昔のちゆニュース
03月03日:ハリケンジャーとJ太郎 03月06日:エニックスお家騒動の顛末 03月15日:韓国で催眠捜査 03月20日:野菜が暴落 03月22日:フランス書院、Zコミックスを創刊 03月27日:筋肉番付にガオレッドが出演 04月08日:さようなら、「Mr.ボオ」 04月13日:テレビを見ると傷害事件を起こす? 04月18日:エロゲーの真似をして女性を監禁 04月19日:賞金総額1億円の漫画賞 04月23日:ディズニーの同人誌は印刷しません 05月08日:シャンゼリオンが仮面ライダーに? 05月08日:大食いと筋肉 05月08日:奇跡の詩人? 05月09日:PS版「キャプテン翼」もうすぐ発売 05月10日:「全日本妹選手権!!」第2巻 05月15日:Klezウイルス 05月15日:実写版カリンカ、意外な好評 05月24日:痴漢の絵馬 06月03日:バンチに日韓共同制作漫画 06月07日:ちゆの本 06月14日:叶恭弘先生が連載 06月15日:読者ページはじめました 06月17日:「ウルトラマンコスモス」打ち切り 07月09日:七夕の願い事 07月26日:「ウルトラマンコスモス」復活 07月27日:日本語キーワードサービス 08月14日:「スパイラル」がアニメ化 10月18月:「バトル・ロワイアル」漫画版が暴走 10月21日:「ホーリーランド」重刷&巻頭カラー 10月28日:強い奴から倒すか、弱い奴から倒すか 12月19日:「臭作」の新作アニメがまた登場 12月21日:「パワプロ9 決定版」が発売 |
平成14年3月3日 | ハリケンジャーとJ太郎 | ||||
2月3日のニュースで、最終回直前の「百獣戦隊ガオレンジャー」のお面が、近所の駄菓子屋さんで150円値引きされたとお伝えしました。 しかし、すでに世間の興味は新番組に移っていたらしく、1ヶ月経った今でもまったく売れる気配がありません。
「お願いだから買ってくれよ」「忘れないでくれよ」 …そんなお面の声が聞こえてきそうです。 もうしばらくしたら、誰に買われるでもなくひっそりと店頭から姿を消すのでしょうけれど。 一方、同じく2月3日に「大量に売れ残っている」と報じた近所のダイエーの超合金ガオファルコンは…。 ついに戦隊の棚をハリケンジャーに占領され、おもちゃの墓場・叩き売りワゴンに移されてしまいました。
誰が置いたのか、ちびまる子ちゃんのお面が哀愁を感じさせます。 しかし、終わった番組の商品だからと言って、すべてがワゴンに回されるわけではありません。 「仮面ライダー」の棚では、新シリーズが始まったにも関わらず、いまだに前作のグロテスクな中年ライダーが破格の待遇で陳列されています。 さて。 そんなこんなで、今週の「忍風戦隊ハリケンジャー」は第3話「ニセモノと60秒」でした。 ハリケンジャーの各話サブタイトルは必ず「○○と○○」にしなければならないらしく、今後も意味不明なタイトルが多くなりそうです。 しかし、古くは「スパイダーマン」の第25話「犬と秘宝と複製人間」から「超光戦士シャンゼリオン」の第31話「羊とパイと現金と」まで、特撮ではむしろ伝統。 戦隊シリーズでも、「忍者戦隊カクレンジャー」の第17話「魔剣とパンツ!!」、「救急戦隊ゴーゴーファイブ」の第38話「無限連鎖と孫と柿」などがありました。 ともあれ、第3話の見所は巨大ロボ・旋風神ハリアーの軽快な動き。かかと落としを使う巨大ロボの雄姿は、本気でかっこよかったです。 また、カルト誌「ガロ」での漫画連載、映画出演、深夜番組「トゥナイト2」のレポーター、プロレスの解説などで知られ、2chではSMAPの稲垣くんより格好いいと言われる杉作J太郎さんが、売れっ子プロデューサー役でゲスト出演。 朝7時30分からのヒーロー番組なのにまるで深夜番組という、不思議時空を演出していました。 ネットアイドルちゆはハリケンジャーを応援しています。 |
平成14年3月6日 | エニックスお家騒動の顛末 | |
昨年9月29日のニュースで、「少年ガンガン」お家騒動について、ご紹介させて頂きました。 エニックスは、「少年ガンガン」「ガンガンWING」「ステンシル」「Gファンタジー」などの月刊漫画誌を出しています。 ところが、「少年ガンガン」の元編集長が、上記4誌の人気作家を10人以上引き連れて別の会社を設立。新雑誌「コミックブレイド」を創刊しました。 時を同じくして、エニックス作家陣で唯一納税額が1億を超える売れっ子・「最遊記」の峰倉かずや先生も一賽舎の新雑誌に作品ごと移動。 立て続けに漫画家に逃げられるのは、やはりエニックス側に何らかの問題があるからかも知れません。 ともあれ、「少年ガンガン」はテコ入れで対抗。往年の人気漫画「南国少年パプワくん」の復活、「ハーメルン」作者の新連載など、昔のファンの呼び戻しにかかります。 また、「鋼鉄天使くるみ」「魔法少女猫たると」の介錯先生・「羊のうた」で一部ファンの絶大な支持を受ける冬目景先生を引っ張ってくるなど、オタク層の呼び込みにも余念がありません。 一方、新創刊「ブレイド」の目玉は、人気漫画「まもって守護月天!」の続編。 元々「少年ガンガン」で連載していたのですが、ある日突然連載がお休みに。少し待ったら再開するのかと思いきや、作者が別の漫画の連載を始めてそれっきりほったらかしにされた漫画です。 果たして、「ブレイド」が「ガンガン」を超えるのか、それとも「ガンガン」が盛り返すのか…。主に野次馬的な視点から「ブレイド」は大きな注目を集めました。 ところが、先月末。実際に発売された「ブレイド」には、こう記載されていました。 「企画プロデュース・エニックス」 同人誌生活文化総合研究所さんの2月21日によると、エニックスが訴えを起こし「正式に謝罪を受け」「株式50%を取得することで和解」していたそうです。 いちおう「和解」とされていますが、実質的にエニックスが子会社で新雑誌を1つ作った形。漫画で競う以前に、大人の対応で「ブレイド」の完全敗北です。 ともあれ、「ブレイド」創刊号の見所はこの辺でしょうか。 …14歳レイプ。作者は「ガンガンWING」に連載していた頃、巻末のコメントに「どこまでやってよいのでしょうか」と書いておられましたが、ここまでやってしまいました。 なお、目玉の「守護月天」と一部でパクリ疑惑が囁かれる「悪魔狩り」の続編は、前作を知らないひと置いてけぼり。 エニックスの漫画誌の読者でなければ、何だかよく分からない雑誌かも知れません。 ネットアイドルちゆは「コミックブレイド」を応援しています。 ≪平成17年2月14日・追記≫ 上で「14歳レイプ」と書いたのですが、「ジンキ・エクステンド」第4巻に「今年の10月まで13」という発言がありましたので、正しくは「13歳レイプ」でした。 |
平成14年3月15日 | 韓国で催眠捜査 |
松岡圭祐さんという小説家をご存じでしょうか。代表作は、映画化もされた「催眠」「千里眼」。シリーズ累計で200万部近く売れているそうです。 そんなベストセラー作家の松岡さんですが、数年前は深夜のエロ番組でよく見かけました。 股間に風船が入っているという暗示で女性の足を開かせたり、年齢退行の暗示で幼女時代のお医者さんごっこの記憶を思い出させたり…。 そんなエロ催眠をジッポライターの炎でクールにかける、皮ジャンを身にまとった身長180cmのナイスガイが松岡さんでした。 特に、毎週毎週松岡さんが催眠で女の子を悶えさせるだけの番組「A女E女」は、当時の土曜深夜の王者「ギルガメッシュないと」を抜く驚異的な視聴率を記録。 ネタが尽きた苦し紛れに催眠術で幽体離脱していたミスターマリックなどより、よほどサイキックエンターティナーしていました。 …そんなこんなで品性下劣な深夜番組のイメージがある「催眠」ですが、韓国では数年前から催眠捜査なるものを公式導入。 朝鮮日報の報道によると、先日も、捜査が難航する銀行強盗事件で目撃者に催眠捜査を行ったそうです。 これについて、当サイトの掲示板で「ねつ造しほうだいでは?」という疑問が出ていたので、少し考えてみたいと思います。 さて、催眠と聞いて、私たちが真っ先に連想するのは「矢追純一UFOスペシャル」でしょうか。 やせこけた二足歩行のウーパールーパーみたいな宇宙人の手で鼻に変なものを埋め込まれたり。 「数十年後には地球は死の星に」という環境保護団体の啓蒙ビデオみたいな映像を見せられて宇宙人にお説教されたり。 …そんな感じの宇宙人に誘拐された記憶を、催眠で思い出す怪しい外人の皆さん。ところが、そうした証言は矢追先生が信じているほど正しいわけではありません。 催眠状態では、「自分の経験」と「本で読んだこと」や「勝手に想像したこと」の区別がつかず、テレビで観ただけのUFO誘拐談を自分の体験として「思い出して」しまったりします。 米国では、別に虐待されていないのに催眠で性的虐待の記憶を「思い出し」、親に対して訴訟を起こすような事例も起こっているそうです。 ですから、催眠で出てきた記憶は証拠にはなりません。 しかし、ひき逃げ車のナンバーを催眠で思い出させ、その車を調べて確実な証拠を見つけるなど、捜査の手がかりとして催眠を利用することはできます。 記事を読む限りでは、韓国の催眠捜査もそうした補助的な手段のようなので、たぶん問題はないと思います。 …これが北朝鮮の話なら、偉大なる総書記様を冒涜した記憶を催眠で引き出して処刑とかしていそうですが。 ネットアイドルちゆは韓国を応援しています。 |
平成14年3月20日 | 野菜が暴落 |
昔は1冊320円くらいで買えた気がするジャンプコミックスも、今では410円。 そんな感じで、課長・部長・取締役と出世していく島耕作のように、本の値段は確実に値上がりしていきます。 ところが、お野菜の値段はそれと違います。 「会社をやめて再就職を目指すも不採用通知が山のように届く」というエピソードが最終回だったサラリーマン金太郎のように、山あり谷ありで上下します。 もっとも、お野菜の値段など、スーパーの閉店間際に駆け込んで半額シールの付いたお惣菜パックを買い漁るような食生活を送っている方には関係ありませんが…。 その辺を通り越してキャベツとマヨネーズだけで生活しておられるような方にとっては死活問題です。 そういえば、関係ありませんが、ちゆのお友だちの新興宗教やってる人も、3食ポテトチップスで済ませていたら1年くらいで倒れて入院してしまいました。 そんなこんなで、今はお野菜が安いです。先日の朝日新聞夕刊の一面にも、大きく「野菜暴落」と報じられました。 記事によると、「暖冬で生産量が増えた」&「狂牛病で肉の付け合せ野菜が敬遠された」のダブルパンチが原因だそうです。 そうそう。食べ物と言えば、O157の時に「まだ分からないけどカイワレ大根が怪しいよ」と公表されて「名誉を傷つけられた」として農家の方が国を訴えた件の、地裁判決が出ました。 「原因はカイワレ大根で確定という印象を与えた国が悪いから、損害賠償を払ってね」とのことです。 農家の方は、「今後、同じようなことが起きても、調べて確実になったことだけを公表して欲しい」とコメント。 でも、そんなことを言うとまた国が情報を隠して出なくていい病人が出そうなので、今後も懲りずに損害賠償覚悟でビシバシ公開して欲しいと思いました。 ネットアイドルちゆは、農家の方々を応援しています。 |
平成14年3月22日 | フランス書院、Zコミックスを創刊 | |||||||
エニックスは「少年ガンガン」を創刊する前、才能ある新人を発掘するため「エニックスファンタジーコミック大賞」を開きました。 そこで優秀賞を受賞したのが、「Z MAN」という漫画でした。 審査員評では、いのまたむつみ先生が「アイデアもひねり過ぎ、絵も描き込み過ぎ」とコメント。石ノ森章太郎先生にも「熱意のあまり見づらいです」とシメられました。 ちなみに、大賞をとった「ハーメルンのバイオリン弾き」も、松本零士先生に「バイオリンがギターに見える」とツッコまれています。 ともあれ、そんな経緯で「Z MAN」は「少年ガンガン」に連載を開始。無駄な熱さと突き抜けた勢いで、雑誌の黎明期を支えました。 さて、この漫画の主人公は、記憶喪失で自分の名前を忘れています。そこで、ヒロインが名前を付けてくれるのですが…。 名前がないから「ナナシさん」。いくらなんでも安直過ぎます。……これが一発ネタではなく、4年に渡る長期連載の間ずっと「ナナシさん」「ナナシさん」と呼ばれ続ける主人公が気の毒でした。 その他、最初はロリコンキャラだったアジャンタさんが、物語が進むにつれて老けていったのも印象的です。
さて、その「Z MAN」の作者・西川秀明先生は、「エニックスファンタジーコミック大賞」受賞以前から、まみやこましという名前で18禁エロ漫画を描いておられます。 最近、そんな先生の昔のエロ漫画が、フランス書院の「Zコミックス」に再収録されました。「Z MAN」そのままの絵柄のエロ漫画もあり、未読のファンの方にはオススメです。 また、2月26日のニュースでも触れましたが、10年ほど前はエロ漫画への風当たりが強かったため、自主規制で巨大な修正を入れられていました。 ところが、今回の「Zコミックス」版では、その「消し」が極小サイズに。旧版をお持ちの方にも一見の価値がありそうです(旧版との比較←エロ画像有り、お子様注意)。 ネットアイドルちゆは西川秀明先生を応援しています。 |
平成14年3月27日 | 筋肉番付にガオレッドが出演 |
先日、「百獣戦隊ガオレンジャー」で女幹部を演じていた方がヘアヌードになりました。 また、ここ2〜3年のオバサン層を中心にした特撮人気に便乗して、仮面ライダーG3が2時間ドラマでホスト役を演じたりしています。 しかし、多くの特撮出演者は、そのような話を聞くこともなくひっそりと芸能界から消えていきます。 「救急戦隊ゴーゴーファイブ」のピンクがミニスカポリスのオーディションを受けて落ちたなど、悲しいウワサを耳にすることもあります。 ところで、戦隊出身の有名人と言えば、「忍者戦隊カクレンジャー」でブラックを演じたケイン・コスギさんでしょうか。 カクレンジャーでは、ショー・コスギとの夢の親子対決などもありましたが、当時の彼は満足に日本語がしゃべれず、ちゆはてっきりそのまま消えていく人だと思っていました。 しかし、その後も彼は第1話だけ視聴率30%を越えたアホドラマ「聖龍伝説」に出演。 またしてもショー・コスギとの夢の親子対決をしたり、やっぱりカタコトの日本語で「オレのコブシが泣いてるゼ」などの珍台詞を吐いたりしていました。 そうして着実にハリウッドのアクション・スターへの道を歩むケイン・コスギさんは、続いて「筋肉番付」に出演。 20段以上の跳び箱を跳んだり、3分間で200回近く腕立て伏せをしたり…。気が付けば、ワキ毛丸出しの筋肉誇示ポーズで「小学5年生」の表紙を飾る人気者になっていました。 そんな「筋肉番付」に、「星獣戦隊ギンガマン」のブルーを演じた照英さんも登場。昨年春の特番では、僅差でケイン・コスギさんを破って優勝しました。 そうして、戦隊OBの活躍の場と化した「筋肉番付」。27日に放送された「スポーツマンNo.1決定戦」では、参加者14名中、4人が特撮出身者でした。 「星獣戦隊ギンガマン」ギンガブルー(照英さん) 「未来戦隊タイムレンジャー」タイムレッド(永井大さん) 「百獣戦隊ガオレンジャー」ガオレッド(金子昇さん) 「仮面ライダーアギト」仮面ライダーG3(要潤さん) 一身上の都合で芸能活動を停止して教職取得に向けて頑張っていたハズのタイムレッドも、そ知らぬ顔でブラウン管に復帰しておられます。 この番組内でも、タイムレッドが跳び箱をジャンプする瞬間にアナウンサーに「タイムレンジャァァ!」と絶叫されたり、芸名より役名で呼ばれる特撮軍団。 跳び箱の記録は次のような感じでした。 ギンガブルー:19段 タイムレッド:18段 ガオレッド:17段 仮面ライダーG3:13段 また、ガオレッド対タイムレッドという夢の対決も実現。 「『タイムレッドよりガオレッドの方が弱ぇ〜』とか、子供に言われたくないですね」。…そうコメントしたガオレッドがふんばり、僅差でタイムレッドを破りました。 なお、「仮面ライダーアギト」劇中では豆腐をハシでつかめない・栗の皮がむけないなどの弱点があったG3。 今回の番組でも、あれは演技ではなく素だったと思わせる不器用さを見せてくれました。 そして総合成績では、タイムレッド(永井)が前回チャンピオンのギンガブルー(照英)に迫る勢いを見せますが…。 レポーター「永井さんとか、かなり早く来てるじゃないですか。気になります?」 ギンガブルー「全然」 番組冒頭のナレーションから、「今、覇権は照英のもとにある。しかし、時代はまた新たなるヒーローの出現を待ち望んでいた」と言われていたギンガブルー。 番組内ポジション的に、今回は悪の大魔王扱いでした。 結局、タイムレッドの追撃も及ばずギンガブルーの2連覇に。 しかし、変身ヒーローと生身のスポーツマンの違いこそあれ、特撮ヒーローの雄姿を再びテレビで拝める番組。この調子で続いて欲しいです。 ネットアイドルちゆは、今でもガオレンジャーを応援しています。 |
平成14年4月8日 | さようなら、「Mr.ボオ」 |
昔、「ナースエンジェルりりかSOS」というテレビアニメが放送されていました。 小学4年生の女の子・りりかちゃんが、地球の平和を守るヒロインに変身して大活躍! ……と思ったら、「このままでは明日地球は滅亡する。でも、君が死ねば滅亡しない。だから死んでくれ」などと言われ、りりかちゃんが自殺するお話しでした。 昨夜ふと、そんな番組が懐かしくなり、押し入れの奥から「りりかSOS」LD−BOX(正式名称は救急箱セット)を引っ張り出しました。 「LD」とは、アニメや映画が収録されている直径30cmのキラキラした円盤。CDに対するレコード、DVDに対するLDという感じで、天下一武道会の予選でクリリンに負ける人のガタイくらい無駄に大きいのが特徴です。 そうして、漫画やらビデオやらで狭いオタクの部屋から、さらに足の踏み場を減らしてくれる素敵アイテム。 しかも、テレビシリーズの全話が収録されたセットBOXの場合、買うだけで満足して見なかったりします。 そうしてLDの時代は終わって、現在。レコードが花瓶敷きに再利用されるように、LDはキラキラ光るので畑に吊るしておいてカラスよけにします。 でも、「りりか」のようなマイナーな作品はDVDになる可能性も高くなく、捨てるに捨てられません。邪魔っけです。 ともあれ、ずっと前に5万円近く出して買ったのに、先日梅田のジョーシンで数千円で叩き売られていた「りりか」のLD−BOX。 久しぶりにLDプレイヤに突っ込んでみたところ、なぜか「ディスクが入った」とプレイヤが認識してくれず、再生できません。 まあ、しばらく使っていないうちにホコリが1ミリくらい積もっていたプレイヤ。この症状なら、読み出し部分が汚れているだけのような気がします。 そこで、市販のLDレンズクリーナを買いに行くことにしました。 ところが、近くのヨドバシカメラに行くと、昔は安くて1000円くらいからあったクリーナが、4800円。これでLDが元に戻るという保証もないのに、ちゆの1ヶ月のおこづかいより高いです。 一瞬、そんなのにお金を出すくらいなら古本屋さんで「キャプテン翼」全巻セットを買って帰ろうかと思いましたが、やっぱりまだLDが動かないと微妙に困ります。 結局、お賽銭箱に捨てたつもりでクリーナを購入。さっそくクリーニングします。 もしもこれで動かなければ気晴らしにヨドバシカメラの悪口でも言いふらすところですが、無事にLDの動作は正常になりました。めでたしめでたし。 ……と、ニュースでも何でもない日常の出来事を垂れ流したところで、今日のニュースと言いつつ1週間も昔のニュースです。 昨年3月17日のニュースでも取り上げた、朝日新聞夕刊の4コマ漫画「Mr.ボオ」の連載が、ついに終了しました。 印籠が出ない水戸黄門よりもツマラナイと評判、もしも朝日新聞が最初の3回でアンケート結果を得られなければ10話で打ち切りの「少年ジャンプ」システムを導入していれば、3日で打ち切られたと思われる漫画です。 でも、原稿料が妙に高かったり、無意味になんとか賞を受賞できたり、新聞の4コマは優遇されています。 「アサッテ君」が第30回日本漫画家協会賞を受賞した時など、受賞理由は「長い間かいていると絵が固まってしまうが、いまだにぐにゃぐにゃしていてうまくなるんじゃないかという可能性を秘めている」でした。 ……昭和12年生まれの作者に将来性を求めるのはどうかという以前に、要約すると「ヘタだから」という受賞理由には納得できません。 そういえばインドネシアでは、教育学者が「コボちゃんを読むと頭が良くなる」などと唱えたため、教育ママを中心に「コボちゃん」がブレイクしたそうですね。 そんなこんなで、「Mr.ボオ」(途中で「ワガハイ」に改題)が最終回。ちなみに、その1つ前の4コマは「サミット学園」という、左翼のキショイところが前面に押し出された偽善漫画でした。 次も脅威のダメ4コマを期待したいところですが、今度の作家はしりあがり寿先生。残念ながら、「Mr.ボオ」を超えるのは難しいと思います。 ネットアイドルちゆは新聞4コマを応援しています。 |
平成14年4月13日 | テレビを見ると傷害事件を起こす? | |
先日、米国で「10代前半にテレビを見る時間が長いほど、大人になってから傷害事件を起こす可能性が高くなる」という研究結果が発表されました。 その辺の話題では法律で規制をという話が出てきますが、ちゆはアニメや漫画が好きなので、「自分の好きなものを規制されるのはイヤ!」という立場になります(結論が先)。 でも、それをそのまま言っても、大人の世界では単なるワガママで片付けられてしまうらしいので、適当な理屈を付けなければなりません。 とりあえず思いつくのは……。 「テレビを見ると暴力的になるなんてウソ」 「それどころかストレス解消に役立っている」 といった主張でしょうか。 前述の調査については新聞記事だけでは不明な点もありますが、テレビと暴力の関係については、古くから調べられています。これについて、少し考えてみましょう。 日本では、平成11年に発表された総務庁の調査結果があります。 テレビで暴力シーンを多く見ている子どもは、あまり見ない子どもに比べて、暴力を振るったり、万引きをしたりする割合が高いという結果です。 これを受けて日経新聞は、「暴力番組が子どもの攻撃行動を助長する」と断言しました。でも、この調査だけでは、そのような結論は出せません。
ただし、(2)の第3の原因については、「握力の強さ」「背の高さ」「近所の少年が暴力的であるか」など、「暴力番組」「攻撃行動」に関連しそうな227の要因について同時に調べた調査があります。 すると、それらの要因が等しくなるように考えても、やっぱりテレビ暴力の視聴と攻撃行動に関係がありました。 つまり、「テレビ視聴」と「暴力」の関係は、別の原因による見せかけのものではないと思われます。 さて、これに対して、「暴力番組を観るとスカッとするから、かえって実際の暴力は少なくなる」という意見があります。いわゆる「カタルシス効果」です。 しかし、多くの実験や統計調査の結果は、残念ながら「カタルシス効果」の存在に否定的です。 暴力的な番組を見た後は、少なくとも一時的に暴力行為が増えます。また、高校生のフットボール選手は、1週間の試合のシーズンの間、スッキリするどころか敵意を増大させていきます。 もちろん、そんな数個の例だけで言えるほど単純な話ではありませんが……。少なくとも子供に関しては、「カタルシス効果」はないと言えるようです。 ところで、上記のような調査は、現実社会で実際にという話ではなく、あくまで短期間の影響についてです。そこで、現実社会での影響を長期的に検討する「パネル調査」も行われました。 8歳の子供たちを調べて、「攻撃的な子ほど、テレビで暴力を多く見ている」という結果が出てから、11年後に再び同じ少年たちを調べます。 すると、8歳のときにテレビ暴力をたくさん見ていた子は、見ていなかった子よりも、ずっと攻撃的でした。 そして、「8歳のときにテレビ暴力を見ていたこと」は11年後の攻撃性を予測しましたが、「8歳のときに攻撃的であること」は11年後の暴力を予測しませんでした。 この結果からは、テレビを見ることが攻撃行動の原因であり、その逆ではないと考えられます。 以上、ここに書いたことだけ見ると穴のありそうな調査ではあります。パネル調査の結果には、解釈の余地もあるでしょうし。 実験が行われた頃の米国の暴力番組と言えば、西部劇など人が瞬時に死ぬタイプ。日本の番組のように痛がって死ぬものと同じに考えるのはマズイかも知れません。 とは言え、これらの調査や統計の手続きは概ねまっとうです。少なくとも学者さんの世界では、「テレビ暴力の視聴は攻撃行動を助長している」と見るのが自然のようです。 「テレビを見ると暴力的になるなんてウソ」 「それどころかストレス解消に役立っている」 などと主張するのは、あまり得策ではありません。 ……と、長々述べてみましたが、「暴力的な番組を見たら暴力的になる」なんて、個人的には当たり前だと思う次第で。 むしろバイオレンス劇画など、読んだ後で人を殺したくなってなんぼだと思います。一時的な反応だけでなく、性格形成にまで影響するならなお良し。他人に影響も与えられない表現なんかゴミです。 ですから、見る人を犯罪に走らせるような表現があるのは前提として、そこから「暴力を減らすこと」と「表現の自由」を天秤にかける話をしなければならないと思います。 そういえば、ボクシングのヘビー級チャンピオン決定戦が公開されてから数日は、米国で殺人が増えるそうです(興味深いことに、白人ボクサーが敗れた時は白人への殺人が増え、黒人ボクサーが敗れた時は黒人への殺人が増加)。 では、公共の安全のためにボクシングを禁止するべきなのかと、そういう類の話ですね。 そこで、もう1つの調査結果を持ち出してみます。 子どもたちに、「なぜテレビの暴力を真似するのは良くないか」「なぜテレビを長く見過ぎるのは良くないか」といったことを考えさせてから、上記のような調査を行いました。 すると、テレビ暴力視聴時間と攻撃行動とは、ほとんど関係がなくなったのです。 子供がしっかりとテレビに向かい合えれば、暴力映像の影響は受けません。もちろん、そう自然になれるものではないので、親の働きかけが大切です。 結局、テレビごときに絶対の洗脳力があるはずもありません。私たちの大切な表現の自由を制限し、世の中を無菌状態にしなくても、家庭のしつけで対応できる問題なのです。 ……と、ここで表現の自由の大事さを切々と語るべきなのですが、ちょっと無駄に長いニュースになってしまったので以下省略。 ネットアイドルちゆは、アニメや漫画を応援しています。 |
平成14年4月18日 | エロゲーの真似をして女性を監禁 |
18歳未満の人には見せられないエッチなシーンが含まれたゲーム、エロゲー。 興味のない方には全部一緒に見えるこの世界ですが、愛や感動や素晴らしいストーリーを主とする泣きゲー、ただただ変態的な行為が繰り広げられる抜きゲーなどの種類があり、ファンが派閥に分かれてケンカしていたりします。 そんな中、1つのジャンルを形成しているのが「調教もの」。 基本的な形は、どこかから捕まえてきた女の子を、1ヶ月といった期間を定めて育成するシミュレーション・ゲーム。「挿入」「浣腸」「食糞」などのコマンドを選び、「快楽度」「従順度」「アナル開発度」といった数値を上下させます。 そのパラメータによってエンディングが変化し、たとえば……。 「体力」が0になる→女の子が疲労で死亡 「従順度」が低い→訴えられて主人公逮捕 「愛情度」が高い→女の子とラブラブ恋人同士に そんなこんなで、クラスメートの女子にでもバレたら「そんなので喜んでいるの? キショク悪ぅ」と罵られ、学校中に言いふらされて友だちがいなくなったところに長髪を後ろで束ねただけのデブがポンと肩を叩いて「ボクたちの仲間に入らないかい?」と誘ってくれそうなこのゲーム。 それでも一部男性の間では人気が高く、新作リストを見ても、義理の家族を調教するゲームとか、エルフやらサキュバスやらを調教するゲームとか、”闇の調教師”なる職業が出てくるゲームとかが目白押しです。 さて、先日、20歳の女性を2週間ほど自宅に監禁していた男性・小林泰剛(21)が逮捕されました。女性は鎖で首をつながれ、トイレや食事を制限されながら、竹刀やボクシンググローブで殴られていたとのこと。 小林泰剛(21)は「調教ゲーム」などを大量に所持していたそうで、女性は「首輪をつけられたり、ゲームと同じようなことをされた」と話しています。 竹刀と言えば、エロゲーの世界では剣道部の女の子を拘束する際に使う道具。あまり殴るのには使われませんが、現実にやってみたらゲームみたいに言うことをきいてくれないから腹を立てたのでしょうか。 でも、首輪の方は、いつぞやの幼女連れ去り事件の犯人たちも「逃げられないように首輪をつけよう」と相談していたくらいで、エロゲー的にポピュラーな発想。 彼女にお願いして首輪プレイをしてもらっている方もあると思いますが、ペットショップに売っている犬用の首輪は薬品が塗られていたりするので、ちゃんと専門店で人間用の首輪を買いましょう。 さて、定番の「ご近所の人の話」によると、小林泰剛(21)は真夜中に裏庭のサンドバックを叩くなど不気味な人物。 外見は「茶髪でロン毛、一見ホスト風」とのことですが、世の中には茶髪でロン毛なら誰でもホストに見えるオバサンもいるので、実際のところはよく分かりません。 そして、小林泰剛(21)は短期間に4人の女性と結婚・離婚を繰り返しており、その元妻4人も同様の扱いを受けていたそうです。 4人のうち複数の女性が同時に監禁されていた時期もあったり、別の17歳の女性2人を1ヶ月ほど監禁していたり……。報道だけでは、結婚の経緯など何だかよく分かりません。 逮捕の原因となった女性とは結婚していませんでしたが、本人は「結婚生活をしていただけ」と供述しているそうです。……古今東西どんな文化に行っても、そんな結婚生活はないと思いますが。 そんなこんなで、メディアの影響が云々といった問題でもなく、単なるバカが1人いたというだけのこの事件。 たぶんこのバカは一生治らないので、この人が一生塀の中にいるようにして欲しいなぁと思います。 |
平成14年4月19日 | 賞金総額1億円の漫画賞 |
週刊少年ジャンプの元・編集者が元・人気漫画家を引き連れて創刊した雑誌「コミックバンチ」。 主力は、「北斗の拳」「シティーハンター」といった往年の人気作の再生漫画。漫画の出来とは無関係に単行本数百万冊の売り上げが約束されています。 しかし、編集者の昔のコネだけで漫画家を集めるのは大変です。そこで「バンチ」は、前代未聞の賞金総額1億円の漫画賞を開催しました。 グランプリの賞金は5000万円。週刊少年ジャンプの「手塚賞」「赤塚賞」の賞金は100万円ですから、常軌を逸した賞金額だと言えます。 選考方法も変わっています。全応募作の中から審査員が選んだ10本を「バンチ」に掲載し、読者からの人気投票で最終的なグランプリを決定するのです。 そして、グランプリに輝けば5000万円もらえるだけでなく、1年間の連載が保証されます。成長性のある新人を育てると言うよりは、連載経験を持つような即戦力が欲しいみたいです。 さて、そんな感じの 確かに、連載してもおかしくないレベルの方々が揃っているのですが……。「何年ものアシスタント経験で技術は身に付けているけど、何となくパッとしないというか売れなさそうな人たち」が集まったイメージでしょうか。 とりあえず気になったのは、暴力団の息子の高校生プロ棋士が主人公の漫画「飛将の駒」。 驚くべきことに、主人公の髪型が何の変哲もないハゲ。「北斗の拳」で瞬殺される雑魚というか、頑張っても「男塾」の月光止まりの脇役ヅラです。 また、重要なライバルキャラの名前が鋼鉄・示威愚(ロボットアニメ「鋼鉄ジーグ」の暴走族的な当て字)の漫画「逃げるな!!!駿平」も注目です。 物語は、体の大きなイジメっ子から逃げ出した経験がコンプレックスになった主人公が少林寺拳法を学び、卑怯者という呪縛から逃れるためにデカい相手に立ち向かうというもの。 そんな主人公の戦法は、金的狙い。後ろに回りこんで金的。正面から金的。とにかく金的。逃げるよりは前向きですが、やっぱり卑怯者です。 その他、せんずりに使ったティッシュの山を見開き2ページで描いた「灰色の街」など、「バンチ」らしい漫画が盛りだくさん。 懲りずに第2回の募集も始まっているようですから、我こそはという方は応募されてみてはいかがでしょうか。他の漫画賞と比べても、賞金が高いだけで応募作のレベルが高いわけではありません。 ネットアイドルちゆは「コミックバンチ」を応援しています。 |
平成14年4月23日 | ディズニーの同人誌は印刷しません | |
ちゆは時々、雑誌にコラムを書かせて頂いております。でも、そこでは、ホームページのように好き勝手にキチガイとかコジキとか書けません。 たとえば、某誌の原稿で試みに「土人化」と書いてみたところ、「●●化」と伏せ字になりました。さすがに伏せ字の中身が想像できないのはどうかと思ったので、「アフリカで野生化」に直したら通りました。 また、両手足が切断された状態を「ダルマ」と表現してみたところ、「ダ●マ」と伏せ字になりました。理由を聞くと、なにかヤクザ屋さんがどうとかと怒られてしまいました。 そんな感じで、世の中には言ってよい言葉と悪い言葉があるらしいのですが、特に「要注意」とされているのがディズニーと小学館。とにかく著作権に厳しいことで有名です。 たとえば小学館の場合、「著作権について」によると、ホームページで「ドラえもん」のあらすじを紹介したり、自分で描いた「名探偵コナン」のイラストを公開するのもダメ。 もちろん、当サイトのコンテンツ「怒羅えもん」も余裕でアウトなので、いつ法的手段を講じられてもおかしくありません。 一方のディズニーは、学校のプールにペンキで描かれた卒業記念のミッキーマウスの絵にも削除を求める凄いヤツ。当サイト11月12日の日記のような文章を本に書こうとすれば、「ミッキーマウス」は伏せ字にしなければなりません。 なお、それでいて「ジャングル大帝」や「ふしぎの海のナディア」をパクった疑惑のあるディズニーですが、その辺の話はディズニー映画「アトランティス」に関する問題同盟さんなどをご覧ください。 ところで、世の中には同人誌というものがあります。 たとえば、「ドラゴンボール」のファンが自作した悟空とチチが濃密に絡み合うエッチな漫画の本などのことで、「同人誌即売会」や「同人誌ショップ」で同好の士に売られます。 そういった同人誌を作るには、コンビニでコピーした紙を1枚1枚手で折り曲げてホッチキスでまとめることもあれば、印刷所に依頼して製本してもらう場合もあります。 近年のオタク人口の増加に伴って、同人誌関連のサービスが充実した印刷所も増えました。 さて、そこで先日、「キングダムハーツ」というゲームソフトが発売されました。「ファイナルファンタジー」製作スタッフとディズニーの合作という触れ込みで、ゲーム中にミッキーやドナルドも出演します。 「ファイナルファンタジー」の同人誌は数が多く、この「キングダムハーツ」の同人誌を作る方も多いと予想されます。しかし、相手は著作権の鬼・ディズニー。 そこで、日本同人誌印刷業組合は先手を打って、各印刷所におふれを出しました。曰く、「キングダムハーツ関係の同人誌の印刷は断るようにしましょう」。 著作権無視のロリで鬼畜なエロ漫画本を印刷しているところもあるのに何を今さらという感じですが、確かにディズニーは本当に訴えますし、気持ちは分からなくもありません。 それでも色々と問題があると思いますが、その辺に関しましては、同人誌生活文化総合研究所さんの4月21日に詳しいです。 ところで、その関係で気になるのは、荒木飛呂彦先生の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」。 「週刊少年ジャンプ」に10年以上連載している人気作ですが、最近、ディズニーのキャラクターが漫画内に登場。ミッキー等の確実にヤバいキャラは姿こそ現わさなかったものの、読みながら「平気なのか」と不安になりました。 でも、荒木先生の描かれたピノキオは、言われなければ絶対に分からない独特すぎるデザイン。 クールです。何かこう、荒木先生は宇宙人なのではないかと思わせるような、突き抜けたピノキオです。 ネットアイドルちゆは荒木飛呂彦先生を応援しています。 そうそう。蛇足ですが、最近のジャンプと言えば、「BLACK CAT」のキョウコちゃんの服がエロゲー「家族計画」の末莉ちゃんに激似だったりしました。まあ、これは元々そういう漫画なので今さらですが。 さらに余談ですが、先日、エロゲー「継母調教」の原画などで知られるエロ漫画家の天櫻みとの先生が、ちゆの同人誌を作ってくださいました。 あと、同人誌ではありませんが、ちゆらぶさんの4コマ漫画も楽しく読ませて頂いております。本当にありがとうございます。 |
平成14年5月8日 | シャンゼリオンが仮面ライダーに? |
平成に復活した「ウルトラマンティガ」、東宝が作った王道ヒーロー「ガイファード」、ギャグ戦隊の最高峰「カーレンジャー」、終盤がアレだった「ビーファイターカブト」など、5〜6年前に特撮がプチ盛り上がった年がありました。 そんな時に放送されたステキ番組が、「超光戦士シャンゼリオン」です。 萩野空間さんによると、その主人公・シャンゼリオンを演じていた萩野崇さんが、「仮面ライダー龍騎」に準レギュラー出演されるそうです。 ちなみに、シャンゼリオン宿命のライバル・東京都知事の暗黒騎士も、昨年の「仮面ライダーアギト」に出演。アダルトな空気を身にまとい、蛇足にも思えたアレなクライマックス展開の中で1人キラキラ輝いていました。 さて、「仮面ライダー龍騎」は13人の仮面ライダーによるバトル・ロワイアルというコンセプトの番組。 やられ役のカニライダーでさえ話すたびにピクピク動く独特の眉毛で個性バリバリ。ウルトラマンアグルが仮面ライダーとして出演するなど、ライダー陣は非常に濃いメンツです。 特に、人生を謳歌しているけど病気で余命いくばくもない真性ホモの悪徳弁護士・仮面ライダーゾルダと、その相方のホモかつロリコン・ゴローちゃんのキャラクターは強烈。 1000万円以上の借金と30人以上の女を持つ前代未聞の遊び人ヒーロー・シャンゼリオンを演じた萩野さんが、そんな彼らとどう共演するのか、非常に楽しみです。 さて、本来ならば、ここで「シャンゼリオン」について詳しくご紹介させて頂きたいところなのですが……。 実は、先日「アニメ―ジュ魂」の「アニメガチンココラム」というコーナーで「シャンゼリオン」について書かかせて頂いたばかりで、ここで同じようなことを書くのは倫理的にちょっとアレかも知れないのでやめておきます。 なお、「アニメ・ガチンコ・コラム」であって、「アニメガ・チンコ・コラム」ではありません。 ちゆも最初読み間違えて、「狂ったか徳間書店」と思いました。どうかしていたのはちゆの方でした。ごめんなさい。 ちなみに「アニメ―ジュ魂」、実物を見たら、金田伊功特集・富野監督特集など想像以上に濃い雑誌でビックリしました。 ちゆの文章で誌面を汚してしまって申し訳ありません。もしも次の機会がありましたら、もっと濃くなれるよう精進して頑張ります。 ネットアイドルちゆは萩野崇さんを応援しています。 QQさん、メールでの情報ありがとうございました。 |
平成14年5月8日 | 大食いと筋肉 |
先日、テレビの真似をして早食い競争をした中学生が食べ物をノドにつまらせて亡くなった事件がありました。 現場の様子を見たわけではありませんが、ちゆの小学校でも大食い大会くらい日常的に開かれていますし、たぶんよほど運が悪かっただけかと思います。 これを受けて、テレビ東京系のBSデジタル放送は、19日に予定していた「TVチャンピオン・全国大食い選手権2001春の新人戦」の放送を中止。 遺族の心情を考えての自粛だそうで、「次の収録はまだ決まっておらず、今後の予定は時間をかけて議論したい」とアナウンスされています(ZAKZAK)。 まあ、せっかく作ってきた人気シリーズも、裏番組に「フードバトル」をぶつけられて視聴率で惨敗。資本力の差を見せ付けられ、テレ東の社長がTBSの社長に「大TBSが小テレ東の真似をするのか」と抗議する一幕もありました。 テレビ東京もそろそろ潮時と思っているのかも知れません。 ちなみに、TVチャンピオンと言えば2年前も、収録した「漢字王選手権」の放送を中止しました。そちらは、不正解者が少なくて面白くなかったのでわざと間違えてもらうなど、「いきすぎた演出」があったからだそうです(テレビ東京放送番組審議会の報告)。 さて、先日、「筋肉番付」の収録中に2人の男性が首に損傷を負いました。 筋肉番付ホームページによると、「収録中に、負傷者が出る事故が起きました」「(事故の起こった)企画は、収録を中止するとともに、放送も致しません。併せて、番組の安全対策や放送内容を再検討していきます」とのことです。 以前の放送でも、上から降って来る20キロのタイヤの衝撃に耐えろという無茶な種目でガオレッドが骨折して途中棄権しました(動画)。 同じ種目で負傷した仮面ライダーG3も棄権。しかし、彼らのケガについて番組中では一言も触れられず、次の種目の際に「棄権」と表示されただけでした。 「安全対策の再検討」ならガオレッドの骨を折った時点でやってくださいという感じですが、それも大TBSなればこそでしょうか。内容の見直しは考えるけど番組の存続は自明という態度もステキです。 ともあれ、「ガチンコ」出演者の逮捕、「ニュース23」の筑紫さんの妻の献金など、最近のTBSは本当に面白いと思います。 ネットアイドルちゆは、アニメをたくさん放送してくれるテレビ東京を応援しています。 |
平成14年5月8日 | 奇跡の詩人? |
先月末、NHKが「奇跡の詩人」というドキュメンタリーを放送しました。脳障害で立つことも話すこともできない少年が特殊なリハビリで驚異的な才能を発揮するお話しです。 11歳にして、哲学・宇宙論などの専門書を含む2000冊の本を読破。文字盤を指さすことで意思を表現し、本や詩集を発表するまでになりました。 しかし、少年が文字盤を指さす様子は、お母さんが息子の手を使って高速コックリさんをしているようにしか見えません。 これについて、「本当だという証拠もないが、ウソだという証拠もない」と仰られる方もあると思います。 でも、この場合、証拠を示さなければならないのは無茶な主張をしている側。証拠がなければ、「脳障害の子が奇跡を起こした」よりは、「母親が手を動かしている」という方が妥当で自然な説明です。 もちろん、ご両親は本気でわが子が回復したと信じておられるのでしょうが……。でも、失業中のお父さんは一家の収入を息子の著作に頼らずちゃんと働いて欲しいと思いました。 ともあれ、NHKが怪しい精神世界の話を美談ドキュメントとして流しちゃったというお話でした。 でも、変身シーンが悩殺ショットの連続の上、ラスボスの正体がロリコンが高じて自我をもったimacだった「コレクター・ユイ」など、公共の放送でスゴイ番組が流れるのは別にいつものことですね。 なお、この件に関しては、あいふるさんのページ、小林泰三先生のコメントなどがまとまっていると思います。ちなみに、少年の本はこれ、NHKの釈明はこんな感じです。 ネットアイドルちゆは、カルトな両親の間に生まれた子どもたちを応援しています。 |
平成14年5月9日 | PS版「キャプテン翼」もうすぐ発売 | |||||||||||||||
今月の16日、プレイステーション用ゲーム「キャプテン翼〜新たなる伝説・序章〜」がコナミから発売されます。 序章というからには、今後も続編が発売され、最終的には「ロード」全13章のようになるのでしょうか。 さて、「キャプテン翼」のゲームと言えば、テクモが作ったファミコン版「1」「2」、スーファミ版「3」「4」「5」が有名です。 ●ディフェンダー全員とキーパーをドリブルでかわして無人のゴールにシュート ●ドライブシュートの撃ち過ぎでバテた翼くんが回復するまで、他のザコメンバーで持ちこたえる ●強引なドリブルで中央突破し、ディフェンダーを4〜5人吹き飛ばすタイガーショットで得点 ●三角飛び、あびせ蹴り、手刀パンチングなどを駆使してゴールを死守する空手キーパー ●あらゆる殺人シュートを顔面でブロックする石崎くん ●オフサイドはないのにオフサイドトラップがある(GB版) そんな感じの異次元変態サッカーを、原作に忠実に楽しめます。 「2」以降は、原作「キャプテン翼」の続編となるオリジナルストーリーで、燃えるシチュエーションの連続です。 翼くんがブラジルのチームを率いて全日本と戦ったり、石崎くんが必殺シュート・ヤマザルバスターを会得したり、超絶進化を遂げた新田くんがラスボスとして現れたり……。 また、ゲームオリジナルの登場人物たちも輝いていました。 ライン際で抜群の能力を発揮するカペロマン。カールルイスよりも速くグラウンドを駆け抜け、消えるシュートで得点するスーパーストライカー・コインブラ。ゴール前に異次元空間を発生させて姿を消し、再び現れた時にはボールをキャッチしている謎のキーパー・ゲルティス。人智を超えたドリブル速度を持つ、その名もマッハ―くん……。 ちなみに、「4」「5」の若林くんはSGGK(スーパーグレートゴールキーパー)機能を搭載し、ペナルティエリア外からのシュートをほぼ確実に止めます。 一方で、「そう何度も抜かれてたまるか〜」と叫びながらザコにゴールを割られてしまう森崎くんの姿は哀れでした。 なお、翼くんの彼女・早苗ちゃんの顔は、ゲームごとに別人のように変化します。
「4」の早苗ちゃんは何か悪いものでも食べたのか、明らかに「3」より退化しています。一番原作に忠実なのは「5」ですが、ドット絵フェチの方にはむしろ「1」の方がツボかも知れません。 一方、チームメイトに「ポストの方がまだマシだぜ」と言われた経験を持つ”ブラジルの森崎”ことレナ―トくんは、「4」の時が一番の美形。 もっとも、ルックスが良くなった割にキーパーとしての性能は落ちているのですが。
そうそう。試合前には、監督が相手チームの情報を教えてくれます。たとえば中国戦のアドバイスは、「4000年の歴史がある国だ。どんな相手がいても不思議ではない。敵の動きに気をつけろ」。 また、別の試合では、「CF・ザガロにはダブルイールというキーパー殺しのシュートがある。ちなみにイールとはウナギのことだ。カバヤキにするとうまいぞ」。 そして、「5」のエンディングは……。 お姫様だっこですよ! 殺し文句も倒置法ですよ! でも、ボールは恋人・グラウンドが愛人という感じでサッカーボールでオナニーしていそうな翼くんが、なにゆえ人間の女性と恋愛などするのかは永遠の謎です。 ともあれ、そんな感じで原作の続編をつづってきたゲーム版。そこに異変が起こります。 原作者の高橋陽一先生が自ら、正統な続編「キャプテン翼 ワールドユース編」の連載を始めたのです。 「ワールドユース編」のストーリーはゲーム版とは違い、ゲーム版のオリジナルキャラクターも出てきません(劣化コピーらしき奴は何体かいますが)。 そして、人気キャラクターのシュナイダーがブラジルやスウェーデンのかませ犬&引き立て役にされるわ、「葵新伍(青い信号)」「赤井止也」という狂ったネーミングセンスのキャラが出てくるわ……。 最後は打ち切りの憂き目にあい、ずっと前から伏線を張っていた因縁のオランダ戦は省略されて見開き2ページで終了。打ち切り進行の中で行なわれた決勝戦も、盛り上がる盛り上がらないという以前の問題でした。 一部ファンの間では、「ワールドユース編」は陽一先生が作った同人誌として扱われ、ゲーム版のストーリーが「正史」だということになっています。 ともあれ、そうしてゲーム版オリジナルストーリーの立場が厳しくなったところで、版権はテクモからバンダイへ。案の定クソゲーが作られ、ファンの間では「黒歴史」と呼ばれて存在しなかったことにされています。 その後、さらに権利はコナミに。先日は実在Jリーグ選手が雷獣シュートを撃つゲームボーイアドバンス版が発売されました。 そんな経緯で登場する、新作「新たなる伝説・序章」。発売前の情報では、かつてのテクモ版に近いシステムだそうです。もうテクモのキャプテン翼は帰ってこないというあきらめと、それでももしかしたらという期待に、ファンの心は揺れます。 ワールドカップ特需で「出せば売れる」と適当に作られたゲームでなければよいのですが……。 ネットアイドルちゆは「キャプテン翼」を応援しています。 |
平成14年5月10日 | 「全日本妹選手権!!」第2巻 | |||
「ザ・いもうと!!! 『癒し系』は数あれど、やはり身内の温かさに勝るものはありません!! ここ東京ドームには、『妹』に対する異常な憧憬と執着を見せる癒されない野郎どもが、例によって5万人も集結しました。ブサイクやコギャル、彼氏持ちなどは戸籍が認めても我々は認めません!!」 ……そんなナレーションで始まる、「ヤングマガジン アッパーズ」連載の漫画「全日本妹選手権!!」。その最新刊・第2巻が発売されました。 そっちの人の間では非常に有名ですが、「漫画といえばスラムダンクとドラゴンボール」といった方には一生知る機会がないと思いますので、簡単にご紹介させて頂きます。 タイトルと表紙は、あざとい「妹萌え〜」な漫画に見えます。そして、メインキャラクターの3人(&最近登場した新キャラ)は「お兄ちゃんが大好きな妹キャラ」です。 でも、妹萌えなのは最初の方だけで、後はオタク女としてのキャラ立てが強調されていく彼女たち。「妹選手権」というより、「同人やおい女選手権」に近いです。 内容は、あえて言うなら「あずまんが大王」や「ももいろシスターズ」に近いイメージの4コマ。しかし、マニア向けの要素が色濃く、オタクのオタクによるオタクのための漫画という感じです。 人を選びますが、この表紙の本を抵抗なく購入して電車の中でニヤニヤしながら読めるような方なら、生々しい共感が楽しめるかも知れません。 ……いくら登場人物のセリフに過ぎないとはいえ、講談社もなかなか。 ちなみに、「アッパーズ」編集部は、この漫画のカレンダーを発売したいそうです。妹選手権カレンダー化計画によると……。
……結局、4月24日になっても1000通に届かず。しかし、あきらめない編集部は締め切りを5月21日に延長し、まだ募集を続けています。「妹カレンダー欲しい!」という方は、ぜひメールを送りましょう。 そうそう。別に妹の話題ではありませんが、最近、「ふたりエッチ」にもリボンを付けたロリっ娘が登場しました。 しかし、児童ポルノ対策なのか設定年齢は24歳。ロリコンエロゲーの「当ゲームの登場人物はすべて18歳以上です」よろしく、性交シーンでは「庄子さんは24歳です」「庄子さんは24歳です」と繰り返されます。さすが克・亜樹先生。 ネットアイドルちゆは「ふたりエッチ」を応援しています。 |
平成14年5月15日 | Klezウイルス | ||
最近、Klezウイルスというものが流行しているそうです。 感染すると、また別のパソコンに勝手にウイルスメールを送信して広まるタイプ。特色は、その差出人を偽装するところです。 たとえば、知らない間に「差出人・自分」のウイルスメールが社長に届いていたり、「差出人・首相官邸」のウイルスが自分に届いたりします。 ちなみに、その手のウイルスメールには思わせぶりな件名が付いていることが多いです。 「例の件」「私のかわいいガールフレンドを見てください」「極秘」「とっておきのエロ画像です」「助けてください」「ウイルス対策用のファイルです」「お友だちになりましょう」「うんこ」などなど。 そうそう。ウイルスではありませんが、迷惑メールもまだ多いみたいです。先日も、こんなのが届きました。
……何でしょうか、この力の入れどころを間違えた宣伝は。あなたの人生それで満足ですかと問い詰めたくなります。
……最後の「ロリ画像もあるよ」は、すでにワカメちゃんの台詞になっていません。 それなりに面白いのですが、トラフィックや受信料の問題もありますし、やっぱり迷惑なメールです。もっとも、律儀に件名が「!広告!」だったので、経済産業省お墨付きの合法メールだと言えなくもないですが。 そうそう。こういった迷惑メールを送信する人に、「無差別大量メール送信支援ソフト」を数十万円で売りつける悪徳な業者さんもありましたね。 まあ、「驚速ADSL」のようにフリーソフト以下のしょうもないソフトをよく分かっていない初心者に高値で売りつける商売に比べれば、まだマシな気もしますけれど。 ネットアイドルちゆは、NetTuneを応援しています。 |
平成14年5月15日 | 実写版カリンカ、意外な好評 | |||||||||||||||||||||||||
2次元の美少女アニメを無理矢理コスプレ実写ドラマ化しようという無謀企画・「鋼鉄天使くるみpure」。 1月10日のニュースでも取り上げましたが、家から出られないひきこもりの少年が、3体の看護ロイドと暮らす物語です。 第1話の冒頭、ベッドから右足で降りるか左足で降りるか悩む主人公。「ここのところ、左で行っていいことないしなぁ。おとといは左で指を切ってる。左は恐いなぁ、迷っちゃうなぁ。右の周期に入ったと見るか……」 ガリレオを「ガリ様」と呼んで崇めていたり、重度のバスオタクだったり、制作者の微妙に歪んだ「ひきこもり」像が気になります。 しかし、やはり一番のキモは、恥ずかしいコスプレ姿でアニメ的な奇行を演じさせられる現役女子中学生の役者さんたち。 第1話が放送された際の2chのスレッドの反応は……。 >誰かこの企画止める奴いなかったの? >「視覚的暴力」と言う単語が頭に浮かんだ >途中モニタを直視できなかった >タ、タスケテ・・・ >一寸でも萌えた奴、人間やめた方がいいよ ところが、放送が進むにつれ、段々と好意的な感想が出てくるようになります。4話・5話が放送された頃の別のスレッドの反応を見ると……。 >イカン、面白い。脚本がこなれてイタくなくなったのか、ただ単に俺が慣れたのか >冗談抜きで面白く感じてきた、折れ。末期症状だな >おまえら完全に洗脳されたみたいだな >ヤヴァイ・・先週から・・マジで面白いと思ってしまった・・・マジでくるみたんに萌えてしまった・・好きになってしまった・・・ そして、新たなる看護ロイド・「カリンカ」が登場する第6話が放送されると……。 >カリンカたんの風呂シーンで抜きました >はじめて勃ちました。完全敗北です >カリンカ・・・・・・(;´Д`)ハァハァ しかし、そのカリンカさん、放送前の評判は良くありませんでした。 たとえばTentative Name.さんは、3体の看護ロイドの役者さんの写真が公開された時点で、次のように語っておられます(1月10日)。
ところが、実際の放送でカリンカが登場すると……(5月13日)。
また、私生活サトラレ日記さんも、前情報だけの段階では、次のように述べておられました(1月10日)。
「卒業Rの志村まみ」とは、「悪趣味ゲーム紀行2」にて、「一発ヤるより一緒に肩組んで酒飲めそうなナイスガイ」と評された人物。萌え心を踏みにじった実写版ダメ配役の代名詞です。 ところが、カリンカ初登場の回を見てからは……(5月13日)。
志村まみ呼ばわりが、「たん」付けにグレードアップ。徳川綱吉が犬を食べたというくらい劇的な心境の変化です。 ちなみに、そんなカリンカさんは次のような人。肩にうっすらと残る水着の跡が一部の方に大好評です。 公式ホームページによると、メインの役者さん3人の中で一番の幼児体型。 身長は小4女児の平均くらい、スリーサイズは「はじめてのおるすばん」のしおりちゃんを超えるぺったんこ・ほそい・うすいです。
そんなこんなで、前評判は最悪だったにも関わらず、フタを開ければ多くの人を萌え狂わせている実写版カリンカさん。 ネットアイドルちゆは「鋼鉄天使くるみpure」を応援しています。 |
平成14年5月24日 | 痴漢の絵馬 | |
神社に行った時の楽しみと言えば、絵馬ウォッチングです。 「家内安全」「受験合格」といった人畜無害な願い事に紛れて、特定の異性に宛てたラブレターや外国人に対する呪いの言葉などが奉納されています。 他にも、失業の苦しさを切々と訴えたもの、なぜか神様に命令しているものなど、バラエティ豊かです。 神社によっては独自の地形効果を持ち、たとえば安倍晴明神社ならば、漫画や小説で晴明様ラブラブになった女性による晴明様への愛の告白をつづった絵馬があります。 また、オタクの聖地・秋葉原に近い神田明神なら、「声優になりたいです」の類やSEGAの繁栄を願う絵馬が見られます。 さて、Seventeen's SensationのCarnelius Grangerさんから、京都の吉田神社で次の絵馬を見つけたというメールを頂きました。 「建築設計を通じて、場所との一体感を象徴的な光で表します。感動的な光が創れますように。 建築家 前後翼」 いわゆる文学系絵馬でしょうか。ちょっと電波入っちゃってるかな?という感じですが、まだ手遅れではないレベルだと思われます。 現実に成功した企業の社長さんでも、もっとバリバリに毒電波を送受信しておられる方は大勢いますし。 しかし、この絵馬の素敵ポイントは、その「前後翼」という人物が先日痴漢の現行犯で逮捕されたこと。 珍しい名前ですし、地理的な近さから考えても、ご本人に間違いないと思います。何より電波具合いがジャストマッチです。 報道によると、彼は「たまたま触ってみたら反応がなかったので大丈夫と思い」、新京極通と四条通の200メートルで約10人の女性にタッチする痴漢ダッシュを敢行。しかし、触った女子高生の友達に通報され、7分後に御用になりました。 痴漢で駆け抜けた200メートル。その刹那、彼の目には何か感動的な光が見えていたのかも知れません。……先ほど「手遅れではない」と書きましたが、やっぱり手遅れでした。ごめんなさい。 ちなみに、絵馬には堂々と「建築家」と書いた彼ですが、報道によると、実はまだ学生さん。 願いは「場所との一体感を象徴的な光で表す」ことですが、いくら神様の力でも、ちょっと本人がアレ過ぎて叶えられそうにありません。 痴漢青年、夢は建築家。理想と現実のギャップにせつなさ炸裂のお話でした。 ネットアイドルちゆは、「受験生がお参りすると落ちる」というジンクスで有名な吉田神社を応援しています。 |
平成14年6月3日 | バンチに日韓共同制作漫画 | |||
いよいよ日韓共催のワールドカップが始まりました。 その人気に便乗して、「リベロの武田」の続編など、多くの漫画雑誌がサッカー漫画の新連載を始めています。 ※「リベロの武田」……10年ほど昔、週刊少年ジャンプに連載されていた変態サッカー漫画。全84週。審判に見えない速度で敵の選手に直接モンゴリアン・チョップを叩き込んでゴールを守るキーパーなど、ある意味「キャプテン翼」を超えていました。 さて、そこに登場するのは「コミックバンチ」。以前から漫画による日韓交流に取り組んでおり、韓国で史上最高部数を達成した超人気漫画「熱血江湖」を連載させたこともある雑誌です。 そちらは全く人気が出ず、「ご愛読感謝! さらに熱血!!のつづきは単行本で…!!!(初春ごろ発売予定)」と打ち切られましたけれど(6月3日現在、単行本は発売される素振りすらありません)。 そんな「バンチ」ですから、安直な「ワールドカップ=サッカー漫画」ではなく、日韓共同制作の漫画を企画。 そうした始まった新連載『プルンギル―青の道―』、第1話の扉ページには、次の煽り文句が載っていました。
……なんで殺人やねん。 ともあれ、日本の「謎の覆面ミステリー作家」江戸川啓視先生がストーリーを作り、韓国のクォン・カヤ先生が作画担当とのこと。 江戸川乱歩先生がエドガー・アラン・ポーからペンネームを拝借したのと同じように、「江戸川啓視」はエドガー・ケイシー(1998年までに日本の大部分が海に沈むとか予言した人)からとったと思われます。 主人公は、日本の刑事と韓国の刑事の2人。第1話の時点では、日本の刑事は韓国への偏見バリバリです。
特にすごいのは、日韓の刑事の次の会話でしょうか。 日本「朝鮮人はどうしてこう、漢字ひねくれた読み方するかなぁ」 韓国「漢字の発音を変えたのはあんたらだ。元来、中国・朝鮮から伝わったものを」 日本「そのお偉い国は戦争に弱かったじゃねえか!」 ……今のご時世にそんなの書いちゃって、どこかの恐い団体から苦情が来ないのでしょうか。いちおう、ページのスミッコの方に編集部からのお断りが入っていましたけれど。 「登場人物の一部言動が韓国・朝鮮系の皆様に不快感を与える可能性がありますが、日韓両国の主人公が互いの偏見を乗り越え友情を育み事件を解決する物語である点を何とぞ御理解戴きご覧下さいますようお願いします」 ちなみに、この漫画でキーになるのは、哀美里(えみり)なる架空の人物(たぶん沙也可が元ネタ)。秀吉の朝鮮出兵の際、日本軍のあまりの暴虐ぶりに怒って朝鮮軍に味方し、何千人もの日本兵の目・鼻・耳をそいで串刺しにしたり、塩漬けにして九州に送り返したりした狂戦士だそうです。 何だか矛盾しているような気もしますが、そういう民明書房ばりのハッタリの効かせ方は好みです。 そんなこんなで、少なくとも「熱血江湖」よりは遥かに面白いこの漫画。色々な意味で今後が楽しみです。 ただ、骨太な内容なだけに、「朝鮮出兵は15世紀」というミスを2話連続でやらかすのはやめて欲しいかったのですが。……あと、テッキョムで笑ったら駄目ですか? ネットアイドルちゆは「プルンギル―青の道―」を応援しています。 |
平成14年6月7日 | ちゆの本 | ||||||
今月の下旬ごろに、当「ちゆ12歳」の本を出して頂けることになりました。それもこれも皆様のおかげで、本当にありがとうございます。 さて、自分のホームページならばエイズについて書きたいときはエイズについて、神様について語りたいときは神様について自由に書けますが、多くの人が関わる本作りでは、そうも行きません。 たとえば、表紙に関しても、癒し系アイドル路線を目指すちゆとしては、次のような写真を推したのですが……。
編集側としては、ちゆは「無表情で淡々と語るキャラクター」というイメージなのだそうで、「元気なのはダメ」と言われてしまいました。 確かに、あまり12歳の魅力を全面に押し出し過ぎると、レジのお姉さんに手渡せない本になってしまいます。そこで、ダウナー系ロリっ娘路線に切り換えてみたのですが……。 「まだ可愛らしさが残っている」と、却下されてしまいました。でも、「前のよりはいい」というコトなので、ベースはこのままで口元だけ差し替えてみることに。
……めでたく、これでOKが出ました。 そんなこんなで、お互いの妥協点を探ろうとしてどちらの要求にもそぐわない中途半端な地点に着地してしまった感じの変な顔の表紙が目印です。 ところで、よく漫画雑誌などで「大好評新連載第3回!!!」といったアオリ文句を目にします。 「とてもじゃないけど大好評に見えない」ケースも多いですが、正直に「連載第1話のアンケート結果だけで打ち切りが決定してるけど、奇跡の逆転の僅かな可能性に賭けて限りなく無駄に近い努力を続ける新連載第3回!!!」とは書けないのでしょう。 そんな感じで、頑張って本を作ってくださった編集や印刷の方々の手前、ここに自分の本の悪口を書くのは控えさせて頂きます。 本の中身は、次のような感じです。 ●「ちゆニュース」過去ログのベストセレクション ●ガオレンジャー総集編 ●幻のお蔵入り原稿 ●「ペントハウス」連載の漫画「魁!!ちゆ12歳」過去5回分 ●描き下ろしルポ漫画 ●夏休みの自由研究「児玉くん観察日記」 あとは、過去ログに欄外脚注の形で少しだけ書き足したり、「図解ちゆ12歳」などの小ネタを混ぜたりしました。 でも、基本的には過去ログが中心ですので、ネット接続環境のないお友達へのプレゼント用、学級文庫への寄贈用、ラジオ体操の皆勤賞の景品用などに使って頂けると嬉しいです。 学校に持って行ってみんなに見せて回れば、クラスの ちなみに、ぶんか社オンラインで18日までに予約して頂けると、オマケに「ちゆ12歳ポップ」が付いてくるそうです。 たぶん秋葉原や日本橋のアレな本屋さん以外では、あまり店頭に置いてない本だと思いますので、もしも買って頂ける予定があるのでしたら、そちらがオススメです。 ネットアイドルちゆは自分の本を応援している自分の姿が恥ずかしかったり。 |
平成14年6月14日 | 叶恭弘先生が連載 |
株式会社クラレのアンケート「新1年生と親の就きたい職業、就かせたい職業」2002年版によると、「息子に就かせたい職業」の第1位は公務員だそうです。 何だか夢も希望もない親ですが、そもそも、現在の新1年生が就職して働いて死ぬまで今の安定職ブームが続くとでも思っているのでしょうか。 さて、そんなアンケートを見ると、20位以内に「漫画家」の文字がありません。 漫画家のような安定性も退職金もなくて締め切りに追われて身体を壊して描いた作品もあっさり打ち切られてインターネットでボロクソに叩かれる職業は、もう人気がないのでしょうか。 とは言え、「なかよし」の読者アンケートならばまだまだ上位。明日の人気作家を夢見て頑張る方は大勢おられます。 しかし、たとえ新人賞を受賞しても、60歳の定年退職までの雇用が保証されるわけではありません。 ある人は、「週刊少年ジャンプ」の新人賞を受賞したものの、増刊号に読み切りが一度掲載されただけでそれっきり。 またある人は、ダメ元の穴埋めとして連載の機会を与えられたけど、案の定10週で打ち切られてそれっきり。 そんな中、本誌や増刊に年に1回くらい読切が掲載されて、微妙に人気はあるはずなのに連載はしない、ファンの間で読切作家と呼ばれる方がいます。 たとえば、岩泉舞先生。ジャンプの新人賞「ホップステップ賞」を受賞し、平成元年秋の増刊号に受賞作が掲載。冬の増刊に読切が載った後は、平成2年に1回、平成3年に2回、平成4年に2回、平成5年に2回、本誌に読切が掲載されます。 平成6年、増刊に読切が載ったのを最後に見かけなくなり、漫画をやめて北海道の印刷所で働いているという噂も流れましたが、最近は「Vジャンプ」で活動。 平成4年に「岩泉舞短編集1『七つの海』」という単行本が発売されており、「短編集2」や全集の発売を望む声もあります。 さて、叶恭弘先生も、そんな感じの読切作家として有名だった方です。 岩泉先生と同じく、ホップステップ賞を受賞。平成4年に受賞作が増刊号に掲載された後は、平成5年(本誌)、平成6年(増刊&本誌)、平成7年(増刊)、平成8年(増刊)、平成9年(増刊)、平成11年(増刊)、平成12年(本誌)、平成13年(増刊)と、忘れた頃に読切が載ります。 「ジャンプノベル」連載の小説「ミッドナイト・マジック」の挿し絵で記憶されている方も多いと思います。 受賞作として本誌に2ページほど紹介されただけでファンレターが届いたほどで、デビュー当時から絵で人気があります。 ちなみに、単行本のコメントによると、増刊号に掲載された受賞作のアンケート結果が出ると、「編集部の叶に対する態度がガラッと変わった」そうです。 そんな感じで、集英社では一度も連載していないけど有名な叶先生。増刊号に読切が載る際は、連載経験者並みの待遇を受けています。 ファンの間では遅筆で週刊連載には耐えられないのだろうと思われていたのですが、先日、そんな先生の新連載「プリティ・フェイス」が何の前触れもなくスタートしました。 「不治の病にかかって死ぬ前に最期の連載?」などの憶測が飛び交い不気味がられつつも、とりあえずファンの間では期待されたのですが……。 第5話まで読んだ感想として、叶先生はやっぱり読切作家として頑張って欲しいなと。 ネットアイドルちゆは叶恭弘先生を応援しています。 |
平成14年6月15日 | 読者ページはじめました |
昨年の春、目からビームの猫耳幼女・でじこ(10歳)が「少年チャンピオン」の読者ページのDJになりました。 当サイトでもちゆニュース始まって以来のウソ臭い情報などとご紹介したものですが、1年以上経った今も元気に続いています。 そんな2次元アイドルの大先輩に対抗して、ちゆもエロ漫画雑誌の読者ページをさせて頂くことになりました。 「少年チャンピオン」に比べるとメジャー度では負けているかも知れませんが、やっぱりどの業界でも下積みはエロからでしょう。まあ、「少年チャンピオン」も十分マイナーですけれど。 ともあれ、8月10日発売の「キカスマ」7号から「ちゆのキカスマカップ」が始まります。 ちなみに、最後通牒さんの2002年発売号で休刊した漫画雑誌一覧の一番上にも書いてありますように、今年1月に休刊した「COMIC銃漫」の連載作も移ってきて、その号から「キカスマ」は月刊化します。 表紙イラストは鬼ノ仁先生。少年誌と違って、連載中の漫画が表紙になるわけではなく、表紙につられて買っても鬼ノ仁先生の漫画は載っていないので注意が必要です。 漫画は、LINDA先生、A・浪漫・我慢先生、あんみつ草先生、ひぐちいさみ先生、冨樫先生などの作品が掲載される予定です。 ちなみに、エロ漫画家の冨樫先生は、冨樫義博先生(代表作「幽遊白書」「HUNTER×HUNTER」、「セーラームーン」の武内直子先生と結婚してラブラブ新婚生活中で原稿落としまくり)の弟。 ……と、エロ漫画家をご存知ない方にもアピールできそうなポイントとしてミーハーぽいところに訴えてみました。 さて、読者ページですが、休刊になった「COMIC銃漫」のバックナンバーを見ると、 「レディコミだと思って買って、全部読み終わって初めてそうじゃないと気付いた。だってレディコミと一緒に置いてあったもん。でも、かなり、濡れた(はぁと)」 などなど、ちょっぴり捏造くさい投稿が載っていました。 そうそう。エロ漫画誌の投稿欄と言えば、やっぱり三峯徹さんです。全エロ漫画誌制覇の野望を抱き、1ヶ月に50誌・年に1000枚以上という恐るべき投稿量を誇るエロ漫画誌読者ページ業界伝説の人物。 その独特の絵柄、どの雑誌を見ても載っている妖怪っぷりにファンも多く、おこめちゃんやウロンちゃんもリスペクト。作家も雑誌も入れ替わりの激しいエロ漫画業界において、10年も変わらない画風で存在し続ける姿は、まさに三世十方を貫くエロ漫画界の阿弥陀仏、エロ漫画誌投稿欄の世紀末覇者という趣があります。 また、「バグナード」の記事によると、「三峯徹さんが投稿した本は潰れない」というジンクスがあるそうです。もっとも、その「バグナード」は1号で休刊しているのですが。 ちゆも、憧れの三峯徹さんに投稿して頂ける日を夢見て、読者ページを頑張ってみたいと思います。三峯徹さんのイラストさえ頂ければ、いつ打ち切られても悔いはありません。 そんなこんなで、投稿募集中です。できましたら何も届かなくて自分で投稿する事態は避けたいので、どうかよろしくお願いします。 |
平成14年6月17日 | 「ウルトラマンコスモス」打ち切り | ||||||||||
銀と赤の巨人。毎週登場する個性豊かな怪獣たち。鳴り響くカラータイマー。昭和41年に登場したウルトラマンは、あっという間に子供たちのヒーローになり、今も色あせることなく輝いています。 しかし、最近は、子供をディズニーと宮崎アニメだけで無菌培養したいお母さんも増加。 最新作「ウルトラマンコスモス」では、ウルトラマンは怪獣の保護のために戦う慈愛のヒーローとして描かれていました。 そんなわけで、今日は「ウルトラマンコスモス」放送打ち切りの話題です。世間から3日ほど遅れている気がしますが、ちゆニュースの仕様なので諦めてください。
ウルトラマンコスモスに変身するのは、怪獣保護に情熱を燃やす好青年・ムサシ隊員。演じるのは杉浦太陽くんです。 報道によると、2年前、その太陽くん(当時19歳)は「自宅からバッグを盗んだ」として弟の友人の肋骨を折り、迷惑料30万円を要求。 支払いを拒まれたため、駐車場に呼び出し、顔などを殴って3週間の怪我をさせて「払わんとどうなるか分かっとるんか」と脅迫。60万円を要求し、45万円を払わせたそうです。
これを受けて、毎日放送と円谷プロは番組の打ち切りを決定。 すでに最終回(第65話)までの撮影は済んでいたのですが、第50話以降の16回分は放送されません。
もちろん、裁判の結果も出ていませんし、被害者もアレな人だったという噂もあります。確かに、顔だけを見るとオタクデブのドイガキ隊員の方がよほど犯罪者くさいです(幼女がらみの)。 でも、報道によると、本人も容疑を認めているそうですし、以下の文章は、その辺を勝手に決め付けて書かせて頂きます。ファンの方には不快な内容が含まれているのでご注意ください。
さて、今回の事件を頭に入れると、これまで普通に楽しんでいた「ウルトラマンコスモス」がオモシロ番組に早変わりします。 ムサシ隊員が格好いいセリフを吐けば吐くほど、かっこよく戦えば戦うほど、ついつい笑ってしまいます。 「僕はリドリアスを救ってみせる。君と約束した、真の勇者になるために!」 ……でも、肋骨折って迷惑料30万円。 「きっと、人間には近づけない、あいつだけの世界があるんだろう(遠い目)」 ……でも、「払わんとどうなるかわかっとるんか」。 「復讐や破壊は何の解決にもならない」 ……お前に言われても。 また、「そんなの売られても」と思っていたムサシ隊員ソフトビニール人形も、逮捕後は先行者プラモ以上のオモシロアイテムです。 さっそく1体買ってきて、記念撮影してみました。
ちなみに、ちゆのフィギュアはヒナガタさんに頂いたものです。本当にありがとうございます。
第50話が放送されるハズだった時間には、急きょアニメ映画「ウルトラマンM78劇場」が放送されました。その最初と最後に、次のようなテロップが流れます。
これだけ見るとドイガキ隊員のせいだと勘違いされかねませんが、なかなか直球ど真中ストレートの説明です。 でも、親御さんは説明に困るかも知れません。「ムサシ隊員は、ウルトラマンのふりをした恐喝星人だったんだよ」とか言えばよいのでしょうか。
「ひばく星人」で欠番になった「ウルトラセブン」第12話。「キチガイ製造機」をはじめ「キチガイ」発言の連発で欠番になった「怪奇大作戦」第24話……。 円谷は欠番にすると言ったら徹底的に存在を抹消するので、最悪、本当に「ウルトラマンコスモス」自体なかったことにされるかも知れません。 やっぱり、その辺は事なかれ主義で済ますのでなく、円谷はもっと戦って欲しいと思いました。とりあえず、ムサシ隊員の登場個所全部に目線を入れてビデオ化を希望。
「純粋な心を失わずに成長してほしい」…それが 「ウルトラマンコスモス」に託した私達のメッセージです。 ――円谷プロ 「コスモスは怪獣を保護、共生する優しいウルトラマン。小さい子が見て、優しい子に育ってほしいと思います」 ――杉浦太陽 |
平成14年7月9日 | 七夕の願い事 | ||
一昨日は七夕ということで、デパートや商店街に笹が飾られていました。 普段はパンダのエサとしか認識されない植物が年に一度だけ輝く日、ちゆは、そんな笹にぶら下がった短冊を見るのが楽しみです。 とりあえず、定番の「頭がよくなりますように」「ゲームがもらえますように」は今年もたくさん。ちゆが思っていたよりゲームキューブの人気が高いのが意外でした。 「お金がもらえますように」も多いですが、「お年玉が6万円になりますように」から「千円さつ、くれますように」まで、子ども達の経済事情もさまざまです。 一時的な現象としては、ワールドカップの影響で「サッカーせんしゅになりたい」という子ども達が繁殖。「オリバーカーンみたいになれますように」と願う猛者もいました。 ※オリバー・カーン……ドイツのゴールキーパー。今年のW杯の最優秀選手。世紀末覇者ラオウとゴリラを足して1.2で割ったような人間離れしたツラ構えで、地元の試合では客席からバナナが投げ込まれます。子どもがワンゴール入るたびに1000マルクが寄付されるというチャリティーイベントでキーパー役を務めた際も見事0点に押さえ込んだという完璧主義者。隣の家の芝が不揃いなのに腹を立てて怒鳴りこんだ過去もあります。 商店街に飾られる笹には、「商店街がはんじょうしますように」「商店街がきれいになりますように」などの短冊も。 でも、「商店街がなくなりませんように」は、ちょっと踏み込み過ぎのような気がします。確かに本当に潰れそうな商店街ですけど。 その他、気になった願い事は……。 「シュリケンジャーになれますように」(※今年の戦隊はハリケンジャー) 「ぼくは天さいになりたいです」 「売れないマンガ家になれますように」 「せんそうがおわりますように」 「ちきゅうがほろびませんように」 「ポイすてをしない」 「ぜい金がなくなりますように」 また、女子小学生の「夜、いいことがおこりますように」という意味深な願い事、「おにいちゃんとなかよくできますように」という萌え短冊もありました。 さて、その他の定番といえば、「長生きできますように」「おばあちゃんが死にませんように」の類。ところが、「死を通して生を考える教育研究会」の調査によると、「一度死んだ人が生きかえることがあると思うか」の問いに、小学生の3人に1人が「ある」と答えたそうです。 まあ、聞き方の微妙なニュアンスの違いで答えが変わりそうな質問ですし、さすがに「ドラゴンボール」のようにポコポコと人が死んだり生き返ったりできると思われているわけではないのでしょうが……。
ちなみに、先日石川県で行われた調査では、20代女性の4割が死後の世界は「ある」と答えたそうです。別の調査では、高校生の3人に1人、大学生の4人に1人が「死後の世界はある」と考えていました。 でも、大学生の調査では、半数以上が神様の存在を信じていた割に、特定の宗教を信じている人は稀。神様や霊魂の存在は、伝統宗教的な信念とは分離した次元で漠然と信じられているようです。 そんな中、ちゆのお友達に、「人間は死ねば地獄界に輪廻して100億年くらい苦しみ続ける」と言って、その地獄から逃れるために一所懸命修行している人がいました。 「七夕のような雑行に関わると真実から遠ざかる」とか言っていましたが、バレンタインもクリスマスもスルーして、今もカルト道を突き進んでいるのでしょうか。 死後の世界があるかどうかはさて置き、「私は死人を生き返らせることができる」と主張する人には要注意です。 |
平成14年7月26日 | 「ウルトラマンコスモス」復活 | |||||||
6月17日のニュースで、主役のムサシ隊員を演じる杉浦太陽くんが傷害と脅迫で逮捕されたため、「ウルトラマンコスモス」が放送中止になった件をお伝えしました。 しかし、その後、「子どもたちの夢を壊さないで」という視聴者の要望により、番組クライマックスをムサシ隊員の顔が出ないように再編集。いちおうの最終回が放送されました。 その「特別総集編」の冒頭では、コスモスの口から事情が説明されます。
ちなみに、「番組に出られなくなった」ムサシ隊員ですが、実際の放送では少しだけ出演させてもらえました。
さて、先日のちゆニュースでは、この事件について、次のように報じられているとご紹介しました。
ところが、後に、この内容の幾つかは間違いだったと報道されました。 たとえば、「3週間の怪我」については、被害者自身が書いた陳述書によると、「本当は不良グループ10人くらいに殴られたもの」だそうです(ただし警察側は「弁護士が書かせた不本意な陳述書だ」と主張)。 その辺、弁護側と検察側で見解の相違もありますが、結局、傷害については、グーでほっぺを殴った程度ということで「容疑なし」の不起訴。 恐喝については、毎日新聞の報道によると「示談も成立し、被害者も処罰を望んでいない」という検察の判断で、容疑はあるけれど起訴を見送る起訴猶予になったそうです(太陽くんの事務所は示談を否定)。 これを受けて、「ウルトラマンコスモス」は無事に再開。16回分の内容を11回に圧縮しての放送とは言え、幻の作品にならなくて良かったです。 ところで、先日のちゆニュースでは、
ということで、以下、太陽くんが犯罪者だと勝手に決め付けて色々書かせて頂きましたが、結局、太陽くんは犯罪者になりませんでした。 そんなわけで、頭を丸めました。 ……どちらかと言うと、何も悪くないドイガキ隊員を容姿だけで中傷したことの方が問題な気もしますけれど。 ネットアイドルちゆは、「コスモス」の穴埋めで念願のテレビ放送を果たしたと思いきやわずか2週で用済みになって打ち切られた「ウルトラマンネオス」を応援しています。 |
平成14年7月27日 | 日本語キーワードサービス | ||||||||
夜中にふと「首相官邸ホームページを見たい」と思ったとき、URLが分からなければどうされるでしょうか。 (1)「http://www.syusyo-kantei.gr.jp/」「http://www.kantei.co.jp/」などと当てずっぽうに入力 (2)Googleやヤフーなどの検索エンジンに行き、そこで「首相官邸」と入力 (1)を選んだ場合、「サーバが見つかりません」・「株式会社東京カンテイ」・「日本損害保険鑑定人協会」などに阻まれ、なかなか正解(http://www.kantei.go.jp/)にたどり着けません。 しかし、(2)の場合も、いったん検索エンジンのページに移動しなければならないのが面倒です。 そこで、URLを打ち込むスペース(アドレスバー)に、直接「首相官邸」と入力する方法があります。
環境にもよるのですが、ちゆが上のように入れると、MSNサーチで「首相官邸」を検索した結果が表示されます。 検索結果では、首相官邸ホームページにMSNサーチの「イチオシ」マークが付いていてすぐ分かります。ちなみに、当「ちゆ12歳」もなぜか「イチオシ」マークを頂いており、たぶんアクセス数だけ見て適当に付けたのだと思いますがMSNサーチさんありがとうございます。 そんなわけで、検索エンジンに飛ぶ手間もなく、直接アドレスバーに打ち込むだけの便利な方法ですが、MSNサーチしか使えないのが難点です。 「イチオシ」マークまで頂いて非常に恐縮ですが、ちゆは個人的にMSNサーチよりもGoogleの方が好みです。 そこで次の方法はGoogleツールバー。これをインストールすると、アドレスバーの隣に下のようなものが表示されるようになります。 ここに「首相官邸」と入力すれば、Googleで「首相官邸」を検索した結果が表示されます。MSNサーチでは6番目だったニセ首相官邸さんが2番手に表示され、ちゆ好みの検索結果です。 ついでに、表示中のページのランク付けや、関連サイトへの簡単な移動など、便利な機能が付いています。 ところで、そんなGoogleツールバー以上に、ブラウザの使い勝手を向上させてくれるのがタブブラウザです。 タブブラウザは、「タブ」の切り換えによって、複数のホームページを一度に見やすく表示できるブラウザ。ちゆのようにいっぺんに何十個もホームページを開く人には便利です。 また、ポップアップ広告が勝手に開かないようにしたり、使いやすいように操作方法を自由に変えられるなど、色々な機能が付いています。 詳しくはタブブラウザ推奨委員会さんなどで紹介されていますが、カスタマイズ性の高いSleipnir、お気に入り管理機能が強力なLunascape、リンク抽出機能が便利なBugBrowser、ちゆも使わせて頂いているDonutPなどがあります。 そして、そういったタブブラウザの多くが検索バーの機能を持っています。 これを使えば、Googleなどの検索エンジンはもちろん、ニュース、国語辞典、英和辞典、最新の株価、ヤフーオークションの出品、新作エロゲーなど、あらゆるものを簡単に検索できるようになります。 ただし、これらのタブブラウザは無料で使わせて頂けますが、その分自己責任になります。保証とサポートの欲しい方はプロジーに6800円納めてINTERNETサムライでも買いましょう。 さて。 ここから先は宣伝だったりするのですが、最近、JWordというサービスが始まりました。
これは、アドレスバーに上のように入力するだけで首相官邸ホームページに飛べるというもの。 MSNサーチやGoogleツールバーと違って、「検索結果」すら表示させずに直接目的のホームページに移動できるのが特徴です。 ただ、「マクドナルド」「日経新聞」など、目的のホームページが明らかな固有名詞なら良いのですが、「侍」と入力しただけでプレイステーション2用本格侍アドベンチャー『侍〜SAMURAI〜』の公式サイトに飛んでしまうのは何か違う気がします。 「キーワードを登録したもの勝ち」というシステムは、企業にとっては良いのかも知れませんが、ユーザー側のメリットは薄いでしょう。 ちなみに、「オタク」と入れたら「ちゆ12歳」が出てくるようにして頂いたのですが、そういうのも検索精度を下げていると思います。 企業の公式サイトなどに行く場合はアドレスバーからJWORDで、普通名詞から情報を調べる際にはGoogleツールバーで、という具合に併用するのが無難かも知れません。 その他、JWORD独自の機能を挙げますと……。 ●アドレスバーに郵便番号を入力 → その周辺の地図を表示 (たとえば、「100-0001」と打ち込めば皇居周辺の地図が出ます) ●「大阪天気」「西表島天気」などと入力 → その地域の天気を表示 ●「京都番組」「沖縄番組」などと入力 → その地域のテレビ番組表を表示 ●「水瓶座」「射手座」などの星座を入力 → その日の星占いを表示 そんなこんなで、興味を持たれた方はこちらのホームページからインストールすると利用できるようになります。インストールは5秒で簡単です(宣伝文句)。 なお、現在、某レンタル掲示板にアクセスすると、何回かに1度JWORDの宣伝ポップアップが勝手に立ち上がる仕様になっているようです。 一度インストールしてしまえばそうした余計なポップが立ち上がらなくなるみたいなので、ポップよけのおまじないに導入しても良いかも知れません。……たぶんMSNサーチよりは便利ですので。 ネットアイドルちゆはJWORDを応援しています。 |
平成14年8月14日 | 「スパイラル」がアニメ化 | |
昨年8月のニュースで、「少年ジャンプ」連載の漫画・「魔術師2(マジシャン・スクウェア)」について触れました。 マジシャンを目指す2人の やはり「少年ジャンプ」でマジック漫画をするなら、「魁!!男塾」の男爵ディーノみたいなキャラを主人公にしたマジシャン暗黒武術会でもやった方がいいのかも知れません。 ちなみに、普通、漫画の打ち切り情報は雑誌の発売日まで分かりませんが、この時、監修の北見マキさんのホームページには打ち切り数週間前の段階で次の告知が掲載されていました。
自分の漫画のタイトルを間違えているのは単なるケアレスミスでしょうが、しばらくすると、なぜかこの告知はホームページから消されてしまいます。 そして、その後の更新で、「残念ながら休載となりました(大きい声では云えませんが、詳しい内容は集英社から口止めされています)」と書かれていたのがちょっぴりアレでした。 ところで、マジックをネタにした漫画と言えば、「少年ガンガン」に「マジック・マスター」という漫画が連載しています。 こちらは、マジシャンを目指して勉強する子供たちが、先生に教わったり発表会をしたりしながら、「超能力を研究している科学者の所に超能力者のフリをして潜り込め!」「手品を利用して信者を集める新興宗教に乗り込んでトリックを暴け!」といった漫画的なミッションを地味に淡々とこなすお話です。 さて、その種の「企画っぽい漫画」として、ミステリ漫画があります。 「金田一少年の事件簿」のヒット以降、「少年ジャンプ」も2匹めのドジョウを狙い、多くのミステリ漫画を企画しました。 しかし、「人形草紙あやつり左近」は30週、「心理捜査官草薙葵」は23週、「少年探偵Q」は15週、「ぼくは少年探偵ダン!!」は19週と、いずれも短命で打ち切られています。 一方、「少年ガンガン」も、同じように「スパイラル〜推理の絆〜」というミステリ漫画を連載させました。 微妙なミステリ作家の城平京先生がストーリーを担当、同人テイスト全開の水野英多先生が作画を担当ということで、無理に例えると「ラブひな」の絵でストーリーは「金田一少年」という感じの混ぜちゃいけない洗剤を混ぜちゃったような第一印象を受けました。 連載開始当初は、学園で殺人事件に巻き込まれた天才少年の主人公が数名の犯人候補からズバリ真相を言い当てるエピソードが続きます。 しかし、そういった「犯人当て」から、段々と「敵と推理力で対決する漫画」に路線変更。限定されたルール内での知略戦という意味では、「金田一少年」よりも「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンドバトルに近いかも知れません(注:本当に「ジョジョ」のつもりで読むと「だまされた!」と思うこと間違い無しです。全然違います)。 主人公も、最初は「謎はすべて解けた」の要領で「これが真実の旋律か…」などと言っていましたが、話が進むにつれて鬱になっていきます。 自分のことを「無能で無力で自分を信じられない臆病な負け犬だ」と思っている主人公を、いかに立ち直らせて事件に向かわせるかに敵も味方も一所懸命です。 最近の連載では、学校内でサブマシンガンを乱射する美少年が、めった刺し殺人犯のヘタレ眼鏡・陸上の天才のお姉さん・爆弾作りが趣味の爆裂ロリータさんのズッコケ3人組と銃撃戦をしています。 ……ちょっぴりバトル・ロワイアル入ってますが、その間、主人公はサブマシンガン美少年に人質にされて囚われのお姫様のように事態を傍観しているだけ。最後は女の子に励まされてやる気の出た主人公が推理でサブマシンガンに勝つような展開になるのかも知れませんが。 そんなこんなで従来のミステリ漫画の概念からは少々逸脱していますが、原作者によると「ハートはミステリ」だそうです。 その奇形ミステリ漫画が、10月からテレビアニメになります。正直あまり期待していませんが、ネットアイドルちゆは「スパイラル」を応援しています。 |
平成14年10月18日 | 「バトル・ロワイアル」漫画版が暴走 | |
以前、少年チャンピオンに「バロン・ゴング・バトル」という漫画が連載していました。 恐竜のお腹から産まれてアフリカの未開部族に育てられた主人公が、左手から出す怪光線を武器に、ナチスの実験で産まれた怪人たちと戦う物語です。 戦いの後に美女を抱きかかえて「勝利のメイクラブだ!」と言う主人公など、良くも悪くも豪快な内容で、イカれた漫画好きの少年チャンピオン読者に愛されました。 しかし、結局2年ほどで打ち切り。膨大な伏線を消化し切れず、少年ジャンプの10週打ち切り漫画でおなじみの「さあ行こう!」で幕を下ろすのでした。 その「バロン・ゴング・バトル」の作者は田口雅之先生。連載を打ち切られたのは結婚式の直前だったそうです。 そんな新婚早々の無職生活は読者から心配されましたが、まもなく、次の連載が決まります。42人の中学生が最後の1人になるまで殺しあう小説「バトル・ロワイアル」の漫画版に起用されたのです。 さて、「バトル・ロワイアル」には女性ファンも多く、男子生徒同士のお耽美な絡み合いを妄想するファンが大勢います。ところが、基本的に美形かブサイクしか描けない上、妙に演出が濃ゆい田口先生。 女性ファンの間でかわいらしい美少年と妄想されている男子生徒は、ミッキーマウスの出来そこないみたいな顔にされ、おしっこビームと称して敵に向かって放尿する人物になりました。 また、殺し合いの最中、死ぬ前に好きな女子に告白しようと走り回っていたスポーツマンの少年は、「特技:中国拳法」という設定を重視され、「北斗の拳」ばりのマッスル野郎に。
そんなこんなで、イカれた漫画好きの読者からは歓迎されたものの、女性ファンの間ではなかったことにされている田口版「バトル・ロワイアル」。 現在も「ヤングチャンピオン」で好調連載中ですが、最近、またひとつ田口先生が突っ走ってくれました。 「バトル・ロワイアル」には、泣き落としや色仕掛けを駆使しつつクラスメートをカマでスパスパ殺しまくる美少女が出てきます。 彼女は、不良として周囲から恐れられていますが、ただ1人、クラスのアニメ好きのオタク少年だけは、彼女が本当は心やさしい少女だと信じてくれます。 原作小説では、銃で撃たれそうになった不良美少女をオタク少年がかばいます。不良美少女は瀕死のオタク少年を抱きしめ、優しくキスをした後、安楽死させるのでした。 「オタクはピュアでいい人」という、ある意味この小説の中で最もリアリティのない場面ですが、殺伐とした物語の中にあって甘酸っぱい雰囲気が、若いファンにはそれなりに人気があります。 ところが、田口先生の漫画ではこの場面を大幅にアレンジ。 オタク少年が不良少女をかばうところまでは同じですが、その後、不良少女は、瀕死のオタク少年のズボンを下ろしておちんちんを取り出すと、いきなりしゃぶり出します。もちろん、原作のどこを探してもフェラチオシーンなどありません。 さらに、振動が傷口に響いて痛がるオタク少年を無視して、本番を始めてしまう不良少女(繰り返しますが、原作ではキスだけです)。 そして、オタク少年が息を引き取った後。原作では、不良少女は「あなたちょっと、すてきだった。あたしちょっと、うれしかった。忘れないわ、あなたのこと」とつぶやき、もう一度死体にキスをして立ち去ります。 その独り言も、田口先生の漫画版では大幅にアレンジされました。 「あなた……やさしくって、勇気があって……………ちょっと素敵だったわ。もしも妊娠(でき)ちゃってたら………あなたの子供……産んだげるっ(はぁと)」 「バロン・ゴング・バトル」のころから思っていましたが、やっぱり田口先生は頭がおかしいです(褒め言葉)。 ネットアイドルちゆは田口雅之先生を応援しています。 |
平成14年10月21日 | 「ホーリーランド」重刷&巻頭カラー |
「ヤングアニマル」をご存知でしょうか。 最近アニメ化された「藍より青し」や「ふたりエッチ」で大衆人気を確保しつつ、「覚悟のススメ」の山口先生による漢漫画など佳作・良作も載っており、現行の青年誌の中では見所が多いのですがTVコマーシャルのセンスはどうかなぁと思う雑誌です。 そんな「ヤングアニマル」連載陣の中で、個人的に注目しているのが、森恒二先生の「ホーリーランド」という漫画です。 いじめられっ子で引きこもりの少年が、自室で現実逃避に何十万回もパンチの素振りをしているうちに本当に強くなってしまい、夜の街でヤンキーを狩るという物語。 要するに、ヒッキーが主役のストリートファイト漫画ですが、特筆すべきは、格闘場面の間に挿入される解説の森先生独特の語り口です。 (1)自問自答の多用 普通:TVやマンガでよく見られるボクシングのガードのような状態は、路上では有効ではない。森先生:TVやマンガでよく見られるこのボクシングのガードのような状態――果して路上では有効なのか? 否!!! (2)恥ずかしい言葉選び 普通:伊沢マサキは、路上用にアレンジしたボクシングの技術を持つ。森先生:ボクシングを路上(ストリート)用に特化(カスタマイズ)した究極の技術を持つ男――それが路上のカリスマ・伊沢マサキなのだ!! (3)作者の実体験を挿入 普通:よく護身術の本などで目にする「刃物の奪い方」は危険だ。森先生:よく護身術の本などで、時々刃物の奪い方を目にするが、あれはどうだろうか? 僕(作者)自身が不器用なのもあると思うが、刃物を奪おうとして手にケガを負った事がある。 (4)話の飛躍 普通:人は許容以上の精神的負荷を負うと、それを逃がす為に逃避的行動をとる。森先生:人は許容以上の精神的負荷を負うと、それを逃がす為に逃避的行動をとる。僕(作者)にも十代の不安定な時期、そういう経験がある。規則的に並んでいるモノや音など無意識に数えてしまうというものだ。ひどい時には新宿の地下道のタイルを端から端まで数えたりもした。確か4000以上あったはずである。 ……作者自身が新宿地下道のタイルを数えた話を何の脈絡もなく聞かされる漫画を、ちゆは他に知りません。 なお、森先生が語る格闘理論の信憑性については漫画だと思っておいた方が無難です。 作中でも、「この漫画はボクシングの教本ではないので厳密にフォームを解説はしていません。もっとくわしく知りたい方はジムへ行こう!」と読者に配慮されていました。 ところで、「ホーリーランド」では、1人で多人数を相手にするときは、弱い奴から確実に倒すべきだと解説されています。 格闘漫画の巨星「プロレス スーパースター列伝」では、ブッチャーに地獄突きを伝授したシンガポールの空手家が「一番強い奴から倒せ」と教えていましたが、どちらが正しいのでしょうか。 そんなこんなで、累計1300万部突破の「ふたりエッチ」と比べると、非常に謙虚な発行部数の「ホーリーランド」。 本屋さんで見かけることも滅多になかったのですが、最近、ちょっと多めに増刷されたみたいです。これを機会に、一度読んでみてはどうでしょうか。 ネットアイドルちゆは森恒二先生を応援しています。 |
平成14年10月28日 | 強い奴から倒すか、弱い奴から倒すか | ||
10月21日のちゆニュースの中で、「1人で大勢と戦うとき、強い奴から倒すべきか、弱い奴から倒すべきか」に関するご意見を集めさせて頂きました。 募集時点ではたぶん企画倒れになると思っていたのですが、思いがけずたくさんのご投稿を頂き、後に引けなってしまいました。ご意見を寄せて頂いた方、本当にありがとうございます。 さて、数を比べてみますと、思ったより差がありませんでしたが、「強い奴から倒す」派の方が少し多かったです。
「強い方から倒す」という方の意見は、次のような感じでした。 ●一番強い奴を、周りが引くような倒し方すると残りをやらなくてもすむから。コンクリートに頭から突っ込む背負い投げなんか素敵。(KNGさん) ●強い奴の方が、倒したときに飯をおごってくれる(ことが多い)。(文福茶釜さん) ●負けても「2〜3人倒したけど、そのあと集団でやられちまった…」と多少カッコ良く言い訳ができます。(藤丸さん) ●極端な話、敵がラオウ様と勉三さんの混成部隊であった場合。勉三さんなどにかまっている余裕は無いかと。(たきょまるさん) また、「弱い方から倒す」という方の意見は……。 ●弱い奴にとどめを刺されると何となく悔しいから。(MKRさん) ●負けると仮定して弱いヤツから屠り、「こんなに頑張ったんだぜ」という爪跡を残していくべきです。(れっつらさん) ●一番弱い敵を倒し、ジャイアントスイングで残りの敵をなぎ倒す事こそが喧嘩の必勝法です。(すしさん) ●とりあえず人を殴るとテンションが上がるので、弱そうな奴から殴る方が良いと思います。一度殴りだすとドーパミンが出て痛みを感じにくくなります。(モラレスさん) 漫画やアニメの例を引き合いに出してくれた方も多かったです。 強い方から倒すべきだという根拠としては、「特攻の拓」「ジーザス」「天使な小生意気」「ジャイアント台風」「炎の転校生」「グラップラー刃牙」「空手バカ一代」「バガボンド」「スラムダンク」「最強の弟子ケンイチ」「キン肉マン」「十兵衛ちゃん」「るろうに剣心」「寄生獣」「ARMS」などが挙げられました。 一方、「弱い方から倒す」派から漫画の名前が出ることはほとんどなく、かろうじて藤子不二雄先生の「少年時代」などが挙げられた程度でした。 漫画の世界で1対多で戦う場合、強い奴から倒すのが常識と言えそうです。 (DOTEさん、かすさん、爺さんはいい塩梅さん、piさん、OH!さん、ニシバさん、未熟者さん、三味線屋勇次さん、ジャック・範馬さん、diodioさん、Rダニールすみけんさん、dondokoさん、JJJさん、パチコロさん、West@Eastさん、selal_mさん、丸大2さん、ゆっきーさん、ありがとうございます) なお、「仮面ライダーだって、最初に倒すのは戦闘員の方」(W-1さん)、「5人組の正義の味方も弱いヤツから倒してる」(猫ろんださん)といった意見も多く寄せられました。 特撮の世界で1対多で戦う場合、弱い奴から倒すのが常識とも言えそうです。 また、「ドラクエをはじめとするRPGにおいては、定石として雑魚モンスターを一掃してからボスを集中攻撃します」(2lさん)という具合に、「ドラゴンクエスト」「スーパーロボット大戦」「シェンムー」「ソードワールドSFC」「GNO」など、多くのゲームの名前が「弱い奴から倒すべき」根拠として挙げられました。 (もんちさん、DQ8はネットゲームでさん、王蛇さん、子龍さん、せんどうさん、胡乱さん、なんばんほくてきさん、ありがとうございます) しかし、「ドラクエ的には大抵、強いやつから倒したほうが総ダメージ量が小さい」(wue)という方もおられ、同じ「ドラクエ」でもカンダタから倒す派とカンダタ子分から倒す派に分かれてしまいました。 あと、「ラグナロク」「ファイナルファイト」「タクティクス・オウガ」など、「強い奴から倒すのが定石」のゲームの名前も挙げられました。 (羽柴壱郎さん、zeroさん、へきらさん、ありがとうございます) このアンケートの募集時に、梶原一騎先生原作の漫画「プロレス スーパースター列伝」の中で、ブッチャーに地獄突きを伝授したシンガポールの空手家が「一番強い奴から倒せ」と教えていた話をご紹介しました。 そこで、梶原一騎先生の暗黒面を信頼する方の意見も多く寄せられました。 ●「ほとんど…というかもろにやくざさん」な梶原一騎と「新宿の地下道のタイルを数えて現実逃避する」ような謎の漫画家では、発言の説得力が違います。(スーパーストロング平田さん) ●へなちょこ漫画家と昔からその暴力性・凶暴性で知られてきた人間の言ってる事と、どっちに真実味があるでしょうか?(ろくはちさん) また、「シンガポールの空手家を出す時点で間違っていると思います。どう考えたって『空手バカ一代』で空手ダンス呼ばわりされて、大山倍達にぼこぼこにされる役じゃないですか」(ドッペルゲンガーさん)という意見も頂きました。 しかし、その空手家、漫画の中で「少林拳、香港拳法、カラテの達人といわれるガマ・オテナは日本のカラテ王である大山倍達とも20年来の親友であり――門下生には、レスラーやコンフー映画スターも多く3千人をこえる」と紹介されています。 梶原一騎ワールドで「大山倍達と親友」と言えば、超大物の証明。しかも、ガマ・オテナ先生の外見は『空手バカ一代』のマス大山そっくりです。「大山倍達にぼこぼこにされる役」どころか、梶原一騎ワールド最強キャラの1人だと思われます。 「プロレス スーパースター列伝」では、「アンドレ・ザ・ジャイアントはプロレスラーになる前は木こりだった」などの ちゆニュースには「ガマ・オテナ先生」の名前も書かなかったのですが、ガマ・オテナ先生のファンの方からの意見を数多く頂きました。 ●ガマ・オテナ先生は偉大です。(DCさん) ●ガマ・オテナが言ったから。(いぬーさん) ●ガマ・オテナ先生に間違いがあるはずがないから。(カブキも弟子の一人さん) ●ガマ・オテナ先生の言う通りです! 焼けた石に抜き手連打しても火傷しません! 指の第一関節を相手に曲げるポーズは拳法の達人しかできません! メキシコには蛇の穴があって、ジャンプして火の輪くぐりをさせられます! 梶原センセーマンセー!(hogeさん) 漫画以外にも、各界の有名人の発言などを元にした意見も頂きました。 ●ボクシング選手で大阪が誇る世界のヤンキーである辰吉丈一郎が、けんかをするときは強いやつからといっておりますた。(ゆさん) ●10年ほど前、僕のお友達がお友達を引き連れて辰吉君にケンカを売りに行ったそうです、辰吉君は雑魚を無視して、こちらの一番強い人に馬乗りになって延々殴り続けてたそうです。辰吉君はその後ボクサーになりましたとさ。(ねこさん) その他、塩田剛三さん(「グラップラー刃牙」の渋川先生のモデル)、安岡力也さん、イリューヒン・ミーシャさん、宮本武蔵さんなどのお名前が「強い方から倒す」派から出ました。 一方、「弱い奴から倒す」派からも、平直行さん(「グラップラー刃牙」のバキのモデル)、常松勝さんなどのお名前が挙げられました。 (k.mさん、辻 霧男さん、爪ン!衿舗閃さん、イリューヒン・ミーシャさん、ryuさん、メッコールは一日一本さん、がんたろーさん、ありがとうございます) また、有名人以外に、「高校時代の武闘派の倫理の先生(柔道二段)」「空手の先生」「師匠」「父」「じいちゃん」など、知り合いから「強い奴から倒すべきだ」と聞いた経験のある方は多かったです。 「弱い奴から倒す」派では、そういった知り合いから聞いたという経験は、ほとんどありませんでした。 (ryoさん、28goさん、396さん、つるさんさん、くま(ソ)さん、ありがとうございます) 本格的な格闘技経験のある方の意見では、「強い奴から倒す」派が圧倒的に多かったです。 ●一応当方四回戦下っ端プロボクサーです。森先生が言うとおり、囲まれる前に弱い相手から消していくのがベストだと思います。素人は「(腕を上げたりして)構える」という事を知らないゆえ簡単にパンチがアゴに入るので、格闘技経験者なら一撃で倒せます。ちなみに弱い相手から倒す事の精神的けん制効果はどうかと思います。「強い奴」と言うのは大抵自分が一番強いと思っているので、弱い奴がやられるのを見ても「使えねぇ」と思うだけです。(右さん) ●ボクシング・柔道と古流武術をやっていた者です。多人数相手では動きが止まれば即危険な状況に陥るため、その頻度を下げる意味でも弱い順に。僕の師匠は「どんなに強い奴でも三対一では絶対に勝てない。それを何とかして二対一にして最後に一対一にする。それが出来ない時は走れ」と言われていました。(左ミドルさん) ●自分はブラジリアン柔術をやっていますが、実際に寝技に引き込んでのろのろやってると怖い目にあってしまいます。ですから弱い奴に対し出来る限りのことをして(指の骨を折るなど)キチガイキャラを植え付けたほうが有効だと思われます。(JIU-JITSU-KAさん) その他、「弱いやつからというよりも、『一番近くにいて、準備が出来てないやつから潰す』と言うのが鉄則です」(総合野朗さん)という意見のほか、「とりあえず手前にいるのが弱い奴だから」という声も多くありました。 一方、「特に格闘技経験はないけど、ケンカの実体験から」という立場の意見では、「強い方から倒す」派が圧倒的に多かったです。 ●中学の抗争で20対1という喧嘩をしたことがありますが、リーダーらしき3人をかたずけたところ、残りはかかってきませんでした。なんか、謝ってきたし…(あんでぃさん) ●中学生のころ、ゲームセンターで12〜13人のヤンキーに囲まれたとき、一番強い人(口上を述べてから一番後ろに引っ込む人)をやっつけたら残りの人たちは逃げたから。(rx178さん) ●3対1のけんかで、リーダーっぽいのをそこらの石でなぐったら血を出して倒れたんですが、他の奴らが血見てびびって逃げちゃったのでやっぱり強い奴から倒すべきだと思います。(宮さん) また、同様の立場で「弱い方から倒す」派の意見もありました。 ●弱そうな奴から倒して、そいつを盾にしつつ次に弱そうな奴へ…そんな感じで5対1の場面を乗り切った実体験より(DDEさん) ●広島の新天地というところで数人に恐喝にあいまして、乱暴されそうになったので無我夢中になってとりあえず一番弱そうな人を拾った石でめちゃくちゃに殴ったらみんな逃げていきました。(puraさん) 誰から倒すかに関わらず、石で殴ったら勝っちゃったという体験談が妙に多かったので、もしかしたら有効な手段なのかも知れません。 その他、次のような意見もたくさん頂きました。 ●というより、誰が強いかを見分けるすべを教えてください(味?さん) ●正直、実戦で相手を選ぶってのはほぼ不可能です(sawaraさん) また、「僕は中学時代に不良十数人に囲まれた経験があるのですが、多対一って時点でもう何をやっても無駄です」(まぐさん)という類の意見も多かったです。 ●例えば相手が4人だった場合。下手すりゃ小学生×4が相手でも負けます。多勢に無勢とは、それほどに圧倒的な不利です。(せっかくだからマジレス@通りすがりさん) ●剣道界の雄、中村勇作(故人)という二刀流の達人がいましたが、この人でも二人を相手に出来るのは中学生までと言ってたそうです。(ワラ分解王さん) ●実際は漫画みたいに余程の実力差がない限り、1対多になったら、囲まれた時点でほぼ負けなので深く考える必要なし。(名無しサソさん) ●路上で3人以上を相手にしようなんてのはタダのバカです。自分だったらまず間違いなく逃げます。腕の数以上の攻撃なんて、さばけるわけありません。(井上裄尋さん) そう言えば、「ワンピース」という漫画に、三刀流で戦うキャラクターがいました。その辺を極めれば腕の数以上の攻撃をさばけるかとも思いましたが、探偵ファイルさんの「ワンピースの三刀流って、どうよ? 」という記事によると、実際に三刀流を試したところ、「口に刀をくわえること自体無理があります」「歯をくいしばれないので手に力がはいりません」「チョコッと当たっただけで、メチャメチャ歯に衝撃が!!」という感じだったそうです。 そんなこんなで、長文にお付き合い頂きありがとうございました。 頂いたご意見をすべてご紹介させて頂けず、ごめんなさい。また、紹介させて頂いたご意見も、ほとんどが部分的な抜粋で申し訳ありません。 最後に、ご意見を寄せて頂いた方々、本当にありがとうございました。 |
平成14年12月19日 | 「臭作」の新作アニメがまた登場 |
パソコンで遊ぶエッチなゲームを作っている、「エルフ」という会社があります。 かつては、「ドラゴンナイト」「同級生2」「下級生」「この世の果てで恋を唄う少女YU−NO」など、ユーザーが一生の思い出にするような名作ばかり出していた、スゴいメーカーです。 しかし、近年は、旧作のリメイクや昔のゲームのキャラを使い回した脱衣麻雀など、過去の遺産を食いつぶしているイメージが強いです。 ちなみに、PC98時代に出したゲームのほとんどはWindows用に作り直されましたが、「YU−NO」だけは血のつながった実の娘とヤっちゃう(しかも2人)ためか、いまだにリメイクされていません。 さて、そんなエルフの作品に、「遺作」というエロゲーがあります。 「遺作」という名前の強姦魔の用務員といっしょに旧校舎に閉じ込められた男女。黄色いタオルを肩にかけ、小汚いジャージに身を包んだ変態オヤジが、ホラー映画の怪人のように襲ってくる! 果たして、主人公は女の子を遺作の毒牙にかけずに外に出られるのか……という感じのゲームです。 以前、「燃える!お兄さん」という漫画が用務員さんを「ただの働くおっさん」呼ばわりしたため「少年ジャンプ」が回収に追い込まれたことがありますが、このゲームの用務員さん差別っぷりはその比ではありません。 ともあれ、そんな「遺作」が当たったので、以降もエルフは「臭作」「鬼作」などを発表。遺作・臭作・鬼作の変態オヤジ3兄弟が誕生します。 その次男・臭作は強姦魔の女子寮管理人。暴力を使う兄・遺作と違い、DVカメラやパソコンを活用して盗撮写真で女性を脅迫する知性派です。 そして、「臭作」は変態オヤジから逃げるゲームではなく、プレイヤーが臭作となって盗撮とレイプを繰り返す変態オヤジシミュレーションゲームです。 そんな「臭作」で問題になるのが、絵里というキャラクター。 越後屋が時代劇に出れば懲らしめられるのと同じように、美少女がエロゲーに登場すれば辱められるのが当たり前です。 ところが、「臭作」では、何をどう頑張っても絵里とだけは絶対にヤれません。まるでバラモスを倒せないドラクエ、ポロリのない「ドキッ! 丸ごと水着 女だらけの水泳大会」です。ユーザーは憤慨しました。 そんな折、「臭作」のアニメ化が決まります。 もちろんテレビアニメではなく、レンタルしたり、LDを買ったりして見る18禁アニメ。そこで、多くのファンは、「もしかしてアニメ版では臭作が絵里をヤってくれるのでは」と期待しました。 そして、発売。ファンは必死でアニメの中の臭作を応援しました。 ――がんばれ、臭作。 ――勝て、臭作。 ――憎い絵里を倒すのだ。 しかし、全3巻のアニメの最終巻、絵里に警察を呼ばれて逃げ出した臭作は道路に飛び出し、交通事故で死ぬのでした。 ところが、話はそれで終わりではありません。 しばらくして、その続編となる新作アニメ、「臭作〜Replay〜」の発売が決定したのです。事故死から蘇った臭作が、再び絵里に挑みます。 その時すでに、旧作キャラ使い回しゲーム「エルフ オールスター脱衣雀」にて、エッチシーンこそないものの、絵里の脱衣がありました。 「ゲームのために絵里を脱がせるなら、アニメだって……。もしや、最初のアニメで悶々とさせておいて、2度目のアニメも買わせるという商売上手なのでは!」 ファンはそう信じ、一部の雑誌も「今度こそ絵里がヤラれるらしい」とアオっていました。 そして、発売。ファンは再びアニメの中の臭作を応援しました。 ――それゆけ、臭作。 ――輝け、臭作。 ――今度こそ絵里を倒すのだ! そして、全4巻(前より増えてる)の「臭作〜Replay〜」の最終巻。ついに、臭作と絵里との最後の戦いが始まります。 絵里「なぜなら私はあなたの理性が生み出した幻ですから!」 臭作「やれやれ……、よもや自分がたかがゲームの中の登場人物で、その上、誰かに操られているだけのチンケな存在だったとは……」 あれ? 絵里「あなたは1つ間違っていました。単なる登場人物は私達だけで、あなたはおそらく……」 そこで場面が変わって、暗い部屋で「臭作」のゲームをプレイしているオタクが1人。明るい外に出るドアが開いて……。 絵里「行きましょう。もっと楽しいことが、あなたを待っているから」 そうして、引きこもり少年はエロゲーをやめて陽の当たる世界へ――。 ……って、何でやねん。 実は原作のエロゲーのオチも大体そんな感じなのですが、ファンは絵里の陵辱が見たい一心で、そんなところで原作を真似られても誰も嬉しくありません。 多くの人は失望しました。「俺はヌくためにエロアニメを買ったのであって、そんな説教をされる筋合いはない! ていうか引きこもりで悪かったな!」 そして、今度こそエルフを信じるのはやめようと思いました。 しかし、それも終わりではなかったのです。来年の1月24日から、3度目のシリーズ「臭作〜Liberty〜」が発売されます。 鬼畜の美学を語り実践する侠(おとこ)から真性ヒキオタまで身を落とした臭作が、再び鬼畜スターとして戻ってくるのです。 例によって、そっち系の雑誌はアオっています。「ヤツは帰ってきた…そう、やり残したことがあるから」「絵里の子宮に臭作の超特濃&超大量の赤ちゃんの素汁をたっぷりと満タンに注ぎ込まない限り、ヤツはいくらでも復活を果たす!」 ネットでも、「今度の絵里は凄いです、ついにです」といったウワサが流れています。 エルフを信じるのはやめようと思っていた人も、そう聞くと、うすうす無駄と悟りながら、つい淡い期待を抱いてしまいます。 果たして、鉄壁の絵里は健在なのでしょうか。それとも臭作の執念が実り、ヤってしまうのはもちろん、多くのファンが切望する絵里の浣腸シーンまで実現されるのでしょうか。 ネットアイドルちゆは、臭作を応援しています。 |
平成14年12月21日 | 「パワプロ9 決定版」が発売 |
コナミの「実況パワフルプロ野球」シリーズの最新作、「パワプロ9 決定版」が19日に発売されました。 ちなみに、「決定版」と付かない「パワプロ9」は、今年のプロ野球シーズン中からすでに売られています。「決定版」と付くのは、「シーズン終了時の最新データを搭載」という名目でほとんど同じ内容のソフトをもう1本出すという意味です。 なんだか消費者をナメた商売に見えますが、それができるのも、現在、最も売れている野球ゲームが「パワプロ」シリーズだからでしょう。 さて、テレビゲームの野球の歴史は、ファミコン初期の「ベースボール」までさかのぼります。中古屋さんで一番安いゲームの代名詞ですが、すでに現在の野球ゲームの基本を完成させていた良作です。 その後、ファミコンのブームを受けて、様々な趣向を凝らした野球ゲームが開発されました。 たとえば、リアルな音声や8頭身キャラが売りだった「燃えろ!プロ野球」。バントでホームランが打てるなどのバグで有名ですが、「燃えろ!プロ野球」のカートリッジを1人で2500本以上所有しているコレクターが存在するなど、現在でも一部で支持されています。 その「まるでテレビ中継のような画面」を目指したリアル志向は、現在の「劇空間プロ野球」などに受け継がれています。 リアルと言えば、「スーパーリアルベースボール」も忘れられません。 実名選手や実在球場は良いのですが、「ボールをキャッチする」だけでボタンを1回押さなければならないなど、「リアル」というものを見事に履き違えた操作性が極悪でした。 そんな中、ファミコンの野球ゲーム業界は、ナムコの「ファミリースタジアム」シリーズの圧勝となります。コミカルな2.5等身のキャラクター、バッター有利でテンポよく入る点数……。 単純なパズルゲーム「テトリス」がゲームボーイという白黒液晶の携帯機にピッタリだったように、野球のリアルさよりもゲーム的な娯楽性を優先した「ファミスタ」は、初期ファミコンの性質にマッチしていたのです。 結局、1986年の初代から「ファミスタ87」「ファミスタ88」と続いていき、「ファミスタ94」まで、ファミコンだけで9作も出ました。 ちなみに、阪神タイガースが最後に優勝した年は85年。当時から「もう1年早くファミスタが出ていればタイガース最強バージョンだったのに」という声は多かったです。 さて、「ファミスタ90」などでは、実在の12球団のほかに、野球漫画の登場人物で構成される「オールドリームズ」というチームがありました。 投手陣は、消える魔球の使い手「ほし」、時速200キロの剛速球を投げる「にかいど」など、ツワモノぞろい。53歳の現役投手「てつごろ」が唯一の穴でした。 1番打者は、ボテボテのゴロを転がせばヒットになる超俊足の「はやみ」。 速水と言えば、『巨人の星』で「飛雄馬と同期入団のライバルにして、抜け目なさと足の速さを生かした選手」という面白い設定を与えられながら、中盤以降の「魔球VS超人バッター」の展開についていけず、気が付いたら消えていたキャラクター。 まさか「ファミスタ」に活躍の場が与えられるとは、故・梶原一騎先生も草葉の陰で喜んでおられることでしょう。 その後も、2番・岩鬼、3番・オズマ、4番・ドカベン、5番・花形、6番・犬島、7番・左門、8番・殿馬というレギュラー打線が続きますが、よく見ると犬島以外は全員「巨人の星」か「ドカベン」のキャラです。制作者はあまり漫画を読んでいないのでしょうか。 あと、代打の「たつち」選手って、「タッチ」のタッちゃんのことですか? また、打率4割・年間46本塁打のスーパー能力を持った打者「あぶさん」は代打扱い。90年当時の「あぶさん」はアルコール中毒のため一試合フルに出場できないという設定で、「地元でサイン会を開いても誰も来なくて晒し者状態」など、脚光の当たらないB級プロ野球選手の物語だったからです。 しかし、原作漫画の「あぶさん」はその後、代打専門からスタメン選手に転向。「王貞治の記録を超える年間56本塁打」や「3年連続三冠王」を40歳を超える高齢で達成するなどの超人的な大活躍を見せ、「お前の代打時代は何だったのだ」と思わせました。 それらを知った今、90年のこのゲームを振り返ると、また一段と味わい深いものがあります。 ともあれ、時代がスーパーファミコン、プレステと移っていく中で、「ファミスタ」の人気は衰え、業界ナンバーワンの地位を「パワプロ」に奪われることになりました。 ところで、その「パワプロ」を作った会社・コナミは、ファミスタ全盛期には何をやっていたのでしょうか。実は、当時から「がんばれペナントレース!」という野球ゲームを作っていたのです。 ファミスタの「オールドリームズ」のように、「がんばれペナントレース!」にも、オマケ球団が用意されています。 その名も「コナミ ゴエモン隊」。文字どおり、ピッチャーも全員ゴエモン、バッターも全員ゴエモンという、とってもコナミらしいステキなダメっぷりのチームです。 また、画期的な「乱闘モード」を搭載。 一定の条件下でデッドボールがあると、Aボタンでパンチ、Bボタンでキックが出せる本格的な乱闘に突入。先に体力メーターがなくなった選手がケガで退場となります。 当然、敵の強打者にわざとぶつけて乱闘でブチのめし、弱い選手に交代させるという作戦も可能でした。 あと、ファミスタが「クロマティ」を「くろまて」にしていたように、「がんばれペナントレース!」も実在の選手名をもじっています。 しかし、桑田が「さざん」、鹿取が「せんこう」など、まるっきり連想ゲームの世界。「やりくり」「ひよこ」など、今みたら元の名前が全然分かりません。 その他、「ファインプレイ」で10メートルほど飛び上がった野手がホームランボールをキャッチなど、ネタの仕込みは豊富でした。 そして、最大の特徴は、タイトルの通り全130試合を勝ち抜く「ペナントレースモード」。「ゲームは1日30分」などの制限が当たり前だった当時、チビッコが最後までやり抜くのは大変そうでした。 何よりやる気をなくさせるのが、パスワードのややこしさ。単純な文字数も最長100文字とクソ長い上、文字の種類が「ひらがな」「カタカナ」「数字」「アルファベット」まであるのです。 そして、さも当然のようにひらがなの「へ」とカタカナの「ヘ」が存在。いちおう見分けがつくようになっていましたが、間違えやすいことこの上ありませんでした。 結局、「パスワードミス→やり直し」の繰り返しがチビッコを中古屋に走らせ、280円ワゴンの住民となってしまったこのゲーム。 しかし、「トレードで外人選手を獲得」「選手の給料を上げるとやる気を出して実力アップ」などでペナントを勝ち進む、基本的なコンセプトは魅力的でした。 そして、現在、コナミが天下をとった「パワプロ」でも、同じチームを引き継いで全140試合のペナントを最長10回プレイできるモードが搭載されています。 もちろん、パスワードなんかメモらなくても、ボタン1つでセーブ可能。全国のチビッコがペナントモードを遊んでいるわけで、「がんばれペナントレース!」以来の怨念を実らせたコナミの勝利です。 ネットアイドルちゆは「コナミ ゴエモン隊」の復活にも期待しています。 |