昔のちゆニュース
◇平成13年9月◇
09月01日:小島あきら先生、元気を出してください特集 09月02日:ガオブルー、ボウリングをする 09月03日:バンチコミックス、まもなく登場 09月05日:ブロッコリー、上場する 09月06日:コロコロコミック「ゾイド」打ち切りの事情 09月07日:「エイケン」単行本第1巻、ついに発売 09月08日:Yahoo!BBの規約変更未遂 09月09日:ガオシルバー、土下座する 09月10日:クッション、はじめました 09月11日:ストレスちょぞう器官 09月13日:米国で同時多発テロ 09月14日:SM専門ソフトハウス・PILの名作が蘇る 09月15日:帰ってきたメイドさんロックンロール 09月16日:ガオブルー、死す 09月18日:「ブレーメン」打ち切り 09月20日:新種の凶悪ウイルス「ニムダ」 09月21日:アリスソフトの新作エロゲー「大悪司」 09月27日:ガオレンジャー全滅 09月28日:まじかる☆さゆりん杯 09月29日:エニックスお家騒動 |
平成13年9月1日 | 小島あきら先生、元気を出してください特集 | ||||
漫画家の小島あきら先生が、体調を崩されたそうです。 なんでも、血液検査を受けたら基準値「5〜45」の項目が「207」になり、「このまま放っておいたら確実に早死にするよ」と言われたとのこと。 …くれぐれも、ご無理をなさらないでくださいね。 さて。 そんな小島先生は現在、「月刊ガンガンWING」に連載しておられます。 「ガンガンWING」は、「日本一元気な少年漫画誌」を目指すつもりが気がつけば「日本一の同人雑誌」になっていた「少年ガンガン」の姉妹誌。 本家「ガンガン」以上に露骨な少女向け少年漫画路線を展開して、読者の半数以上は同人オタクの女性などと噂される雑誌です。 しかし、一方でダグラム風味のロボットやホシノ・ルリもどきの美少女が活躍する「ジンキ」という怪作も連載しており、油断はできません。 そんな「ガンガンWING」に、小島先生が連載しておられる漫画のタイトルは「まほらば」。 そして、これが各所のオタクさんたちに支持されています。 たとえば、天上の飛鳥さんの7月27日。
また、着物魔王亭さんの7月30日。
さらに、LongHornさんの7月28日。
そして、最後通牒さんの7月27日。
一方の「ラブひな」は、ヒロインが自分から舌を入れたりラブホに誘ったりと、早く私の処女を奪ってよ状態。連載終了も近そうな気配です。 そして、ポスト「ラブひな」第1候補の正統派オタク向けラブコメ漫画は、この「まほらば」です。 すでに単行本第1巻が発売されています。「売り上げが悪ければ連載を打ち切られる」という話もありますので、興味を持たれた方は是非、この機会にご一読ください。 ネットアイドルちゆは小島あきら先生を応援しています。 |
平成13年9月2日 | ガオブルー、ボウリングをする | |
ヒーローには、特訓がつきものです。 キン肉マンは厳しい特訓の末にキン肉ビームを会得しましたし、「アストロ球団」の球一は回転するドリルの刃を素手で掴む特訓で魔球を編み出しました。 もちろん、戦隊ヒーローも例外ではありません。たとえば「超力戦隊オーレンジャー」のレッドは、巨大ロボを乗りこなすためにボクシングを特訓。必殺パンチを習得していました。 そこで、今週の「百獣戦隊ガオレンジャー」は第28話「奥義、伝承!!」。ガオブルーがボウリングの奥義をマスターするエピソードです。 今週の怪人はボウリングオルグ。 こいつが投げたボールにぶつかると、一般人はなぜか「気をつけ」の姿勢で吹き飛ばされ、ビルは爆発するという怪人です。 さっそくガオレンジャーが出動しますが、ボウリングオルグが投げたボールが直撃。はるか遠くに吹き飛ばされてしまいました。 「イテテテテ…」と起き上がる戦士たちですが、なぜかブラックだけは「犬神家の一族」か「エヴァンゲリオン」第9話のような姿勢で脳天から地面に突き刺さってます。 図にすると、こんな感じ。 ともあれ、ボウリングオルグを倒すには、その投球の対策を見つけなければなりません。 そこで、元フリーターの19歳・ガオブルーが提案します。 「あの回転と破壊力を持つボール、俺、昔みたことあるんだ。あのボールは、トルネード・スピンというボウリングの奥義と同じ水平回転をしている。同じ威力のボールを、真正面からぶつければ…」 そして、ブルーが以前アルバイトしていたボウリング場に向かいます。そこには、プロボウラーの間で「神様」と呼ばれているトルネード・スピンの使い手、ドン片山がいるのです。 ドン片山。「デスクリムゾン」のコンバット越前や「地獄極楽丸」のボビー矢野に匹敵する恥ずかしい名前です。 ところが、そのドン片山は既に引退。リストラ中年男性よろしく、ボウリング場の清掃夫になっていました。 その姿を発見したガオブルーは、「ドン、ドンでしょ? トルネード・スピン、教えてください!」と話しかけます。しかし、清掃夫は遠い目をしながら「ドン片山は、死んだんだ…」と言うだけです。 実はドン片山は、手首に異常な負担をかけるトルネード・スピンの投げすぎでプロ生命を絶たれていたのです。 ガオレンジャーはお茶をいれたり肩を揉んだりと一所懸命ゴマをすりますが、ドン片山はトルネード・スピンを教えてくれません。 その頃、他の5人とは別行動をとる一匹狼ガオシルバーは、いきつけのバーにいました。 シルバー「台を借りるぜ…」 マスター「好きな台を使いな」 マスターと渋い挨拶を交わした後、おもむろに取り出したボーリングのボールをビリヤード台の上に置くガオシルバー。そのシュールな光景は是非、公式ホームページのこの画像でお確かめください。 一方、場面は戻ってガオブルー。 仕方なく自己流でトルネード・スピンを極めようと、無茶な特訓をしています。その姿を見て、ついにドン片山が動きました。 ドン片山「無理して投げたって、壊れるだけだ。一生使えなくなるぞ。…どうしても投げるのか?」 ブルー「俺がやらなくちゃ…。俺の腕1本で、地球が救えるのなら!」 これに感動したドン片山。一度だけトルネード・スピンを見せてくれます。 ドン片山が投げたボールが転がった跡にはデロリアンでも走ったかのように炎が残り、ピンは爆煙をあげながら吹き飛びました。 この破壊力なら、ピンを倒すどころか人間の1人や2人殺せそうです。さすがドン片山。変な名前は伊達ではありません。 ドン片山「どうだ? 何か見えたか」 ブルー「ええ、ビビビッときました! バックストロールの高さと、そこからボールが自然に落ちようとする力。う〜ん…、何て言うか、地球が呼ぶような」 ドン片山「…掴んだようだな」 そしてブルーは、ドン片山が全国大会で優勝したときのボールを託されます。 一方その頃、ガオシルバーは一足先にビリヤードのキューでボウリングのボールを突く特訓を終えていました。 その成果を見せるため、単身ボウリングオルグに挑みます。ボウリングオルグが投げたボールを、「男塾」の月光のように弾き返そうとしますが…。 案の定、あっさり吹き飛ばされるガオシルバー。 倒れこんだところに、ボウリングオルグが向かってきます。ガオシルバー、ピンチです。 しかし、そこにタイミングを見計らったかのようにガオブルーが現われます。どこからともなく、かっこいいBGMも流れ出しました。 ブルー「ボウリングオルグ、勝負だ!」 オルグ「面白れぇ!」 そしてやたら長い前フリの後、ついに両者が投球。2つのボールはぶつかり合い、ドン片山が全国大会で優勝したときのボールがボウリングオルグのボールを弾き返しました。 さすがトルネード・スピン、さすがドン片山、さすが変な名前! その後は、いつもの展開でボウリングオルグが巨大化。巨大ロボとの第2ラウンドです。 ガオレンジャーのロボットはパーツの組み合わせ次第で、ガオキング・ソードアンドシールド、ガオキング・スピア、ガオキング・ダブルナックルなどに変化します。 今週もまた、新しい合体パターンが登場しました。その名は… ガオレッド「誕生!バージョン違い・ガオキング!!」 …適当でした。 ともあれ、仲間のアルマジロをボール代わりにぶん投げて、巨大化したボウリングオルグを撃破。無事に事件は解決しました。 ネットアイドルちゆは、もう出番はないだろうけどドン片山を応援しています。 |
平成13年9月3日 | バンチコミックス、まもなく登場 |
「週刊コミックバンチ」の創刊から、3ヶ月が過ぎました。 当「ちゆニュース」でも過去に5回ほど取り上げてきましたが、ここで改めて、その歴史を振り返ってみたいと思います。 4月18日「いま、北斗神拳がよみがえる!」 創刊1ヶ月前。「北斗の拳」の姉妹作「蒼天の拳」が連載される予定だと明らかにされて、期待が高まります。 なお、この日の「ちゆニュース」では、「バンチ」連載予定作家陣の「週刊少年ジャンプ」時代の経歴についても記述。 「暴走ハンター」「ロードランナー」「SUPER PATROL」「隼人18番勝負」「ドン・ボルカン」「東京犯罪物語」と6つも打ち切り漫画を連載した次原隆二先生などに関して、ご紹介しました。 4月28日「こせきこうじ、にわのまこともバンチに」 創刊2週間前。連載作家陣の情報が出揃い、 (1)「少年ジャンプ」の絶頂期に編集長を務めた堀江信彦さんが、社内の派閥争いから更迭。「メンズノンノ」などの男性向け月刊誌に移されてしまいます。 (2)そこでも北条先生や次原先生の漫画を連載させる堀江さんですが、もちろん雑誌の売り上げは低迷。堀江さんは面白い漫画誌が作りたい一心で、集英社に辞表を叩きつけて飛び出します。 (3)そこに原先生・北条先生・次原先生が共鳴。それぞれ1000万円くらい出資して取締役になり、「バンチ」を作る会社・コアミックスが誕生しました。 5月15日「コミックバンチ創刊号が発売」 ついに創刊。第1号は72万部を配本して、品切れが続出しました。バンチ編集部は青年誌最高部数だと言い張って、100万部以上のヤンジャンやBCオリジナルの存在は無視。 なお、北条司先生の連載が「シティーハンター」の続編で、しかも前作のヒロインは死んだという設定だったため、一部のファンが激怒。北条先生公式サイトの掲示板に怒り狂った方々が押し寄せました。 7月3日「韓国漫画『熱血江湖』早くもピンチ?」 鳴り物入りで「バンチ」に連載を開始した韓国の超ベストセラー漫画「熱血江湖」でしたが、この週から突然隔週連載に格下げされます。 なお、”埋もれた名作を発掘する”復刻連載の第一弾「公権力横領捜査官・中坊林太郎」は、かつて堀江さんが編集長を務めた男性向け月刊誌「BART3230」に連載されていたもの。 8月8日「池沢さとし先生、コミックバンチに降臨」 往年の大ヒット漫画「サーキットの狼」の作者、池沢さとし先生も「バンチ」に連載開始。そのタイトルは「痛快!マイホーム」。 …色々な意味で対応に困る出来事ですが、いざ読んでみるとなんだか微妙に面白かったり。 さて。 書店員のたわごとさんによると、その「コミックバンチ」に連載している漫画の単行本が、10月9日から刊行されていく予定だそうです。 何が単行本化されるか分かりませんが、ちゆとしては「ワイルドリーガー」「リプレイJ」「男たちの好日」あたりがオススメです。 また、あまり売り上げが期待できそうにない次原”取締役”の漫画「251」、編集部としても扱いに困っていそうな「熱血江湖」など、果たして単行本化されるのか気になるところ。 ともあれ、ネットアイドルちゆは「コミックバンチ」を応援しています。 |
平成13年9月5日 | ブロッコリー、上場する |
ブロッコリーという会社をご存知でしょうか。 事業内容は公式ホームページを見て頂ければ一目瞭然ですが、アニメやゲームやキャラクター商品を自ら作って自ら売る会社です。 経営するお店の名前はゲーマーズ。漫画・DVD・フィギュア・CD・コスプレ衣装など、オタクの百貨店のように各種オタグッズを取り揃えています。 そのマスコットキャラクターはでじこ。語尾に「にょ」をつけてしゃべるネコミミ&メイド服の性悪幼女です。必殺技は目からビーム。 ゲーマーズにはでじこのネコミミ帽子なるコスプレ変身グッズまで売られており、誰が買うのかと思っていたら、電車の中でそれを装着してウキウキしているガリガリで眼鏡のオタク野郎を見かけて泣きたくなりました。 なお、社長さんは元・山一証券の社員。潰れる数年前に見切りをつけて退社、独立してブロッコリーを作ったという剛の者です。 さて。 ブロッコリーの凄さとして、いつまで経ってもでじこの賞味期限が切れないことが挙げられます。 最初は会誌に適当に描かれただけのキャラクターが、テレビアニメ化され、アメリカ版も登場し、銀幕デビューも決定。ついでに湘南ベルマーレのスポンサーになって選手にでじこTシャツを着せ、あげくの果てに週刊少年チャンピオンの読者ページのDJに。 そして、9月3日。そんなでじこ人気の波に乗り、ついにブロッコリーは上場しました。 これによって、一般の投資家さんが証券取引所で自由にブロッコリーの株を売り買いできるようになり、ブロッコリーは「上場企業」となって社会的な信用がアップ。株を売ったお金で資金も蓄えられるわけです。 公開前にブロッコリーが一般に募集した株の値段は、1株1600円。売買は1000株単位ですので、最低でも160万円出さないと手に入りません。 それでは、2chからの転載を見ながら、株式公開後の流れを追ってみたいと思います。 >本日、JASDAQにブロッコリー上場。 >欲しいな〜。 株主優待はなんだろう? >そろそろ半値ですか >祝、公募割れにょ!! でじこ、ブルーにょ!! >780円までさがったにょ〜〜! >一緒に逝こうね でじこちゃん そんなわけで、上場早々の大暴落。1600円が800円以下と、1時間で半値以下まで売り込まれてしまいました。これなら80万円でブロッコリー株を所有できて、なかなかお手ごろ価格です。 日経によると、市場では「『美少女系』などが多いため購買層が偏りがち。ブームに左右されやすそうな点が、数年先までの利益成長を織り込めず、買い手控えにつながっている」という声も出ているそうです。 しかし、社長は「毎期5割の売上成長を目指す」と強気。ゲーマーズのお店もどんどん増やして、海外にも本格的に進出。10年後には日本を代表する輸出産業になるのが目標とのこと。 発想はバブル期のそれですが、同じようなパターンで海外にも進出しているオタク系上場企業の先輩・まんだらけの株価が順調に低迷していることが連想されます。 ともあれ、上場2日目。朝方には745円まで下がりましたが、その後は買いが優勢になって、800円台に値上がり。3日目の今日も、じわじわと上がっている感じでした。 ゲーマーズでは、お客さんに株式上場記念テレホンカードをプレゼントするフェアを開催していますが、今のところ、でじこのコスプレ姉ちゃんが90分相手してくれるといった株主特典はない様子。 オタクに買い支えて欲しいというよりは、普通の「株でお金を儲けよう」という人たちを相手にしたいようです。 2chを見ると、一般の投資家さんは、こんな風に見ておられるようです。 >業績が上向き、平成13年2月期に65億7300万円の売上げ。平成不況下でアンチデフレな商品展開をしてここまで急成長したので、相当収益力の強い企業だと思う。 >新興モノではあるが、バックに角川・エイベックス・セガ(これはちょっと心配)がいるんだから、そう簡単にコケる会社じゃない。金銭面ではなくプロモ面でのサポートが強いから。 なお、値下がりした時に株を買った方の見解は。 >私半値で買いましたが。業績、純資産見た限り、割安だと判断しましたが。ま、短期でしか見ませんが。 しかし、短期間でちょっと上がったらサッと売るような場合はともかく、ブロッコリーに長期的な成長を期待できるのでしょうか。 >オタク相手の商売って、ある意味ディフェンシブ銘柄だよ。不況でも趣味のためなら金を惜しまないヤツが多いから。 >可処分所得だけはやたらと多いんだよね、オタクって……。 ディフェンシブ銘柄とは、食品・医薬品・電力・ガス会社など、景気動向に左右されにくい銘柄のこと。 >おそらく、オタク市場をもっとも支えているのは、いわゆる団塊ジュニア世代であり、この層の収入はこの先さらに伸びることが予想される。それに、オタクの消費性向ってそうそう簡単には変わらない。現在オタクである大人は、この先もずっとオタクであり続ける可能性が高い。 >団塊ジュニア世代の可処分所得がピークに達するまでは、このまま市場規模が拡大するんじゃないかと思う。普通は子育てだのなんだので可処分所得が減ったりするのだが、結婚しようがなにしようが趣味に金を使うのがオタクだったりする。(というか、趣味の邪魔になるくらいなら家庭なんぞ持たないという選択をする) オタク市場は今後も安定して成長する、という見解が多いようです。しかし一方で、市場は安定していてもその中でゲーマーズは生き残っていけるのかという問題もあります。 >俺はオタクだからわかるがキャラクター商売はブームが過ぎれば廃れるのも早い。例えば今エヴァグッズにどんだけのオタクが見向きすると思う? ブロッコリーが売り出すキャラのブーム。もしくはでじこブームが去ったら最後。 >ブロッコリーが存続出来るかどうかはでじこブームをどこまで引っ張れるか、もしくはでじこに変わる売れキャラを、でじこ存命中の間に作り出せるかどうかにあると思う。でももって5年だな。 あと、一般投資家以外にでじこ萌えの一心で株に手を出すオタクさんのパワーで株価が上がることも考えられますが…。 >今のところ購入動機となり得るのは「ブロッコリー株を持っている」ということによる、仲間内での話題性のみだ。おそらくそれだけでは株価160円だろうと買う奴はあまりいないな。 >これが例えば、「1万株で希望者は、オフィシャル作品中ででじことラブラブデート権(お」とかだったら、1600万円出す奴がいそうだが……。 結局、売り上げなどのグラフを見る限りでは高成長率ですが、オタク業界の中で今後も安定して伸びていけるかは疑問視されている、という感じでしょうか。 ネットアイドルちゆはブロッコリーを応援しています。 |
平成13年9月6日 | コロコロコミック「ゾイド」打ち切りの事情 | ||||
先日、「週刊少年ジャンプ」に連載していた漫画「鴉MAN」が16週で打ち切られました。 アンケートの順位が悪かったことが原因なのは間違いなく、巻末の作者コメントも「充電してきますので、又次回作でお会いしましょう」という感じでした。 「人気がなくて打ち切り」は非常によくある出来事で、漫画家の先生としても、まだ納得できることのようです。 ところで、インターネットの普及に伴って、ホームページをお持ちの漫画家さんも増えました。 漫画家と読者が身近に交流できて素晴らしいことのようですが、一歩間違えるとネット上で総スカンをくらった久保帯人先生のようになる危険性もはらんでいます。 ともあれ、編集者に検閲された数行の巻末作者コメントだけでは分からなかった裏事情が、漫画家さんのホームページで世界に向けて発信されるケースが増えています。 たとえば、先日も話題にさせて頂いた「コミックバンチ」に「ガウガウわー太」を連載しておられる梅川和実先生のホームページ。 9月4日の「今日のボヤキ」というコーナーで、「まる二日仕事が手につかない上、お月さんは途中で止まるし、やっとの事で仕事しだせばジンマシンが出る」という近況が告白されました。 そんな状態になってしまった理由は、
梅川先生、こんなことを書いてしまって大丈夫なのでしょうか。 アシスタントは会社で雇用、原稿料は新人でも相場の倍のページ2万円等々、漫画家が投資していることによる執筆環境の良さを自慢にしていた「バンチ」なのですが…。 さて。 掲示板で今江久志さんに教えて頂いたのですが、「コロコロコミック」で「機獣新世紀ゾイド」を連載中の上山道郎先生のホームページにて、9月5日、さらに生々しい打ち切り事情がブチまけられていました。 まず、漫画版と同様にメディアミックス展開の一貫として放送されていた「ゾイド」テレビアニメ版が6月で終了した理由について、次のように述べられています。
そうしてアニメが終わると、ゾイドの玩具も売れなくなってしまいます。しかし、おもちゃ会社のTOMYとしては今の売り上げを維持したいわけです。 そこで、アニメが続行できない以上は「コロコロ」の漫画に頑張ってもらうしかないということになります。 ところが、「ベイブレード」人気で低年齢層の新規読者が増えた割に、上山先生が描いておられる「ゾイド」の漫画は、やや対象年齢が高めの内容。
つまり、アンケート順位は本来ならば打ち切りをくらうほど低迷してはいなかったけれども、諸々の事情から「ゾイド」の漫画版には普通の連載作品よりも高い人気が求められるようになったため、打ち切りが決定したということだそうです。
以上、あくまで漫画家さん側の言い分ということで、編集側には編集側なりの言い分があるだろうこともご承知ください。 まあ、新しく始まるゾイド漫画が上山先生の「機獣新世紀ゾイド」よりも人気が出なかったら笑いますけれど。 …と、ここまで書いてから万屋RIO’sさんの9月5日の日記、最後通牒さんの9月6日の近況とネタがかぶっていることに気づいてしまいましたが、ネットアイドルちゆは漫画家の先生方を応援しています。 |
平成13年9月7日 | 「エイケン」単行本第1巻、ついに発売 | ||
「萌え」という言葉を、ご存知でしょうか。 gooの新語辞典で「萌え」を検索すると、次のように表示されます。
なお、鷺沢萌語源説に関しては疑問視する向きも多く、たとえばフラットクラックスさんは、「作品、キャラクターの知名度から言っても明らかにご都合主義な後付けした説明」と主張。 「伊東岳彦が使い出した『熱い』事の心情表現=『燃える!』『燃え!』から転じて、『萌え』になった」のではないか、と述べておられます。 そんなこんなで、「萌え」という言葉は真剣に論じれば博士論文のテーマになりそうなくらい深遠なものですが、さしあたっては「キャラクター達に対する最大級の愛情表現をする言葉」(by萌えっ娘。ちゃんねる!!さん)と思って頂ければ問題ないかと思います。 たとえば、ほっぺに赤いぽやぽやがついた幼女に「お兄ちゃん、大好き!」と言われて、「萌え〜」。 あるいは、カードキャプターのさくらちゃんを見て、「さくらちゃん萌え〜」。 または、日本のロケット打ち上げ成功に関して北朝鮮が「わが国に対抗するミサイルだ」と本気で怒っているのを見て、「北朝鮮萌え〜」。 こういった萌え要素は、アニメ・漫画・ゲームと各種メディアに広がり、「シスタープリンセス」や「デ・ジ・キャラット」など、多くのオタクさんが萌えておられます。 では、あなたはこれに萌えられるでしょうか。 小学6年生、111cmの巨乳、体操服、ツインテール、ユッサユッサ…。 各要素を分解して見ると確かに「萌え」ですが、しかし、全体として見るととても常人が萌えられるものではありません。 「萌え」とは単に音符を羅列すればいいのではなく、巧みな感覚で音符を配置してメロディを奏でなければならないのです。 ところが上記のコマは、その辺りの機微を軽く超越。そして、さらなる高みを目指そうとしています。 そんな上記のコマを含む漫画が「エイケン」。 詳しくは5月12日のちゆニュースを参照して頂きたいと思いますが、「週刊少年チャンピオン」に連載中の新世代異形萌え漫画です。 かつて、「巨人の星」「あしたのジョー」など、劇画スポ根路線が漫画界を席巻したことがありました。 しかし、それが段々と廃れてきた頃、本当に人を殺す殺人打法などが出てくる漫画「アストロ球団」が登場。破天荒な超人野球を描くことでスポ根を突き詰めるとギャグになると明らかにし、劇画を踏みにじり、その息の根を止めました。 その故事にちなんで、キムネ古本屋従業記録さんは、「エイケン」のことを次のように評しておられます。 「戦後マンガが段階的に歩んできた生産様式から数世代飛躍し、史的唯物論を全否定する歴史の破壊者、すべての萌えマンガに終末の訪れを告げにきたモンスター、すなわち萌えの『アストロ球団』だ」 そして今、ついに、その「エイケン」の単行本第1巻が発売されました。 目印は作者の脳に何らかの損傷があると感じさせる色づかいで描かれた表紙、あるいは全身に白い液体がぶっかかった巨乳ビキニ姉ちゃんがいる裏表紙です。 すでに私たちは、12人の妹に囲まれて口ぐちに「兄チャマ」「兄や」「兄くん」と呼ばれて萌えまくる段階まで到達しました。 「エイケン」は、そんな萌えの歴史を終わらせる漫画、つまり萌えの愚地克巳になるのでしょうか。それとも未来に子孫を残すことはなく、進化途上の奇形魚のように死に絶えてしまうだけでしょうか。 願わくば、「エイケン」がさらに進んだ萌えのステージへの誘いとならんことを――。 ネットアイドルちゆは「エイケン」を応援しています。 |
平成13年9月8日 | Yahoo!BBの規約変更未遂 | |
インターネットへの接続には、何を利用しておられるでしょうか。 たとえば、プロバイダはニフティを選んで、テレホーダイを利用し、アナログモデムで接続する場合。費用は次のようになります。 ニフティ(2000円)+テレホーダイ(1800円)=月々3800円 これで、夜11時から朝8時までは好きなだけネットで遊べます。昼間も使われる方は、追加料金を支払いましょう。ちょっと生活が不健康になりますが、少し前はみんなこれで満足していました。 しかし、やっぱり昼間もネットしたいという方も多いでしょう。そこで、テレホーダイの代わりにフレッツADSLというサービスを利用することにします。 ニフティ(2000円)+フレッツADSL(3100円)=月々5100円 お金はかかりますが、これで朝から晩までつなぎ放題。しかも、通信速度も数十倍になって、容量が大きい動画のダウンロードも楽々です。「俺はブロードバンドだぜ」と威張ることもできて、1日中ひきこもりネット生活も快適に過ごせます。 ところが、やはり殿様商売のNTTは料金が高いです。そこで、資本主義を生き残ってきたYahoo!BBを利用することにします。この場合は、ニフティにお金を払う必要もありません。 Yahoo!BB(2280円)=月々2280円 これだけで朝から晩までつなぎ放題。しかも、通信速度はフレッツADSLの数倍です。最も高速な方法がいちばん値段が安いという不思議な結果で、めでたくヤフー萌えという結論に至りました。 しかし、6月19日のニュース「ヤフーがADSLサービスを開始」でも触れましたが、Yahoo!BBといえばソフトバンク。油断はできません。 そこで今日の話題は、そのYahoo!BBの規約が変更された件についてです。 9月10日から、Yahoo!BB会員規約に次の文章が加わることになりました。
要するに、今から契約する人は1年以内に解約しても1年分の料金を支払ってもらうという意味です。 携帯電話と同じような”1年縛り”で、「思ったより速度が出ないからやめる」「他社の新サービスの方が安いから乗り換え」ということができなくなりました。 特にYahoo!BBの場合は、住んでいる場所によって通信速度に個人差があり、実際にサービスが開始されるまで自宅でどのくらいの通信速度が出るか分かりません。 どんなに速度が遅くても1年は乗り換えられないということで、Yahoo!BBに申し込む際のギャンブル性が高まりました。 また、引っ越す場合は、いったん解約してから引っ越し先で新規に申し込むことになっていますので、現状の規約では申し込んだ3ヶ月後に突然引っ越しが決まっても、1年分の料金を払わされます。 たとえ、いったん解約しなくても継続扱いで利用できるとしても、Yahoo!BBが利用できない田舎に引っ越す場合はアウトです。 それと、現時点では料金説明ページには定額・初期費用無料が自慢されているだけで、「1年縛りであること」は書かれていません。やや不親切で、その重要な情報を知らずに申し込んでしまう方もおられそうです。 ただし、もちろん、Yahoo!BBに限らず規約を熟読してから申し込むのが当然なのですけれど。 ちゆはこれまで、人に聞かれたらこう答えてきました。「とりあえずヤフーがいいと思いますよ。2〜3年後に潰れるかも知れませんけれど、安いからつなぎにはピッタリです」 でも今日からは、そうも言えなくなりました。 (9月10日・追記) Yahoo!Japan広報部は、この規約変更が「なぜか手違いでアップされてしまった」ものだと発表。”1年縛り”はないというコメントを出しました。 上に、利用者は「規約を熟読してから申し込むのが当然」と書きましたが、規約に関して間違える企業など問題外。 まして「本当は実施しようとしていたが、想像以上に反発が強かったので”手違い”ということにした」のでしたら最低以下です。 いずれにしても、ヤフーとソフトバンクはさらに信用を失いました。 |
平成13年9月9日 | ガオシルバー、土下座する | |
今週の「百獣戦隊ガオレンジャー」は、第29話「鹿が癒す」でした。 怪人出現の情報をキャッチして、どこかの山奥に駆けつけたガオレンジャー。その目の前に、「ガオレンジャーの墓」と赤い字で書かれた悪趣味な墓が立っています。 思わず「ジーザス」とつぶやくガオイエローの目の前で、墓は怪人に変形。そいつが今週の怪人、墓石オルグでした。 墓石オルグは防御力が高く、ガオシルバーの攻撃も通用しません。 ところが、「ボディの硬さは墓石の絶対条件!」などと墓石オルグが勝ち誇っているスキに、ガオレッドが背後から忍び寄って銃口を突きつけ、超近距離から射撃。墓石オルグを爆砕しました。 見事な不意打ちで勝利しましたが、そこは戦隊のお約束で墓石オルグは巨大化します。当然、ガオレンジャーも巨大ロボの出動です。 ガオレンジャーのロボは仲間の巨大な動物が5体ほど合体してできますが、現在、巨大動物の多くは負傷中。無傷の連中を寄せ集めると、先週と同じバージョン違い・ガオキングになりました。 しかし、いつまでも「バージョン違い」呼ばわりはいけないと思ったのか、今週はナレーションが名前を決めてくれます。 ナレーション「この新たなる精霊王の名前は、ガオキング・アナザーアームでどうでしょう?」 …「どうでしょう」と聞かれても困ります。 ともあれ、先ほどはたまたま不意打ちが一発で決まったから良かったものの、墓石オルグは強敵。正面から撃った必殺技は、すべて弾き返されてしまいます。 不意打ちを決めない限り、ガオレンジャーに勝ち目はありません。 そこに突然、巨大な鹿が現われます。こいつもロボットのパーツになる巨大動物の1体ですが、なぜか戦闘に参加してくれません。 実は1000年前、この鹿はガオの巫女が歌う歌を聞くのが大好きでした。 しかしある日、ザコ戦闘員に襲われて殺されそうになったガオシルバーをかばって、巫女は首を負傷。その傷が原因で、巫女は歌声を出せなくなってしまいました。 巫女が歌えなくなったと知った鹿は、歌が聞けないなら戦ってやらんとシルバーたちの前から姿を消してしまいました。 鹿の分際で生意気ですが、それが1000年経ってようやく顔を見せてくれたというわけです。しかし、それでもまだ戦ってくれる気はない様子で、シルバーが説得にあたります。 「お前の力を貸して欲しい。お前の力がなければ、決して死んではならない者たちの、命が…!」。ド真剣に土下座して頼み込むシルバーですが、鹿はどこ吹く風。まるで相手にしてくれません。 ところがそこに、現代のガオの巫女が登場。花びらが舞ったり発光したりとプロモーションビデオ風の演出効果付きで、1000年前の巫女と同じ歌を歌い出しました。 これを聞いた鹿は急にゴキゲンになって、「毎日この歌を聞かせてくれるなら力を貸してやる」と条件を出してきます。 それを巫女が承諾して、ようやく鹿が仲間になりました。地球の平和を何だと思っているのでしょうか、この鹿は。 一方、そんな大人の交渉が行なわれている頃、シルバー以外の5人は巨大化した墓石オルグに苦戦していました。 そのピンチに負傷がひどくてロボに合体して戦えない巨大動物たちが、瀕死の体をおして助けに来ようとしてくれます。どこかの鹿とはエラい違いです。 しかし、その助けをガオレッドは拒絶。 赤「俺は獣医だ。傷ついたガオライオンたちを、みすみす危険にさらすわけにはいかない」 黄「お前がリーダーでよかったぜ。…まだ手はあるってことだろ?」 赤「そうとも、まだ手はあるぜ!」 そして、墓石オルグがトドメを刺そうと接近してきたところに至近距離から不意打ちビームを連射。ひるんだスキに、すかさずペガサスローリングクラッシュを炸裂させます。 自信マンマンに格好よく叫んでも、不意打ち以外の手がないガオレンジャーでした。 ともあれそこに、歌でゴキゲンになった鹿が登場。「ジョジョの奇妙な冒険」第2部のシーザーのように、墓石オルグを巨大なシャボン玉の中に包み込んで封印してくれました。 この鹿は他にも、ベホイミやラリホーなど特殊能力に長けています。やはり性格が悪い奴ほど仕事ができるのでしょうか。 さて。 ところで、来週のガオレンジャーは第30話「満月が狼を殺す」。 公式ホームページの予告には、「今回、ガオ戦士の誰かが、オルグ征伐という目標を達成出来ずに死んでしまう」と書かれています。 あの生意気な鹿が死ぬのなら万々歳ですが、「誰か」という表現はヒューマノイドを連想させます。 そこで、お陀仏候補ナンバーワン・ガオシルバー役の玉山鉄二さんのホームページの掲示板には、不安の書き込みが集中。
確かに、夏休みが過ぎて玩具の売り上げが見込めない秋は、ドラマを盛り上げてクリスマス商戦に備える期間。 定番の盛り上げ方は悪の組織の内紛ですが、今回の悪はラスボス1名(いまだ姿見せず)、大幹部1名、幹部2名の零細組織なので難しそうです。 ただ、現時点でガオシルバーの出番をなくすと玩具の売り上げに影響しますし、それをバンダイが許すとは思えません。 それにネタバレ大好きな「テレビマガジン」でも、ガオシルバーのキック力は22トンとか走る速度は時速120キロとか能天気にスペックを記述しているだけで、特に訃報はありませんでした。 そうそう、役者さんの都合で途中死亡の可能性もあります。 たとえば「秘密戦隊ゴレンジャー」の初代キレンジャーは、役者さんのスケジュールの関係で一度降板。代わりに2代目キレンジャーが登場しましたが、3ヶ月経ったら初代が復帰。あわれ2代目はカンキリ仮面に殺されてしまいました。 また、「超電子バイオマン」の初代イエローの謎の降板に関しても、色々な噂があります。 本命は役者さんがレズで愛人と駆け落ち説で、その他にも撮影中の事故で大怪我説、風俗仕事を優先して撮影ボイコットでクビになった説などなど。 そういえば、「激走戦隊カーレンジャー」に登場したカーレンジャー6番目の妹・ホワイトレーサーの役者さんが途中で交代したのは学校でいじめられたからという噂もありました。 そんなこんなで、次回のガオレンジャーでは誰が死ぬのでしょうか。 人気なさそうな巨大動物が退場するとか、突然登場した見知らぬガオの戦士が死ぬとか、レギュラー陣が死んでも再来週には生き返るとか、別に大したことにはならない気もするのですが、来週は注目です。 |
平成13年9月10日 | クッション、はじめました |
抱き枕は、お好きでしょうか。 幼女を誘拐して逮捕された藤田くんは、セリオの抱き枕を愛用していたそうです。また、たまにネット上にアップされている気持ち悪いオタクの部屋の写真を見ても、必ず二次元美少女の抱き枕が写っています。 しかし、下敷きやキーホルダーといった定番アイテムに比べると、需要が少ない抱き枕。マルチ・ルリルリ・さくらちゃんなどのオタク的売れ線キャラクターを除いては、なかなか商品化されないのが現状です。 そこに登場するのが、オタクの味方・ピロウドリームさん。 お気に入りのポスターやお手製イラストなど、好きな素材を持ち込めば抱き枕を作ってくれるという、便利なネット通販のお店です。 これで「ちょっとマイナーだけど俺的リビドーにズキゥゥゥンと来るキャラクターの抱き枕」など、こだわりのアイテムをゲットできます。 1日の疲れを癒すお布団の中で、愛する二次元美少女とイチャイチャ幸せリフレッシュ。…廃人同然の素敵ライフが約束されます。 ただし、家族と同居中の方・恋人と同棲中の方などは、人生にかかわりますのでご注意ください。 そうそう。抱き枕以外にも、好きな画像からクッションやタペストリーといったアイテムも作ってもらえます。自分のお手製イラストで作ったクッションなど、コミケの際にブースに飾るのに最適でしょう。 さて。 そんなピロウドリームさんでは、画像を持ち込む他に、「Air」クッションなどあらかじめ用意されたグッズも販売しておられます。 実は、そこにちゆグッズも置いて頂けることになりました。 具体的には、おねんねちゆちゃん、セーラーちゆちゃん、スクール水着ちゆちゃんの画像が入ったクッションやTシャツなどです。 ただし、お値段は3000円から。送料や代引き手数料も別に必要ですので、けっこう高くつきます。 興味のある方は、こちらの詳細をご覧ください。 ちなみに、ちゆは売り上げの10%を頂ける約束になっていたりしますが、本気で買ってくださるような酔狂な方が10人おられたとしても3000円。 1クリック30円のバナー広告を100回押してもらう方が遥かに効率的で、正直、とても儲かるとは思えません。 ともあれ、ピロウドリームさんは「ちゆ12歳」アンケート企画にクッションを提供してくださるなど、太っ腹で男前なお店です。 ちゆグッズはともかくオリジナル抱き枕はオススメですので、小萌たん抱き枕を作って癒されたい方など、是非ご活用ください。 ネットアイドルちゆはピロウドリームさんを応援しています。 |
平成13年9月11日 | ストレスちょぞう器官 | ||||||
あまり盛り上がっていませんが、現在、ウルトラマンシリーズ最新作「ウルトラマンコスモス」が放送中です。 その最新のエピソードは第10話「青銅の魔人」でした。 5000万年前、とある古代人の村に宇宙人がやって来ます。ストレスが溜まりやすい地球人をかわいそうに思った宇宙人は、1つの小さな青銅の像をプレゼントしてくれました。 その像は、人間のストレスを吸い取ってくれるという便利なアイテム。しかし、あまりにも多量のストレスを吸い過ぎると巨大化して暴れ出すという欠点を持っていました。 そんなわけで、古代の遺跡から発掘された青銅像が現代人のストレスを吸いまくってあっという間に巨大化。暴れ出したところをウルトラマンに惨殺されるというのが、今回の物語でした。 さて。 「宇宙人がくれた」という投げやりな設定の青銅像は、ストレスは吸うわ、巨大化するわ、空は飛ぶわの大暴れを見せてくれました。 いったい中身はどうなっているのか気になるところですが、今月号の「テレビマガジン」の「怪獣ひみつ大図鑑」に、その解剖図が掲載されていました。 まず、青銅像の頭部に関しては、次のように説明されています。
青銅像にはちゃんと脳が入っていて、ストレス探知機の役割を果たしているそうです。さすが宇宙人の考えることは違います。 続いて、お腹のあたりに注目しますと…。
怪獣の体内といえば「火炎ぶくろ」や「放射能ぶくろ」が定番ですから、「ストレスぶくろ」があっても、別に不思議ではないのでしょう。 さらに胸部には、次の装置がおさまっているようです。
ストレスなんかわざわざ増幅させてどうするのでしょうか。
番組では「いい宇宙人がプレゼントしてくれたストレス吸収機」だと言い張っていましたが、もしそうなら巨大化する必要はありません。 素直に「宇宙人が地球人を滅ぼすために送り込んできた兵器」だと考えた方が、よほど納得できます。 そこで、青銅像の口に注目してみますと…。
やっぱり兵器のようです。必殺技はストレス光球。番組では、これを受けた隊長が強烈なストレス性の胃痛に襲われて悶え苦しんでいました。 そして、兵器なので装甲も厚くできています。
それは本当に青銅なのでしょうか。身長57メートルで体重6万3000トンというのも、青銅にしては重過ぎます。 ともあれ、そんな青銅魔人はウルトラマンと対決。ストレス光球をうちまくって攻撃しますが、ウルトラマンはそのストレスエネルギーを全て受け止め、体内で増幅して弾き返します。 増幅されたストレスは青銅像の許容量を超え、まるで牛に対抗したカエルのように、内部から破裂して死んでしまいました。 ネットアイドルちゆは、体内に「ストレス増幅マシーン」があるらしいウルトラマンコスモスを応援しています。 |
平成13年9月13日 | 米国で同時多発テロ | |
米国で同時多発テロが発生しました。 ハイジャックされた飛行機に突っ込まれて、世界貿易センタービルが倒壊。国防総省も燃えました。 今後どのように事態が発展していくか分かりませんが、とりあえず、この事件に深く関わっているだろうパレスチナ問題について、振り返ってみようかと思います。 そんなわけで、今日は「ネットアイドルちゆのパレスチナ問題入門」です。 パレスチナ問題の大元は、宗教にあります。 ユダヤ教の聖書(キリスト教の旧約聖書)によると、ノアの子孫にあたるアブラハムという人が、神の命に従ってカナン(パレスチナ)にたどり着き、次のような神の啓示を受けました。
アブラハムの子孫たちは、その土地に王国を作って栄えます。しかし、やがて他国に滅ぼされてしまいました。 その際、上流階級や知識人はバビロンに連行されてしまいます。彼らはそこで奴隷生活を強いられながら、預言者を中心にユダヤ教をまとめ、ユダヤ民族として団結していきました。 その後、どうにか彼らはパレスチナに帰れましたが、他民族に支配される生活は変わりません。ユダヤ教の神殿も作ったり壊されたりで、信仰を捨てさせられるユダヤ人もいました。 それでも支配に抵抗し続けた人たちも多くいましたが、やがてパレスチナを追い出され、ユダヤ人は世界中に離散してしまいます。 特に、キリスト教の国へ移り住んだユダヤ人への差別や偏見はひどく、十字軍の遠征の際など、ユダヤ人は片っ端から殺されました。 その他、「天災はユダヤ人のせいだ」と言われては殺され、「ペストをばらまいたのもユダヤ人だ」と言われては殺されました。 そうした中、ユダヤ人の中で「神と約束した土地に戻って、自分たちの国を作ろう」という運動が起こります。 そこに第1次世界大戦が起こって、イギリスが「戦争に協力してくれたら、パレスチナに国を作らせてあげる」と約束してくれました。 ところで、ユダヤ人が追い出された後、パレスチナにはアラブ人が住んでいました。彼らもまた、アブラハムの子孫にあたる民族です。 ただし、こちらはイスラム教徒。ユダヤ教やキリスト教と同じ神を信じていますが、ユダヤ教徒・キリスト教徒は神の言葉を誤解しており、自分たちの信仰こそ神の本当の教えだと考えている人たちです。 そんなアラブ人たちはオスマン=トルコ帝国に支配されていました。しかし、イギリスは彼らにも「戦争に協力してくれたら、独立させてあげる」と約束します。 つまり、パレスチナにユダヤ人の国を作る約束と、アラブ人の独立国家を作る約束。イギリスは2つの矛盾する約束を交わしたわけです。 結局、イギリスは戦争に勝ちましたが、アラブ人の国もユダヤ人の国も作られず、パレスチナはイギリスの植民地になりました。 そうしてアラブ人が植民地支配されているパレスチナに、「ここは俺たちの土地だ」と大勢のユダヤ人が入り込んできます。 片や、1000年以上の流浪生活を経て、ようやく約束の地に帰ってきたユダヤ人。片や、すでに1000年以上そこに住んでいるアラブ人。 イギリスの二枚舌外交に端を発した両民族の対立が、パレスチナの地で激化することになります。 この辺り、主に悪いのはイギリスですので覚えておきましょう。 ともあれ、イギリスはその混乱や紛争を収められず、国連に泣きつきます。国連はパレスチナの土地を分割して、それぞれにアラブ人やユダヤ人の国を作ることを認めました。 すると、ユダヤ人はイスラエル共和国を作り、アラブ人を攻撃して追い出そうとします。当然アラブ人も黙っておらず、周辺のアラブ諸国もこれに味方して、第1次中東戦争が始まりました。 この戦争で、ユダヤ人側が勝利。イスラエルの領土は国連が決めたよりも広くなって、アラブ人の領土は狭くなります。 そうして100万人以上のアラブ人が住む場所を失い、難民になりました。この難民たちや、パレスチナ地方に住んでいるアラブ人のことをパレスチナ人といいます。 こうしてイスラエル(ユダヤ人・ユダヤ教)とパレスチナ人(アラブ人・イスラム教)の対立は決定的になり、中東戦争は第4次まで起こります。 特に、第3次中東戦争ではパレスチナ全土がイスラエルに占領され、多くのパレスチナ人が難民になりました。 パレスチナ人からすれば、キリスト教国の一方的な都合に振り回され、長年住んできた土地を奪われて、今も多くの人が苦しい生活を強いられていることになります。 国連の調査によると、約550万人のパレスチナ人のうち、難民は300万人。そのうち100万人はキャンプ生活者で、自由な水の使用さえイスラエルに管理されている地域もあります。 彼らはイスラエル人の迫害の中、死と隣り合わせで暮らしているのです。 そして、発言力のあるユダヤ系の移民が多い米国は、イスラエルによるパレスチナ人への弾圧を支持。 パレスチナでどれだけ民間人が殺されようと、リーダーが暗殺されようと、日本も米国もほとんど見て見ぬフリでした。 今回のテロを喜んでいるパレスチナ人がいると聞いて、その感覚を疑うかも知れません。しかし、私たちが異国の見知らぬ人たちの悲劇にまで胸を痛める余裕があるのも、安穏と豊かな暮らしを送れていればこそです。 自分たちの苦しい生活の元凶である米国が「何か一矢報いられたらしい」と聞けば、彼らがザマアミロくらい思っても不思議はありません。 ともあれ、民主主義社会の立場から見てテロ行為とその犯人は間違いなく悪です。しかし、パキスタンやイスラム教が悪なのではありませんし、米国が正義でもありません。 ゲームのように悪いラスボスを倒せば解決するものではなく、複雑で根の深い問題です。 …具体的な解決策などを提案できれば良いと思ったのですが、悲しいくらい何も浮かびませんでした。 |
平成13年9月14日 | SM専門ソフトハウス・PILの名作が蘇る | ||||||
エロゲー会社にも色々あります。 感動できるシナリオが売りの会社、18禁でありながらゲーム性を重視する会社、濃厚なエロ描写に力を注ぐ会社…。 そんな中、SMエロゲー専門ソフトハウスという、一風変わったコンセプトで登場したのがPILです。 PILが目指す方向性は、そのソフトのパッケージに記述されている注意書きにも表われています。 たとえば、PILの名作「学園ソドム」の注意書きは、次のようなものです。
また、同じくPILの名作スカトロゲー「堕落の国のAngie」のパッケージを見ても、
…という素敵な注意書きがあります。 これだけ親切に変態が強調されていれば、「だよもんな感動とほんわかエロスを求めて購入したのに、排泄物が飛び交っていたいけな少女がアソコにコーラの缶を押し込まれて泣き叫ぶグロゲーだった!」ということもなくて安心です。 それでは、PILはどのようなゲームを作ってきたのでしょうか。 「輪―リンチ―恥」という作品のパッケージを見ると、ゲーム内容が次のように紹介されています。
「無題」という作品のパッケージは、こんな感じです。
その他、主人公の男性が犬として飼われ、女王様2人の小便を飲み干しながら「天国とはこのことだ」と陶酔する本格的マゾゲー「犬」など、PILは意欲的な作品を数多く世に送り出しています。 そんなPILの最新作は「ねこえすえむ」。 その名の通り、ロリな猫耳娘と制服姿でSMするゲームです。ホームページの紹介によりますと…。
そうそう。PILの姉妹ソフトハウス・ストーンヘッズの最近の作品に、「MAGO」というゲームがあります。 ボケたフリをしたジジイが、大好きな義理の孫にエッチな事をするゲームだそうで、ホームページの紹介文が素晴らしいです。
…ともあれ、「21世紀になったら明るく希望に満ちた愛と友情と根性のゲームを作るソフトハウスにメタモルフォーゼする」という公約通り、PILはNEOPILにパワーアップ。わざわざ純愛どっとこむ(jun-ai.com)まで取得して「純愛系。」というゲームを発売しました。 純愛にしてはヒロインが首輪をつけてたり、ご主人様と呼んでくれたりしますが、「SMを極めたら、ここに辿りついた」とのこと。 さて。 前置きが長くなってしまいましたが、そんなPILの過去の作品が、廉価版で再発売されることになりました。 ラインナップは、「SEEK」「ラストチャイルド」「学園ソドム」の3点。 「SEEK」は、SM調教シミュレーションゲームの先駆け。 エロゲーの歴史を変えた作品であり、これがなければどれだけの人間がまっとうな人生を送れたか分かりません。 「ラストチャイルド」は、木綿のパンツが似合う14歳のロリ少女だけで経営されているSMクラブに通いつめて、ムチで叩いたり叩かれたり、罵ったり罵られたり、「お兄ちゃん」と呼ばれたり「ポチ」呼ばわりされたりするゲーム。 HSS(恥ずかしい セリフを言わせちゃう システム)も登載しており、森山法相にバレたら確実に発禁になります。 「学園ソドム」は、脱獄した凶悪犯に占拠された教室で、女生徒たちが露出系SMを強要されるゲーム。 ただし、プレイヤーは凶悪犯ではなく、凶悪犯に脅されて仕方なく女生徒をいたぶる教育実習生。女の子のアソコにアツアツのピザを突っ込んだり、犬の格好でおしっこさせたり、うんこ食わせたりと楽しめる上、凶悪犯が捕まっても自分は無罪です。 女生徒には「主人公にほのかな恋心を抱く義理の妹」から「真面目で気が弱くて童顔で背は低いが巨乳な生徒会長の眼鏡っ子」まで揃っています。 凶悪犯の舎弟になり切って非道の限りを尽くすもよし。善人ヅラして被害者を演じ切り、目当ての女生徒とラブラブになることも可能です。 そんなわけで、以上の3作が3800円の廉価版で復活。10月26日から再発売が始まります。いずれもエロゲー史に残る名作・傑作・問題作ですので、未体験の方は是非この機会にいかがでしょうか。 ネットアイドルちゆは、鬼畜ゲームを作るPILを応援しています。 |
平成13年9月15日 | 帰ってきたメイドさんロックンロール | ||||||
ドラマや映画と同様に、エロゲーにも主題歌があります。 その中には、涙もろいオタクさんがむせび泣いてしまうような名曲もあれば、露骨なウケ狙いの曲も数多く存在します。 たとえば、ライアーソフトの名作エロゲー「ぶるまー2000」の主題歌は、次のような歌詞です。
…一時期、この曲を使ったデモが日本橋や秋葉原のエロゲー屋さんの店頭に流れまくり、それはもう凄い雰囲気を演出していました。 また、同じくライアーソフトの傑作「行殺 新選組」の主題歌、「みつめて☆新選組」は次のような感じです。
…このゲームが発売された当時、ちゆの周囲で「切腹よ」が流行語になりました。 それと、この類のエロゲー電波ソングとしては、SAGA PLANETSさんのエロゲー「恋愛CHU!」の主題歌も有名です。ショートバージョンも無料で聞けますが、曲の導入はこんな感じになります。
誰か止めてください。 そうそう。ネットで試聴できる電波ソングなら、こみけこむの店長・コムちゃんが歌う「まじかるぶっくまーく」も外せません。 「ハートフルな歌詞をラブリーに歌い上げた萌えソング」(公式サイトにそう書いてあります)で、こちらから試聴できます。
さて。 昨日のニュースでご紹介しましたSM専門ソフトハウス・PILも、そういった電波ソングで知られます。特に、ゲームの主題歌だけではなく、わざわざ自社のテーマソングまで作った点が男前です。 その名も、「PILのテーマ -PIL Has No Theme-」。
…ソフトハウスのテーマソングとして何か間違えています。 ともあれ、そんなPILが作ったエロゲー「メイドインヘブン」の主題歌が「メイドさんロックンロール」。一部のエロゲーマーの間では電波ソング界の世紀末覇者と噂される名曲です。
歌い手は南ピル子さん。このアレな歌詞を心の底から嬉しそうに歌いあげるはっちゃけ 素で弾けているのか人生捨てているのか分かりませんが、彼女のファナティックに明るい歌声がなければ、この名曲は成立しなかったでしょう。 ともあれ、「メイドインヘブン」の生産も終了して、そんな「メイドさんロックンロール」も現在では入手困難になっていました。 しかし今度、それが限定2000枚のオフィシャル盤で復活することになったのです。 「メイドさんロックンロール」以外にも「聖コスプレ学園校歌」「せいしをかけろ」といった名曲が数多く収録されて、大変お買い得です。 でも、限定2000枚は少なすぎると思います。最低100万枚くらいの追加生産が望まれるところです。 ネットアイドルちゆは南ピル子さんを応援しています。 |
平成13年9月16日 | ガオブルー、死す |
今週の「百獣戦隊ガオレンジャー」で、ガオブルーがくたばりました。 特撮ヒーローが死ぬと言えば、つい先日仮面ライダーギルスが死んだばかりです。 ギルスは第27話でボコボコにやられて川に沈められ、ドザエモンになったところで次週に続きます。第28話はギルスがぷかぷか浮いている場面から始まり、それから30分ほど走馬灯を見て、最後にぷかぷか浮いている場面に戻って終わりました。 第29話でも、ギルスはまだ水没したまま。第30話になって、ようやく引き上げられて死亡が確認されました。 まあ、第32話にて超能力で生き返りましたけれど。 ともあれ、今日のガオレンジャーは第30話「満月が狼を殺す!」。先週の勝利で、百獣戦隊の面々が浮かれている場面から始まります。 青「ようし、次からの敵とは心おきなく戦えるぜ」 黄「れっつ、ばとる。かもん、おるぐ」 赤「あはは、文法むちゃくちゃ」 黄&赤「イエーイ!」 今さらですが、馬鹿ですか彼らは。 そのころ、悪の本拠地では、大幹部のウラ様がトンカチ片手に日曜大工。なぜかお手製の大きな十字架を作っています。 その様子を見て、「死を予感して自分の墓標を作っている」と勘違いしてしまう女幹部。「ウラ様、死なないでくださーい」と泣きながら駆けよります。 ともあれ、敵の作戦がスタート。手始めに女幹部がオープンカーを運転して、ガオシルバーを挑発します。短気なガオシルバーは見事におびき寄せられて、敵の挟み撃ちに。あっさり捕まってしまいました。 そのことを知ったガオレンジャーの5人が駆けつけると、まるで何かのSMプレイのように、シルバーは十字架にはりつけにされています。しかも、シルバー所有の巨大ロボは既に調教済み。 シルバーの巨大ロボは、シルバーの体内に邪気を注入して、彼を悪の戦士に改造しようとしているのです。 黄「おー、まいが」 とにかくシルバーの巨大ロボを止めようと、ガオレンジャーも巨大ロボを出動。「やめろ、やめるんだ」と抱きついて動きを止めようとしますが、あっさり振り払われてしまいます。 赤「こうなったら、やるしかないのかッ!」 たった1度のトライで平和的解決をあきらめ、シルバーの巨大ロボめがけて必殺技を放つガオレンジャー。決断が早いです。 そうして2体の巨大ロボが同士討ちをしている間に、はりつけにされているシルバーの横で、悪の幹部たちはクイズミリオネアごっこを始めます。 女幹部「ここで問題でーす。浮かんでいる大きなシャボン玉を破裂させるためには、何をすればいいでしょうか。1番。ウラ様をぶん投げて、ウラ様のツノでつつく。2番(以下略)」 幹部「う〜ん、…3番」 女幹部「ファイナルアンサー?」 幹部「イエス、ファイナルアンサー!」 女幹部「……………………………………………… 正解」 幹部「やったー」 そんな高度なおちょくりプレイをかました後で、いよいよガオシルバーに邪気を注入します。ところが、シルバーは「ウォォォォォォォォォ!!」と叫びながら体内の邪気に抵抗。 白「シルバー、がんばってっ」 赤「正義の心が、勝つに決まってる!」 幹部「フレー、フレー、邪気」 そして…。 ナレーション「ガオシルバーは、勝ったのです」 シルバーが体内の邪気を追い出したことを、マスオさんの声が力強く断言。同時に、シルバー所有の巨大ロボの洗脳も解けました。 ところが、実は、そこまですべてウラ様の作戦のうちだったのです。 ウラ様「この時を待っていたでおじゃる」 追い出された邪気を、今度はウラ様が吸収。ウラ様究極体にパワーアップしてしまいました。まるでフリーザの最終形態のように以前より小さくなり、なおかつ格好悪い姿です。 しかし、外見はともかく実力は確か。ガオレンジャーの必殺技も、まるでヤムチャのかめはめ波のように通用しません。 その圧倒的な強さにひるんだガオレンジャーを、ウラ様が挑発します。 ウラ様究極体「来るでおじゃる」 パワーアップしても、おじゃる口調は変わりません。そのおじゃる口調が気に入らないのか、無謀にもブルーが1人で飛びかかりました。 青「負・け・て・たまるかァ〜!」 しかし、強烈な攻撃を浴びて、倒れるブルー。ヘルメットが破れて、そこから血まみれの素顔が覗きます。苦痛におっ開いた目ン玉…。 その目がゆっくりと閉じられて、ブルーは死んでしまいました。 つづく。 そんなこんなで、来週は第31話「百獣戦隊、全滅!!」。先の展開を知りたい方は、公式ホームページでネタバレしまくりですのでご覧ください。 そういえば「勇者王ガオガイガー」では、ちょうど視聴率が2%前後で安定したところで第30話「勇者、暁に死す」・第31話「さらばGGG」と仲間が死にまくる話を放送して、本当に打ち切られたかと視聴者を不安にさせました。 しかし、「ジョジョの奇妙な冒険」の「アナザーワン バイツァ・ダスト」など、複数の主要キャラが数話で皆殺しになるケースは、たいてい生き返る予定があるので安心です。 「るろうに剣心」の御庭番衆クラスの雑魚キャラならばそれっきりだったりしますけれど。 ともあれ、ネットアイドルちゆはホモだちを失って傷心のガオブラックを応援しています。 |
平成13年9月18日 | 「ブレーメン」打ち切り | |
「コミックバンチ」創刊3号に、漫画家の梅澤春人先生のインタビューが掲載されていました。 それによると、梅澤先生はデザイン専門学校を卒業した後、まっとうに就職。しかし、仕事は面白くないわ、遅刻はするわで行き詰まってしまったそうです。 ご本人曰く、「その時ですよ。俺を救ってくれるのは漫画しかないって、思いついたのは」。 そして脱サラして漫画を描き、出版社に持ち込み。新人賞に入選して、読み切りを経てついに連載が決定します。 ところが、初連載「酒天☆ドージ」は17週で打ち切り。その後、2本目の連載「ハレルヤ」を始めますが、わずか数週で打ち切りが決定して10週で終了しました。 しかし、三度目の正直で「BOY」は単行本全33巻のヒットに。そうして人気作家の仲間入りを果たした先生が、満を持して送り出した4度目の連載が「無頼男(ブレーメン)」という漫画です。 デストロ――――――イ!!! 梅澤先生も「ブーメラン」と間違えられると嘆いておられましたが、「ブレーメン」のモチーフは「ブレーメンの音楽隊」。と言っても、「ドラゴンボール」に対する「西遊記」程度の元ネタ度ですが。 主人公は、「ロックの神」を目指す4人の若者。彼らが不良と硫酸デスマッチをしたり、アナコンダと戦ったりしながら、スターへの階段を駆け上っていく物語です。 第1話を読んだだけで、主役4人の中に「魁!!男塾」の卍丸を貧弱にしたようなモヒカン君がいる事実にクラクラッときます。 そういえば、超絶打ち切り漫画「ロケットでつきぬけろ!」の単行本にも、「この本はロックだ。そしてこの本を手にした君たちもロックだ」という作者コメントが掲載されていました。 これが少年ジャンプ的に正しい「ロック」という語の使用法らしく、「ブレーメン」でも厚底ブーツはロックだということになっています。 特筆すべきは、作中に登場したスタンガンダンス。女性に四方八方からスタンガンをバチバチ近づけて強制的に踊らせるという、少年誌らしからぬロックなレイプ描写です。 少女が9年間監禁されていた新潟の事件の「スタンガンの刑」も連想させ、なにげにやばいと思います。 また、主人公バンドのマネージャーは元アイドルの巨乳姉ちゃん。 何かあるたびに拉致られたり乳もまれたりレイプされそうになったりしており、特にパンツずり下げられて宙吊りにされたのはロックでした。 そうして、たとえ偏差値75のお坊ちゃん学校が舞台になろうと、不良学生が女教師を襲っているこの漫画。 ロックとケンカとレイプが延々とループする基本フォーマットは前作「BOY」とほとんど変わらず、水戸黄門のように安心して読めました。 デストロ――――――イ!!! そして、連載の終盤。主人公バンドに対抗する、最強のライバルバンドが登場しました。名前はサイクロプス。 観客を含めて全員片目をふさいでいるというロックなこだわりを持ったバンドですが、とりわけそのロックな歌詞は、日本中のファンを違う意味で熱狂させました。
ちなみに、主人公バンドのボーカルはすべてバーコードで表現され、歌詞は分かりません。 作中の台詞では「家出した不良(クソガキ)が本当の”自由”をつかむまでの闘争(たたかい)の楽曲(うた)」と解説されていましたが、曲名は「KILL YOU」だったりします。 ともあれ、そんな「ブレーメン」は82週で打ち切り。 クライマックスは人類の命運がかかった悪の組織とのバトルになる方向で話が進んでいたのですが、打ち切りの都合で悪の組織は勝手に壊滅していたことにされてしまいます。 1人だけ残った組織の残党との対決シーンでは、主人公は撃たれた銃弾を10円玉で弾き返して勝利しました。 そうして最後は宇宙に飛び立ち、スペースシャトルの中でロックしている場面で連載は終了。 そのラストページには「EDITOR」「Special Thanks」といったクレジットが入っているのですが、そこに「STUFF」という文字があります。 どうやら「STAFF」のスペルミスのようです。 しかし、「STUFF」を辞書で調べると「駄作」という意味があります。なるほど、こんなところでさりげなく自己批判を行なうとは、さすが梅澤先生はロックです。 ネットアイドルちゆは梅澤春人先生を応援しています。 |
平成13年9月20日 | 新種の凶悪ウイルス、「ニムダ」 | ||||||||||||||
「漂流教室」をご存知でしょうか。 30年ほど前の「週刊少年サンデー」に連載していた漫画で、小学校の校舎が核戦争で地球全体が砂漠になった未来にタイムスリップする物語です。 その異常な現実に耐え切れなかった教師たちは、自殺したり発狂したりで全員死亡。大人は人格が腐れた給食のおっさんだけになり、残された小学生たちの苛酷なサバイバルが始まります。
未来植物の試食、鉛筆けずりで盲腸手術、飢えた子ども同士の殺し合い、人肉食い。小学校にいた862人は、最終回には300人ちょっとになっていました。 そんな「漂流教室」の中に、ペストの流行で数百人が死ぬエピソードがあります。 ペストの恐ろしい点として、「最初は自覚症状がない」「すごい感染力」「致死性の高さ」などが挙げられます。 「自覚症状がない」ということは、知らない間に他人に伝染させてしまうということを意味します。 「漂流教室」でも、最初の患者が出たとき、医者の息子の柳瀬くんは「肝臓が悪いだけ」と勘違い。患者を隔離しなかったため、学校中にペスト菌が広まることになります。
「すごい感染力」というのは、患者に触るだけで伝染する可能性があるということです。 だから、自分が感染した可能性があると思った高松くんは、みずから「みんな近よるなっ! きけんだっ!!」と叫びました。
そして、「致死性の高さ」。 医者の息子の柳瀬くん曰く、「ペスト菌がうつると、約一日で発病するんだ」「それからひどい熱がでて…、リンパ線がはれたり、下痢をしたりして……」
そんな凶悪なペストですが、今の日本ならば薬もありますし、それほど恐い病気ではありません。
ところが、つい先日、そんなペストと同じように凶悪な特徴を持ったコンピュータ・ウイルスが登場しました。名前はNimda(ニムダ)。 このウイルスには、ホームページを改ざんする能力があります。そして、改ざんされたホームページをインターネットエクスプローラで読んだだけで、その人のパソコンにもウイルスが感染する可能性があります。 ウイルスに感染されたパソコンは、アドレス帳にあるメールアドレスにウイルスメールを送りつけまくります。 もしも、そのメールを受け取った人がアウトルックやアウトルックエクスプレスを使っていた場合は、そのメールを読むだけで感染する可能性があります。 また、会社や学校でパソコンを何台もつなげて利用している場合は、1台が感染すればつながっているマシンすべてに広がります。 そうして感染したパソコンが、さらに「改ざんできるホームページはいねーがー?」と手当たり次第にアクセスをかけまくるため、それだけで大きな負荷がかかり、改ざんされなくても回線が異常に重くなります。 その影響を受けて、当「ちゆ12歳」も18日深夜から19日昼までアクセス不能に近い状態になりました。 さて。 今は自覚症状がなくてもすでに感染している方、あるいは、今は大丈夫でもこれから感染する可能性のある方もおられると思います。 知らずにウイルスを広めてしまえば、後でエンガチョ扱いされても文句は言えません。ウイルスに感染したままネットをするのは、エイズに感染したままテレクラでヤリまくるのと同じくらい最低の行為です。
Windowsを使っておられる方は、まず自分が感染していないか確かめて、もしも手遅れならば駆除しなければなりません。 トレンドマイクロさんのホームページに、感染しているか確認する方法が書かれています。それを読んで、もしも感染していた場合には修復ツールなどを用いて駆除してください。 また、今は感染していなくても、今後も感染しないための対策が必要です。 今回のウイルスは、インターネットエクスプローラの弱点を利用して感染します。ですから、IE5.01を使っておられる方はこちらのサービスパックを、IE5.5を利用しておられる方はこちらのサービスパックをインストールして弱点を塞いでください。 また、IE6.0にバージョンアップする方法もあります。ただしマイクロソフトの最新ソフトは概ね地雷ですので、あまりお勧めはできません。 ともあれ、これでホームページやメールを見るだけで感染する事態だけは防げます。 しかし、上記の対策をされた方や、IE以外のブラウザを使っておられる方でも、手動で怪しいファイルを実行すれば一発で感染します。 当たり前のことですが、ウイルス被害に対しては、利用者の1人1人が危機意識を持って対応していくしかありません。 |
平成13年9月21日 | アリスソフトの新作エロゲー「大悪司」 | |
当「ちゆニュース」では、これまで数々のエロゲーメーカーを取り上げてきました。 鬼畜メーカーとしてファンの期待を一身に集めながら、純愛に走ろうとするスタジオメビウスさん。貧乏に苦しみながらも良質なゲームを作ろうとするアポガドパワーズさん。 エロゲー界で脅威的な成り上がりに成功しながら、ファンに見放されて衰退しつつあるリーフさん。そして、専門ブランドとしてSMを極めたPILさん。 こうしたエロゲーメーカーには、学生サークルの延長のノリで運営されている会社も少なくありません。もちろん、ことエロゲー作りに関しては、必ずしも自転車操業が悪いわけではありませんけれど。 そんな中で、最も福利厚生が充実していると噂されるのがアリスソフトさんです。 一般にエロゲー業界と言えば、安月給・年中無休・泊まり込みの徹夜残業といった劣悪な職場環境のイメージを持たれています。ところがアリスソフトは、黄金週間や夏休みに12連休もとっています。 また、発売日を半年以上遅らせてバグだらけのソフトを発売するのがデフォルトのエロゲー業界にありながら、アリスソフトのゲームはバグが少なく、発売も遅れません。 Windows2000が登場したとき、真っ先にWin2000動作保証を謳ったのもアリスソフトでした。 そういえば、エロゲーオタク研究さんが9月11日の日記で、エロゲーメーカーのファンクラブの比較を行なっておられました。 そこでも、Leafのファンクラブが「メリットがない、お勧め出来ない」と言われる一方、アリスソフトのファンクラブは「面白くて情報が早い会報に、会員特典も充実。お勧め」と評価されました。 そういった1つ1つの積み重ねから、アリスソフトは優良エロゲー会社としてユーザーの信頼を獲得。そして、会社の気質そのままにシナリオ・ゲーム性・エロ度などバランスよく安定した佳作をコンスタントに発表しています。 いま最も倒産から遠く、安心して人に薦められるエロゲーメーカー。それがアリスソフトです。 そんなアリスソフトのゲームで、特に傑作と名高いのは「鬼畜王ランス」。王様になって隣国を侵略していき、世界中の女の子を自分のものにするというシミュレーションゲームです。 しかし、これがあまりに凄すぎたが故に、その後のアリスソフトの新作は「確かに悪くはないが、鬼畜王ランスに比べれば…」と言われ続けることになりました。 さて。 そんなこんなで、最近は悪い意味で安定し過ぎているとも言われるアリスソフト。ところが間もなく、久しぶりの超大作が発売されます。 その名は「大悪司」。「鬼畜王ランスよりエロい」「年末は、大悪司だけでOKだ」と部長みずから力強く断言しておられる期待の新作です。 具体的なゲーム内容ですが、ホームページでは次のように紹介されています。
殴(や)れ! 刺(や)れ! 犯(や)れ! 殺(や)れ! 壊(や)っちまえ――――!!! デストロ――――――イ!!! 圧巻は、100人以上のキャラクターたち。 ゼロ戦だけで駆逐艦を沈める事の出来る男・山本一発(やまもと いっぱつ)、13歳の冷徹な美少女・殺ちゃん、デコとツリ目で前人気が高い加賀元子さんなど、 もちろんエロゲーの当たり外れは実際にプレイしてみるまで分かりませんが、そこは信頼のメーカー・アリスソフトです。 果たして本当に「鬼畜王ランス」を越えることができるのでしょうか。特典付き通販締め切りは10月22日、発売は年末。 ネットアイドルちゆはアリスソフトを応援しています。 |
平成13年9月27日 | ガオレンジャー全滅 |
今週放送された「百獣戦隊ガオレンジャー」は第31話「百獣戦隊、全滅!!」でした。 先週、「究極体」にパワーアップした悪の大幹部・ウラ様。その戦闘力は圧倒的で、ガオブルーが倒されてしまいました。 ブラック(男)は、泣きながらブルー(男)に抱きつきます。しかし、ブルーはもう死んでいました。そのショックに我を忘れて、ブラックとイエローはウラ様に挑みかかります。 黒「ウォォォォォォ!」 黄「ガッデェェェェェェェェェェェェェム!!」 しかし、ウラ様の強烈なパワーの前に、その2人も戦闘員なみに軽い扱いで死亡。続けてホワイトも秒殺され、残されたレッドとシルバーも大ピンチに陥ります。 ですが、そこは何の脈絡もなく現れたガオゴッド様が瞬間移動させてくれて、どうにか逃げ延びることができました。 秘密基地に帰って、落ち込むレッド。子供のように床に大の字で寝転んで、「どうしようもない」とフテ寝してしまいます。 そんなレッドに、ガオゴッド様がお説教。「決してあきらめるな。戦い続けよ。4人の魂も、黄泉の国からでもお前たちの戦いを応援してくれるはずだ」。…6人がかりで歯が立たなかった相手にいくら2人で戦い続けても、犬死にあるのみだと思いますが。 その頃、究極体になってゴキゲンなウラ様は、その姿を見せびらかしに街に繰り出していました。 「人間たちよ、見てたもれ。マロの美しい姿を!」。モデル気取りで一回転するウラ様ですが、その容姿は緑色のジャミラ。人間たちは「化け物だー!」と叫んで、逃げ出していきます。 その反応にウラ様は、「化け物? 怪獣? そちらの目は節穴でおじゃるか!」と逆ギレ。ビームを発射してビルを爆破し始めます。 そんなウラ様の目の前に、子供たちの一団が。「オホホホホホ…。わらべたちよ。汚れなきそちらなら、マロの美しさが分かるはずでおじゃる」。 じりじりと歩み寄って来るウラ様に、子供たちは「こわいよー、こわいよー、たすけてガオレンジャー」と泣き叫びます。 余談ですが、この9人の子供たちはガオレンジャーグッズを買って応募券を送った人から抽選で「百獣戦隊ガオレンジャー番組出演権」プレゼントキャンペーンに当選した方々のようです。おめでとうございます。 ともあれ、その子供たちの声が、フテ寝していたガオレッドの耳にも届きます。「たすけてーたすけてー」と頭の中にエコーする子供たちの声に、レッドは「この世のすべての命を守るために、俺はガオレンジャーになったんだ!」と思い出しました。 彼は元々拉致られてきてガオレンジャーになっただけのような気もしますが、深く追求してはいけません。 そうして、再びウラに挑むレッドとシルバー。しかし、4人を瞬殺したウラ様を相手に、あっというまに大ピンチになってしまいます。 一方、キャンペーンに当選した子供たちは、のん気に「がおれんじゃーだぁー」と大喜び。「がおれんじゃーがんばれー」と応援しています。いいから早く逃げてください。 ところでその頃、死んだ4人は死後の世界にいました。 そこは、周囲が全く見えない真っ暗な空間。いるのは死んだ4人と、謎の少年だけです。先ほどの子供たちがレッドを応援する声も、どこからともなく聞こえてきます。 そして、なぜか空中に映し出されたレッドがウラ様に苦戦している場面のリアルタイム中継を見て、「死んだ俺たちには、何もできないのか」と嘆くイエロー。しかし、謎の少年が「マグマの沼に飛び込めば現世にメッセージを伝えられるよ」と教えてくれます。 その言葉に従って、「ターミネーター2」のクライマックスで沈んでいくアーノルド・シュワルツェネッガーのように、…と言うよりはむしろ「ストーカー〜逃げ切れぬ愛〜」で飛び降り自殺するストーカーさんのような感じでマグマの沼に沈んでいく4人。 その声が、レッドの元に届きます。 ブラックの声「レッド、ネバギバだぜ!」 …マグマの沼に沈んでも伝えたい言葉、ネバギバ(ネバーギブアップの略)。 ともあれ、4人の想いもむなしく、レッド渾身の一撃もウラ様には通用しませんでした。さらにウラ様は巨大化して、レッドは絶体絶命のピンチです。 しかし、「俺は灼熱の獅子、最後まであきらめてたまるかァー!」と叫ぶレッド。その叫びに呼応して、新しい仲間・ガオファルコンが駆けつけてくれました。さらに… ナレーション「その時、奇跡が起こりました。4体のパワーアニマルたちが、復活したのです。ということは、まさか…!」 そして突然、レッドの周囲の空間が発光。何の説明もなく死んだはずの4人が生き返りました。 ついでに新ロボも誕生。仲間のアルマジロをオーバーヘッドキックで蹴り飛ばして敵にぶつける必殺技で、あっさりとウラ様究極体を倒してしまいました。 そのダメージで通常体に逆戻りしたウラ様がフラフラしているところに、それまで影の薄かったシルバーが襲いかかります。 「ウラ、ここまですべて貴様の計算どおりだったかも知れない。しかし、貴様の起こした唯一の誤算は、ガオシルバーを誕生させたことだ!」 ウラ様にとって最大の誤算は、完全に倒したハズの連中が「奇跡」の一言で生き返ってしまったことだと思いますが、自己中のシルバーは気にしません。弱ったところに必殺技を叩き込まれたウラ様は、ついに爆死。 ウラ様「無念でおじゃる〜!」 そうして、戦闘後のくつろぎモードに入る百獣戦隊の面々。 巫女「よかった。地球の大いなる命が蘇らせてくれたのね、きっと」 黒「自分たち、夢を見てたみたいなんだよな」 青「そうそう。死後の世界みたいなところにいて、子供たちの声が聞こえて…。それからどうしたんだっけ?」 白「誰かがいたような気がするんだけど…」 銀「誰かって?」 黄「んん〜、誰でしょう(長島茂雄のモノマネで)」 赤「とにかく生き返ってよかった! 細かいことはもうどうでもいいさ!」 こうして、死んだことも生き返ったことも日常の些細な出来事のようにされてしまって次回に続きます。ネットアイドルちゆは、アバウトで大味な百獣戦隊ガオレンジャーを応援しています。 |
平成13年9月28日 | まじかる☆さゆりん杯 | ||||||||||||||||||||
競馬の人気が低迷しています。 売り上げは落ち込み、競馬場も減収。そんな中で「幅広い集客を図る」ため、群馬県の高崎競馬場では、3万円でレースに好きな名前を付けられるサービスを実施しています。 お馬で人生アウトさんからメールで情報を頂いたのですが、そうして付けられた珍妙なレース名が、2chの競馬板で話題になっています。 たとえば、平成13年9月23日のレースメニューを見てみますと…
なお、レース名を付けた人はイベント広場を使用する権利をもらえるため、当日はそこで同人誌が売られていたそうです。 それにしても、ひときわ目立つネーミングはまじかる☆さゆりん杯。 当日は競馬新聞に「まじかる☆さゆりん杯」の名が載り、ラジオでも「まじかる☆さゆりん杯」と放送され、競馬場のおじさんたちが「第7レース・まじかる☆さゆりん杯は何を買うか」と頭を悩ませたはずです。 ちなみに「さゆりん」とは、幼女誘拐犯の藤田くんも大好きだった18禁ゲーム「Kanon」に登場する美少女・倉田佐祐理さんの愛称。 その佐祐理さんを愛する有志が作ったファンクラブの名前が「まじかる☆さゆりん」で、その名前を冠するレース名だというわけです。 「まじかる☆さゆりん杯」がOKなのですから、「さくらちゃん萌え萌え杯」や「貧乳大好き杯」、「魁!!男杯」なども可能だと思われます。 自分の熱いソウルを競馬のレース名に託してみたい方は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。 また、高崎競馬場は23日、少しでも盛り上げるために馬の代わりに人間が走る番外レースも実施。毎日新聞にも載りました。 それが本当に幅広い集客につながるのかは分かりませんが、その実行力は見習いたいところです。 ネットアイドルちゆは高崎競馬場を応援しています。 |
平成13年9月29日 | エニックスお家騒動 | |
最後通牒さんが詳しく取り上げておられますので激しく今さらですが、エニックスの漫画出版関係が面白くなっています。 現在、エニックスが出している漫画雑誌は4誌です。 「少年ガンガン」…日本一のオタク向け同人漫画誌 「ガンガンWING」…高年齢層寄り(たぶん)のガンガン 「Gファンタジー」…女性層寄り(たぶん)のガンガン 「ステンシル」…何をトチ狂ったか創刊された少女漫画誌 この他、5年ほど頑張って廃刊になった「ギャグ王」、わずか2ヶ月半で廃刊になったエニックス初のヤング誌「コミックバウンド」などもありました。 それでは、今月号の「ガンガンWING」をチェックしてみましょう。 ●「陽炎ノスタルジア」 なぜかペン入れ前の下書きを掲載(「H×H」がよくやってるアレです)。登場人物の1人が死亡。「水…貴…あとを…頼みます」。第一部・完。 ●「ジンキ」 敵を追っ払い、主人公の独白。「ただ、これだけははっきりしています。まだ…すべてが終わっていないということを…。これから起きる何かが…すべての始まりだということを!」。第一部・完。 ●「ワールドエンド・フェアリーテイル」 「このままじゃ終われない。ケリはきちんとつけねーと」「…分かったわ。では行きましょう。…この学園にかけられた、呪いを解くために」。彌勒編・完。 ●「パンゲア」 主人公、仲間と再会。敵が「また会おう」と言って去っていく。謎の人物、登場。セリフ「お目覚めかね」。第2部にご期待ください。 そう、4作品同時途中打ち切りです。ちなみに、打ち切られた各先生の巻末コメントは…。
浅野先生がやばいです。 ともあれ、実は先々月号でも「悪魔狩り」と「ひなぎく見参!」が、先月号でも「タクティクスオウガ」が、同じようにジャンプの10週漫画よろしく中途半端に打ち切られています。 さらに円満終了(?)した作品も多数あり、ここ4ヶ月で終了した漫画の数は12本。…ちなみに「ガンガンWING」の連載本数は常時14本くらいです。 問題は、「それを読むために雑誌を買う人も多い」ようなエース級の漫画が大量に打ち切られた点です。そのことで、「ガンガンWING」はひどく魅力のない雑誌になってしまいました。 「少年ジャンプ」にたとえると、「H×H」「ヒカルの碁」「ワンピース」「遊戯王」「シャーマンキング」「テニスの王子様」「こち亀」「ナルト」「ボーボボ」「ジョジョ」がいきなり全部打ち切られたようなものです。 この惨状にMOON PHASEさんも、「今月号の『ガンガンWING』! 何がどうなってるんだよ、これ」とコメントしておられます。 しかし、話はこれだけでは終わりません。その数日後に発売されたエニックスの少女漫画誌「ステンシル」でも、人気連載が3つほど唐突に打ち切られていました。 2chの噂などによると、元編集長が漫画家を引き連れてエニックスを離反。新会社を立ち上げ新雑誌を創刊するからだそうです。 ともあれ、今月の「ガンガンWING」は第一部完の嵐だけでも見る価値があると思います。 ネットアイドルちゆは、残った「まほらば」の小島あきら先生を応援しています。 |