昔のちゆニュース
◇平成13年6月◇
05月31日:最強ライバル!バーチャルガール・アイ12歳 06月01日:続・アイ12歳 06月02日:少年チャンピオン、今度は黒田洋介を投入 06月03日:ガオレンジャー情報あれこれ 06月04日:「ジハードIX」発売 06月05日:キユ先生、再びジャンプに登場!! 06月06日:さらなるライバル、バーチャル・アナウンサー 06月07日:もうすぐ岡山大震災? 06月08日:教室に乱入、児童8人を刺殺 06月09日:続・児童8人刺殺 06月10日:魔獣合体ガオハンター登場 06月11日:今日は雨漏りの点検の日 06月12日:BOSSを飲んで漫画を読もう 06月13日:「ボブ&キース」単行本発売! 06月14日:小泉内閣メールマガジン創刊 06月15日:電脳警察サイバーコップ復活計画 06月16日:「はだしのゲン」ロシア語版が完成 06月17日:仮面ライダーアギト・父の日特別企画 06月18日:パソコンさんからラブレター 06月19日:ヤフーがADSLサービスを開始 06月20日:2号で休刊したコミックリベル編集者の消息 06月21日:「キャプテン翼」最新シリーズ、単行本発売 06月22日:代アニ、就職・デビュー率100%突破 06月23日:「野望の王国」復活! 06月24日:ガオレンジャー、タイムスリップする 06月25日:エイケン同人誌、登場 06月26日:高校球児に人気の野球漫画 06月27日:コーヒー牛乳、フルーツ牛乳、全部禁止 06月28日:リポビタンDが40周年 06月29日:チャンピオン、今度は画太郎を起用 06月30日:関西のエスカレータ、ルールに乱れ |
平成13年5月31日 | 最強ライバル!バーチャルガール・アイ12歳 | |
悟空にクリリン、花道に流川、…バロン・ゴングにゴードン。二次元ワールドにおいて、互いに認め合い、高め合うライバルの存在は欠かせません。 当「ちゆ12歳」にも、川背さん19歳やゆいふぁちゃん8歳といったお友だち兼ライバルが存在します。 そして今、ちゆの新たなるライバルがネット界に登場しました。それもかなりの強敵です。なにしろ、あの永遠の17歳・バーチャルアイドル藤崎詩織を輩出したコナミ株式会社のプロデュース。 サイト名は「バーチャルエンジェルファン」。 概要はこちらのニュースリリースが把握しやすいと思いますが、「日本初、リアルタイムポリゴンCGムービーによるCGアイドル」を主役にした、「視聴者参加型の全く新しいタイプのインタラクティブCGアイドル育成コンテンツ」だそうです。 具体的には、「人間を構成するヒトゲノム(遺伝子データ)を解析して創造され、コンピューターの中にだけ存在する女の子”バーチャルガール”」の日常生活を「視聴者の投票結果がストーリー展開に反映されるドラマ」として配信していくとのこと。 明日、6月1日から本格的にスタートします。 そしてそのバーチャルガールさん、よりにもよって12歳です。 アイ12歳。「性格は明るく、楽観主義で楽しいことが一番と思っている少女。ストレートな感情表現でとても純粋」。 つまり、一言で表現すると「馬鹿」ってことですね。 苦手なのは「考えること」、特技は「じゃんけん」という設定が脳の弱さを如実に表現しています。 ちなみにスリーサイズはB62、W50、H75。…ツルペタです。 さらに、彼女は「遺伝子データの操作で、12歳の『アイ』と18歳の『ラン』というふたつの年齢の姿を行き来する」とのこと。 もうひとつの姿、ラン18歳は「『アイ』の細胞データを成長させることで大人になった姿。アイの純粋成長ではなくプログラム操作されているので、もとの人格はアイと同じでも、性格は異なりマイペース」。 こちらはB85、W54、H80。ぐるぐるタイムで確認したところ、パンツは白です。 なお、配信されるドラマですが、第1部は12話で完結(1話10分)。各話サブタイトルは、すでに決定しています。 第1話「じゅんびOK!わたしの秘密おしえてあ・げ・る(はぁと)」に始まり、第9話「エンジェルヘアーにメイクアップ!」、第10話「ときめきToナイト」と、誰に媚びているつもりなのでしょうかコレは。 あと、第7話「忍び寄るストーカー」が面白そうですね。バーチャルストーカーってことでしょうか。 最終回・第12話は「オーディション発表!100%わ・た・し」ということで、頭悪そうな感じがよく出ています。 ドラマは単に見るだけなら無料。ただし、「服を着替える」「髪型を変える」などの選択肢を1つ選ぶごとに100円払ってねとのこと。 支払いはWebマネーかクレジットカードですので、あずまんがWeb大王を見るために買ったWebマネーが余っている方など、ご覧になってみてはいかがでしょうか。 動作環境はPenII400MHz以上(PenIII以上推奨)。ちゆが愛用しているCeleron433はボーダーラインっぽいのですが、これはギリギリセーフですか、アウトですか? それと3Dアクセラレータ搭載を推奨ということで、VooDooは5じゃないとダメらしいです。 さて。 コナミさんに関しては法務部が恐ろしくて迂闊なことを書けませんが、そういえば記念すべき一番最初のちゆニュース(2月14日)は「コナミ勝訴」という記事でした。 五億円の所得隠しがどうとか書いてしまっていたのですが、思えばこの時から宿命のライバルとしての運命は定まっていたのですね。 ところで、その「バーチャルエンジェルファン」にはこんな注意書きがありました。
もしかして無断リンク禁止なのでしょうか。 「転載に見えるようなリンクは禁止」という意味にも取れますが、コナミさんは法務部が恐いので危険な真似は厳禁です。 そんなわけでリンクはできませんが、まったく意味のない動画だけが置いてあるトップページはhttp://www.virtual-angelfan.com/。コピペして行ってください。 インターネットでリンクを禁止して、口コミ以外のどういった伝達経路で広まるつもりなのか気になりますが、そこは「電撃G’sマガジン」とかに広告を出しているらしいので安心です。 金にものを言わせられる法人はうらやましいですね。 ともあれ、強力なライバルの登場です。実は客層は全然かぶらない気もしますが、これは負けたくありません。タメですし。 ネットアイドルちゆは、アイちゃん(12歳)に一方的なライバル宣言をします! |
平成13年6月1日 | 続・アイ12歳 |
わざわざ2日も引っ張るほどのネタではないと思うのですが、昨日のニュースに引き続きまして、コナミ産のバーチャルガール・アイ12歳の話題です。 これに関しては、掲示板でも多数のご意見を頂きました。 >ダメだ…あんなにリアルじゃ萌えねぇ… >わかってないなあ、2次元だから良いのにねぇ 確かに、中途半端にリアルな3D画像を使うくらいでしたら、最初から実写にすればいいのではという気はします。 そもそも、最近はその辺のエロゲーでさえ、2Dアニメ絵の魅力を上手く取り入れた”萌える”3D画像が描かれますのに、コナミのアイちゃんは(以下自主規制)。 そうそう。最後通牒さんは「バーチャルアイドルのアイといったら神崎アイしかいないだろ」と、さすがマニアックなツッコミです。 さて。 本日6月1日から、その「アイ12歳」のドラマが放送開始されましたので、さっそく見に行きました。 噂のアイちゃん(12歳)が、意味もなくウニョウニョ動きながら自己紹介してくれます。リミテッドな2次元へのアンチテーゼなのかも知れませんが、少し落ち着いてください。 そうして2分30秒ほど見ていると、突然「アイテムを選択してください」と言われ、5つの選択肢が登場します。 これを1つ選ぶごとに100円とられるわけです。計500円也。 全12話すべてに選択肢が5つ用意されているならば、アイちゃん(12歳)に合計6000円貢ぐことになります。 ちなみに、選択肢は「そのまま」「ちょっと大胆な衣装に」「18歳に遺伝子変換」「18歳で大胆な衣装に」「18歳で豹柄レオタードに」。 「大胆な衣装」は親父趣味丸出しのデザインで、とても萌えられそうにありません。せめて、ブルマやセーラー服やスクール水着や桃天使のコスプレを用意しておくべきかと思います。 しかし、普通のビデオアニメでしたら、30分で5000円は取られます。中学生でも買える安さが魅力の「KEY THE METAL IDOL」でさえ、1分100円。そう考えると1分30秒(選択肢1つ)で100円はお買い得です。 ただ、対価は品質に見合った額であるべきだと思います。現に「リヴァイアス・イリュージョン」だって、アレで金を取ろうとは言いませんでした。 ともあれ、「あずまんがWeb大王」のように抜かれてタダ配布されまくるほどの人気はなさそうですので、その点は安心でよかったですね。 ネットアイドルちゆはバーチャルガール・アイを応援しています。 |
平成13年6月2日 | 少年チャンピオン、今度は黒田洋介を投入 |
「燃え」から「萌え」へ。 でじこを読者ページに投入したり、ラブコメ界のリーサルウェポン・エイケンを連載させたり、オタク層の取り込みに余念のない少年チャンピオンが、また新たな連載をスタートさせました。 「スクライド」。シナリオ・黒田洋介。画・戸田泰成。原作・矢立肇。 黒田先生といえば、「魔法少女プリティサミー」やら「バトルアスリーテス大運動会」やら「デュアル!ぱられルンルン物語」やら「ときメモOVA版」やら、ギャル主体の仕事を多数こなされたアニメ脚本家。 すでにテレビアニメが制作進行中だそうで、編集部主導のメディアミックス(死語)企画のようです。 扉絵にある「『無限のリヴァイアス』を生んだアニメ界の俊英」という黒田先生の紹介文が、否応なしに「ああ…チャンピオンは本気なんだ」と思わせます。 しかし、萌え路線のハズのチャンピオンが、リヴァイアス以外のギャルアニメの存在には一切触れていません。 そして荒木ファンの絵描きを起用して、ストーリーはニセ覚悟のススメ。今回は萌えがターゲットではないのでしょうか。「燃え」系の傑作は狙って作れるものではないと思うのですが。 さて。 ところで黒田先生と言えば、「無限のリヴァイアス」本編では、ただいま監禁緊縛レイプ進行中ですみたいな描写を入れて物議をかもした方です。 直々に執筆された「リヴァイアス」小説版も話題になりました。まさか、夕方6時台に放送されたテレビアニメのノベライズで、 僕のモノは先まで皮を被っていて、見せるのはとても恥ずかしかったんだけど、でもキミはクスリと笑って「平気だから」って、優しく言ってくれた。僕のモノがくわえられた瞬間、電気のようなものが身体中を駆けめぐるって、ホントだったんだ。 とか、 やめて。もうやめて。やめてください。なんでもするから、痛くしないで。イジメないで。あたし、うまくなるから。気持ち良くさせるから。お尻でいいよ(嫌)。お尻に入れて(糞)。お尻で感じるの(嘘)。あたし、気持ちいいよ(嘘)。とっても気持ちいいよ(嘘)。すご〜く気持ちいいよ(嘘)。 …とか読まされるとは思いませんでした。 まるでマドンナメイト文庫のアニパロ・エロ小説のようですが、これが電撃文庫で出版された正規のノベライズです。 黒田先生、凄すぎます。 リヴァイアスの小説を執筆した時点で8本の企画を同時進行中だったそうですが、別にエロな仕事でも抱えていてうっかり混線したのでしょうか。 ともあれ、そんなクラッシュな黒田先生のことですから、今回の漫画シナリオのお仕事も期待大です。 第1話からいきなり制服の上から亀甲縛りされた財閥令嬢が登場。裸にむかれたり、ほっぺたをレロレロ舐められたりと大活躍です。 「燃え」路線でありながら、ライバルは「オヤマ!菊之介」なのでしょうか。 ともあれ、まだ第1話。これからに期待したいところです。ネットアイドルちゆは少年チャンピオンを応援しています。 |
平成13年6月3日 | ガオレンジャー情報あれこれ |
ちゆが愛する雑誌の一つに、「テレビマガジン」があります。 その読者のおたよりを読んでみます。 「このまえ、お父さんにハムスターを買ってもらったよ。なまえはぼくの大すきなガオレンジャーの『ガオ』にしたよ。ガオレンジャーみたいにかっこよくて強いハムスターになってね」。 そんな素敵なチビッコ雑誌ですので、特撮情報も充実しています。 たとえば、いま放送中の「仮面ライダーアギト」に登場する3人のライダーのうち実力・外見ともに最悪と評判の仮面ライダーG3。これまではヤムチャのような役回りでしたが、まもなく強化されて大活躍するそうです。 その名は仮面ライダーG3−X(じーすりーえっくす)。…セタップ? また、9月から上映される劇場版の仮タイトルは「仮面ライダーアギト・プロジェクトG4」。G3シリーズの後継機・仮面ライダーG4が登場するようです。なんだかマッキントッシュみたいなバージョンアップです。 あと関係ないですが、今週の「アギト」は、途中から見たら人情派刑事ドラマの再放送だと勘違いしそうな物語で、怪人と戦う必然性など皆無なところがナイスでした。 さて。今日の「百獣戦隊ガオレンジャー」は、第16話「魔笛、轟く!!」。あまり見どころがなかったので、圧縮してご紹介させて頂きます。 (1)先週から登場した強敵・ロウキに真っ向勝負では歯が立たないガオレンジャーは、死んだふり作戦を決行。ロウキが油断して近づいてきたところで、いきなり起き上がった2人が怪人の足を押さえつけ、残りの3人が集中攻撃。それでも倒せません。 (2)ブルー(男)がブラック(男)のケツにタッチ。 ところで、今月号のテレビマガジンの企画は「ガオレンジャー100のひみつ」。100コも秘密を考えるのは大変そうですが、色々な情報が判明しました。 データ編。 ひみつ11:ガオレンジャーのスーツはとくしゅ金属粒子でできている。 ひみつ16:パンチ力は4トン。 ひみつ17:キック力は20トン。 ひみつ18:4つんばいで走る速度は時速100キロ。 必殺技編。 ひみつ48:ブラックがブルーを人間バットよろしくジャイアントスイングで振り回して攻撃する技はアイアンツイスター、ブラックがブルーを人間魚雷よろしく投げ飛ばして攻撃する技はアイアンシュートという名称。 巨大ロボ編。 ひみつ95:巨大ロボ・ガオマッスルの内部図解によると、体内に冷凍エネルギーはっしゃぶくろや高熱火炎はっしゃぶくろが存在。何でもかんでも「ふくろ」で片付ける伝統は、21世紀にも受け継がれております。 最後に、5月30日のニュースでご紹介した、新作ビデオ映画「ガオレンジャーVSスーパー戦隊」情報です。 レンタル開始は8月10日。 以前お伝えしました宮内洋の他、レッドファルコン、メガピンク、ギンガブルー、ゴーイエローの出演が確定しています。 個人的にはニンジャブラック(ケイン・コスギ)、プテラレンジャー(千葉麗子)、オーピンク(さとう珠緒)あたりが出演できれば面白いと思うのですが、やっぱり無理がありそうです。 ただ、他はともかくケイン・コスギは出てもいい気がします。ついでに怪人役をショー・コスギにして。 ネットアイドルちゆはケイン・コスギを応援しています。 |
平成13年6月4日 | 「ジハードIX」発売 | |||||||||||
定金伸治先生の小説「ジハード」の最新刊が発売されました。 これは、十字軍の遠征を「三国志」以上「西遊記」未満の架空度で描く歴史もの。同時代の英雄ロビン・フッドや源義経も、史実から逸脱して活躍します。 普通の人間だったはずの登場人物がいつのまにか後ろ向きで馬より速く走る能力を身に付けていたり、話が進むうちに主人公がキリスト化していったりする物語ですが、実は一番の見どころは挿し絵です。 この小説のヒロインは、エルシード姫。
といった描写があるように、エルシード姫は自他ともに認める幼児体型で、外見は少年のようだという設定。 ところが、少年ジャンプで14週で打ち切られた「超弩級戦士ジャスティス」の作者・山根和俊先生が描く挿し絵では、エルシード姫は次のように描かれます。 …彼女が幼児体型なら、ちゆは胎児未満になってしまいます。 作中の設定を全て無視して「俺はナイスバディの姉ちゃんが好きなんだ」という趣味を貫き通した、挿し絵描きの山根先生は漢です。 しかし、作者の定金先生は、エルシード姫に「恋愛感情と言える」ほどの愛着を感じているとまで表明しておられます。こんな絵をつけられて内心ハラワタ煮えくりかえっているのではないかと、読んでいる方が心配してしまいます。 ですが、あとがきでは「山根さーん、毎回素晴らしいイラスト付けてくださって、どうもありがとーございまーす(感謝の程を表すために、大声で言っているのだ)!」などと発言。挿し絵を嫌がっているような素振りは、まったく見せませんでした。 時は流れ、山根先生が少年ジャンプでの新連載「JOKER」を始めるため、挿し絵を続けることができなってしまいました。そこで、イラストレーター交代です。 (結局「JOKER」は15週で打ち切られたので、その気になれば山根先生の続投も可能だったはずですが)。 白羽の矢が立ったのは坂本眞一先生。同じく少年ジャンプで12週で打ち切られた「モートゥル・コマンドーGUY」の作者です。打ち切り漫画家ばかり起用されるのは、「ジャンプノベル」の編集方針なので仕方のないところ。 ですが、この坂本先生も1回だけで降板が決定します。理由は不明ですが、ちょっとそれまでのイメージとかけ離れた絵を描いてしまったのが原因ではないかと思います。
上の二人は同一人物です。坂本先生、自分の世界に入り過ぎ。 そんなわけで二人の挿し絵描きが降板してしまいましたが、そこに救世主が現われます。 作者の定金先生がネットサーフィンしていたところ、偶然出会ったファンのアニメーターが描いたジハードのイラストに一目惚れ。そのまま定金先生自らが集英社に推薦して、あっさりOK。新・挿し絵描きが誕生したのです。 かくて、それまでの「超弩級戦士ジャスティス」「モートゥル・コマンドーGUY」のような雄度の高い絵柄から一転、挿し絵はお耽美系女性向け同人風イラストへと路線変更を遂げました。
作者の定金先生は大満足。あとがきで、こうコメントされています。
嬉しい気持ちはよく伝わってきますが、喜びのあまり、前のイラストレーターへの配慮は絶無です。やっぱり、山根先生が描くボディコンな姫には、「こんなのぼくの姫さまじゃない!」という気分だったようです。 ちゆは山根先生のイラストを懐かしんで嘆いているのですが、本来は絶対いないはずの変わり者だということでしょうか。 …以上、8年間も挿し絵を描き続け、漫画版まで手がけた山根先生の扱いがあまりにもあまりだと感じましたので、思わず弁護に回ってしまったちゆでした。 ネットアイドルちゆは山根和俊先生を応援しています。 |
平成13年6月5日 | キユ先生、再びジャンプに登場!! | ||||||||||||||||
打ち切り漫画界に燦然と輝く明星、「ロケットでつきぬけろ!」をご存知でしょうか。 作者はキユ先生。「週刊少年ジャンプ」平成12年34号に始まって、わずか10週の連載を文字通りロケットのようにつきぬけていった作品です。 特異なコマ枠の描き方。サブリミナル映像の「コカ・コーラを飲もう!」のように、物語の合い間に必然性もなく挿入される謎のフレーズ「Live Like Rocket!」。打ち切り決定の関係でロケットのようにつきぬけていくストーリー。
そして、それまで影も形もなかったはずなのに、まったく何の説明もなくある回から唐突に存在していた主人公の恋人。彼女はさも昔からいたレギュラー・キャラのように自然に振舞い、多くの読者を「先週、読み飛ばしたっけ?」という不安に陥らせました。 しかし、この作品を打ち切り漫画界のスーパースターたらしめている理由は、雑誌の最後に掲載される作者のコメントにあります。
普通このスペースには、作者の近況などが書かれます(半分以上は担当が適当に作っているという噂ですが)。 しかし、キユ先生に限っては毎週、なぜか次回予告でした。
ところが途中で飽きてしまったのか、突然、キユ先生は方向転換。今度は他の漫画家の先生たちに話しかけ始めます。
いきなり話をふられて先生方もさぞ困られたことだと思いますが、結局、ほとんどの先生は無視しておられました。
ところが、そこで事態は急展開。衝撃の告白が読者に襲いかかります。
これまでのはボツられなかった穏便なコメントに過ぎなかったというのです。お倉入りになったコメント、お願いですから誰か読ませてください。
そして、ついに最終回。 最後のコメントと言えば「短い間でしたが、ご愛読ありがとうございました」「次回作でお会いしましょう」などと適当なことを書くのが普通ですが、もちろんキユ先生は普通ではありません。
今や伝説となったこのフレーズを残して、キユ先生はジャンプ誌上から姿を消しました。
この「バイバイ」から9ヶ月。永遠に帰って来る事はないだろうと思われたキユ先生の読み切りが、6月12日発売の「少年ジャンプ」28号に掲載されます。 次号予告によると、タイトルは「STRIPE(ストライプ)」。 >メジャー級、久々の登板 >久々登場のキユ先生が描くクールな行商稼業とは…!? 果たして来週、キユ先生はどんな巻末コメントをつけてくださるのでしょうか。今から楽しみです。
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平成13年6月6日 | さらなるライバル、バーチャル・アナウンサー |
先日、コナミのバーチャル・ガール「アイ(12歳)」が登場したばかりですが、また新しいちゆのライバルが出現しました。 今週の敵は、「デジタル・キャラクターの開発と事業化」のために提携した、東芝&イーフロンティア。 イーフロンティアさんと言えば、最近は「ZAKU打」「BRUCE LEE打」などのお馬鹿な便乗タイピングソフトで小銭を稼いでいますが、ポリゴン少女に関してもそれなりに実績があるところ。 これまでにもバーチャルタレント「飛飛(フェイフェイ)」、バーチャル女子高生「Chiasa」、バーチャルOL「MATSUOKA」、暴走族みたいな名前の「樹沙蘭美衣那(キサラ・ミーナ)」などを作っています。 これが人間の声をコンピュータで再現する技術に優れた東芝とタッグを組むことで、声まで人工的に作られたポリゴン人間を作ろうという腹のようです。 まさにバーチャル界のビッグボンバーズといったところでしょうか(注:夢の超人タッグトーナメント開催前に敗退した、カナディアンマンとスペシャルマンのコンビ名)。 ともあれ、その第1作としてバーチャル・アナウンサー「川本愛」が作られました(お写真は東芝のホームページを参照してください)。 …また「アイ」ですか。 そういえば、イーフロンティアの既存のキャラクターにすでにAi(あい)という娘がいるのですが、平成10年生まれの彼女のCGは時代遅れだからもう無視ということでしょうか。 確かに、ひねって「心美(ここみ)ちゃん」とかつけても変なだけですけど。 しかしこの愛さん、パソコンに入力した文章を自然な抑揚で読み上げ、その読みに合わせてCGもウニョウニョ動くという優れもの。 東芝サイドとしては、テレビ局に売り込んでニュースキャスターや天気予報のお姉さんに起用させたい模様です。 さらに、5年以内にバーチャルな人をもう30人ほど作り、会社の受け付け嬢なんかも狙っていくとのこと。 そんなところまで自動化(?)が進むといよいよ雇用がなくなりそうですが、失業者が束になって蛮勇引力な反乱を起こして「男の仕事はやせ我慢だ」とか言ってる未来まであと少しかも知れませんね。 ただ、イーフロンティアさんはもうちょっとキャラクターデザインを考えた方がいいと思います。 |
平成13年6月7日 | もうすぐ岡山大震災? |
地震予知プロジェクト研究会、e-PISCO。 弘原海(わだつみ)清教授を中心にして岡山理科大に存在するこの会が、「岡山で6月中旬までにM6.5の地震が起こる」と予測しています。 この類の「地震予知」は別に珍しくもありませんが、今回はなぜか鳥取県が災害対策本部を設置するなど、一部で真剣な対策がされています。 これを受けて、さっそくチェーンメールが出回ります。 「緊急報告です。今日のPM10:45頃に中国地方に震度7の大地震が起こります。これはノストラダムスの予言などではありません。中国新聞にものりました。このチェーンメールは皆さんが地震対策をするようにと広島県知事藤田雄山から皆さんに知っていただく為に作られたメールです。このメールを助かってほしい人たちに送ってあげて下さい」 …送れば送るほどドコモさんが儲かるシステムなのですが。 さて。 e-PISCOの宏観異常情報には数多くの異常が報告されており、大災害への不安をかきたてられます。 >4日の夕方から、いきなり水槽の水温が上がり始め、飼育しているテトラベタがグッタリしました >偏頭痛がひどく体の倦怠感もたびたびです。地震と関係があるのか気になります >毎年この時期に来るはずのツバメがまだ来ません > 寝不足でもないのに今朝から、めまい・吐き気が続いています >今朝、地震がおきて家がめちゃめちゃになる夢を見た >ミミズが下水を通って、トイレの便器の中に出て来ました >鳶が1羽上空を旋回している >アリの大移動を,我が家の数箇所で見た >クモがやたらと巣を張る …もう大異変ですよ奥さん。 ちゆは寡聞にして、めまいや吐き気やミミズやアリさんと地震がどう関係するのか知りませんけれど。 さらに、e-PISCOのiモード用掲示板も大荒れ。 >マジ恐いよゥこわすぎて眠れないァまだ死にたくないまだ17なのに >岡山居たら死ぬの?誰か教えて >予知した人は逃げないんですか? >これだけの情報があれば、地震を未然に防ぐ方法もあると思うんですが… >おかげで宿泊客の予約ほとんどキャンセルじゃねーか!どーしてくれるんだ! >11年間勤めた会社に、今朝辞表を出してきました。来月に予定されていた挙式もキャンセルし、婚約も解消しました …これらは全員ネタだと思いたいです。 ともあれ、我らが朝日新聞様によりますと、防災科学技術研究所の岡田義光企画部長・京都大防災研究所の梅田康弘教授・東京大学社会情報研究所の広井脩教授といった肩書きを聞くからに偉そうな面々が、いずれも否定的な見解を示してくださっているそうです。 また、地球惑星科学関連学会合同大会なる名前からして凄そうな会合でも、「科学的根拠がない」と総スカンをくらっている模様。 一方のわだつみ先生の主張によりますと、「以前にも、4〜12日以内にM6.5の地震が起こると予知したところ、3ヵ月後に鳥取西部地震が起きた」とのこと。 1ヶ月が何日か忘れてしまいそうなご発言ですが、地震なんて日本のどこかでほとんど毎日起こっているわけですし、3ヶ月も誤差を許せば的中率も上がるような気がします。 とりあえず岡山およびその周辺の方、パニックにならない程度にお気をつけください。 ちゆは岡山県民でありませんから、どちらでもいいのですけど。 |
平成13年6月8日 | 教室に乱入、児童8人を刺殺 |
ここで今さらお伝えする必要もないほどの大事件ですが、リアルキチガイの殺人鬼が包丁を携えて小学校に侵入しました。 名前は宅間守(37)。 逃げる児童を無言で次々と刺し、低学年の女児を中心に少なくとも8人を殺害したという、地下鉄サリンのオウム信者並みの最低最悪鬼畜外道人外生ゴミ野郎です。 マスコミはなぜか実名報道を控えているようなのですが、当「ちゆ12歳」はバンバン名前をさらしたいと思います。 宅間守(37)、宅間守(37)です。 犯人は宅間守(37)、宅間守(37)をお忘れなく。 工業高校を中退後、航空自衛隊、市バス運転手、環境クリーンセンター技能員、市立小学校技能員を経て、現在プーの宅間守(37)、薬物入りのお茶を同僚に飲ませて逮捕されたこともある宅間守(37)です。 なお、この宅間守(37)のお人柄ですが、三年前に宅間守(37)の親戚とトラブったという男性の証言では、「宅間守(37)から半年間にわたり、毎日いやがらせの電話を受け、暴言をはかれた。宅間守(37)はすごくしつこい性格で、いつかこんな事件を起こすのではと心配していた」とのこと。 宅間守(37)は動機について、「何もかも嫌になった。何回も自殺を図ったが死にきれない。捕まえて死刑にしてほしかった」と話しているそうです。 「完全自殺マニュアル」でも読んで普通に首吊って死んでくれていればよかったのですが。 ところで武富士の放火事件の後、貧乏&小心者のオッサンが多数、同じ手口でアイフルを襲いました。 宅間守(37)やネオ麦茶のような、勝手に人生に絶望して社会的自殺を図る馬鹿の予備軍は大勢いると思われます。今回も連鎖的に起こる同種の事件が恐いです。 ですから宅間守(37)は今すぐ死刑にしてください。 もちろん殺人鬼に人権はありませんので、裁判は省略。今は第二・第三のキチガイを出さないように努めることが最優先です。 この際、こんな死に方は絶対したくないと誰もが思うようなむごたらしい死に様をテレビ中継するのがベスト。小さなお子さまには問題のある映像かも知れませんが、そこは各家庭の親御さんのご判断に任せます。 …ちゆの小学校にもこんな馬鹿が現われる可能性がありますので、ちょっと感情的になってしまいました今日この頃です。 |
平成13年6月9日 | 続・児童8人刺殺 | |
昨日のニュースの時点では頭がおかしい病気の人だからということで実名報道が自粛されていた宅間守(37)ですが、今日の朝刊からはガンガン実名&写真付きで晒されています。 喜ばしいことです。 なお、電脳御殿さんの6月9日によりますと、実名報道が解禁された理由は「犯行を否定し始めたから」だそうです。なんだかよく分かりませんけど。 しかしそれ以上に、心に大きな傷痕が残っただろう女の子たちに報道陣がマイクを向けている光景がシュールでした。また、その写真に「友達」とキャプションをつけて掲載してみせた朝日新聞も謎です。 ※女の子の顔は隠させて頂きました。かえって失礼なことでしたら申し訳ありません。 正しいキャプションは「報道被害 治療を受ける友達の容体を気遣い、市立池田病院に駆けつけた女子児童を取り囲んで質問責めにする非常識なマスコミ」だと思います。 |
平成13年6月10日 | 魔獣合体ガオハンター登場 |
百獣戦隊ガオレンジャーの仲間に、「パワーアニマル」と呼ばれるメタリック光沢の巨大動物たちがいます。 第1話から出ているのは、ガオライオン・ガオイーグル・ガオシャーク・ガオバイソン・ガオタイガー。この5体が合体して、巨大ロボ・ガオキングになります(DX超合金・百獣合体ガオキングは6000円)。 また、その基本5体とは別に、ガオキングが装備する剣やら槍やらに変形できるオプション用アニマルも存在します。 ガオエレファント(超合金は1500円)、ガオジュラフ(同じく1500円)、ガオベアー&ガオポーラー(2体セットで3000円)、そしてガオゴリラ(2000円)。 安いものをたくさん買わせる「質より量」作戦ということで、しめて1万4000円です(まだ増える予定)。目下の疑問は、どうしてガオコングではなくガオゴリラなのかという点でしょうか。 さて。 先々週、そのパワーアニマルの一体・ガオエレファント(漢字で書くと牙吠象)が、強力な敵の新幹部・ロウキに誘拐されてしまいました。それを受けて、本日放送されたのは第17話「象が消えて…」。 強敵・ロウキに2週続けて負けた百獣戦隊は、トレーニングを開始します。とりあえず町内をジョギングする青・白・黒の3人。 その途中に偶然立ち寄った売店で、「鬼ヶ平高原に巨大象が出現」というスポーツ新聞の記事を発見します。 「もしかして、ガオエレファントのことかも」。トレーニングのことなどマッハの速度で忘却した白と青は現場に向かうことに。「日帰り鬼ヶ平高原バスツアー」に参加して、観光バスに乗り込みます。 しかし、それは実はニセ情報。売店のおばちゃんは敵の女幹部・ツエツエさんの変装だったのです。 さらに、日帰りツアーも敵が仕組んだ罠。もちろんバスガイドは敵の女幹部・ツエツエさんの変装です。名乗った偽名が杖野杖子で視聴者にはバレバレですが、白と青は全く気がつきません。 一方、白&青のお出かけを知った他のメンバー。 赤「よりによって二人組ガキんちょユニットで!?」 信用ゼロの白(17歳)と青(19歳)を助けるため、さっそく走って鬼ヶ平高原に向かう残り3人。お一人様7500円の日帰りバスツアーの白&青とは一味違うストイックな移動。大人です。 その頃、鬼ヶ平高原で待ち構えていた怪人に襲われて苦戦中の二人組ガキんちょユニットは青春真っ盛り。 青(男)「すまない。こんな罠におびき寄せられたのも、俺が軽率だったから…」 白(女)「ううん、ガムシャラに突っ走るところがブルーのいいところよ」 これでフォローしてるつもりなのでしょうか。しかし、 青「ホワイトのことなら勇気100倍!ネバギバだぜぇ!」 それは愛の告白と解釈してよいのでしょうか。だとしたら浮気です。 ともあれ、そうして敵を半殺しにしたところに、ちょうど駆けつける大人3人。まるでモロボシダンのような素晴らしいタイミングです。 赤「ガキんちょユニットにしちゃ上出来だぜ!」 遅れて来たわりに保護者気取りで偉そうですが、とにかく5人そろわないとできない締めの必殺技で怪人を倒します。 そこに強敵・ロウキが登場。彼が登場すると急に場がシリアスになり、ちゆニュースに書くことがなくなって困ります。 この強敵・ロウキも、ガオレンジャーと同じような「パワーアニマル」を持っています。ガオウルフ・ガオリゲーター・ガオハンマーヘッドと、セレクトはややマニアック。 そしてその3体が合体して、悪の巨大ロボ・ガオハンターが誕生します。名前は往年の戦隊の名敵役・バイオハンターシルバみたいで格好いいです。ちなみに身長62メートル・体重6600トン。超合金は5000円。 ガオハンターの圧倒的な火力の前に、百獣戦隊はあえなく敗北。これで3連敗です。やっぱりトレーニングを途中ですっぽかしたからでしょうか。 挙句の果てにパワーアニマルの一体・ガオジュラフまで誘拐されてしまい、落ち込むガオレンジャー。しかし、そこはリーダーのレッドが盛り上げます。 赤「こんな時こそ俺たち5人、力を合わせて頑張ろうぜ。ブルー、ネバギバだろ!」 青「うん…! ネバーギブアップ」 白「ネバーギブアップ!」 そして盛り上げ系のBGMが流れ、締めのナレーションが入ります。 「三体の魔獣は、ガオハンターという邪なる王に合体しました。はたしてガオレンジャーはロウキに勝つことができるのでしょうか。皆さん、応援してください。がんばれガオレンジャー、負けるなガオレンジャー!」 そんなこと頼まれてしまいましたら、ちゆの言うことは一つしかありません。 ネットアイドルちゆはガオレンジャーを応援しています。 |
平成13年6月11日 | 今日は雨漏りの点検の日 | |
6月5日のニュースで、奇抜な巻末コメントが人気の漫画家・キユ先生についてご紹介しました。その久しぶりの新作読切が少年ジャンプ今週号に掲載されたご報告ですが、今回のコメントはいたって普通でした。
いや、巻末のコメントを私物化して宣伝スペースにしてしまう方も珍しいと言えば珍しいのですけど。あ、あと漫画本編では得意技だった変な枠線もやめてしまわれて、こちらも普通でした。 巻末コメントと言えば、2週間ほど休載されていた「H×H」の富樫先生が「家族そろって体調を崩していました」と述べておられます。てっきりコミケの準備で忙しくてお休み中だとばかり思っていました。 でも、よく読むと「体調を崩して休んでいた」とは言っていませんので、体調を崩しながらもコミケの準備をされていたのかも知れませんね。 さて。 「玄米茶の日」「本格焼酎の日」「食い道楽・芸道楽の日」(すべて11月1日)など変な記念日は珍しくもありませんが、本日6月11日は「雨漏りの点検の日」。 本格的な梅雨シーズンを前に、建物の雨漏りの点検をする日だそうです。 そんな記念日は初めて聞いたのですが、制定されたのは平成9年とのこと。 これを定めたのは全国雨漏検査協会(ホームページはこちら)。関係はよく分からなかったのですが、http://www.amamore.com/(雨漏れどっとこむ)ともつながりがあるようです。 雨漏り、イヤですよね。 洗面器で水滴をぴちょぴちょ受け止めていると、まるで漫画の中に出てくる貧乏家庭の子になったような気分になります。 でもそこに、雨漏り修理のスペシャリストが現われました。 従来の修理では漏れている部分を目とカンで探す方法が採られてきましたが、全国雨漏検査協会は違います。 ライトを当てると雨漏り部分が青白く発光する特殊な検査液(特許取得済み)を用いることで、確実に全ての雨漏り箇所を処置できるのです。 また現在、一緒に検査業務をする人も募集中。 「あなたも当協会の会員店、「HOUSE.Dr」になって雨漏りバスターとして活躍してみませんか!随時会員受付中!」。 結局「雨漏りの点検の日」は販促用に適当に制定された日のようですが、せっかくですから、この機会に自宅の雨漏りをチェキされてはいかがでしょうか。 ネットアイドルちゆは全国雨漏検査協会を応援しています。 |
平成13年6月12日 | BOSSを飲んで漫画を読もう |
いま話題の幽霊が映っているアダルト裏ビデオを見てみました。確かに人間の顔らしき不気味物体が映っていますね。 ちゆなりに、いくつか仮説を考えてみました。 (1)この部屋でAVの撮影中に腹上死した売れない女優さんの幽霊 (2)たまたま置いてあった、植木鉢に植わった女神さまの生首 (3)地球人の生態(主に生殖)を観察に来ている宇宙人さん 「何かの事情でAVを撮影している部屋のスミッコに不自然な姿勢で潜んでいる、ちょっと青白い顔の人ではないのか」というツッコミは置いておいて、ちゆとしては(3)がイチオシです。 ちょっと不気味なものが映っているという以上のことは分かりませんので、幽霊や宇宙人といった根拠なし説明は言ったもの勝ちですね。 さて。 缶コーヒー業界では、販促キャンペーンが盛んです。 元祖は、飯島直子をCMに起用した業界トップのジョージア。「やすらぎパーカー」は応募総数3400万通、「がんばってコート」は応募総数4400万通。「あれだけ応募したのに当たらないハズはない」という苦情が殺到する史上最大の販促となりました。 一方、同じ中年サラリーマン層をターゲットにしながら、飯島直子の癒し系CMの対極を行く矢沢永吉のぼやき系CMを展開したのはBOSS。 やすらぎパーカーに対抗したボスジャンキャンペーンは応募総数1000万通。成功の目安は応募総数200万通程度だと言われますから、こちらも上々です。飯島直子には勝てませんけれど。 そんな缶コーヒー販促の定番アイテムはジャケット類ですが、BOSSの今回のキャンペーンは一味違います。 その名も、ボス漫。 詳細はBOSSホームページにありますが、BOSSについているシールを5枚集めて応募すると、以下の3つの賞品を各5000名・合計15000名にプレゼントしてくれるそうです。 ●ゴルゴ13(特選20巻)+ボス・オリジナル本 ●あしたのジョー(愛蔵版全20巻)+ボス・オリジナル本 ●俺の空(愛蔵版全7巻)+ボス・オリジナル本 中年男性以外の消費者のことは微塵も考慮していないセレクトが、実に漢らしいです。個人的には「俺の空」より「男一匹ガキ大将」が良かったのですが、本宮先生を入れてくださっただけでも感涙です。 いずれも、特製のBOSSケースに収められた文庫版の漫画本セット。本のカバーもBOSS特製で、裏表紙にはボスジャンを羽織った矢吹ジョーやBOSSを飲む安田一平が描かれています。 さらに、「あしたのジョー」の表紙は真っ白に燃え尽きたジョーなのですが、燃え尽きたジョーの背後のコーナーにBOSSの文字が。 そして付属のボス・オリジナル本の内容は、特別描き下ろし漫画や作家へのインタビュー、力石徹の葬儀/告別式の全てなどなど。 キャンペーン期間は6月5日〜8月10日なので、ちゆは2ヶ月ほどBOSSを飲み続けることが決定しました。 ボスジャンと同じくらいの応募があるとすれば倍率は300〜700倍。保証はできませんが、1日100本くらいBOSSを飲めばほぼ確実かなと思います。 あと、「ゴルゴ13」「あしたのジョー」に比べて「俺の空」は若干応募数が少ない気がしますので、ちょっと狙い目かも知れません。 以上、「やすらぎ」からどんどん離れて我が道を突き進むBOSSの話題でした。シェアナンバーワンは遠そうですが、その漢らしさには脱帽です。 ネットアイドルちゆはBOSSを応援しています。 |
平成13年6月13日 | 「ボブ&キース」単行本発売! |
かつて、「別冊DOS/V magazine CUSTOM」という雑誌がありました。 数年前のパソコン自作ブームらしきものに便乗して定期刊行化。「当面は隔月刊で、調子が良ければ早期月刊化もあり得る」とアナウンスしたものの、たった5冊で休刊になってしまった美人薄命な雑誌です。 いちおうWebマガジンへ移行するための戦略的休刊だという説明もありましたが、同種のパソコン自作専門誌「PC-DIY」が月刊から隔月刊に撤退したのもほぼ同時期。やはり売れなかったようです。 それでも、たった2冊で終わってしまったメガストア増刊「メガヴィーナス」よりはマシかと思いますけど。 さて、その「CUSTOM」に連載していた人気漫画が「PC COMMAND BOB & KEITH」。 近藤一夫(32歳、自称「キース(幻の傭兵)」)と山田栄作(30歳、自称「キラー・ボブ」)というミリタリー・マニアの2人組が、「PC自作は闘いだ!」をモットーにオーバークロックやCPUの交換に挑んでいく物語です。 アメコミ調に描かれる脳まで筋肉が詰まった漢たちがパソコン自作をするというギャップ、清々しいまでに突き抜けた馬鹿らしさが人気を集め、休刊後も媒体をWebコミックに移して連載が継続されました。 「アストロ球団」「魁!!男塾」「MMR」などのテイストがお好きな方ならば、存分に楽しめると思います。 そこで本日のニュースです。すでにTentative Name.さん等も報じておられますが、この「ボブ&キース」の単行本が発売されました。 ちゆもさっそく小学生には大金の1200円を握りしめて近所の書店に向かったのですが、「純情パイン」を大量入荷&平積みしてくれた本屋さんでさえ、入荷しておられませんでした。 確実に入手されたい方はネット通販を利用された方がいいかも知れません。 ところで、「CUSTOM」にはもう1つ、「ボブ&キース」に少しも劣らない漫画が連載していました。 タイトルは「自作王」。作者は数々の素晴らしいエロ漫画で知られるZERRY藤尾(山田X)さんです。 主人公は私立秋葉高校自作同好会のメンバー、外神田くん、日本橋くん、そして大須メモリちゃん。 ある場面で日本橋くんが大須くんと呼ばれているような気もしますが、軽く流しておきましょう。 物語は、この3人が「古くはワンボードマイコンの時代からの伝統を持つ」という全国高等学校パソコン自作選手権大会(通称自作甲子園)に挑むというもの。 白い学生服の美形ライバル、トーナメント序盤の敵は不良校、「私はお前の父だっ!!」などなど、コロコロコミック連載の怪しいホビー漫画のようなノリが最高です。 また、メモリちゃんはおさげ・眼鏡・貧乳の三拍子そろった萌えキャラクター。もちろん眼鏡を外すと美人に変身します。 連載がエロ漫画誌ではなかったことが悔やまれます。 この漫画は残念ながら、「CUSTOM」の休刊と同時に連載終了。4頁×5話の合計20頁で終わってしまい、そのまま幻の名作になってしまう恐れもありました。 しかし、なんと作者のZERRY藤尾さんが、ご自身のホームページ「WEB胡乱堂」で全話公開してくださっています。 この20世紀最高の自作漫画を無料で読ませて頂けるのですから、ZERRY藤尾さんのおられる方角には足を向けて寝られません。 人生の損失にもなりかねませんので、未読の方は是非この機会にいかがでしょうか。 ただ、あまり一般受けする内容ではないかも知れませんけど。 ネットアイドルちゆはZERRY藤尾さんを応援しています! |
平成13年6月14日 | 小泉内閣メールマガジン創刊 | ||||||||||||||||||
本日、小泉内閣メールマガジンが創刊されました。 創刊ギリギリになって落第寸前の学生の試験前日猛チャージのように登録者数が激増、当初の目標だった配信数100万を突破しました。 13日午前9時:58万5000部 13日午後8時:70万1000部 14日午後6時:100万4000部 無料のメールマガジンと商業出版を比べるのは少々乱暴ですが、下のように並べてみても全く遜色ありません。
少年チャンピオンが追い抜かれるのは時間の問題ですね。 内閣広報室によると、「発信元に個別に登録する単独の読み物としては世界最大級」とのこと。官房副長官様はギネスブック申請に意欲を燃やしておられるそうです。 でも、楽天ニュースは配信数185万、ウィークリーまぐまぐに至っては330万部を超えるのですが…。別のメールマガジンを登録すると勝手に送られてくるアレは、「発信元に個別に登録する単独の読み物」とは違うということなのでしょうか。 それで素直に「世界最大のメールマガジン」とは名乗れないのだとしたら、恐るべしまぐまぐです。 そういえば、堺屋太一内閣特別顧問様も「インパク開業時の1900万アクセスは世界記録」と発言。インパクを笑え!さんに「現在の世界記録はワールドカップフランス大会公式サイトの約7300万アクセス/日である」とツッコまれていましたね。 他の「発信元に個別に登録する単独の読み物」について、ギネスブック申請前によく調べておくことをオススメします。 なお、日経新聞によると小泉メルマガのシステム構築費用は約1億円とのこと。「コミックバンチ」のコアミックスの資本金が8200万円だということを考えるとちょっと高い気もしますが、よく分かりません。 別に、経費捻出のため広告をつける等の処置をとってもいいと思いますけど。 ところで、小泉内閣より先にメールマガジンを配信しておられる民主党の鳩山さんが、「インターネット市民集会」なるYahoo!のチャットにゲストとして招かれておられました。 鳩山さんが直々にチャットをしてくださるのではなく、鳩山さんが語っておられる映像がリアルタイムで放送され、寄せられた質問のいくつかにお答え頂けるというもの。 「自分を採点すると何点ですか」という質問に、思わず「知るかそんなこと」と口走られ、なにげに好感度アップです。 さらに「愛読書」を問われて「ジャンプです」、連載漫画の中では「I”sのファンでした」との爆弾発言。 「I”s」とは、女性の尻を描かせたら日本一の漫画家・桂正和先生のラブコメ漫画。王様ゲームで女の子のパンツを脱がせたり、水着の女の子が手錠で拘束されてレイプされそうになったりする物語です。 庶民的なところをアピールしているつもりなのかよく分かりませんが、それはたとえ本当でも黙っていた方がよかった気がします。 そういえば、桂先生はもうヒーローものを描いてくださらないのでしょうか。確かに恋愛ものが描ける漫画家は集英社の手駒の中では貴重ですので、編集部は嫌がりそうなのですが。 最近のリバイバル漫画ブームに乗って「ウイングマンR」とか。…駄目ですね。 ともあれ、ネットアイドルちゆは桂正和先生を応援しています。 |
平成13年6月15日 | 電脳警察サイバーコップ復活計画 |
雑誌に掲載された漫画が全て、単行本化されるわけではありません。 たとえば、先日ご紹介したZERRY藤尾先生の「自作王」は素晴らしい作品でしたが、掲載誌の休刊のために早期終了してしまいました。 もしも作者様がご自身のホームページで全話公開してくださっていなければ、連載当時の雑誌を保存していない限り二度と読めなくなっていたところです。 また、連載誌がコミックボンボンやテレビマガジンといった児童誌になりますと、単行本発売率はグッと減少します。最近でも、「ミクロマン」(新しい方)や「ビーストウォーズ メタルス」が単行本発売を見送られてしまいました。 あるいは、昔の漫画の単行本を古本屋で発見しても1冊1万円とか書かれていて絶望的な気分になったりします。 そうした色々な理由で、好きな漫画の単行本が手に入らずに涙している方は多いと思います。 しかし最近は、そうした状況の中にも希望が見出されています。 たとえば、昨年3月に発売された「宇宙刑事ギャバン」の復刻単行本。 ギャバン放送当時にテレビマガジンで連載されていた漫画版が、18年の時を経てよみがえったのです。 しかも、ゲッターの石川賢先生、「聖マッスル」「女犯坊」のふくしま政美先生といった豪華メンツが特別に描き下ろしたギャバンイラストギャラリー付き。締めは、ギャバンを演じた偉大なアクションスター・大葉健二様の熱いコメントです。 この漫画版を執筆されたのは、のなかみのる先生。 「宇宙刑事シャイダー」「巨獣特捜ジャスピオン」などの漫画版も手がけておられ、「ギャバン」の売れ行き次第ではそれらも順次刊行されるということでした。 残念ながら、まだ「シャイダー」単行本が実現するほどにはなっていないそうですが、ファンの情熱で夢が実現する貴重な例です。 ところで、ジュピター、マーズ、サターン、マーキュリーと聞くと、皆さんは何を連想されるでしょうか。 ちゆは真っ先にまこちゃんとかレイちゃんとかほたるちゃんとか亜美ちゃんを思い出してしまうのですが、特撮ファンの中には「電脳警察サイバーコップ」を連想される方もおられるかと思います。 「電脳警察サイバーコップ」。 昭和から平成の境い目くらいにテレビ放送された、東宝企画が久しぶりに製作した特撮ヒーロー番組。セーラー戦士みたいなコードネームで呼び合う特殊武装警察の隊員たちが、地球征服を企む悪の秘密組織と戦う物語です(注意:セーラームーンの方が後です)。 チープなビデオ合成、主役があばれはっちゃく、設定が「未来警察ウラシマン」に似ているなどなど、ツッコミどころも多い作品です。 しかし、その独特の特撮、妙にハマっているイカしたキャスト、無駄に熱い脚本がうまく混ざり合って絶妙の風味をかもし出し、たぐいまれな面白さを魅せる作品に仕上がっていました。 さて。 実は、先ほどご紹介した「ギャバン」ののなかみのる先生は、その「サイバーコップ」の漫画版もコミックボンボン&テレビマガジンに連載しておられました。 これは「第1部・完」という形で終了したまま単行本が発売されず、当時の雑誌を保存しておかなければ読めない漫画となっています。 しかし今、のなか先生が直々に監修される「電脳警察サイバーコップ」オフィシャル本の発売が企画されています。 ボンボンとテレマガに掲載された漫画すべて、設定書や企画書、のなか先生による制作裏話などが収録される予定だそうです。 このファン感涙の豪華本を購入されたい方は、マーシーラビット先生のホームページで応募を受け付けているとのことですので、詳細はそちらでご覧ください。 期限は6月20日までということですので、ご注意ください。 ただし、当たり前ですが本を作るにはお金がかかりますので、残念ながら3000部以上の応募がなければ企画は断念されるとのこと。 現時点で、まだ目標に届いていないそうです。こんなチャンスは金輪際おとずれないと思われますので、ファンの方は是非この機会にどうぞ。 ネットアイドルちゆはサイバーコップ復活計画を応援しています。 |
平成13年6月16日 | 「はだしのゲン」ロシア語版が完成 |
ネットでお金を儲ける方法に関しては、まだ多くの企業が模索している段階です。 ロリコン画像の販売やネズミ講は論外として、ポリゴン製バーチャルガールの動画が見たければ100円払ってねといった有料コンテンツも、元をとるのは大変そうです。 また、何か。(仮)のように、企業の有料サービスよりも個人が趣味でやっていることの方が上というケースもあります。 何より、「ネットのものはタダ」というイメージが浸透してしまっていますので、お金を稼ぐのはなかなか難しいようです。 そんな中で一応の成功をおさめてきたのは、ユーザには無料でコンテンツを提供して広告で稼ぐ方式でしたが、最近はそれも低迷。ネット広告に依存してきたヤフーも、株価が暴落したりリストラしたりと大騒ぎになりました。 そんなわけでオークションの有料化やサイト登録審査の有料サービスに踏み切ってきたヤフーが、また新しいビジネスを開始しました。 今度は、ヤフーで検索に利用された単語の集計データを販売するそうです。 ●利用頻度が高い単語・月間ベスト100のデータ:25万円 ●利用頻度が高い単語・月間&日間ベスト100のデータ:50万円 誰でも思いつくような単語が100個並んだだけのデータを25万〜50万で企業さんに買い取って頂いて、商品開発や営業活動に活用してくださいということだそうです。 個人的には無料のinfoseekのキーワードランキングやLYCOSのトップ50キーワードをチェックすれば十分だと思ってしまいますが、やはり天下のヤフー様のデータは他とは重みが違うのでしょうか。 さて。 無駄に長い前置きが終わりましたところで、今日の話題はPTA推薦の怨念漫画「はだしのゲン」です。 国内では「はだしのゲン」のペイントが全面に入った飛行機(広島行き)を見かけるほど有名なこの漫画ですが、外国にはあまり知られていません。 そこで、 たとえば、金松伊さん(54)は「はだしのゲン」を朝鮮語に訳して韓国で出版しておられます(日本が敗戦したとたんに威張り出す朝鮮人の描写がどうなっているのか気になります)。 他にもフランス語・ドイツ語など8ヶ国語に翻訳されていますが、英訳版が全10巻中の4巻で中断しているなど、全編が翻訳されたことはこれまでありませんでした。 ところがこのたび、金沢の主婦のグループが、ロシア語版全10巻の翻訳作業を完了されました。 ロシア語版第1巻の出版は平成7年。第3巻まではモスクワで出版したものの、200万円の赤字を出して中断。拠点を金沢に移して経費を圧縮、ついに7年がかりでの全訳に成功したとのことです。 まさに「はだしのゲン」にふさわしい怨念のこもりっぷりです。最後の第10巻は7月上旬に印刷され、全巻セットのお値段は1万5000円。 購入方法はこちらのホームページで紹介されておりましたので、「ギギギギギ」がロシア語にどう翻訳されたのか気になる方は、是非ご自分の目でお確かめください。 それにしても、画家を目指して東京に向かったゲンのその後が描かれる予定だという続編の発表が、本当に楽しみです。 すでに還暦を過ぎられた作者の中沢先生。どうか描く前に亡くなられるようなことだけはないことを、切に願います。 ネットアイドルちゆは中沢啓治先生を応援しています。 |
平成13年6月17日 | 仮面ライダーアギト・父の日特別企画 |
セーラー戦士の最大の敵はプロ野球中継、カードキャプターさくらの最大最後最強の敵は大相撲中継でした。そして、ガオレンジャーにとって最大の敵はゴルフ中継です。 そんなわけで、今日は全米オープンゴルフの放送のため、ちゆが毎週楽しみにしている「百獣戦隊ガオレンジャー」は潰れてしまいました。悲しいです。 ところで、今日は6月の第3日曜日。さくらんぼの日だったりかばんの日だったりベルトの日だったりもしますが、メインは そういえば先日、住友生命保険が「お父さんを漢字1文字で表現すると」というアンケートを行ないました。結果は、1位「優」、2位「働」、3位「大」、4位「酒」、5位「力」だったそうです。 「優しくてよく働く大きな存在で酒を飲んで暴力を振るう」という父親像が浮かび上がります。 なお、「雷」はベスト50にも入らず、中年の回答だけを見ると「笑」の順位が下がって、代わりに「忍」が4位に浮上するとのこと。 なんだか実像と理想像が混在したアンケート結果ですが、「疲」「哀」「寂」「終」「死」あたりがもっと上に来ても良かったかなと思います。 さて。 そんなこんなで、仮面ライダーアギト公式ホームページでも父の日特別企画が実施されています。 今日(17日)の午後11時までの限定企画で「アギトのポスターを30名の方にど〜んとプレゼンと」(原文ママ)とのこと。ファンの方はお早めにどうぞ。 さらに、「仮面ライダーアギト」に登場する3人のライダーを演じる役者さんそれぞれの父の日スペシャルコメントが掲載されています。 ●賀集さん(仮面ライダーアギト):タイ航空のマークを見ると、すぐに親父のことを思い出します。 ●要さん(仮面ライダーG3):僕が温泉で溺れた時、速効で飛んできて助けてくれたのはパパだった! ●友井さん(仮面ライダーギルス):今年の正月、親父から「これからは父子じゃなくて、男としてお前を見ていく」みたいなこと言われて、なんか嬉しかった。 アギトは私生活でもネジがズレていて、G3は私生活でも情けなく、ギルスは私生活でも格好いいです。実にイメージ通りのコメントでした。 特に氷川刑事が温泉で溺れてパパンに救出される光景はハマり過ぎで笑えます。 そんな要パパ、自らが運営されるサイト「かなめのホームページ」でも息子に熱いエールを送っておられ、「これが自慢の息子だ!」というオーラがビンビン伝わってきます。 なんだか仲良し家族でいい感じです。 そう言うちゆは、父の日は年に一度だけお父さんに電話をかけて30秒ほど会話して切るのが慣例になっているのですが、今年は何度かけても、誰も電話に出ませんでした。 死んだかな。南無阿弥陀仏。 |
平成13年6月18日 | パソコンさんからラブレター | |||
ちゆは「仮想世界に生きる”電子の妖精”」です。 ベタな設定ですから同業者さんも多いのですが、実は今日、すでに2年前には超強力なライバルが登場したことを教えて頂きました。GKさん、掲示板での情報ありがとうございます。 そんなわけでご紹介いたしますのはWindows用のシェアウェア、S.H嬢からの恋文(男性用)とT.N氏からの恋文(女性用)です。 「貴女のパソコンが、ご主人さまの貴女に一目惚れしてしまい、、、毎日せつない想いを恋文にしてとどけるというソフト」。 つまり、パソコンがバーチャル恋人になって、仮想ラブレターを送ってくれるわけです。 一種のジョークソフトかとも思いましたが、作者様はこうコメントされています。 「『機械が恋人?』とか『機械相手に、寂しい…』なんて言わないでください。原文は心をこめてプログラミングしています。決して、貴女をからかうような気持ちなど、ありません。どこかで貴女を大切に感じてる人がいる…自信を持って耀いていて欲しい…と、貴女にエールを贈るのが一番の目的です」。 つまり、マジになれってことですね。 その言葉、宣戦布告と判断します。 ともあれ、百聞は一見にしかず。1週間の試用期間がありましたので、さっそくソフトを立ち上げてみます。すると、ちゆのパソコンさん(T.N氏)から素敵なメールが届きました。
そして、作者様が仰られるところの「貴女の心をくすぐる様々な文面の恋文」が、次から次へと届けられます。
その他、「オー、何ってことだ!」「まだまだ、未知との遭遇 あるのでしょうね」「オッマ オノデノ ヌ〜エヤ ヌ〜エヤ」といったナイスフレーズが飛び交います。 恋文というよりはちゆ占いに近い気がしますが、どれもこれもキチガイメールばかり。「貴女のパソコンを恋人のように可愛がって欲しい」という作者様の意に反して、自分のパソコンがストーカーのように思えてきます。 ともあれ、疲れた現代人を優しく包み込む、癒し系ソフト。 英ノバテックの調査ではユーザーの4分の1がパソコンを叩いた経験があるそうですが、T.N氏の恋文を通じて、一度パソコンさんとの付き合い方を考え直してみてはいかがでしょうか。 |
平成13年6月19日 | ヤフーがADSLサービスを開始 |
インターネットへの接続に、何を利用しておられるでしょうか。 アナログモデム、ISDN、ケーブルテレビインターネット…。色々な選択肢がありますが、既存の電話回線をそのまま使って比較的低価格で常時・高速接続を実現できるADSLは、特に注目されています。 ADSLは米国や韓国で普及率が高く、それぞれ300万人ほどに利用されています。 日本での利用者は20万人程度ですが、NTT幹部様の見通しでは年内に100万人から200万人に拡大するそうです。 このADSLによるサービスを国内で最初に始めたのは東京めたりっく通信。しかし、50万人の加入を想定して初期投資したにも関わらず、現在の加入者は2万人。40億の負債を抱えて瀕死です。 結局、日本国内における第1次ADSL大戦の覇者は、圧倒的なブランドイメージと財力で他を蹂躙したNTTでした。 三井物産もADSL事業への参入を企画していましたが、ADSLに関わったベンチャー企業がバタバタと倒れていく光景を見て「泣く子とNTTには勝てぬ」と判断。進出を断念してしまいました。 一方で韓国ADSL戦争の覇者・韓国通信が日本市場に参入してくるなど、第2次ADSL大戦の火ぶたも切って落とされようとしています。 ただ、ADSL先進国の米国でもアナログで満足している人が多くて新規加入は伸び悩んでいます。結局、人数が増やせないために料金を値上げせざるを得ず、日本よりも米国の方がADSL料金が高くなりました。 このような動きから、日本でもこれからADSL料金の値上げが起こるだろうという見方が一般的でした。 ところが今日、このADSL界に異変が起こりました。台風の目は、先日検索に使われることが多いキーワードは何か、50万円で教えてやるとカマしてくれたばかりのヤフーを含むソフトバンクグループ。 ヤフーが、新しいADSLサービス「ヤフーBB」を8月から開始すると発表したのです。 しかも、これが現在の覇者・NTT様と比べて「半額以下の料金で、数倍の接続速度を実現する」という凄まじい仕様。 国内で2000万人の利用者を抱えるヤフー様ですから、ブランドイメージでもNTTにひけをとりません。これを受けてヤフー株価は急騰、逆にNTT株は下落しました。 しかし、突然の発表に不安の声もあがっています。いくつか2chから引用してみますと、 >話があまりに「美味しすぎる」 >臭すぎる >前科あるし、孫は >突然サービス停止になったり、値上がりしたりするんだろうな、SBのやることだから >ソフトバンクに限らないが、特にソフトバンクはぬか喜びばかりだって忘れたのかっ >ネットバブルの主犯格だもんヤフーとバンク どうも、ソフトバンク&孫社長が信用されていないご様子です。 >最大瞬間風速で株価を上げることしか考えてなさそうだね >要するにマスコミを使った孫の株売り抜けの財テクなんだろう >ソフトバンクの株価対策 などの憶測も飛び交いました。 実際、その料金で本当に利益が出るのかという疑問はあります。 ZDNNの記事によると、ソフトバンクの孫社長は「200〜300万ユーザーでビジネスとして成り立つ」とコメントしているとのこと。 今後、ADSLが米国・韓国並みに普及するとして、独占すれば利益が出るというわけですね。 また、ドイツ証券のアナリストのコメントでも、「損益分岐点を超えるには300万人程度が必要。コンテンツ収入などで低料金を補わないのであれば、採算面では苦しい事業になるだろう」との見解。 「1年目の営業利益は約200億円の赤字、2年目は約100億円の赤字、3年目に営業損益均衡になる」「1000万人超でないと損益均衡はならないケースもある」などなど、厳しい予想がされています。 ただ、「コンテンツ収入などで低料金を補える」可能性もあるわけです。 >プロバイダが接続料金だけで儲ける時代は終わった >インフラで儲けず、コンテンツで儲ける。時代の流れだね >NTTは今までの殿様商売の反動で一気に滅ぶのかな などと、肯定的な意見も出ています。 しかし、 >安さを求めてYahooに申し込む連中が有料コンテンツに金を払うとは思えん というもっともなツッコミも入っており、楽観はできません。 ともあれ、この怒涛の価格破壊を契機に低価格競争が加速して、私たち一般消費者にとってウハウハな展開になることは期待できます。 一方、テレホーダイ・ISDNといった既存サービスとのバランスを考えなければならないNTTが極端な値下げを行なうのは難しいとも思われます。 とにかく、もしも成功すればソフトバンクが日本のIT業界で下逸並みの権威を振るえる可能性もあります。 これは追いつめられたヤフーが選択した、ハイリスク・ハイリターンな一世一代の大博打なのかも知れません。 そして結局、ちゆが何を言いたいかと申しますと… ちゆがフレッツADSLを導入して2週間も経っていませんのに、これは新手の嫌がらせですかガッデム。 フレッツの料金だけ引き下げてヤフーは潰れてくれるなら、ちゆの感情としては最高なのですが。ヤフーは社会の害ですしね。 |
平成13年6月20日 | 2号で休刊したコミックリベル編集者の消息 | |
「コミックリベル」という雑誌をご存知でしょうか。 出版元は日正堂。 「ヌード写真修正の墨塗り部分が小さすぎる」と警視庁に警告されて墨塗りを大きくしたら売り上げが急減して返本率80%をマーク。あわてて下半身の形状がよく分かるモザイク修正方式に変更したところ、昨年2月、わいせつ本を作ったかどで社長が逮捕されてしまった会社です。 そんなエロ本出版社が今年の3月、何を思い立ったか唐突に漫画雑誌を作りました。それが「コミックリベル」です。 これがどういった雑誌だったのか、当時の2chでの評価を適当に引用してみます。 >なんか無茶するなあ・・・・ >広告とラインナップにかなり食い違いあり。創刊号から落としたバカがいる? >今時こんな80年代B〜D級アンソロの亡霊みたいな本が出るなんて…… >2号でつぶれたナゾの雑誌「鉄輪純情派」をおもいだしてしまいまった >ド素人がなんにもわかんないのにエロ本並の激安制作費で適当に漫画家集めて無理矢理でっちあげるとこうなる >手当たり次第にゲスト依頼したら予想以上に下手な原稿が集まっちゃったんだけど、頼んだ手前掲載が断れなかった同人誌みたいだったよ >現在発行されてる商業誌でワースト1かも >返品八割!? コンビニも切られるだろう >100%半年以内に廃刊しますね また、関係者を名乗る方によると「製作費があまりに安くて、編集もひとりでこなすしかないから」「厳密には編プロじゃなく、フリーの編集の個人雑誌と言っていいです」「あぅ〜気の毒」とのこと。 さらに、連載している漫画家を名乗る方の、こんなご発言も。「2号目出るのか? うちまだ編集から電話ないので描いてないよ」。 結局、コミックリベルは当然のように創刊2号で休刊。歴史の片隅に消えていこうとしていました。 ところが。 ちゆは全く気がついていなかったのですが、そのコミックリベルの公式ホームページに次のような告知が出ているのを、最後通牒さんが発見されました。
逃げる編集さんって、現実におられるのですね。 そんなわけで、行方不明のコミックリベルの編集さんをご存知の方は、ご連絡さしあげてください。 |
平成13年6月21日 | 「キャプテン翼」最新シリーズ、単行本発売 | |
ボールはトモダチ。 日本サッカーの歴史を語る上でも、やおいの歴史を語る上でも外せない大人気漫画。それが「キャプテン翼」です。 昭和56年、少年ジャンプで連載開始。以後、アニメ化されるわゲーム化されるわで、サッカーが大好きな少年は大喜び。男の子どうしでキスしたりペッティングしたりアナルファックしたりが大好きなお姉さんも大喜びでした。 また、この漫画は「魁!!男塾」や「キン肉マン」と並んでツッコミどころが多いことでも知られています。 秘技三角飛びは反則だろうとか、心臓病で試合に出るなとか、巨岩を拳で破壊できることがキーパーにとって何の役に立つのかとか、2人いっしょに蹴ってもボールは分身しないだろうとか、ドリブルで人間を吹き飛ばすなよとか。 「空想科学読本」で有名な柳田理科雄先生も、翼くんが空中で軌道を変えている、若林くんは時速180キロメートルで跳躍している、アナウンサーの解説は早口すぎて超音波になる等の指摘をされています。 もはやすべてにツッコミ切ることは不可能です。 そんな「キャプテン翼」も、約7年(355週)で連載終了。 しかし、一躍人気作家となった高橋陽一先生の次回作は非常に期待され、連載終了からわずか17週後には次の連載が始まりました。 その名も、「翔の伝説」。 サッカーではなく、テニス漫画です。連載予告の段階で「半生を描く物語」と謳われたことからも、陽一先生の壮大な構想と意気込みが伝わってきます。序盤からビシバシ伏線張りまくりでしたし。 しかし、この漫画は幼年時代を終えて少し成長した辺りでアッサリ打ち切り(25週)。「これが半生だとしたら、翔は20代で若死にする」とツッコまれる悲惨な結果に終わりました。 次の作品は、「エース!」。 「実はサッカーより野球が好き」と公言した陽一先生が描く野球漫画。さすがに前作で懲りたのか無茶な伏線はやめました。これは陽一先生打ち切り3部作の中では頑張った方ですが、73週で切られました。 そして、「CHIBI−チビ−」。 今度の題材はボクシングです。いつもの最初から超人的スペックを備えた天才主人公ではなく、いじめられっこの成長物語に挑んだ点が特徴。健闘むなしく53週で打ち切られました。 そんなわけで、黒岩よしひろ先生のように10週打ち切り連発というわけではありませんが、なまじ大ヒットを飛ばしてしまったがために一発屋一発屋とそしられてしまう陽一先生。 このままではイカンと自分で気がついたのか編集部が言ったのか分かりませんが、往年のヒット作「キャプテン翼」に泣きつくことになります。 そうして全5週の「特別編」「太陽王子編」を経て、「キャプテン翼 ワールドユース編」が連載。 これは以前よりもアクロバティック指数が上昇しており、色々なシュートを無理矢理合成したトルネードアロースカイウイングシュートをはじめ、変態技が数多く登場して楽しめました。 特に注目すべきは、日向くんのタイガーショット・ネオタイガーに続く新必殺技、雷獣シュート。 ボールを蹴る際、わざと足を地面をこすらせると反動がついてシュートの威力が増大するという原理なのですが、足が地面に当たれば摩擦力で威力が落ちる気がしてなりません。 なにより致命的に名前がダサいです。陽一先生が何を考えて雷獣シュートなどと命名されたのかはキャプテン翼史上最大の謎の一つですが、ゲーム版の「ライトニングタイガー」の方がよほど格好いいと思います。 そんな読者の思いとは裏腹に、当然のように降臨雷獣シュート、空中雷獣シュート、閃光雷獣シュートと発展進化していく雷獣シュート。これが高橋イズムなのでしょうか。 ともあれ、終盤の打ち切り決定急展開はさて置いて、「ワールドユース編」はめでたく157週も続きました。 それに味をしめ、陽一先生は「サッカー漫画ならまだイケる」と勘違いしてしまいます。 そうして始まった次の連載は、「蹴球伝 フィールドの狼 FW陣」。 陽一先生の手による、キャプテン翼ではない完全新作サッカー漫画となりました。しかしちょっと感覚が古かったせいか人気を得られず、陽一漫画史上最短の17週で打ち切り。 そんなわけで、「他のスポーツは論外、といってサッカーならいいわけでもなく、つまりキャプテン翼でなければならない」という真理にたどり着いた陽一先生。 こうして、「キャプテン翼」シリーズ3度目の長期連載シリーズとなる「キャプテン翼 ROAD TO 2002」が開始されました。 2002年の日韓共催ワールドカップにおける日本の躍進を目指し、単身ヨーロッパに乗り込んだ翼くん。しかし、サッカーへの愛は昔のまま。 一人でリフティングしながら、サッカーボールに話しかけます。 「ボールくん。今日からバルセロナのキャンプが始まるんだ。9月から始まるリーガエスパニョーラに向けてのチーム練習がいよいよ始まるんだよ」 少年時代は愛らしかったその行動も、20歳前後のいい大人に成長した今ではただの変態です。 一方、日向くんは。 年甲斐もなく荒波にシュートを打つ秘密特訓などやってますが、こちらは日向小次郎写真集や日向小次郎自伝「猛虎」で荒稼ぎ。家族みんなで安心して住める、念願のマイホームを建てていました。オトナです。 そして、やはりヨーロッパに向かう日向くんに、ファンの声援が。 こわいよう。 「女だけじゃない」って、もしかしておホモさんなのでしょうか。日向の追っかけの。 そんなわけで、「週刊ヤングジャンプ」誌上でしか読めなかった「キャプテン翼」最新シリーズ。その単行本第1巻が、先ごろ発売されました。 まだ序盤ですが見どころも多く、これからも期待できます。この機会にチェックしておいて損はないと思います。 ネットアイドルちゆはキャプテン翼を応援しています。 |
平成13年6月22日 | 代アニ、就職・デビュー率100%突破 | |
目が拒絶する絵柄で物語はラブひな。歪み狂った異形的人体デッサン。111cmの爆乳を登載した小学生。 そんな無茶の連続投球でありながら奇妙な愛着すら感じさせ、ついには人類をエイケニストという名のニュータイプに覚醒させてしまう引力を秘めた漫画。 それが、少年チャンピオンで連載中の「エイケン」です。 関連サイトを網羅するエイケンリンク、世界初のファンサイト・エイケニストのキセキ?なども登場して、いよいよ(ごく一部で)注目が高まっています。 ところで、少年漫画界のミュータント・エイケンを産み出した土壌は何なのでしょうか。 そう考えて、作者である松山せいじ先生の経歴を見直してみますと、やはり代々木アニメーション学院のマンガ・コミックプロ養成科出身という点が目を引きます。 同じ代アニ出身で注目の漫画家といえば、綱島志朗先生です。代表作は、「ガンガンWING」で連載しておられた「LIFE:ERRORS」。 「能天気で理想主義な熱血直情少女が主人公のキレイゴト物語」に見せかけて最終回で非情な現実の前にヒロインの自我が崩壊。そのまま何の救いもなく終わってしまうスーパーシンキングエンドでした。 いや、綱島先生の漫画はエイケンのようにネジが外れているわけではなくて、むしろ面白い部類だと思います。現在は「ジンキ」連載中、ルイちゃんが可愛いです(余談)。 でも、こうして考えると、やっぱり代アニ卒にはちょっと独創的な方が多いのかなと思ってみたり。…もちろん褒め言葉ですよ? そんなわけで、今日の話題は代々木アニメーション学院です。 「恥ずかしい美少女アニメキャラを使った広告が発する二次元フェロモンで引き寄せたオタクをだまして荒稼ぎ」みたいなイメージもありますが、本当のところはよく分かりません。 そういった怪情報に関しては、とりあえずじんさんの傑作コラ漫画・代アニ調査班(YMR)がオススメです。 ところで代アニといえば、異常に高い就職・デビュー率で有名です。 プログラムやCG関係ならまだしも、その職業の絶対人口が少なそうな声優科・コミック科・ノベルス科で、本当に90%以上が就職・デビューできるのか、素人ながら疑問に思ってしまいます。 そんなとき、今年度の広告を目にしました。 平成13年3月卒業生の就職・デビュー率…115%! 大卒でも苦しいと言われるこの就職氷河期に、生徒100人につき115人も就職しているとは。代アニ恐るべし。 でも、なぜ100%を超えるのでしょうか。 いちおう噂では、1人で2社以上合格した生徒さんは”2”とカウントして、内定数÷生徒数で計算するからだそうです。 また、1日だけアシスタントをすれば「マンガ業界デビュー」、声優科なら一度ドラマのガヤでもやれば「声優デビュー」とカウントするらしいです。確かに嘘ではありませんが。 それと、全入学生(または全卒業生)での就職率ではなく、就職斡旋を希望した人だけで算出した率だという話もあります。就職斡旋を受けるには、出席・課題提出・成績が一定以上必要なので、在学中に不真面目だった奴はカウントされないことになります。 学校に入っただけで誰もが漫画家や声優になれるわけではありませんので、当然といえば当然ですけど。 それにしても、100%以上の数字を広告に出すのは逆効果なような気もします。 「ぼく、代アニのコミック科に行きたいんだ。ほら、この広告みてよ。就職率115%だから安心だよママン」とか息子に言われたら、親御さんはとても心配されると思います。 やっぱり志願者に紹介する数字としては「全入学生のうち、希望の業界に就職できた人の割合は」「全卒業生のうちの割合では」といった情報を伝えるのが、仮にも学校を名乗る者の最低限の義務のような気もします。 でも、やっぱり自分と家族がおまんま食べることが第一ですよね。一企業・代々木ライブアニメーションとしては当然の営利活動だという気もします。 ともあれ、松山せいじ先生のように代アニ卒で、現在は第一線で「エイケン」を連載中という方もおられるわけです。 結局、本人の気合いと努力と根性と遺伝的要因(才能)と外界からの偶発的要因(運)が肝心ということかも知れません。 今の日本なら、たとえホームレスになってもそうそう餓死はしないでしょう。駄目ならダンボールに寝泊りする覚悟を決めて夢に向かって突っ走ってみるのも、また人生かなと思います。 |
平成13年6月23日 | 「野望の王国」復活! | ||||
6月15日にご紹介させて頂いた「電脳警察サイバーコップ」オフィシャル本ですが、ファンの方々の熱意と作者様のご厚意によって、無事に出版されることになったそうです。 単行本化されなかった漫画版「サイバーコップ」が、10年以上の時を経て再びよみがえる。素晴らしい出来事だと思います。 さて。 読みたいのに単行本が出版されていない、あるいはとてつもなく入手困難だという漫画はたくさんあります。 ちゆにとって、その1つが「野望の王国」でした。 「野望の王国」は、20年ほど昔に「週刊漫画ゴラク」に連載されていた狂気的な迫力を誇る悶絶バイオレンス劇画。 作画(当時風に言うと劇画)担当は由起賢二先生。ストーリー担当は雁屋哲先生、今は「美味しんぼ」の原作をしておられる方です。 「美味しんぼ」の雁屋先生とバイオレンス劇画が結びつかない方がおられるかも知れませんが、そもそも雁屋先生は「男組」をはじめとする暴力満載・反権力劇画の原作を数多く手がけたお方です。 「奴隷としてしか使い道のない劣等生に学問を教えるなどムダなこと。このような二流、三流校はいったん破壊して、劣等生に対する職業訓練所に建て直すのだ」(男組より) そう、雁屋漫画としては、実は「美味しんぼ」の方が異色なのです。権力者と友だちのように馴れ合う山岡は雁屋漫画の主人公失格だと思われます。 そんなこんなで、「野望の王国」という「漂流教室」や「愛と誠」に匹敵する物凄い劇画があり、「サルでも描けるまんが教室」の元ネタにもなっているという噂を聞いてはいたのですが、単行本はとうの昔に絶版。 古本屋での巡り会いに期待する以外ありませんが、その価格相場も全28巻セットで17000〜18000円と小学生には厳しく、なかなか縁がありませんでした。 ところが、NINETEEN!@さんに紹介されていた変ドラさんのコンテンツ「あらかじめ雑記その4」に、その狂った世界が猛烈に面白そうに紹介されていました。 そのあまりの凄まじさに脳髄を打たれて、ちゆは「野望の王国、読みたい、読みたい、でも何処を探しても売ってない」状態に陥ってしまいました。 ちょうどそんな時、コンビニで売っている昔の漫画の廉価版みたいなやつで、「野望の王国」が再び出版されるとの朗報が。 日本文芸社最高! そして心待ちにした発売日。「ザ・シェフ」と「ジ・ゴ・ロ」はどこにでも置いてあるのに「野望の王国」は全く置かれていなく、コンビニ5軒まわってようやく手に入れました。
「これはまさに、”究極のド迫力劇画”だッ!!」「権力への野望に取り憑かれた男達の、壮絶なる暗闘!!」。言葉の意味はよく分かりませんが、とにかくすごい気合いです。 それでは、簡単に「野望の王国」の内容を紹介させて頂きます。 主人公はフットボールの大スターにして東大法学部主席を争う二人の超エリート、橘征五郎と片岡仁。 コイツらが、第1話の冒頭で教授に進路を尋ねられて、いきなりこんな台詞を吐いてくれます。
なぜそんな表情でそんな台詞なのか、なぜ発光しているのかまるで分かりませんが、すかさず周囲の人間がツッコミを入れます。 教授「き、君たち気でも狂ったのか……」 学生「勉強しすぎて頭がおかしくなったんだ……」 しかし、微塵もひるまずあらぬ方角を向いて叫ぶ二人。 橘「誇大妄想と思うなら思って下さい。我々は自分たちの知力と体力を信じているんです!」 片岡「この世は荒野だ!唯一野望を実行に移す者のみが、この荒野を制することができるのだ!!」 以降、この二人の学生が権力への野望の道を突っ走る物語が展開されます。 上の1コマだけでこの漫画の凄さはお分かり頂けたことと思いますが、以下要約しますと。 橘「片岡、おれたちは互いの野望のために身も心も捧げると誓い合ったな!」 片岡「いかにも……」 片岡「この世を支配するのは暴力だ。それ以外の何ものでもない」 橘「それが政治というものです!大衆に必要なのは絶対的真実ではない。彼らの下衆な期待を満たしてやるということなのです!!」 橘「東大法学部の先輩はみんな大きな力をふるえる場所にいる。どいつもこいつもこの社会を汚している張本人だが、利用する分には便利だぜ」 片岡「全くだ。連中をうまく使いこなすと仲々役に立つ。ただそれだけの価値しかない連中だが……」 この台詞をコイツらがどんなツラで喋っているのか、ぜひ実際の漫画でお確かめになるといいと思います。すぐにまた入手困難になる可能性も高いので、コンビニで手軽に買える今の機会に入手されることが野望への第一歩でしょう。 ネットアイドルちゆは野望を応援しています。 ≪平成17年2月14日・追記≫ このコンビニ本のリリースは途中で止まりましたが、そのかわりに、平成14年の9月から「野望の王国 完全版」が発売され、誰でも「野望の王国」を全話読めるようになりました。 |
平成13年6月24日 | ガオレンジャー、タイムスリップする |
本日放送された「百獣戦隊ガオレンジャー」は第18話「魔獣、武装!!」でした。 今週の怪人は時計オルグ。なんと時を止める能力を持ちます。使い方によっては無敵のスタンドのはずですが、「ジョジョ」的には最強でも「ガオ」的には雑魚の一匹に過ぎません。 また、時計オルグは敵をタイムスリップさせる能力まで併せ持っています。早送りも巻き戻しも自由自在で、ザ・ワールド、バイツァダスト、キング・クリムゾンが合体したようなとんでもない奴です。 でも雑魚。 さて。そんな時計オルグの攻撃で、黄・青・黒・白の四人は原始時代に飛ばされてしまいました。タイムスリップネタは第10話でやったばかりなのですけど。 「未来戦隊タイムレンジャー」だってそんなにタイムスリップばかりしていませんでした。 ともあれ、原始時代のお約束ということで、もちろん四人は恐竜に襲われます。でも、この恐竜なぜか火を吐きます。 恐竜と怪獣の区別がつかない子どもの数を増やすことに貢献する映像ですが、この恐竜の体内には火炎発射ぶくろでもあるのでしょうか。 一方、ただひとり現代に取り残されたガオレッドは、3週前からレギュラー出演している強力な敵幹部・ロウキさんとタイマン勝負の真っ最中です。 その頃、タイムスリップ組は江戸時代に。白昼堂々黒装束で襲ってくるいかにも日光江戸村にいそうな忍者や時計オルグに襲われます。 その時、ガオホワイトが「タイムスリップさせられた時、時計オルグの額についているハトがポッポッポ鳴いていた」ことを思い出します。 「そっか。あの額の鳥を狙えば、もしかして」。 仮に額のハトの機能でタイムスリップさせられたとして、ハトを破壊すれば元に戻れるかどうかは微妙です。 同じ理屈で考えると、マウス操作を間違えてファイルを消去してしまった時はマウスを破壊すればファイルが復元することになる気がしますし、あるいはスイッチを壊してしまったために二度と帰れなくなる可能性もあります。 ともあれ、イエローが秘技三角飛びで額のハトさん(いちおう平和の象徴)を破壊すると、四人は無事に現代に戻りました。 時計オルグ「ロウキさまぁ〜、タイムスリップ作戦すべりましたぁ」 5人そろえばこっちのもの。時計オルグを必殺技でサクッと爆死させて、格好よくポーズをとって決め台詞です。 赤「ガオラオ」 まるで意味不明なのですけど。 ところで、やたらシリアスな新幹部・ロウキさんが登場して以来、敵の女幹部・ツエツエさんはギャグ担当キャラ化が進行していました。 それでもツエツエさんには、「電撃戦隊チェンジマン」のギョダーイと同等の死んだ怪人を復活&巨大化させる能力があります。それによって、かろうじて漫才以外の役回りがあったわけです。 ところが今週、ツエツエさんは戦闘現場にいません。時計オルグの巨大化はないのかと思ったら、ロウキが突然言い放ちます。 「フッ…。ツエツエのやることぐらい、俺にもできる!」。 そして、あっさり時計オルグを巨大化させてしまいます。 ツエツエ、本格的に用なし。 ともあれ、額のハトを飛び道具にして攻撃してくる巨大時計オルグは瞬殺。ロウキはいつものように「勝負はあずけておくぜ」と逃亡してしまいました。 その頃、ツエツエさんはゲームセンターでプリクラを撮っていたというワケの分からないオチがついて、次回に続きます。 ネットアイドルちゆはツエツエさんを応援しています。 |
平成13年6月25日 | エイケン同人誌、登場 | |
ついに発行部数で小泉メルマガに負けてしまった「少年チャンピオン」。 かつては筋肉が躍動して汗のシャワーが舞い散る漢と漢の燃え漫画がひしめきあっていたこの雑誌も、最近になって「萌え」を学習しました。 17歳の女子高生が頭を打って脳だけ6歳児に退行したという設定で、幼女を自宅に監禁して9年間じっくり育成したいといった類の欲望をモラルに抵触しない範囲で充足してくれる「ななか6/17」。 キュートな絵柄なのに妙にネタがグロく、可愛い女子中学生に無理矢理「クジラのチンコでけー」と叫ばせる「しゅーまっは」。 それら萌え系新連載が人気を獲得する中で、そうした通常の萌えの臨界点を軽く振りぬけてしまった怪作、「エイケン」が登場しました。 いびつにくねったラインで描かれる巨乳に手足が生えたような少女たちに囲まれた主人公が送るドタバタな日常は、一言で表現すると「うらやましくないラブひな」。 しかし、それでいてこの漫画には人の心を狂わす魔力があり、何度も読み返すうちにマジックマッシュルームを食べたような恍惚とした陶酔が訪れ、最終的には第七感(セブン・センシズ)に目覚めてエイケニストと呼ばれるネオ・ヒューマンに転生する境地まで突き抜けていってしまいます。 そんなエイケニストたちの中には、さらに第八感(エイト・センシズ)に目覚めて冥界と行き来することさえ可能になってしまった猛者も存在します。 Fey Tasさんも、そんな新世界の扉を開かれたお一人です。なんとこの方、まだ単行本すら出ていないエイケンの同人誌を作ってしまわれたのです。 その名は「乳旋風」。 自己紹介によると、Fey Tasさんの好みのタイプは「亜人や獣人など」だそうです。エイケンに登場するギャルたちの病的に変形した人体バランスがその辺りの嗜好とマッチしたということなのでしょうか。 ところで、かつて東亜プランが作った数々のシューティングゲームは、「大旋風」「飛翔鮫」「究極タイガー」「鮫!鮫!鮫!」「ドギューン」「タツジン」「バツグン」などの狂ったバカタイトルを付けられながらも、ゲームの内容は熱く硬派で、ゲロを吐くほど圧倒的な弾幕量を誇り、プレイする者に麻薬的な破壊の快楽を味あわせてくれました。 Fey Tasさんは、ご自身の作られた同人誌に「飛翔獣」「究極KEMONO」「獣!獣!獣!」「しりひなドギューン!!」など、その東亜シューティングをモジったタイトルを付けておられます。 もしかすると、エイケンのファン層は東亜プランのファン層と重なっているのかも知れません。 エイケンと東亜プランには、何か共通の魂があるということなのでしょうか。 そういえば、確かに「タツジン」「バツグン」「エイケン」と並べてみても違和感がありません。 …すみません、自分でも何が言いたいのかよく分からなくなってきて収集がつかないのですけど。 そうそう。書店員のたわごとさんに、次のような情報がありました。
タイトル四文字で、萌え系コミックの最終兵器…。 何のことでしょうね。 |
平成13年6月26日 | 高校球児に人気の野球漫画 | ||||||||||||||||||||
「あこがれの野球漫画とその理由」を大阪府内の188校の野球部員にアンケートした結果が、今朝の朝日新聞に掲載されていました。
これが中年層なら「あぶさん」「野球狂の詩」「球道くん」等々が上位独占しそうなところですが、今の高校球児は水島野球漫画の洗礼を受けていない模様です。 朝日新聞の分析では、「タッチ」「H2」にあこがれて野球を始めた部員が多いとのこと。今時、女が目当てでスポーツするならバスケかサッカーで決まりだと思いますけど。 また、記事によると、東海大仰星のマネージャーさんは「南にあこがれてマネージャーになった」そうで、南が達也を「タッちゃん」と呼ぶように部員全員「ちゃん」づけで呼んでくれるらしいです。 さらに、教大付天王寺のキャプテンさんは「自分も高校生になれば、と期待したけれど、H2のヒロインのような人とは出会えずに終わりそうです」とのコメント。…当たり前ですね。 それにしても、「タッチ」と「第三野球部」を同じ”野球漫画”でひとまとめにするのは、ちょっと無理があるような気がします。 たとえるならば、「美少女戦士セーラームーン」と「バオー来訪者」を”変身もの”だと同一視したり、「きまぐれオレンジロード」と「漂流教室」を”学園もの”だから同ジャンルとみなすようなものでしょうか。 ここで、日本の野球漫画の歴史を簡単に振り返ってみましょう。 戦後、最初に人気を得た野球漫画は、井上一雄先生の「バット君」(昭和23年)でした。 主人公のバット君は、中学校の野球部の単なる補欠。宿命のライバルも魔球も登場せず、ただ戦時中は禁止されていた野球ができるだけで幸せだと、友だちと明るく遊ぶ素朴な物語でした。 それから昭和30年ごろまでは巨匠・手塚治虫先生の勢力が圧倒的で、元気で明るいよい子の漫画が主流でした。 そんな中、「W3」のスパイ&盗作疑惑で手塚治虫先生にキラわれてしまった「少年マガジン」は、「少年サンデー」に発行部数で大敗。 起死回生の策としてマガジンは、編集部主導による劇画攻勢に出ました。リアルな絵柄で描かれるドラマティックな物語で、子どもよりも都市若年労働者層をメインターゲットにしたのです。 その路線の代表作が、梶原一騎先生&川崎のぼる先生の「巨人の星」(昭和41年)です。号泣しながら抱き合う男たち、血がにじむような猛特訓、悲劇の十字架を背負い立ち去っていく主人公…。 新幹線が走って東京オリンピックが開催された高度経済成長期、モーレツサラリーマンが流行して連合赤軍はよど号をハイジャックするわ、三島由紀夫先生は割腹自殺するわの熱い時代のことです。「熱血スポ根性路線」は大人気を得ました。 ところが昭和40年代半ばを過ぎると、「シラケ」世代がやって来ます。アンケート至上主義の「少年ジャンプ」が勢力を伸ばし、劇画・スポ根の人気はみるみる沈んでいきました。 巨人の星のような求道者たちが繰り広げる猛烈野球は廃れ、その反動で、等身大の少年が現実的な部活動として野球をする「キャプテン」(昭和47年)がヒットしました。 それでも、主人公が人間の限界を超えて魔球を投げつづけたためにマウンド上で絶命してしまう「侍ジャイアンツ」(昭和46年)など、スポ根もかろうじて生き残っていました。 その息の根を完全に止めたのは、7人の野手が同時にランナーに向かって飛び蹴りをかます「人間ナイアガラ」などの狂った技が次から次へと炸裂して野球の試合中に死人が出る「アストロ球団」(昭和47年)だったという説があります。 そのリアリティなど微塵も考慮しない大ボラ全開の破天荒ぶりが、「スポ根の究極の到達点はギャグである」という真実を天下に知らしめてしまったというわけです。 その後、「翔んだカップル」(昭和53年)をきっかけにラブコメブームが起こります。 それに便乗して、可愛いアニメタッチで描かれる、うまくいきそうでいかない微妙な思春期恋模様が野球をネタに展開される「タッチ」(昭和56年)が登場。大人気になります。 以上、野球漫画を大別すると、次の三つの路線になります。 ●等身大もの(努力や情熱):バットくん、キャプテン、第三野球部 ●熱血スポ根(常人が真似すると死ぬ):巨人の星、アストロ球団 ●ラブコメ(別に野球じゃなくても良かったりする):タッチ、H2 大リーグボール養成ギプスやアストロ殺人野球にあこがれる高校球児は多くないと思われますので、質問が「あこがれの野球漫画」ならば、熱血スポ根の回答は減ると思われます。 「好きな野球漫画」と聞けば結果は違っていたのかも知れませんが、「巨人の星」「アストロ球団」が選外なのが残念です。 朝日新聞によると、「第三野球部」の人気は「ひ弱な主人公や弱小チームに感情移入しやすく、その成長物語に自分たちの願望を託せるから」との分析。 でも、無茶な熱血スポ根の選択肢を削られた以上、ラブコメか等身大かのどちらかしか種類がないので、等身大路線の人気漫画のいずれかが上位に入ってくるのはそんな分析をするまでもなく自然な流れかなと思います。 なお、アンケートの「登場を期待する野球漫画は?」という質問に対する回答は、以下のような感じでした。 ●弱小校が努力を積み重ねて力をつけ、甲子園出場を果たす ●無名校にある選手が入ってきて、ほかの部員たちを引っ張っていく ●弱小チームに名監督が入ってきて(以下略) その辺りは登場を期待するよりも古本屋を探すほうが手っ取り早いと思います。 |
平成13年6月27日 | コーヒー牛乳、フルーツ牛乳、全部禁止 |
コーヒー牛乳という名称が地球上から消滅します。朝日新聞様も朝刊一面トップ記事として取り上げた大事件です。 発端は一年前、集団食中毒の原因を追求するうちに、返品された牛乳の再利用などの愉快な製造体制が明らかになった雪印の事件です。 これによって、雪印が長年の努力で培ってきたクリーンでニコニコでみんなの友だちドラえもんのようなイメージは、エイトマン並みのダッシュで急降下。 バブルの時に余計な事業に手を出さなかったので資本に余力があったことが救いですが、関西・中国・四国の売り上げは半分に。 全国でも売り上げ34%減、工場は次々と閉鎖して、希望退職者もビシバシ募る悲惨な結果になりました。 さて。 この事件の際、低脂肪乳などの製造方法が広く報じられました。すると、脱脂粉乳を水に溶かして原料に使う「還元乳」に関して、 「牛乳だと信じていたのにニセモノだった」 という消費者様のクレームが続出。 商品名やメーカーの宣伝文句を鵜呑みにすることがどれほど陳腐かは今さら言うまでもないのですが、自分の無知を責めるよりも他人様の責任にしてしまう方が精神衛生上すこやかなようです。 そんなわけで、衛生問題とは全くの別ベクトルで雪印事件の余波が発生。牛乳の表示ルールも、めでたく自主規制の運びとなりました。 これまでは、生乳(牛さんから搾取したそのままの乳。読みは「なまちち」ではなく「せいにゅう」)が50%以上入っていれば「○○牛乳」と表記できました。 それが、乳100%以外は牛乳にあらずというエリート主義に変更されます。 つまり、「コーヒー牛乳」不可、「フルーツ牛乳」不可、「いちご牛乳」不可、「カルシウムの多い牛乳」不可、「牛乳屋さんのコーヒー」不可。 正真正銘100%純粋な牛の乳だけが「牛乳」の名を冠することができるというわけです。ただし、一定の乳脂肪分などを含めば「ミルク」「乳」の表記は可能です。 ですから、上に挙げたような商品名は「コーヒーミルク」、「フルーツのお乳」、「いちごミルク乳」、「カルシウムの多いモーモーさんのお乳」、「バッファローマンのコーヒー」などに変更されることになります。 各企業がどんな勘違いした新ネーミングをひねり出すか、今から楽しみです。 しかし、これで被害を被るのは銭湯業界です。何しろ、お風呂屋さんで最大の楽しみは風呂あがりのコーヒー牛乳やちょっとマニアックなフルーツ牛乳。 コーヒー牛乳がなくなれば、銭湯の魅力は半減です。 もちろん、名前が変わるだけで商品そのものは残ります。しかし、「風呂あがりのコーヒーミルク」を「風呂あがりのコーヒー牛乳」と同等に愛せるでしょうか。 コーヒー牛乳という響きの、日本語とカタカナ英語が中途半端に混ざり合ったチープな感覚がいいのです。 そんなわけで、各企業さんには是非、日本の風呂にふさわしいへっぽこなネーミングを考えてほしいところです。 ただでさえトキより早く絶滅しそうな銭湯業界の今後を、ネットアイドルちゆは心配しています。 |
平成13年6月28日 | リポビタンDが40周年 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
真っ黒に日焼けした暑苦しい男たちが、意味もなく崖から落ちそうになったり吊り橋から落ちそうになったりしながら「ファイト、いっぱぁーツ!」と叫ぶと全てが解決するCMでおなじみの、リポビタンD。 こんなCMを見たら「だれでもリポビタンDを飲めば、ファイトが一発出て、荒野渓谷を跋渉(ばっしょう)し、ひき締った筋肉隆々のからだになれる……と、無意識の内に思い込んでしまう」。 …などと消費・環境問題研究家の船瀬俊介先生は「買ってはいけない」の中で心配しておられますが、冗談のつもりなのか本気で仰られているのか気になります。 さて。 「24時間戦えますか〜♪」など商品よりも歌のCDの方が売れてしまうリゲインを大きく上回って、リポDの売り上げは栄養ドリンク界で一番。 リポマイDとかリポサロンDとかリポルタミンDとか、名前と包装が偶然よく似た商品も数多く発売されています。 そのリポビタンDが、今年で発売開始から40周年を迎えます。 それを記念して、7月1日から「ファイト・一発! リポビタンD40周年記念アウトドア&アクティブキャンペーン」(正式名称)が開始。2種類の応募コースでプレゼントがもらえるそうです。 ●特製冷蔵庫「リポ蔵庫」などが抽選で当たるコース ●2ヶ月の期間中にリポDを50本〜150本ほど飲めば、リポビタンTシャツ・リポビタンウォッチなどが必ずもらえるコース さらに、リポビタンDホームページも7月1日に開設予定とのこと。 ところで、普通のリポD以外にも、スーパーとかEXとかロイヤルとかを見かけます。 前々から、どれくらいの種類があるのか疑問でしたので、この機会に大正製薬のホームページを見てきました。
いまひとつ違いがよく分かりませんが、シスプリの妹と同数みたいです。 ちゆの先輩の証言では、「元祖を長く飲み続けていると効果が薄れてきたが、2000に切り替えたらまた効くようになった」とのこと。成分の違いか、単なる思い込みかは分かりませんけれど。 そうそう。「タウリンって何だろう」というのも長年の疑問でした。 こちらは魚介類や母乳にたくさん入っている成分で、心臓や肝臓の機能を強化し、コレステロールを減らし、血圧を正常化し、ついでに視力まで回復させてしまうという素晴らしいご利益があるそうです。 そんなこんなで、某新興宗教の教祖様も絶賛のリポビタンD。この機会にたっぷり飲んで、ケイン・コスギ並みのマッスルマンを目指してみてはいかがでしょうか。 ネットアイドルちゆは大正製薬を応援しています。 |
平成13年6月29日 | チャンピオン、今度は画太郎を起用 | |||
3日前のニュースで、野球漫画について述べさせて頂いたところ、メールや掲示板で「なんで山下たろーが入ってないんですか」「燃えよクロパンが出てこなかったのが心のこりです」などのツッコミを頂きました。 申し訳ありません。それら全て盛り込むとちゆニュースが電話帳のように分厚くなってしまうため、泣く泣くカットさせて頂きました。 ところでそんな中、特に名前が挙げられたのは「逆境ナイン」と「地獄甲子園」でした。 でも、この二作が持つ強烈な個性を考えると、野球漫画というよりむしろ島本漫画・画太郎漫画と分類するのが妥当かと思います。 そんなわけで、今日は漫☆画太郎先生の話題です。 画太郎先生は、ウンコがパカっと割れたら札束が入っていて見かけに騙されるなウヒヒヒヒって感じの漫画で「少年ジャンプ」の新人賞を受賞された方です。 最初の連載は、64週続いた「珍遊記―太郎とゆかいな仲間たち―」。 行き当たりばったりに作られていることが小学生の目にも明らかなストーリー展開、芸術の域まで昇華されたコピーの多用、そしてへたくそな絵。 それら要素の曼荼羅的融合によって展開される、リビドー溢れる生々しい画太郎ワールドは、少年ジャンプの中で圧倒的な異彩を放っていました。 さて。 ちゆが画太郎先生の作品の中で一番好きなのは「まんゆうき〜ばばあとあわれなげぼくたち〜」です。 「ちんゆうき」の次回作が「まんゆうき」というのもあんまりですが、主要登場人物の名前が「まんまん」だったりするのは本気でヤバいと思いました。 しかし、登場する女性キャラの8割はババア、たとえババアでなくても確実に小汚い醜女である画太郎漫画において、まんゆうきの主人公は萌えなのです。 名前は娘々(にゃんにゃん)ちゃん。
「萌え」という言葉すら普及していなかった時代に、ドジで健気で丁寧語でしゃべるお子さま。丈の短い服、棒のようにまっすぐの足、犬耳のようなヘアスタイル。…ツボ押さえてます。 私たちのいる場所はすでに…画太郎が6年前に通過した場所なのです! さらに、画太郎漫画なので当然、娘々ちゃんは小便かけられたり粘液まみれになったり妖怪に押し倒されたりします。 そう、グロやバイオが”萌え”を高める効能を持つことは「しゅーまっは」による偉大なる発見だと思われていましたが、実は「しゅーまっは」のいる場所もすでに…画太郎が6年前に通過した場所なのです! 残念ながら、「まんゆうき」は21週で打ち切られてしまいました。 しかし、これは日本の萌えの歴史を考える上で絶対に外せないキャラクターの一人だと思います。 なお、娘々ちゃんはとても画太郎世界の住人だとは思えない萌え的絵柄で描かれているため、アシスタントが描いていた説も根強く噂されています。 なんでも、主人公をアシに描かせて背景及び脇役を画太郎先生が描かれていたとか、実は娘々だけ野口賢先生が描いていたとか。 おそらく事実ではありませんが、妙に納得してしまう話ではあります。 さて。そこで、チャンピオンです。 かつては血と汗と男の味しかしなかった雑誌が、ここ半年で急転換。でじこを巻末読者ページに使ったり、萌え漫画を連載したり、サンライズと組んでメディアミックス企画を始めたりと大騒ぎです。 そこに今度は、画太郎先生の新連載です。 秋田書店の暴走は、もう誰にも止められません。 期待の新連載のタイトルは「樹海少年ZOO1」。作画が画太郎先生、原作は電気GROOVEのピエール瀧さんです。 ピエール瀧と画太郎先生のつながりは、電気GROOVEがやっていたオールナイトニッポンのコーナーの中で「珍遊記」を平成3年の漫画の年間MVPに選んだのがきっかけ。 以来、「珍遊記」の中にピエール瀧が出演するなど、両者の生暖かい交流が始まったようです。 そういえば、漢系燃え漫画とオタク系萌え漫画の二本柱で迷走する少年チャンピオンについて、処方箋さんがこんなツッコミを入れておられました。
ここにさらに画太郎をブレンドすることで、一体どんな強烈な化学反応が起こるのでしょうか。 21世紀の萌えを目指すチャンピオン誌上において、画太郎先生が再び萌えを手がけることを期待しながら… ネットアイドルちゆはチャンピオンと画太郎先生を応援しています。 |
平成13年6月30日 | 関西のエスカレータ、ルールに乱れ |
ちゆは関西人なので、たまに東京に遊びに行くと、エスカレータで戸惑うことがあります。 急ぐ人のために道を開けるとき、関西では右に寄って左側を空けるのに、東京では左に寄って右側を空けるからです。 そもそもは昭和45年の万博の際、阪急梅田駅で「左側を空けてください」と放送されたのが始まり。 阪急広報部によると、「右利きの人が手すりをつかみやすいように」との配慮だそうです。 ところがその後、なぜか東京周辺では右空けが普及。JR東京駅でも「右側を空けてください」と表示するようになりました。 JR広報部によると、「人には心臓を守ろうとして左の壁による本能があると聞いた」からだそうです。 ちなみに、アメリカ、フランス、イタリア、ドイツ、カナダ、ロシアなど、世界標準は関西と同じ左空け。東京が異端だと考えて間違いないようです。 そういえば動く歩道にも東西差がありまして、東京では歩く人と停まる人とが半々くらいですが、大阪ではまるで地面が動いていることなど誰も気がついていないが如くに全員が歩きます。 あれは動いてる意味がないと思います。 なお、余談ですが、まだ札幌にこの習慣がなかった頃、地方紙の投書欄で「右側を空けるようにしよう」と呼びかけた人がいて、どこかのじいさんに「私は数年前から左半身が不随なので、そんな殺生な規則を決めないで下さい」と反論されたそうです。 かようにこの話題は投書ネタとしては割とポピュラーで、変なイギリス人の「日本人はエスカレータのマナーが悪くて迷惑デース。先日も道をふさがれたので後ろから傘で足を突いてやりました」みたいなイカレ投書にお目にかかったりもします。さすが英国紳士。 さて。そこで今日のニュースです。 朝日新聞様によると、その「エスカレータで道を空けるルールが守られていない」という苦情が、近ごろ関西で増えているそうです。 まあ、そもそも信号さえ守らない関西人ですから、むしろ今までちゃんとできていたのが奇跡かも知れません。 でも、左側に立っているといきなり怒鳴りつけてくる声のでかいオッサンはそれはそれで関西名物という気がしますので、天然記念物として保護して欲しいかなと思います。 |