じで、天下一武道会の予選でクリリンに負ける人のガタイくらい無駄に大きいのが特徴です。

 そうして、漫画やらビデオやらで狭いオタクの部屋から、さらに足の踏み場を減らしてくれる素敵アイテム。
 しかも、テレビシリーズの全話が収録されたセットBOXの場合、買うだけで満足して見なかったりします。

 そうしてLDの時代は終わって、現在。レコードが花瓶敷きに再利用されるように、LDはキラキラ光るので畑に吊るしておいてカラスよけにします。
 でも、「りりか」のようなマイナーな作品はDVDになる可能性も高くなく、捨てるに捨てられません邪魔っけです

 ともあれ、ずっと前に5万円近く出して買ったのに、先日梅田のジョーシンで数千円で叩き売られていた「りりか」のLD−BOX。
 久しぶりにLDプレイヤに突っ込んでみたところ、なぜか「ディスクが入った」とプレイヤが認識してくれず、再生できません。

 まあ、しばらく使っていないうちにホコリが1ミリくらい積もっていたプレイヤ。この症状なら、読み出し部分が汚れているだけのような気がします。
 そこで、市販のLDレンズクリーナを買いに行くことにしました。

 ところが、近くのヨドバシカメラに行くと、昔は安くて1000円くらいからあったクリーナが、4800円。これでLDが元に戻るという保証もないのに、ちゆの1ヶ月のおこづかいより高いです。
 一瞬、そんなのにお金を出すくらいなら古本屋さんで「キャプテン翼」全巻セットを買って帰ろうかと思いましたが、やっぱりまだLDが動かないと微妙に困ります。

 結局、お賽銭箱に捨てたつもりでクリーナを購入。さっそくクリーニングします。
 もしもこれで動かなければ気晴らしにヨドバシカメラの悪口でも言いふらすところですが、無事にLDの動作は正常になりました。めでたしめでたし。

 ……と、ニュースでも何でもない日常の出来事を垂れ流したところで、今日のニュースと言いつつ1週間も昔のニュースです。

 昨年3月17日のニュースでも取り上げた、朝日新聞夕刊の4コマ漫画「Mr.ボオ」の連載が、ついに終了しました。
 印籠が出ない水戸黄門よりもツマラナイと評判、もしも朝日新聞が最初の3回でアンケート結果を得られなければ10話で打ち切りの「少年ジャンプ」システムを導入していれば、3日で打ち切られたと思われる漫画です。

 でも、原稿料が妙に高かったり、無意味になんとか賞を受賞できたり、新聞の4コマは優遇されています。

 「アサッテ君」が第30回日本漫画家協会賞を受賞した時など、受賞理由は「長い間かいていると絵が固まってしまうが、いまだにぐにゃぐにゃしていてうまくなるんじゃないかという可能性を秘めている」でした。
 ……昭和12年生まれの作者に将来性を求めるのはどうかという以前に、要約すると「ヘタだから」という受賞理由には納得できません。

 そういえばインドネシアでは、教育学者が「コボちゃんを読むと頭が良くなる」などと唱えたため、教育ママを中心に「コボちゃん」がブレイクしたそうですね。

 そんなこんなで、「Mr.ボオ」(途中で「ワガハイ」に改題)が最終回。ちなみに、その1つ前の4コマは「サミット学園」という、左翼のキショイところが前面に押し出された偽善漫画でした。
 次も脅威のダメ4コマを期待したいところですが、今度の作家はしりあがり寿先生。残念ながら、「Mr.ボオ」を超えるのは難しいと思います。

 ネットアイドルちゆは新聞4コマを応援しています。


平成16年12月28日 毎日新聞は男子大学生がキライ?

 ちゆの知人に、「UFOロボグレンダイザー」に憧れて日本に留学してきた伊太利亜人がいました。
 彼女は、なぜか大学の卒論としてライトノベルを執筆。別に小説が卒論になるような学部ではありませんでしたが、彼女のネイティブばなれした日本語表現には独特のファンキーな味があり、それを担当教授が面白がって無事に卒業できました。

 そんなこんなで、教授次第でとてもファジーに通ってしまう大学の卒論。
 しかし、世の中には、天下の朝日新聞や毎日新聞に記事として取り上げられるほど素晴らしい卒論も存在するようです。

 たとえば、平成13年2月24日のちゆニュースでご紹介しました、神戸大学の新田まやさんの卒論「テレビゲームは忍耐力を奪う」。報道を聞く限りでは意味の薄い調査でしたが、結論が気に入ったのか朝日新聞に取り上げられました。
 ちなみにまったくの余談ですが、この卒論を書いた新田さんは、その後朝日新聞に就職したようです。

 さて、1週間ほど前の毎日新聞にも、今時の男子は「幼児的、バカ、無責任」という記事が載りました。
 大阪国際大学の学生12人共同の卒論を紹介した記事です。

 卒論の内容は、関西の女子大生300人に聞いたアンケートをまとめたもの。

 調査の結果、男子学生の印象トップ3は「幼児的」「優しい」「バカ」
 具体的には、「意思が弱い」「マナーが悪い」「見えっ張り」「下心が見え見え」「未熟」「うそをつく」などと思っている女子大生が多かったそうです。マイナス回答の総計は8702で、プラス回答の7659を「大きく引き離した」とのこと。

 もちろん、あくまで「女子学生から見た男子学生のイメージ」。そのまま鵜呑みにするわけにもいきません。
 ところが、このアンケート結果を受けた担当教授の「分析」を読むと、


男子学生は幼いという印象を持っていたが、やはりそうか。他人を理解しない、主体性がないなど、大人になりきれていない。


 ……自分と女子大生の印象が一致したので大満足の様子。とにかくすごい鵜呑みです

 そもそも、これは何を目的に行なった調査なのでしょうか。
 記事から受ける印象では、「男子大学生の実態」が知りたかったようですが、それなら調査方法が女子大生に聞くだけというのは奇妙です。

 方法に「女子大生へのアンケート」を選ぶのは、むしろ女子学生の意識を調べたいときだと思います。
 しかし、記事を読むと、「責任感がある」などの好意的な印象も多かった件は「女子学生の『期待値』も入っている」と一蹴して、男子学生の「幼児的、バカ、無責任」を強調していました。研究者は、女子学生の意識なら調査していないことまで知り尽くしているようです。

 正直、担当教授の「分析」がトンチキすぎて、統計についてマトモな指導があったのか不安になります。
 もしも他大の知り合いに片っ端から質問用紙を配っただけでしたら、単に研究者の交友範囲にバカ学生が多かっただけという可能性すらありそうです。

 まあ、しょせん卒論ですから、単なるアンケートに適当な感想文を付けただけでも仕方ありません
 それより、このスッゲェ頑張った小学生の壁新聞レベルの卒論を、どうして毎日新聞が取り上げたのか不思議です。朝日新聞がテレビゲームを害悪扱いしたがるのなら分かりますが、毎日新聞が男子大学生をバカ扱いしたがる理由なんてあるのでしょうか。

 そこで、とりあえず担当教授の名前で幸せ検索してみたところ、教授は元毎日新聞編集委員だそうで謎はすべて解けました。犯人はお前です


平成17年2月6日 「しがない記者日記」騒動

 朝日新聞の1月19日の夕刊に、「ブログっておもしろい!」という記事が載っていました。

 それによると、ブログは「新しいホームページの形として注目され、簡単に作成・更新できると人気」で、「尻込みせず、自分のブログを作ったら世界が広がりそう」とのこと。
 また、ブログを楽しむポイントは、「ブログをコミュニケーションの道具としてとらえ、ネット上の人間関係においても互いを尊重することが重要」だそうです。

 さて。

 最近、現役の新聞記者の方のブログも増えましたが、その中の1つが「しがない記者日記」です。
 管理人は朝日新聞の記者の方で、ブログ内では自分の勤めている社名を伏せて、「NHKと朝日新聞がやりあっている。というより、明らかにNHKがひどい」と擁護したりしていました。

 1月29日。そんなブログに寄せられたトラックバックに対し、記者さんは「右翼大好きミーハーサイト」と題して次のように述べます。


 トラックバックという欄にいくつかあるからクリックしてみた。

 オー、NHK、というか、右翼大好きミーハーサイトだ。おもろい。

 論理は破綻してるし、「検閲」のなんたるかもわかってない。政治家に事前に番組を見せる、という行為じたいの重みもさっぱりわかってない。自分と意見が違うと「アカ」「サヨ」「プロ市民」とレッテルをはって議論をごまかす

 でもおもろい。こうやって人間の思考力って退化するんだな、と
 人間から猿への逆ダーウィンの退化論を実証できそう。
 みんなで観察してみよう


 「レッテルをはって議論をごまかす」ことを否定しながら、「右翼大好きミーハーサイトだ」というレッテル貼りから始まるのが素晴らしいです。
 「おもろい」以下のくだりも、なかなか相手を尊重した文章ですね。そこまでコキおろしながら、論理がどう破綻しているのかなど具体的に触れないのは、「向こうは『右翼』なんだから説明するまでもない」という意識でしょうか。

 当然、たくさんの反論コメントが付きますが、それを受けた2月4日の更新は……。


 南京大虐殺がなかったとか、従軍慰安婦は存在しなかった、みたいなニュアンスの、それこそ捏造コメントまでいろいろ届いて、最初はうんざりして、ばっさり削ろうかと思ったけど、思いとどまった。というか、読むのが(時間的にはしんどいけど)おもろくなってきた
 なぜそんなウソを信じるの? 一方的なナショナリスティックな歴史観を持ちたがるの? どんな人がそう思うの? と好奇心がわいてきた

 次の企画記事のヒントになりそうな気もしてきた。(略)誹謗中傷する方へ。せめて年齢・年代を書き添えてください。どんな人がどんな意見を言うのか知りたいので。


 相手を「おもろい珍獣」あつかいして優位に立とうとするスタンスは、前の文章と変わりませんでした。
 その時点で、本当に問題だったのは何か分かっていないと思われます。

 その6時間後の更新では、従軍慰安婦について何点か述べた上で……。


 私も素人なんで、細々した部分をつつかれても反論できませんが、物足りない方は、吉見教授が書いた岩波新書やら、国連の文書をご参照ください。
 正直めんどくせーなあ、とも思うけど、昔本で読んだことを再勉強する機会を与えてくれた方々には感謝してます。これ、本心。


 記者さんのオススメ文献は吉見義明教授の「従軍慰安婦」でした。
 のちに否定された記述も多く、少なくとも、このデリケートな歴史の問題に対して「これ1冊でOK!」なんて本ではないのですが……。
 そもそも、そんな有名すぎる文献は読んだ上で反論している人がほとんどだと思いますが、記者さんの頭の中の「右翼」はよほど不勉強みたいです

 またもコメント欄にたくさんの反論が寄せられ、2月5日、記者さんは「新記録」という文章を更新します。


 おお、新記録
 1日で1198アクセス。
 2ちゃんねるの影響力ってすごいなあ。
 (略)
 しかしそれにしても、ミソクソにけなす人が何度も見てくれるってのが不思議。
 不快だったら見なきゃいいのにね
 実はファンになってくれたのかな。
 ありがとう

 目標2000。


 ……記者さん、こわれちゃった

 この後、「プライバシーを暴くようなコメントが掲載され、知人より『ちゃんと管理するべきだ』と強いご批判をいただきました」ということで、思い切って自分の書いた文章ごと全部削除
 新たに、「ページはやめませんよ」という文章をアップロードします。


 「右翼の連中はしつこくて怖いから、1時間ごとにコメントのページをチェックできないなら閉鎖したほうがいいよ」とまた注意されました。「1個1個削ればいい」ってことですが、1日中パソコンに向かってる時間はありません。
 コメントは載せられませんが、このページはやめませんよ。


 ……ああ、記者さんはまだ「右翼」と戦っておられたのですね
 単に面白そうだから「みんなで観察してみよう」と寄ってきただけの人も多いのですが、記者さんには全員「右翼」に見えている様子。せっかく自分のブログを作ったのに、なかなか世界が広がりませんね

 そうして、読んだ人がコメントを付けるのも不可能な設定になり、トラックバックはビシバシ削除されていき……。ブログはコミュニケーションの道具ではなく、単にホームページを簡単に作成・更新できるツールと化しました
 結局、「ページはやめませんよ」以外には、「今朝のウンコも絶好調だった」みたいなどーでもいい料理の話だけが残ります。

 そして、2月6日、次の文章がアップロードされました。


 誹謗中傷、脅迫まがいの発言、一方的な公開質問状…と、まあ、100人近いッ人たちが、すさまじい袋だたきを始めるわけですね。(ちなみに一昨日のアクセスは7000を超えていたんで目標は成就しました)
 こりゃ、参った。さすがに対応できませんわ。
 事実がどうであれ、袋だたきにはかないまへん。多勢に無勢。
 よって敗北宣言。


 「悪いのは向こうであって、本当に正しいのは俺なんだ」と言わんばかりです。こんな偉そうな敗北宣言、見たことがありません。

 それから、「小林よしのりファンにおすすめ」という記事が更新されました。


 最近小林よしのりファンになった方への皆様におすすめ本。

 ▽田原総一朗・小林よしのり「戦争論争戦」幻冬舎文庫

 これなら両方とも「サヨ」「プロ市民」じゃないし、抵抗感ないでしょ? 安いし、薄いし読みやすい。小林が田原に徹底的にのされてます。


 ……記者さん、なぜか敵は「小林よしのりファン」と認識した様子。そして、再びオススメ文献攻撃です(しかも本のセレクトがナンセンス)。
 この記事はコメントが許可されていたので、さっそく反論が寄せられます

 >残念ながら、小林氏はもうネットでそれほど支持されていません
 >ネタが古すぎ。あんた本当に新聞記者?
 >物凄いズレップリですね

 それからまもなく、ページの中身がすべて削除されました

 そんなこんなで、記者ブログが燃え上がる事件が多いですが、今回の件は、その定番ルートを1週間ちょっとで駆け抜けたコンパクトなケースという感じでした。

 ……「ブログっておもしろい!」ですね。



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